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□ LD・発達障害等関連図書 → http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/books/
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■ LD(学習障害)ニュース #755 2007/10/07 発行 登録(配信)読者数 3,467 ■
■ LD = Learning Disabilities LD親の会「けやき」編集 1997/09/10創刊 ■
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▼ LD親の会「けやき」の正会員・通信会員・賛助会員・ボラ会員募集中! ▼
▲ 入会方法等はこちら → http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/join.html ▲
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■ 親の会「けやき」10月相談会開催/多摩障害者スポーツセ 2007/10/27 ■
■ 親の会「けやき」11月例会ご案内/多摩障害者スポーツセ 2007/11/02 ■
■ LDの子どもの学習を考える−マルチメディアデイジー教科書のこころみ ■
■ 学習障害児教材「デイジー」活用へ 京都府教育委が方針 2007/09/28 ■
■ 「発達障害・不登校」理解の為の勉強会と相談会 初級編2 2007/10/21 ■
■ 日本イーライリリーAD/HD治療薬「アトモキセチン」第2相臨床試験開始 ■
■ 注意欠陥障害の新薬承認へ 国内初、乱用防止を検討 2007/10/03 ■
■ 耳の不自由な人向け字幕、許諾不要に 著作権法改正へ 2007/10/04 ■
■ 中央教育審議会初等中等教育分科会教育課程部会(第4期第10回) 資料 ■
□ 編集後記 ------------------------------------ 23:17 2007/10/07 □
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■□■□■ この LDニュース は「等幅」フォントでお読みください ■□■□■
■ LDニュースへ講演会等のイベント情報の掲載を希望される方へ・・・ ■
■ 詳細は下記サイトをご覧下さい。原稿は適宜編集する場合があります。 ■
■□■□■ http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/HTML/sample.html ■□■□■
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■ 親の会「けやき」10月相談会開催/多摩障害者スポーツセ 2007/10/27 ■
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http://keyaki.asablo.jp/blog/
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日 時 2007年10月27日(土) 13時〜14時
会 場 東京都多摩障害者スポーツセンター 第2集会室
会場案内 http://www.tamaspo.com/
※ どなたでも自由に参加できます。できれば下記にご連絡下さい。
電子メール keyaki@box.club.ne.jp
FAX 020−4666−7443
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LD教授(パパ)の贈り物−ふつうであるよりも個性的に生きたいあなたへ
上野 一彦 価格:¥ 1,365
http://www.amazon.co.jp/dp/4062139812/ref=nosim/?tag=ldns-22
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■ 親の会「けやき」11月例会ご案内/多摩障害者スポーツセ 2007/11/02 ■
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http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/HTML/KEYAKI/NEWS.html#071102
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親の会「けやき」11月例会のお知らせ
こどもたちや家庭を取り巻くトラブル解決のヒント
講 師 警視庁立川警察署 生活安全課防犯係統括係長 鶯 敏雄 警部補
