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★ 日本LD学会公開シンポジウム 1998.9.26 東京・国立教育会館
★ 佐々木正美先生講演会「学習障害児への理解と支援」1998.10.25岡山
★ 北海道親の会「クローバー」定例会 10月1日 札幌医科大
★ 北海道LD懇話会 第27回例会のお知らせ 10月3日札幌
★ 編集後記 −−−−−−−− 07:03 98/09/29
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★ 日本LD学会公開シンポジウム 1998.9.26 東京・国立教育会館
〜LD児とその周辺の子ども達への教育を考える〜
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9月26日国立教育会館虎ノ門ホールにて開催された、「日本LD学会公開
シンポジウム〜LD児とその周辺の子ども達への教育を考える〜」に参加い
たしましたので、簡単に報告させていただきます。
メモを元にまとめましたが、不確かな部分もあると思います。(以下引用部
分は当日配布の「資料集」からのものです。)
-------/
1.開会挨拶/上野一彦・日本LD学会会長(東京学芸大学教授)
1995年に発表された文部省協力会議中間報告のLD定義は、最終報告に
向けて若干の見直しがされている。現時点では、中間報告のLD定義のうち、
以下の『 』内の部分が主要な内容となることが予想される。
−−−−−−−−−−−引用開始−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
『学習障害とは、基本的には、全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話
す、読む、書く、計算する、推論するなどの特定の能力の習得と使用に著し
い困難を示す、様々な障害を指すものである。』
『学習障害は、その背景として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推
定される』が、その障害に起因する学習上の特異な困難は、主として学齢期
に顕在化するが、学齢期を過ぎるまで明らかにならないこともある。
『学習障害は、視覚障害、聴覚障害、精神薄弱、情緒障害など』の状態『や、
家庭、学校、地域社会などの環境的な要因が直接の原因となるものではない』
が、そうした状態や要因とともに生じる可能性はある。
また、行動の自己調整、対人関係などにおける問題が学習障害に伴う形で現
れることもある。
−−−−−−−−−−引用終了−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
これは、定義の「明確化」を計ったとのこと。
2.基調講演「LD児とその周辺の子どもたちの教育について」
/山口薫・東京学芸大学名誉教授
日本の特殊教育への就学率は1997年度 1.11%であり、アメリカの 11.97
%(1992年度)などに比較して、圧倒的に少ない。今後LD教育をきっ
かけにして、日本の特殊教育の再編が望まれる。
最近のLDをめぐる特筆すべき動きとして、1998年4月協力者会議より
教育審議会に宛てて、教育課程基準改善の審議にLD教育の充実を趣旨とす
る要望書を提出し他結果、1998年7月29日公表の「幼・小・中・高・
盲、聾及び養護学校の教育課程の基準の改善について(答申)」に一定程度
反映された。
また、最終報告に向けて検討すべき事柄として。。。
−−−−−−−−−引用開始−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
協力者会議の残された課題である「障害の状態や児童生徒の発達段階に応じ
た指導内容・方法の体系化」「通常学級における指導の支援体制」「通級に
よる指導に類似した指導のあり方」についての審議を急ぎ、最終報告をまと
めることが最大の課題であるが、LDの指導に当たる教師の養成・研修も欠
くことのできない課題である。
−−−−−−−−−引用終了−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・・
「通級による指導に類似した指導」というのは、従来の通級指導教室での指
導対象や指導内容を見直しLD児に適した指導のあり方を検討するもの。基
本としては、将来LD児は通常学級及び通級学級で指導していくという方針
が示されものである。
3.シンポジウム「LD児のこれからの教育を考える」
1)教師の立場から(小学校)/田中容子・三鷹市立南浦小学校
担任に「クラス内で気になる子ども」を抽出してもらい、個別的対応を必要
とする子どもに対しチームを作り対応している。このような、チーム対応を
円滑なものとするためには、長年の教員間における意志疎通の努力や積み重
ねが大切。
2)教師の立場から(中学校)/増田博信・埼玉県小川町立西中学校
県内の教員に対してLDに関するアンケート調査を行っ。小学校より中学で
の認識度がやや低かったものの、LDに対する正確な理解の中身については
おくとしても、認識度は広がりつつある。
また、県内の中学全校にこの10月より「さわやか相談員」が配置される予
定。相談員がLD等に目を向け、支援者になってくれることを期待したい。
3)「将来を考え、今なにをすべきか」/山田裕康・全国LD親の会
LDの子どもを持つ親は、絶えず子ども自身が自ら選択し、行動できるよう
になることを心掛けたい。これが、将来の自立につながる。学校の先生に望
むことは、LD児であるというひとくくりの見方でなく、その子の固有の困
難としてLDての特徴を持つのだ、という視点を持っていただきたい。
4)教育行政の立場から/西川公司・国立久里浜養護学校長
LD教育をめぐる昨今の動きにおいて画期的なことは、従来、教育現場等か
らの働きかけで文部省が動くというパターンではなく。文部省サイドが現場
に先んじて施策を進めている点である。ただし、今後LDの実態把握の問題
や、LDの判断・就学指導他多くの課題が残されている。
5)指定討論者からの質疑
/安田由美子・横浜市養護教育総合センター所長
個別的対応を必要とする子どもに対しチームを作り対応している。とのこと
だが、保護者への対応はどのようになっているか?
