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□ LD・発達障害等関連図書 → http://ldnews2000.web.fc2.com/books/  □ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ LD(学習障害)ニュース #1169 2012/09/27 発行 登録(配信)読者数 2997 ■ ■ LD = Learning Disabilities LDニュース編集人発行 1997/09/10創刊 ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ Development of Global Open Standard for Developing Countries   ■ ■ JEPA Plat #12 〜フランクフルトブックフェアの電子出版 2012/10/23 ■ ■ JEPA EPUB #15 〜EPUB3 制作の現場から〜 研究社英語セ 2012/10/23 ■ ■ 【高等学校向デジタル教科書】新課程版 高校ならではの使い勝手に  ■ ■ アスペルガー症候群等の被告人への対応についての意見書 2012/08/28 ■ ■ 親学問題に関する私たちの考え方 日本発達障害ネット  2012/09/19 ■ ■ 著作権法の一部を改正する法律案に対する付帯決議参議院 2012/06/19 ■ ■ 「デジタル教科書・教材及びICTの活用に関する基礎調査・研究」  ■ □ 編集後記 ------------------------------------ 07:00 2012/09/27 ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  新学期 秋期のワーキングメモリトレーニングお申込み受付中。  コグメド・ジャパン http://www.cogmed-japan.com/       【広告】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□■□■ この LDニュース は「等幅」フォントでお読みください ■□■□■ ■ LDニュースへ講演会等のイベント情報の掲載を希望される方へ・・・ ■ ■ 詳細は下記サイトをご覧下さい。原稿は適宜編集する場合があります。 ■ ■□■□■□ http://ldnews2000.web.fc2.com/sample.html  ■□■□■□■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 感覚統合を生かしてたのしく学習−読む力・書く力を育てる 佐藤 和美 (著) http://ldnews2000.web.fc2.com/books/00050.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ Development of Global Open Standard for Developing Countries   ■ ------------------------------------------------------------------------ 器機不調のため?無音になっている冒頭部分の音声は、以下のサイトで聞けます。 http://tudoi.jp/nvda/nvdajp-ws2012-0916p4.mp3 Youtubeでの公開映像。 http://www.youtube.com/watch?v=7oUq3rfjgHY#t=7m45s http://2012.pycon.jp/program/joint.html#session-16-1745-room358-ja Digital Accessible Information SYstem (DAISY) は読書が困難な人々を支援す る技術です。DAISY コンソーシアムは国際標準規格DAISYの開発、保守、普及を 行なう非営利の国際組織です。この講演では河村氏にDAISYプロジェクトの経緯、 そして、インクルーシブな社会発展のために NVDA のようなオープンソース技術、 オープンスタンダード技術がどのように貢献できるかをお話いただきます。 Digital Accessible Information SYstem (DAISY) assists people who have challenges using regular printed media. DAISY Consortium is a not-for -profit international association that develops, maintains and promotes DAISY standards. This talk gives the history of DAISY project, potential roles in global development of inclusive societies, and what is expected of the NVDA community from this point of view. 