コミュニケーションの苦手な子どもたちにとって、トラブルの対処法を事前に知
っておくことは、とても有効なことです。現在社会では、家の中ではパソコンに
携帯、外出中にも勧誘や事故・災害・・・と身の廻りに不安がいっぱいです。
親の目の届かないところで、「何かが起きる」前に、どんな話し合いをしておけ
ばいいのか。この機会に家族の中で、伝えておくこと・決めておくことを確認し
てみましょう。
今回は、警視庁立川警察署よりご担当の警部補をお招きして、トラブル解決のヒ
ントを教えていただきます。
日 時:2007年11月3日(土)14:00〜16:45
(受付13:30より)
場 所:多摩障害者スポーツセンター 第1集会室(2F)
http://www.tamaspo.com/
内 容:14:00〜14:30 会の報告・連絡
14:30〜16:00 講演
16:00〜16:15 休憩
16:15〜16:45 質疑応答
※会員(大人)向けにお話をしていただきますが、ご本人・ご兄弟など家族の
皆さんで参加して聞いてくださっても結構です。家族で話題にして欲しい内
容です。
※交 通 JR中央線 国立駅南口より徒歩20分
JR南武線 谷保駅北口より徒歩10分
無料送迎バス 国立駅発 12:25 13:10(所要5分)
谷保駅発 13:30
路線バス 立川バスまたは京王バス「国立高校前」下車
※懇親会について
閉会後、別会場にて懇親会を予定しています。(詳細は当日)
※13:00〜13:45は、外部向けの入会相談会も同会場で開催します。
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LD(学習障害)のすべてがわかる本 価格:¥ 1,260 上野 一彦 監修
http://www.amazon.co.jp/dp/4062594137/ref=nosim/?tag=ldns-22
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■ LDの子どもの学習を考える−マルチメディアデイジー教科書のこころみ ■
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http://www.gsk.org/dseminar07.html
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趣 旨:目が見えていても文字を読むことに困難のあるディスレクシア、LDなど
の人たちが、本を読み、情報を得ていくためには、どのような配慮がな
されなければならないのだろうか。
先進的に取り組んでこられているアメリカでの例を学ぶとともに、現在
日本で行われているマルチメディアデイジー教科書による支援の事例報
告を受け、これからの読みに困難をもつ人への読書配慮を考える。
日 時:2007年12月1日(土)午後1時〜4時30分
場 所:大阪市立中央図書館
参加費:無料 参加申し込み:「事前申し込みは不要」(先着順)
演 者:
・河村宏 国立身体障害者リハビリテーションセンター 特別研究員
「DAISYをとりまく国際状況」
13:10〜13:40
・渡辺テイラー美香 モンタナ大学障害学生支援サービス部コーディネーター
「目に見えない障害のある大学生の就学支援:アメリカモンタナ大学の実例」
13:45〜14:35
10分休憩
・西岡有香 大阪医科大学LDセンター
大阪市教育委員会事務局指導部特別支援教育担当アドバイザー
「DAISYの使い方」(仮題)
14:45〜15:15
・田中和美 枚方市立蹉だ中学校コーディネーター
「中学の事例報告」
15:20〜15:40
・濱野幸恵 NPO法人奈良DAISYの会・NPO ファーム
「小学校の事例報告」
15:40〜16:00
質疑応答 16:00〜16:30
共 催:NPO法人奈良デイジーの会、大阪市立中央図書館、近畿視覚障害者情報
サービス研究協議会
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特別支援教育 実践 ソーシャルスキルマニュアル 上野 一彦
価格:¥ 2,625(定価:¥ 2,625)
http://www.amazon.co.jp/dp/4180635364/ref=nosim/?tag=ldns-22
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■ 学習障害児教材「デイジー」活用へ 京都府教育委が方針 2007/09/28 ■
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朝日新聞・京都版 2007/09/28
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府教委の田原博明教育庁は27日、府議会一般質問で、学習障害(LD)の児童