→必要に応じ担任が対応している。
/宮本信也・筑波大学助教授
LD児に限らず社会的自立の最終ゴールとして就労を設定すべきか?就労し
た後にも社会の中での教育ということがあるのでは?将来のために今を「我
慢」させるという発想は見直すべきか?子どもにとって、将来はもちろんだ
が、今を有意義に過ごさせていくことが大切ではないか。これが、LD本人
の自信にもつながるし思春期以降の二次障害を回避することにもつながって
くる。
6)フロアーから
/上野一彦・日本LD学会会長(東京学芸大学教授)
LDの出現率は何%なのか?いや、文部省・教育行政の立場としては、何%
までならLDとしての教育的手だてが実行可能なのか?
→出現率の問題は難しい問題。中間報告では数%としたが、LDの定義が確
定しないことには実態調査は不可能。
→仮に1%と仮定すると、全国の義務教育児童生徒1243万人のうち12
万人。これを全て通級指導で対応したとすると、児童生徒10人当たり教員
1人として、1万2000人の教員の増員が必要。時間がかかると思う。
−−−
なお、関東近県の親の会会員も多数参加され、終了後会場近くで懇親会が行
われました。。。(^_^)
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★ 佐々木正美先生講演会「学習障害児への理解と支援」1998.10.25岡山
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岡山D&Lスクール担当者様より、転載の許諾をいただきました。。。
----------------ここから-------------
10月25日に下記の通り講演会を行います。
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講 師:佐々木 正美 先生 川崎医療福祉大学教授
日 時:10月25日(日) 13:00〜16:00
場 所:岡山県総合福祉会館 8F 第10会議室
演 題:「学習障害児への理解と支援
〜子どもたちが得意なこと、不得意なこと〜」
司 会:田口 貴春 岡山D&Lスクール代表
費 用:1000円
※ご希望の方は、発達・学習研究会へTELで申し込んでください。
発達・学習研究会
岡山市津島南1−1−4
TEL 086−256−0630
------------ここまで---------------
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★ 北海道親の会「クローバー」定例会 10月1日 札幌医科大
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日 時 1998年10月1日(土) 18:30〜
会 場 札幌医科大学保健医療学部 5階 520号室
札幌市中央区南三条西17丁目(南向き)
講 師 小樽市保健所 医師・秋野先生
テーマ 思春期の「性」について
参加費 200円
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★ 北海道LD懇話会 第27回例会のお知らせ 10月3日札幌
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テーマ シンポジウム;学習障害を考える−それぞれの立場と理解と対応−
司会 LD懇話会代表世話人 田中 哲
医療現場での取り組みから 札幌肢体不自由児総合療育セ 長沼 睦雄
YMCAの取り組み 札幌YMCA 二宮 信一
通級の情緒障害児学級のLD児の取り組み
帯広市立森の里小学校 北川 和博
北海道のLD児のおかれている現状(親の会のアンケートより)
LD懇話会代表世話人 小泉 雅彦
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日 時 1998年10月3日(土) 17:00〜19:45
会 場 のぞみ分校 2階多目的ホール
札幌市豊平区平岸4条18丁目1−25
会 費 300円
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★ 編集後記 −−−−−−−− 07:03 98/09/29
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つい2日前、30度を越える残暑?がぶり返したと思ったら、こんどはい
きなり10月下旬の気候。。。。(ただし関東地方の話し)
今年はとにかく天候不順です。風邪にご注意!!
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発行:LD(学習障害)親の会「けやき」広報担当 1997.9.10 創刊
ご意見・ご感想・投稿文など、どしどしお寄せ下さい.....
LDニュース記載の内容を転載される場合は下記まで御連絡下さい
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HP URL = http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/ [ 1998.7.31 変更 ]
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