言語: 日本語 日時: Sep 16 17:45-18:30 場所: Room 358 河村 宏 / Hiroshi Kawamura DAISY コンソーシアム 前代表 / Board (Past President), DAISY Consortium 特定非営利活動法人 支援技術開発機構(ATDO)副理事長 / Vice President, Assistive Technology Development Organization ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 『あたまと心で考えようSSTワークシートー自己認知・コミュニケーションスキ ル編』 http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00060.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ JEPA Plat #12 〜フランクフルトブックフェアの電子出版 2012/10/23 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://kokucheese.com/event/index/54457/ JEPA Plat #12 〜フランクフルトブックフェアの電子出版〜 日  時 2012年10月23日 15:30〜17:30 開催場所 飯田橋:研究社英語センター 参加費  無料 ※13:30から以下のEPUB制作セミナーがあります。別途、申し込みをお願いします。 http://kokucheese.com/event/index/54458/ 概要  フランクフルトで開催される、世界最大規模のブックフェアでは、電子出版関 関連でも様々な新サービスやコンテンツが発表されます。 EPUBを推進する国際 組織IDPFでは、昨年、ここで「EPUB 3」を正式発表し、今年もイベントを予定し ています。 10月10日から14日まで開催されるブックフェアのフレッシュな情報をお届けしま す。 1.フランクフルトブックフェアとは? コスモピア 坂本 由子  フランクフルトに10年以上通われている坂本さんに、フランクフルトブックフ ェアの概要、ボース総裁の考えから、実際の版権交渉の手順まで、ご紹介いただ きます。 2.IDPFイベントと電子出版最新事情 ベネッセ 阿部 健二、桑野 和行  IDPFのEPUBイベントや、電子出版関連の展示について、ブースの写真を見なが ら、解説していただきます。 米国からの出展も多く、世界の電子出版の最新事 情をご紹介します。 ※内容は一部変更になる場合がございます。予めご了解ください。 ※紙の資料は配布しません。デジタルデータで事前にご提供する予定です。 ※主催 一般社団法人 日本電子出版協会 プラットフォーム研究会 ※研究社英語センター 地図 ⇒http://www.jepa.or.jp/seminar/images/101029_map.jpg ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 教室でできる特別支援教育のアイデア 中学校・高等学校編 http://ldnews2000.web.fc2.com/books/00072.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ JEPA EPUB #15 〜EPUB3 制作の現場から〜 研究社英語セ 2012/10/23 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://kokucheese.com/event/index/54458/ JEPA EPUB #15 〜EPUB 3 制作の現場から〜 日  時 2012年10月23日 13:30〜15:30 開催場所 飯田橋:研究社英語センター 参加費  JEPA会員社(無料)、非会員社(2000円、当日現金、領収書を発行) ※終了後、以下の無料セミナーを行います。別途、参加申込みをお願いします。 http://kokucheese.com/event/index/54457/ 概要  電子出版サービスの役者が揃い、いよいよEPUB 3の制作を加速させる時期とな りました。15回目のEPUBセミナーは、実際にEPUB 3コンテンツを制作されている 方を講師にお迎えして、EPUB制作の苦心談やノウハウを紹介していただきます。 1.秀丸とRubyでEPUB 3を作る  自由電子出版 長谷川秀記  JEPA 電子出版基礎講座でおなじみの長谷川講師をお招きして、テキストエデ ィタ「秀丸」を使った、もっとも基本的なEPUB 3コンテンツ制作をご紹介します。 2.InDesignからEPUB 3を作る 萩原印刷 村田 和彦  書籍制作のDTPソフトとして定着しているAdobe(TM) InDesingのDTPファイルか らEPUB 3コンテンツを制作する方法をご紹介します。 講師は、多くの電子出版 コンテンツ制作の実績をお持ちの萩原印刷 村田さんです。 ※内容は一部変更になる場合がございます。予めご了解ください。 ※紙の資料は配布しません。デジタルデータで事前にご提供する予定です。 ※JEPA会員社は下記URLに記載されている企業・団体のみです。 