や生徒の補助教材として、デジタル図書「デイジー」の活用をすすめる方針を明
らかにした。中小路健吾議員(民主)の質問に答えた。−−略
−−−−−−−
デイジー(DAISY)は、Digital Accessible Information SYstemの略語であ
り、デイジーコンソーシアムにより開発されているデジタル録音図書に関す
る国際規格である。現在、日本のほか、スウェーデン、英国、米国などの国
々で利用されている。デイジーコンソーシアムは、アナログからデジタル録
音図書に世界的に移行することを目的として、1996年に録音図書館が中心と
なり設立された組織。(出典:Daisy Consortium HP)
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平成19年9月定例会 一般質問項目 中小路健吾
http://www.pref.kyoto.jp/gikai/html/joho/0709_ip.html#ippan
学校現場における「デイジー(Daisy)」の活用について
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小児科医がつくった ゆっくりさんすうプリント 10までのかず
-LD児・ADHD児にも対応 武田 洋子価格:¥ 1,890(定価:¥ 1,890)
http://www.amazon.co.jp/dp/4098377004/ref=nosim/?tag=ldns-22
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■ 「発達障害・不登校」理解の為の勉強会と相談会 初級編2 2007/10/21 ■
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http://homepage2.nifty.com/taguchi-ken/messe-top.htm
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発達障害の基本的分類とその対処。
計算が苦手、物事に集中できない、などの行動を示す子の対処方法を勉強します。
発達障害簡易チェックシート配布。早期発見が有効が有効です。
発達障害・不登校に対する教育を実践している教育団体も出席。個別相談の時間
もあり。
2007年10月21日(日) 恵比寿区民会館 大会議室
渋谷区恵比須西2-8-1 03-3641-3453
恵比寿駅下車 徒歩5分
スケジュール 9:30〜12:30です。
一般参加者(相談者):
子供の対象年齢:小学生・中学生・高校生以上に対応 【資料代】一人2,000円
当日参加される方は電話で予約を入れてください。
お問合せは下記までお願いします。
※会場に定員あり。申し込み順です。
【講演者】
1.『疑似体験からさぐる支援法』 星槎教育研究所 阿部 雅昭
2.『発達障がい児の自尊意識を高めるために』 楠の木学園 武藤 啓司
主 催:田口教育研究所
共 催:LD親の会「けやき」 NPO法人エッジ 安全ネット八王子
−−− 次回の発達障害の勉強会・相談会の予定 −−−
「発達障害・不登校」理解の為の勉強会と相談会
〜初級編3〜 親・教員のために
11月18日(日) 恵比寿区民会館 9:30〜12:00 要予約
★発達障害・不登校を受け入れる団体のカウンセラーからの勉強会
※〜初級編4〜 以降は12月22日、23日、24日に予定しております。
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心からのごめんなさいへ―人ひとりの個性に合わせた教育を導入した
少年院の挑戦 品川 裕香 価格:¥ 1,995(定価:¥ 1,995)
http://www.amazon.co.jp/dp/4805825936/ref=nosim/?tag=ldns-22
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■ 注意欠陥障害の新薬承認へ 国内初、乱用防止を検討 2007/10/03 ■
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http://www2.kanaloco.jp/kyodo/news/20071003010006771.html
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集中力がなく、落ち着きがないなどの症状がある「注意欠陥多動性障害(ADH
D)」の国内初の小児向け治療薬「コンサータ」について、厚生労働省薬事・食
品衛生審議会薬事分科会は3日、有効性や安全性に問題はないとの結論を出した。
通常は、分科会で了承されると国が製造販売を承認するが、コンサータは乱用が
問題となっている向精神薬「リタリン」と成分が同じため、厚労省は流通を管理
