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□ LD・発達障害等関連図書 → http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/books/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ LD(学習障害)ニュース #694 2006/11/12 発行 登録(配信)読者数 3,460 ■ ■ LD = Learning Disabilities LD親の会「けやき」編集 1997/09/10創刊 ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼ LD親の会「けやき」の正会員・通信会員・賛助会員・ボラ会員募集中! ▼ ▲ 入会方法等はこちら → http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/join.html ▲ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ LD親の会「けやき」11月交流会・相談会のご案内/国分寺 2006/11/18 ■ ■ 講演会 LD等気になる子の学習指導とソーシャルスキル 2006/11/23 ■ ■ 第4回「南大阪LD研修会」/大阪府立大学学術交流会館 2006/11/23 ■ ■ 第1回教育再生会議議事要旨/官邸大会議室 平成18年10月18日 ■ ■ 第2回教育再生会議議事要旨/官邸大会議室 平成18年10月25日 ■ ■ 発達障害生徒3割の高校に在籍 民間団体調査 宮城県内 2006/11/11 ■ □ 編集後記 ------------------------------------ 00:12 2006/11/08 □ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□■□■ この LDニュース は「等幅」フォントでお読みください ■□■□■ ■ LDニュースへ講演会等のイベント情報の掲載を希望される方へ・・・ ■ ■ 詳細は下記サイトをご覧下さい。原稿は適宜編集する場合があります。 ■ ■□■□■ http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/HTML/sample.html ■□■□■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ LD親の会「けやき」11月交流会・相談会のご案内/国分寺 2006/11/18 ■ ------------------------------------------------------------------------ LD親の会「けやき」では下記要領で交流会・相談会を開催します。会員外のかた もお気軽にご参加下さい。日頃の子育ての悩み・疑問、将来の自立のことなど交 流いたしましょう。また、入会に関する相談も受けています。 会費は一切かかりません。 日 時 2006年11月18日(土) 13時〜 会 場 国分寺ひかりプラザ 401号室 交 通 JR中央線国立駅北口下車・徒歩5分 申込み 当日直接会場においでいただいてもかまいませんが、出来れば下記宛に     お申し込み下さい。     電子メール keyaki@box.club.ne.jp     ファクス  020-4666-7443     会場地図 http://air.ap.teacup.com/keyaki/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 講演会 LD等気になる子の学習指導とソーシャルスキル 2006/11/23 ■ ------------------------------------------------------------------------ 主催者からのご案内です。 −−−−−−−−−−−− 講演会  どっちもほしい!「LD等 気になる子の、学習指導 と ソーシャルスキル」 講 師:小貫 悟先生 (明星大学 助教授) 会 場:下北沢らぷらす11階 研修室3・4(定員90名)     世田谷区北沢2−8−18 小田急線・京王井の頭線     下北沢駅南口徒歩5分北沢タウンホール 日 時:2006年11月23日(祭日) 午後2時〜4時30分 知的に遅れはないと言われるのに、学習が身につかない子ども達。読めるけど書 けない、人の話を聞き取れない、簡単な計算につまずくなど、学校に入ると「勉 強ができない」ことは親子の大きな悩みになります。反対に、勉強は何とかなっ てもお友達がいない、言動がなんとなく変、教室でじっとしていられない、ルー ルが理解できない等の悩みを抱える親もいます。