http://www.jepa.or.jp/member/kaiinsha.php 会員社の法人構成も複雑になり、事務局で把握することが困難となりました。関 係会社それぞれが個別に会員になられている場合もありますので、JEPA会員社リ ストに社名掲載の企業・団体以外は原則的に「非会員」とさせていただくことに なりました。グループ企業で登録しているJEPA会員は、会員登録企業名で申し込 んでください。 ※主催 一般社団法人 日本電子出版協会 EPUB研究会 ※研究社英語センター 地図 ⇒http://www.jepa.or.jp/seminar/images/101029_map.jpg ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ぼくはうみがみたくなりました [DVD] ひとりの自閉症の青年と、その周囲の 人々が織り成す、心温まるヒューマン・ドラマ http://ldnews2000.web.fc2.com/books/00062.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 【高等学校向デジタル教科書】新課程版 高校ならではの使い勝手に  ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.kknews.co.jp/maruti/news/2012n/0604_3b.html 【高等学校向デジタル教科書】新課程版 高校ならではの使い勝手に 数研出版では新課程から、高等学校数学において「数学1」「数学A」「数学2」、 高等学校理科において「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」の指 導者用デジタル教科書を提供している。いずれも単体で使うことのできるDVD ‐ROM版と校内フリーライセンス版がある。 東京書籍では、高等学校向けデジタル教科書として、英語、数学1、数学A、理 科(化学基礎、生物基礎)での制作を進めている。 特徴は、iPadのアプリ版である点、学習者用デジタル教科書としても活用で きるようにした点だ。同社のアプリはWi‐Fi機能を使い、無線ルータでつな げることによって、iPadからデジタルテレビやプロジェクター等にも提示す ることができる。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発達障害 母たちの奮闘記 (平凡社新書) [新書] 山下 成司 (著) http://ldnews2000.web.fc2.com/books/00064.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ アスペルガー症候群等の被告人への対応についての意見書 2012/08/28 ■ ------------------------------------------------------------------------ 大阪地裁で判決のあったようなアスペルガー症候群等の被告人への対応について の意見書 一般社団法人 日本発達障害ネットワーク 理事長 市川 宏伸                  2012年8月28日 −−−−−−−−−−−−−−− 8月28日開催の発達障害の支援を考える議員連盟に「大阪地裁で判決のあったよ うなアスペルガー症候群等の被告人への対応についての意見書」を提出したそう だ。 http://jddnet.jp/index.files/archives2012/pdf/20120828_ikensho.pdf 大阪地方裁判所において、アスペルガー症候群と精神鑑定された被告の殺人事件 で、検察官の求刑を超える懲役20年の判決が言い渡されました。この判決文を読 むと、被告人は十分な反省をしておらず、アスペルガー症候群に対応できる受け 皿が何ら用意されておらず、その見込みもないという状況のもとでは再犯のおそ れが強く心配されるので、許される限り長期間刑務所に収容することで内省を深 めさせる必要があり、そうすることが社会秩序の維持に資するとして、有期懲役 刑の上限である懲役20年に至ったとされています。この判決は、アスペルガー症 候群をはじめとする発達障害者に対する差別及び、刑罰という点で大きな問題を 抱えており、到底許されるものではありません。当事者、家族、支援団体などか らなる日本発達障害ネットワークは、今回の件に関し、発達障害者の特性が十分 に理解され、司法の場において適切な対応がなされるよう、下記の点について提 案いたします I 適正な判決が行われるための対応 1.捜査段階における心理・福祉等の専門家等による立会い 発達障害の特性に配慮した適切な方法による情報の提供等が確保されて、はじめ て黙秘権や弁護人選任権の告知が機能すると考えます。そのためには、本人の思 考・行動様式を十分に理解できる関係者が立会い、情報提供することは取り調べ の適正さを確保するためにも是非とも必要です。また、本人の供述の内容を正確 に伝えるためにも、本人の思考・行動様式を十分に理解できる関係者が立会い、 その真意を伝えることは有効です。 この専門家は通常の刑事被疑者の持つ黙秘権など「刑事手続き上の権利」につい て適切な知識・認識を保持していることが前提ですが、この前提が存在するなら ば、心理・福祉関係者に限定せず、教育・医療関係者等支援者であっても差し支 えないものと考えます。