する必要があると判断。10月中に開く専門家による部会で協議し、管理方法を
決めた上で承認する。−−略
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先生が明日からできること 金子 晴恵 価格:¥ 1,050(定価:¥ 1,050)
http://www.amazon.co.jp/dp/443410408X/ref=nosim/?tag=ldns-22
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■ 日本イーライリリーAD/HD治療薬「アトモキセチン」第2相臨床試験開始 ■
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http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=171990&lindID=4
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日本イーライリリー株式会社(本社:兵庫県神戸市、社長:ニュートン・F・ク
レンショー)は、アトモキセチン塩酸塩(一般名、以下、アトモキセチン)の
18歳以上の成人での注意欠陥/多動性障害(以下、AD/HD)適応症取得の
ための第2相臨床試験を開始しました。
アトモキセチンは2003年1月の米国での発売以来、現在74カ国で承認、
55カ国で販売されています。成人ADHDの治療薬としては25ヶ国で承認さ
れています。海外では、AD/HDの治療に中枢神経刺激薬と非中枢神経刺激薬
が承認、使用されており、アトモキセチンは非中枢神経刺激薬に分類される唯一
の薬剤で、海外主要国では第一選択薬のひとつとされています。日本では小児・
思春期のAD/HD治療薬として本年6月に承認を申請しました。
臨床試験に関する問い合わせはフリーダイヤル 0120−77−4427
あるいは、Webページhttp://www.ADHD.co.jp/でも紹介しています。
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発達障がいを持つ子の「いいところ」応援計画 阿部 利彦
価格:¥ 1,785(定価:¥ 1,785)
http://www.amazon.co.jp/dp/4892401862/ref=nosim/?tag=ldns-22
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■ 耳の不自由な人向け字幕、許諾不要に 著作権法改正へ 2007/10/04 ■
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http://www.asahi.com/culture/update/1004/TKY200710040280.html
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耳の不自由な人のためにテレビ番組や映画に字幕や手話を付け、ビデオやDVD
にすることが著作権者の許諾を得ずにできる見通しとなった。文化審議会の著作
権分科会法制問題小委員会が4日、中間報告をまとめ、聴覚障害者向けの対策と
して盛り込んだ。文化庁は早ければ来年夏の著作権法改正を目指す。 −−略
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LD・ADHD・アスペルガー症候群 気になる子がぐんぐん伸びる授業−すべての子
どもの個性が光る特別支援教育 高山恵子 価格:¥ 1,365(定価:¥ 1,365)
http://www.amazon.co.jp/dp/4098373726/ref=nosim/?tag=ldns-22
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■ 中央教育審議会初等中等教育分科会教育課程部会(第4期第10回) 資料 ■
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http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/siryo/004/07092002.htm
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教育課程部会(第4期第10回)議事録・配付資料
1. 日時 平成19年9月18日(火曜日)10時〜13時
2. 場所 ホテルフロラシオン青山 1階 「ふじ」
3. 議題
(1) 教育課程部会におけるこれまでの審議の概要(検討素案)について
(2) その他
4. 配付資料(※一部準備中です)
資料1 第4期中央教育審議会初等中等教育分科会教育課程部会委員名簿
資料2−1 教育課程部会におけるこれまでの審議の概要(検討素案)