教科学習と社会性、どちらも大 切、身に付けさせたいものです。社会に出たら勉強よりも人間関係が大事、とは よく言われることですが、学習で培われた劣等感が人格を変えてしまうこともあ りますし、せっかく獲得した知識や技能が社会性の足りなさで発揮できないこと もあります。「どっちもほしい!」これはLD親の会の永遠の願いであり課題で す。今回、小貫先生に表記のテーマで講演をしていただきます。先生の永年のご 指導経験やご研究の中から、解決の糸口を見つけましょう! 皆さま、是非ご参 加下さい。 主 催:にんじん村(LDとそれに類似する児・者の親の会) 当日受付開始:1時15分〜 資料代:500円 申し込み:住所、氏名、電話番号をお書きの上、下記メールでお申し込み      ください。(定員になり次第締め切り) 連絡先メールアドレス UGN09843@nifty.ne.jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 第4回「南大阪LD研修会」/大阪府立大学学術交流会館 2006/11/23 ■ ------------------------------------------------------------------------ 主催者からのご案内です。 −−−−−−−−−−−−−−−−− 日 時 平成18年(2006年)11月23日(木)午後1時30分から午後5時1時開場 場 所 大阪府立大学 学術交流会館  ○大阪府立大学へのアクセス   南海高野線「白鷺」駅、徒歩10分 地下鉄「中百舌鳥」駅、徒歩20分  ○学術交流会館へのアクセス   府立大学「白鷺門」南へ、モニュメントを過ぎて左側   (総合科学部2号館前)駐車場は、ありません。 定 員 300名 参加対象 教育・保育・医療・福祉関係者、保護者 プログラム (1)講演「特別支援教育最新情報」    日本LD学会副会長 特別支援教育士資格認定協会 会長     大阪医科大学LDセンター 竹田 契一氏 (2)シンポジウム 『本格実施を前に「校内委員会」のあり方について』 〜コーディネーター・行政の関わり方〜 ・動き出している「校内委員会」(報告)  堺市立日置荘小学校(堺LD研究会)  河内長野市立長野小学校(南河内LD研究会)  東大阪市立成和小学校(中河内LD研究会)  橋本市立城山小学校(和歌山LD研究会)より ・行政との関わり  堺市立向ヶ丘小学校(堺LD研究会)より 主 催 中河内LD研究会・南河内LD研究会・和泉LD/ADHD研究会・大阪市LD研究     会・堺LD研究会・和歌山LD研究会・軽度発達障害研究会(岸和田) 後 援  日本LD学会・大阪府教育委員会・和歌山県教育委員会・堺市教育委員会・河  内長野市教育委員会・富田林市教育委員会・大阪狭山市教育委員会・橋本市教  育委員会・大阪市教育委員会・和歌山市教育委員会・和泉市教育委員会・柏原  市教育委員会・松原市教育委員会・岸和田市教育委員会・羽曳野市教育委員会  ・大阪K−ABC研究会・大阪WISC−3研究会・大阪ADHDを考える会  「のびのびキッズ」・大阪LD(学習障害)親の会「おたふく会」 参加協力費(資料代) 1000円(当日会場にてお願いします) 連絡先 和歌山LD研究会 E-mail:kuma-sun@cypress.ne.jp ※ 参加申し込みは不要ですが、参加者多数の場合お断りすることがあります。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 第1回教育再生会議議事要旨/官邸大会議室 平成18年10月18日 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouiku/dai1/1gijiyoushi.pdf −−−−−−−−−−−−−−  第1回 教育再生会議議事要旨 日 時:平成18年10月18日(水)8:45〜9:45 場 所:官邸大会議室(4階) 出席者:安倍内閣総理大臣、塩崎内閣官房長官、伊吹文部科学大臣、下村官房     副長官、鈴木官房副長官、的場官房副長官、池坊文部科学副大臣、山     谷総理補佐官、有識者17名 ○冒頭、安倍内閣総理大臣、伊吹文部科学大臣、野依座長より挨拶があった。 ○以下、各有識者より発言。 (池田守男座長代理)  40数年前、奈良の薬師寺の高田好胤さんにお会いした際、このまま日本が 進んでいくと、もので栄えるかもしれないが心で滅びると警鐘を鳴らしておら れた。今日の社会状況を見ると、私はまさにこの言葉に尽きるのではないかと 危機感を持ってきた。特に、心の教育を中心に議論したい。日本の将来を担う 若者の、夢と希望、あるいはそれに基づく志を育む教育を実現するための出発 点にしたい。 (義家弘介室長)  希望もあれば、このままではどうしようもないという学校現場の実情を見て きた。