また、この専門家については、本人との接見に望む場合、 通常の弁護人の接見と同様の条件が認められる必要があるものと考えます。 発達障害者の捜査段階における情報提供及びコミュニケーション確保の保障の観 点から専門家および関係者の立会いの仕組みを作っていただきたいと思います。 2.取り調べの可視化の必要性 取り調べの実際のやり取りが残されていることは、発達障害者の論理が分かりや すく、事件の本質が理解されやすいものと思われます。そのためには、事件の内 容について捜査官と本人とのやりとりのすべての場面が録画される必要があると 考えます。特に取り調べ初期のやり取りの可視化が重要です。それは、取り調べ が進んでからのやり取りでは、本人の語る内容が修飾されてしまっている可能性 が高く、事件の本質が理解できなくなっている可能性があるからです。 捜査段階における適正な手続きを担保する観点から、取り調べの全行程が適切に 録画され、その記録の下に公正な対応がなされるべきであると考えます。 3.公判段階における適正な手続きの確保 公判段階において、適正な手続きの確保がなされないままに自白がなされた場合 には、証拠として採用されない仕組みが必要であると考えます。 また、発達障害者が被告人や証人として、質問や尋問を受ける場合には、発達障 害の特性に対応した適切な情報提供やそのために必要な専門家等の支援が受けら れるような仕組みを創設していただきたい。 4.司法・警察関係者の発達障害への理解の促進 司法関係者(裁判官、検察官、弁護士、裁判員等)及び警察関係者などの発達障 害についての無知・無理解によるさまざまな問題が指摘されています。これらを 改善するために、発達障害の特性、障害に配慮したコミュニケーション方法、関 係の構築や支援の基本などについての理解等を促進する研修の一層の充実を図る 必要があると考えます。 II 事件を起こした被告への対応 1.受刑中の発達障害者の特性に応じた処遇プログラムの提供 独特の考え方や行動様式を持つアスペルガー症候群の受刑者には、長期間の特性 に合ったコミュニケーション方法や心理的アプローチの支援が必要です。発達障 害者は相手の感情や周囲の空気を読み取るのが苦手で、自ら深く反省する気持ち があってもそれを表現することがうまくできないことがあります。 その障害特性に合った、内省へのアプローチや処遇プログラムが刑務所や少年院、 児童自立支援施設等で提供されることが必要です。また、精神医学的治療が必要 であれば適切な医療面での配慮も必要であると考えます。 2.専門的な医療施設の設置 英国ではブロードモア病院など高度治療施設、中等度治療施設などが用意されて います。殺人など重大な罪を犯した発達障害児者については、処罰よりも専門性 ある心理カウンセリングなどを集中的に行える、医療観察法病棟をイメージした 専門施設での一定期間の対応が必要と考えます。一定期間を経過した者、あるい は重大とは言えない罪を犯した者については、専門性を有した福祉施設での対応 により、社会復帰を促進していただきたいと考えます。そのために、国立施設と してすでに罪を犯した発達障害者の支援を行っている国立コロニーのぞみの園、 あるいは国立障害者リハビリテーションセンター及び国立精神・神経センター等 の機能の一層の活用を是非検討していただきたい。 3.社会復帰を想定した支援体制の構築 発達障害者については、矯正施設在所中に社会復帰に向けた社会生活能力の向上 に向けた支援や出所後の生活を想定した関係者の連携によるマネジメントが不可 欠です。また、退所者には矯正施設や保護観察所や更生保護施設の司法分野と福 祉分野が“地域生活定着支援センター”等を活用しながら支援する形が整いつつ あります。このような社会復帰を想定した支援体制がどの地域においても構築で きるよう、罪を犯した発達障害者を受け入れる地域生活定着支援センター及び発 達障害者支援センター、グループホームや福祉施設等の充実をお願いします。 以上 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 自閉症の精神病理と治療 (杉山登志郎著作集1) [単行本] 杉山登志郎 (著) http://ldnews2000.web.fc2.com/books/00070.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 親学問題に関する私たちの考え方 日本発達障害ネット  2012/09/19 ■ ------------------------------------------------------------------------ 親学問題に関する私たちの考え方  2012/09/19 一般社団法人日本発達障害ネットワーク理事長 市川宏伸 http://jddnet.jp/index.files/archives2012/pdf/20120919_kangae.pdf 親学問題に関する私たちの考え方 一般社団法人日本発達障害ネットワーク理事長 市川宏伸 ○私たちの考える発達障害のある人とその家族への支援の方向性。 ・発達障害の有る無しに関わらず子どもにとって家族の存在は大きく、家族が子 どもの発達特性を理解して関わることで、子どもにとっての生きやすさは大きく 変わります。 ・私たちは、全国の多くの親子がそれぞれの環境の中で、できるだけ確かな情報 に基づいて発達障害の問題と向かい合ってほしいと考えています。また、その家 族の状況に合った発達障害との付き合い方ができるようになるまで、専門家は分 野や年代で途切れない支援を続けてほしいと考えています。 ○専門家の犯した過去の過ちの教訓。 ・かつて親の愛情不足で発達障害の一つのタイプである自閉症が生じるという考 え方が広まった時代がありました。その結果、責任を感じた親による親子心中が いくつも生じました。 ・しかし、1960年代に医学的な調査研究がおこなわれ、「自閉症のある子の親と そうでない子の親の育て方に違いはなかった」という報告や、脳の機能障害の存 在が徐々に確認されてからは、親の愛情不足により発達障害が生じるという考え 方をする専門家はほとんどいなくなりました。 ・私たちは、このような専門家の過ちを未来に向かってできる限り少なくするた めに、現時点で最も確かだと思える情報を集め、ホームページやシンポジウム等 を通して客観性の高い支援方法を共有出来るようにしています。 ○発達障害をその人の特性として受け止める考え方の重要性。 ・発達障害とは生まれた時から持っているその人の特性のことですから、このこ と自体には良いも悪いもありません。「発達障害を治す」「発達障害を生じない ようにする」という考え方はその人の持っている特性を否定する考え方で、発達 障害について根本的に誤った考え方をしていることになります。 ・私たちは、「発達障害の特性は人間にとっての多様な可能性を示しているもの であると考えるべきであって、その可能性をどう引き出していくのかを考え作成 する個別支援計画の普及が重要になる」との考えを、国の施策の検討に対する意 見を述べる機会には重ねて伝えています。 ○親の状況も様々であることの理解。 ・発達障害のある子の親も様々であって、それ以外の親と同じように熱心に育児 に関わる場合もあれば不熱心の場合もあります。 ・専門家は、熱心な親とは良い形で本人の自立を支える仲間としての役割を果た しますし、不熱心な親には分野や年代で専門家同士が支援を途切れないように引 き継ぐという姿勢が重要になります。 ・私たちは、全国のどこに住んでいる親でも、自分の家庭状況に合った専門家に 出会えるようにするために、多様な職能団体が相互に協力・情報交換ができるよ うな機会、例えば体験博覧会、年次大会の開催等で専門性の研鑽を行っています。 ○2012年の状況。 ・先日来、わが国では一部の“専門家”と称する人々により、「家族の誤った育 て方により発達障害が生じる」、「昔の伝統的な子育てによって発達障害を治す」、 という過去の専門家と同じ過ちが繰り返されました。 その結果、発達障害という言葉は社会に広く浸透しつつありますが、専門家です ら未だに誤解している場合があることを、今回あらためて確認することとなりま した。 ・たしかに、発達障害のある人の社会に受け入れられにくい行動や、発達障害の ある子どもの可能性に関心を持たない親に対して、十分な対応策がとられている とは言えません。 ・しかし、一つずつ積み重ねられてきた確かな土台に立って、発達障害のある子 どもが大人を信頼して社会に受け入れられやすい行動を学ぶ機会の提供、発達障 害のある子どもの可能性に関心を持たない親に対して、支援を希望する気になっ たときには周囲がいつでもサポートできる体制を、私たちは作りたいと思います。 この点については、上記の一部の“専門家”も同じ思いであると私たちは信じて います。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発達が気になる子のサポート入門 発達障害は「オリジナル」発達 (新書) 阿部 利彦 (著) http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00039.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 著作権法の一部を改正する法律案に対する付帯決議参議院 2012/06/19 ■ ------------------------------------------------------------------------ 2012/6/19 著作権法の一部を改正する法律案に対する付帯決議 参議院文教科学委員会 政府および関係者は、本法の施行にあたり、次の事項について特段の配慮をすべ きである。 1) 障害者の情報アクセスを保障し、情報格差を是正する観点から、録音図書等 の作成を行うボランティア活動がこれまでに果たしてきた役割に鑑み、ボランテ ィア団体が法人格の有無にかかわらず円滑にその活動に取り組めるよう努めるこ と。 2) 視覚障害者等への情報提供の充実に資するため、作成された録音図書等が有 効活用できるよう、視覚障害者等のために情報を提供する事業を行う者のネット ワークの構築に努めること。 3) 違法なインターネット配信等による音楽・映像を違法と知りながら録音・録 画することの防止の重要性に対する理解を深めるための啓発等の措置を講ずるに 当たって、国および地方公共団体は、有償著作物等を公衆に提供し、または提示 する事業者と連携協力を図り、より効果的な方法により啓発等を進めること。 