資料2−2 関連資料
資料3−1 国語科の現状と課題、改善の方向性(検討素案)
資料3−2 高等学校国語科の科目構成について
資料3−3 関連資料
資料4−1 外国語科の現状と課題、改善の方向性(検討素案)
資料4−2 高等学校外国語科の科目構成について
資料4−3 関連資料
資料5−1 家庭科、技術・家庭科の現状と課題、改善の方向性(検討素案)
資料5−2 普通教科「情報」の現状と課題、改善の方向性(検討素案)
資料5−3 情報教育の現状と課題、改善の方向性(検討素案)
資料5−4 関連資料
資料6−1 特別支援教育の現状と課題、改善の方向性(検討素案)
資料6−2 関連資料
資料7−1 中学校の教育課程の枠組みについて(検討素案)
資料7−2 関連資料
机上参考資料
・ 現行学習指導要領における各教科等の目標及び内容の例
・ 言語力の育成方策について(報告書案)
(平成19年8月16日言語力育成協力者会議配付資料)
(初等中等教育局教育課程課教育課程企画室)
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資料6−1 特別支援教育の現状と課題、改善の方向性(検討素案)(PDF:33KB)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/siryo/004/07092002/6_1.pdf
特別支援教育の現状と課題、改善の方向性(検討素案)
(教育課程部会等の審議を踏まえて再整理したもの)
1.現状
○障害のある幼児児童生徒については、一人一人の能力や可能性を最大限に伸ば
し、自立し、社会参加するための基盤となる生きる力を培うため、一人一人の教
育的ニーズに応じて、適切な指導及び必要な支援を行うことが重要である。
○このため、特別支援学校の教育課程は、幼稚園、小学校、中学校及び高等学校
に準ずる各教科(知的障害者を教育する場合は独自の教科)等のほか、障害に基
づく種々の困難の改善・克服を目的とした領域である自立活動で編成されている
さらに障害の状態等に応じた教育を行うため、種々の教育課程の特例が設けられ
ている。
○小・中学校の特別支援学級の教育課程は、小・中学校の学習指導要領によるこ
ととなるが、特に必要がある場合には、特別の教育課程を編成することができる。
その場合、特別支援学校の学習指導要領を参考として、実情に合った教育課程を
編成することとしている。
また、通級による指導は、障害の状態に応じた特別の指導(自立活動の指導等)
を特別の指導の場(通級指導教室)で行うもので、通常の学級の教育課程に加え、
又はその一部に替えた教育課程を編成することができる。その場合、特別支援学
校の学習指導要領を参考として編成することとしている。
○幼稚園、小学校、中学校及び高等学校等の通常の学級に在籍する障害のある幼
児児童生徒については、その実態に応じ、指導内容や指導方法を工夫することと
されている。
○幼児児童生徒の障害の重複化に対応した適切な教育を行うため平成19年度か
ら従前の盲・聾・養護学校は、複数の障害種別を教育の対象とすることのできる
「特別支援学校」に転換された。
2.課題
○特別支援学校の小・中学部では、平成18年度において、42.8%(肢体不
自由者を教育する特別支援学校では75.4%)の児童生徒が重複障害学級に在
籍するなど、障害の重度・重複化、多様化が進んでいる。複数の障害を教育の対
象とすることができる「特別支援学校」の制度を生かし、一人一人に応じたきめ
細かな指導が一層求められている。
○地域における特別支援教育を推進する上で「特別支援学校」がその専門性を生
かしながら、幼稚園、小学校、中学校及び高等学校等の要請に応じて支援などを
行う特別支援教育のセンター的機能を果たすことが求められている。
○特別支援学校卒業者の企業等への就職は依然として厳しい状況にあり、障害者
の自立と社会参加を促進するため、企業や労働関係機関等との連携を図った職業
教育や進路指導の一層の改善が求められている。
○特別支援学校では、福祉、医療、保健、労働等の関係機関との連携を図り、障
害のある幼児児童生徒一人一人のニーズに対応して適切な支援を行う計画(個別
の教育支援計画)を策定することとされており、その効果的な活用が課題となっ
ている。
○小・中学校の通常の学級において、LD(学習障害、ADHD(注意欠陥多動
性)障害)等の児童生徒が約6%程度の割合で存在する可能性が示されている。
これらの児童生徒も含め、幼稚園、小学校、中学校及び高等学校等における障害
のある幼児児童生徒に対し、適切な指導及び必要な支援を行うことが求められて
いる。
○障害のある幼児児童生徒と障害のない幼児児童生徒との交流及び共同学習につ
いて、今後一層の促進を図るとともに、その効果的な実施が求められている。
3.改善の方向性
○特別支援教育については、1社会の変化や幼児児童生徒の障害の重度・重複化、