基礎学力のない子どもは立ち直っても出口の状態で選択肢がない、規範 意識のない子どもはやり直そうと思っても中退してしまう、いじめられてきた 子どもは、学校を選べず、中退したり不登校になる。いじめ問題は今、深刻化 している。そういった教育現場の実情を見てきたことを議論に生かしたい。  地教行法には、以前は、52条に、文部科学大臣は、著しく適正を欠き、教 育の本来の目的達成を阻害していると認めるときは、是正措置をとることがで きるという内容の条文があったが、地方分権改革により削除され、各教育委員 会に委ねられている。しかし、その教委の実態はどうなのかというと、事務方 と教育委員会、組合がつながっていて改革が遅れる、隠蔽がはびこっていると いう現実がある。そこをどう改革していくかが課題と思っている。 (浅利慶太委員)  今「異国の丘」というミュージカルを全国で公演している。そこに11年間 シベリア抑留をうけ、最後はソ連に薬殺される主人公が、病床で遺言を述べる 場面がある。「私たちの世代は敗戦で多くを喪った。だが心だけは残っている」。 そして歌う。「国破れて山河あり、父母を敬い、兄弟結ばれ、妻を愛し、友を 信じ、幼きを護れ、愛しき者たちよ」。これは、私たちが少年時代に教えられ た思想である。上演にあたって、私はこの場面が多くの批判、バッシングを浴 びることを覚悟した。だが一切なかったのである。それは思想の左右を問わず、 この考え方が日本人の心の基本であり、これが大切な徳目だからなのである。 ぜひ今の子どもたちに伝えたい。 (海老名香葉子委員)  子どもたちに学校教育だけはしっかり受けさせたいと思う。今は、親孝行と いう言葉が死語になりつつある。「孝心は情の原点」である。孝行しながら育 った子が親になればいい子が育つであろう。親孝行はしても嬉し、されても嬉 し、美しいものである。学校教育以前に、家庭での教育、孝心をもつ子を育て よう。 (小野元之委員)  文部科学省、教育委員会、学校は、建前をあまりにも大事にし、きれいごと が多すぎる。公立学校が本音で父母に信頼されることが何より大事であると思 う。悪平等や閉鎖的であってはいけない。できるだけオープンにし、教育界を 刷新するべきである。  また、学校、家庭、社会が協力しあって、人間として最低限身につけるべき 基本をしっかり教え込むことが必要である。大学や高校でボランティア活動を もっと進めるとか、学校外の資源をもっと活用するなどしていくべき。そのた めには、教員の質向上や問題教員の排除も必要。そうした改革を進める中で、 高校、大学を卒業する時点での、学生の質が保証できるようにすべき。 (陰山英男委員)  春まで私の息子が通っていた中学校の地理の教科書では、世界の国々のうち、 アメリカ、フランス、マレーシアの3カ国しか教えていなかった。都道府県名 を学習することも義務教育では行わなくなってきている。その結果、富士山の 位置がわからない教員志望者が国公立で2割、私学では6割もいる。これは止 めようのない現実。こうした問題への対応は今すぐにやらなければならない。 中教審でもかなり議論したが、答申を現場に反映させるには、後3年はかかる。 今やれることはいくらでもある。学習指導要領を超えた学力向上プログラムも、 国のOK さえあれば今すぐにでもやれるところがある。  子どもの生活習慣についても国の力で何とかなるよう努力が必要。 (葛西敬之委員)  今年の4月に中高一貫校を開校した。学校教育を立て直すという観点からど ういう目標を持つかというと、「学ぶ」と「思う」と「行う」の3つのバラン スが大切かと思う。初中等学校の年代では、「学ぶ」とは基礎知識を身につけ ること。「思う」とは、自由な空想をすること。これは読書などによって育ま れるもの。「行う」とは、遊んだりスポーツや自然体験など様々な活動をする こと。この3つの中で「学ぶ」ことを効率的にやらなければ他のことをやる時 間がなくなる。「学ぶ」ことの効率を上げるためには、教員の質が高いことと、 規律を守らせることが大切である。 (門川大作委員)  学校、家庭、地域の教育力の向上が重要。学校がそのための役割を果たさね ばならないが、親や地域が変わらなければ子どもは変わらない。三者が足りな いところを足しあい、相互に高めあう、連携と共同行動が必要だ。情報、課題、 危機感の共有と意識改革、行動改革を目指し、2万人のボランティアの協力を いただき、開かれた学校づくりなどを行うべく、教員評価、学校評価、京都方 式の学校運営協議会などを進めてきた。現場に問題はまだあるが、解決への糸 口も現場にある。教員、親、地域の潜在力を引き出し、ともに行動する仕組み づくりと同時に、経済界などの大人社会全体の協力、公教育への投資が主要先 進国中、最下位の現状であり、さらなる財政支援が必要。 (川勝平太委員)  美しい国づくりという理念に心から賛同。美しい国づくりとは、「国のたた ずまい」と「心のかたち」の両方を含むものだと思う。