4) 有償著作物等を公衆に提供し、または提示する事業者は、インターネット利 用者が違法なインターネット配信等から、音楽・映像を違法と知りながら録音・ 録画することを防止するための措置を講ずるように努めること。 5) 著作権法の運用に当たっては、犯罪構成要件に該当しない者が不当な不利益 を被らないようにすることが肝要であり、とりわけ第119条第3項の規定の運用に 当たっては、警察の捜査権の濫用や、インターネットを利用した行為の不当な制 限につながらないよう配慮すること。 6) 付随対象著作物の利用に係る規定である第30条の2、検討の過程における利 用に係る規定である第30条の3、技術の開発または実用化のための試験の用に供 するための利用に係る規定である第30条の4、および情報通信技術を利用した情 報提供の準備に必要な情報処理のための利用に係る規定である第47条の9につい ては、関係者から、その具体的な内容が条文からだけではわかりにくいとの意見 等があることを踏まえ、これらの規定の対象となる具体的な行為の内容を明示す るなど、その趣旨および内容の周知を図ること。 7) 国立国会図書館による図書館資料の自動公衆送信等に係る規定の運用にあた っては、出版市場、とりわけ今後の発展が期待されている電子書籍市場等に不当 な影響を与えないよう留意すること。 8) デジタル化ネットワーク化の進展にともない情報化が急速に進展する中、著 作権に関する知識が多くの国民にとって必要不可欠のもになっていることに鑑み、 学校等における著作権教育の充実や国民に対する普及啓発活動に努めること。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ インクルーシブ教育の実践−すべての子どものニーズにこたえる学級づくり− http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00052.html  学苑社 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 「デジタル教科書・教材及びICTの活用に関する基礎調査・研究」  ■ ------------------------------------------------------------------------ 国立特別支援教育総合研究所「デジタル教科書・教材及びICTの活用に関する 基礎調査・研究」報告書の22ページには以下のように書かれている。 http://www.nise.go.jp/cms/resources/content/7038/seika2.pdf --------- ここから 著作権の問題については,各教科書発行者もその保護のために,さまざまな方策 を講じている。その例としては,紙の教科書では掲載許可をもらっている作家が, デジタル教科書に載せるのを断られたために,デジタル教科書には掲載されてい ない作品がある。また著作権者の許諾をとるために,膨大な数の利用許諾をとる などの事務作業があるとの話も聞いている。そのために,現在発行されている指 導者用デジタル教科書についてはFLASHで作成し,テキスト部分を意図的に画像 にして著作権を保護しているものもある。しかし,障害のある子どもたちにとっ ては,教科書のテキスト部分を取り出すことができれば,音声読み上げや拡大表 示,反転表示など障害に対応した多彩な運用が可能であり,多くの課題が解決さ れると考える。ただし,このことに関しては著作権の問題を考慮する必要がある。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ そうだったのか!発達障害 わざとじゃないモン─実録4コママンガ (単行本) 斗希 典裟 (著), 発達障害を考える会TRYアングル (編集) http://ldnews2000.web.fc2.com/books/00028.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □ 編集後記 ------------------------------------ 07:00 2012/09/27 ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「専門家ですら未だに誤解している場合があることを、今回あらためて確認する こととなりました。」と言うことであるのなら、なおのこと公開の席での討論が 必要だろう。かつて同じ会場でセミナー講師として登壇できていたのだから。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ LDニュースの記載内容に関する質問には原則として回答いたしかねます ■ ■ 編集に際し正確を期していますが最終保証責任は免責とさせて頂きます ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □ LDニュースは「まぐまぐ」 http://www.mag2.com/ を利用して発行してます ------------------------------------------------------------------------

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