多様化2複数の障害種別に対応した教育を行うことのできる特別支援学校制度の
創設3幼稚園、小学校、中学校及び高等学校等における特別支援教育の制度化な
どに対応し、障害のある幼児児童生徒一人一人の教育的ニーズに対応した適切な
教育や必要な支援を行う観点から、教育課程の基準の改善を図る。
4.改善例
1 特別支援学校における教育課程の改善
(1)教育目標について
○学校教育法における特別支援学校の目的の改正を踏まえ、特別支援学校の学習
指導要領等の目標を見直す。
(2)自立活動について
○自立活動の内容は5区分健康の保持心理的な安定環境の把握身体の動き
コミュニケーションの下に22項目が示されているが、社会の変化や幼児児童生
徒の障害の重度・重複化、自閉症、LD、ADHD等も含む多様な障害に応じた
適切な指導を一層充実させるため、他者とのかかわり、他者の意図や感情の理解、
自己理解と行動の調整、集団への参加、感覚や認知の特性への対応などに関する
ことを内容の項目に盛り込む。
○現行の5区分に加え、新たな区分として「人間関係の形成(仮称)」を設け、
それぞれの区分と項目の関連を整理する。
○自立活動の指導に当たっては、実践を踏まえた評価を行い、指導の改善に生か
すことを明確にするとともに指導計画の作成の手順がより理解されやすい示し方
とする
○幼児児童生徒の主体的な活動を一層進めるとともに、幼児児童生徒が活動しや
すいよう、自ら環境を整えたり、必要に応じて周囲の人の支援を求めたりするよ
うな指導についても配慮することを明確にする。
(3)重複障害者等の指導について
○二つ以上の障害を併せ有する者(重複障害者)等については、一人一人の実態
に応じ、より弾力的な教育課程を編成することができるようにする。
○学校全体の組織的な対応の下で、複数の教員等の協力により適切な指導を行う
ことはもとより、必要に応じて、医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語
聴覚士、心理学の専門家等の助言や知見などを指導に生かすことを明確にする。
○家庭や病院等に教員を派遣して教育を行う訪問教育については、個々の実態に
応じて、指導内容・方法等の工夫・改善を図ることを明確にする。
(4)知的障害者である児童生徒に対する教育を行う特別支援学校の各教科
について
○各教科の内容等について、社会の変化や児童生徒の実態を踏まえた見直しを行
うとともに、より分かりやすい表記とする。
○高等部において、生徒の実態や卒業後の就労の状況等を踏まえた職業教育を一
層進める観点から、福祉に関する基礎的・基本的な内容で構成する新たな専門教
科として「福祉」を新設する。
○指導に当たっては、児童生徒が習得した知識・技術等を、実際の生活の中で活
用できるよう工夫する旨をより明確にする。
(5)職業に関する教科等について
○高等部の専門教科については、社会の変化や時代の進展、近年の障害者の就業
状況などを踏まえ、必要な見直しを行う。
○職業に関する教科については、現場実習等の体験的な学習を一層重視すること、
地域や産業界との連携を図り、企業関係者など外部の専門家を積極的に活用する
ことを明確にする。
○進路指導に当たっては、関係機関との連携を図りながら、生徒が自分に合った
進路を主体的に選択できるよう、早い段階からの進路指導を充実する。
(6)指導方法等の改善について
○情報機器の活用などによる効果的・効率的な教科指導や個別の指導計画に基づ
き授業形態や集団の構成などを工夫した一層の効果的な指導の必要性を明確にす
る。
○幼稚部の留意事項や小・中・高等部の各教科の配慮事項について、障害の特性
や幼児児童生徒を取り巻く社会の状況の変化等を踏まえた見直しを行う。
(7)個別の指導計画について
○現在、自立活動及び重複障害者の指導に当たっては、個別の指導計画を作成す
ることとされているが、個々の幼児児童生徒の多様な実態に応じた適切な指導を
一層進めるため、各教科等における配慮事項なども含めた個別の指導計画を作成
することを明確にする。
○個別の指導計画については、実践を踏まえた評価を行い、指導の改善に生かす
ことを明確にする。
(8)個別の教育支援計画について
○現在、家庭、児童福祉施設、医療機関等との連携を密にし、指導の効果を上げ
るよう努めることとされており、これを更に進め、家庭や、福祉、医療、保健、
労働関係機関等との緊密な連携を図り、一人一人のニーズに応じた適切な支援を
行うための個別の教育支援計画の策定やその活用を図ることを明確にする。
○個別の教育支援計画の策定に当たっては、家庭との連携を図った取組を一層進
めることを明確にする。
(9)特別支援教育のセンター的機能について
○現在、教育相談に係る地域の特別支援教育のセンターとしての役割を果たすよ
う努めることとされており、これを更に進め、地域の特別支援教育のセンターと
しての役割を果たすよう次のような改善を図る。
○幼稚園、小学校、中学校及び高等学校等の要請により、障害のある幼児児童生
徒又はその教員に対し必要な助言、援助を行うことを明確にする。
○地域における特別支援教育のセンターとしての役割を果たすよう努めること。
その際、障害のある幼児等の保護者に対する早期からの相談など、関係機関とも
連携しつつ、早期支援にも努めることを明確にする。
○組織的に取り組むための校内体制を整備することを明確にする。
○他の特別支援学校や幼稚園、小学校、中学校及び高等学校等との連携を図るこ
とを明確にする。
(10)ICFの視点について
○ICF(国際生活機能分類)の考え方を踏まえ、自立と社会参加を目指した指
導の一層の充実を図る観点から、幼児児童生徒の的確な実態把握、関係機関との
効果的な連携、環境への配慮などを盛り込む。
2 幼稚園、小学校、中学校及び高等学校等における特別支援教育に係る教育課
程の改善
(1)小・中学校の特別支援学級及び通級による指導について
小・中学校の特別支援学級や通級による指導は、小・中学校における教育の一形
態であることを、すべての教職員が十分認識し、その指導が学校全体で行われる
ようにするため、次のような改善を図る。
○特別支援学級、通級による指導に係る特別の教育課程の編成に当たっては、特
別支援学校学習指導要領に定める事項を取り入れた教育課程を編成することがで
きることを明確にする。
○学校内の支援体制を整備するとともに、学校全体で取り組むこととする。
○個々の児童生徒の実態を的確に把握し、それに応じたきめ細かな指導を行うた
め、個別の指導計画の作成に努めること。
○一人一人に応じた適切な支援を行うためには、家庭や関係機関などとの連携が
重要であることから、必要に応じて、個別の教育支援計画の策定やその活用を図
ること。
(2)幼稚園、小学校、中学校及び高等学校等の通常の学級における指導の充実
について
小・中学校の通常の学級においてLD 学習障害ADHD 注意欠陥多動性障害等
の児童生徒が約6%程度の割合で存在する可能性が示されており、これらの児童
生徒の障害特性などを十分に理解し、各教科等において適切な指導を行う必要が
ある。そこで、幼稚園、高等学校等も含め、障害のある幼児児童生徒に対する理
解と適切な指導を充実するため、次のような改善を図る。
○通常の学級に在籍する障害のある幼児児童生徒に対し、必要に応じて、個別の
指導計画の作成や個別の教育支援計画の策定を行うこと、特別支援学校や特別支
援学級における指導方法を参考とした指導を行うようにすることなど、個々の障
害に応じて必要な配慮が適切に行われるようにすることを明確にする。
○早期からの適切な指導を実施することは、その後の教育を進めていく上で大き
な効果が期待できることから、幼稚園段階における障害の状態に応じた指導の充
実方策について、更に検討する。
○後期中等教育段階において、障害のある生徒に対する適切な教育や必要な支援
を行うことは重要な課題であることから、高等学校における障害の状態に応じた
指導の充実方策について、更に検討する。
(3)センター的機能の活用について
○特別支援学校が、地域の特別支援教育のセンターとしての機能を生かし、幼稚
園、小学校、中学校及び高等学校等の要請に応じて支援などを行うことは、幼児
児童生徒のニーズに応じた教育を進めていく上で、大きな効果が期待される。そ
のため、幼稚園、小学校、中学校及び高等学校等においても、特別支援学校のセ
ンター的機能を活用し、障害のある幼児児童生徒への適切な指導及び必要な支援
を行うための校内支援体制の整備に努める。
3 交流及び共同学習について
○障害のある幼児児童生徒と障害のない幼児児童生徒との交流及び共同学習につ
いては、双方の幼児児童生徒の教育的ニーズに対応した内容・方法を十分検討し、
早期から組織的、計画的、継続的に実施するよう努める。
○障害のない幼児児童生徒が、障害のある幼児児童生徒についての理解と認識を
深めることが重要であることから、理解・認識を深めるための指導を充実する。
4 教員の専門性の向上について
○特別支援教育担当教員の専門性の向上を図るため、特別支援学校教諭免許状の
取得の促進、国や都道府県等における研修や校内研修の充実などの施策を一層推
進する。
○すべての教員の特別支援教育に対する理解と一定程度の専門性を定着させるた
め、教員養成段階における特別支援教育に関する内容の充実を図ることなどの施
策を推進する。
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□ 編集後記 ------------------------------------ 23:17 2007/10/07 □
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教育課程の見直し作業が進んでいるようです。
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