規範意識を高めること も重要だし、科学技術の水準を高めることも大切。美しい国づくりとは、これ までの「強い国づくり」からの一種の旅立ちということである。強い国づくり とは明治時代に学問から始まり、実学と呼ばれた。それ以前には、正しい国づ くりとして江戸時代の儒学がそれにあたる。美しい国づくりには、それに応じ た学問があり、これからは、これらを総合した、新しい国づくりのための地に ついた学問が必要。  日本の教育は大学から崩壊していき、高等学校の校内暴力、小中学校の学級 崩壊等につながっていった。出口(大学)が大事である。日本の青年だけに目 を向けるのではなく、鎖国的な状況を突き破り、東京大学はじめ大学の学長に 外国人が増えるなど開かれた制度にしていくことが必要。 (小谷実可子委員)  選手を引退後、子どもたちにシンクロの指導をしてきた。選手の育成ではな く、シンクロを通じて、子どもたちに何かを学んでもらいたいという気持ちで やっている。子どもたちはそれぞれ年齢層が違う中で、助け合い励まし合いな がら取り組み、成長している。子どもが、夕日が綺麗だという話をしていたと き、きっとこの子の心の中は充実しているのだなと嬉しく思った。私はシンク ロを一生懸命やった結果として、心を無にできたように思うが、何かを一生懸 命やることで人に感謝をしたり優しくする気持ちが生まれてくると思う。子ど もたちにそういった気持ちをどう育むことができるか考えていきたい。 (小宮山宏委員)  学生には、本質をとらえる知、他者を感じる力、先頭に立つ勇気をもつよう 常々言っている。  また、教育の問題については、世界的視点でものを見ることが大切だが、同 時に、答えは日本の独特のものを作っていくことが必要だ。OECDに5年間携わ ったが、実に多くのことが先進国に共通している。たとえば、人間力が失われ ているとか、若者の理科離れなど。これらは文明化、具体的には少子化、都市 化、過疎化等の結果であろうが、どうやって教育に対する答えを出していくか は国によって状況が違う。外国のものを真似してもだめであり、日本独特のも のを考える必要がある。それを議論するのがこの場ではないかと考えている。 (品川裕香委員)  いじめの被害者や加害者、不登校、うつ、非行少年など学校がしんどい子ど もたちや保護者、教師らを取材してきた。こうした取材を続けるきっかけは2 つある。  一つはADHDと診断され自殺した小学生の遺書。二つめは「少年院で初めて信 頼できる大人と出会った。少年院に入ってよかった」という院生たちの言葉。 そんなことを書かせたり言わせたりする学校教育とは何なのかと考えている。 日本の教育の中には成功事例もたくさんあるし、これまで取材してきたアメリ カやイギリスなど海外も踏まえ、子どもたちが抱える思いとともに、ファクト とノウハウを紹介していきたい。  取材を通して知力、体力と同時に、「弾力」のある子どもを育成することが 大切と痛感している。弾力とは、不幸を跳ね返す力のこと。学力向上のために も、子どもの成長発達権を保障する視点が教育には必要。規範意識と生きるス キルを身につける教育をどうやって構築するか。子どもの多様性を認め、認知 と学習スタイルの違いをどう教育の現場に落とし込んでいくか。これらが大切 だと思っている。 (白石真澄委員)  高1、中2の親としてPTA 活動もしている。大学教員としてみると日本史が 必修でないため、日本の歴史を知らないとか、理系でも帯分数のような基礎学 力が身についていない子どもの実態がある。すべての子に高い学力を身につけ ていくためには、家庭で学習習慣をつけることと、学校教育の中でそれらが等 しく受けられるようにすることが大切。そのためには学校現場が規律と緊張感 をもつこと、教員が教育の成果を問える客観的、科学的評価軸を持つこと、学 校現場に権限委譲すること、保護者が学校選択できることなど様々な方法論が 必要ではないか。  今後議論を進めていくにあたっては、重要と思われるテーマを絞りこんでい ただき、テーマごとの分科会を設けてほしい。また、コアメンバーで運営委員 会を設けて運営してはどうか。各委員が意見をペーパーで出せるようにしてほ しい。 (張富士夫委員)  中卒、高卒、大卒の学生を受け入れ、40年近くに渡り仕事を通じて人材育 成に取り組んできたので、「出口」の立場で意見を述べていきたい。経済界に も様々な意見があるので、それらを集約するとともに、自分自身の経験も踏ま え、意見を述べていきたい。 (中嶋嶺雄委員)  私のいる国際教養大学は60%が外国人であり、すべて英語で授業、年に2 回入学式をしている。総理のおっしゃる9月入学は大変夢のある、グローバル スタンダードにかなう提言である。  教育基本法をぜひ早急にきちんとしてほしい。「他国を尊重」の文言を少し 手直しし、早急に成立させてほしい。  英語教育は早期教育の一環として根本的に立て直す必要がある。文部科学省 は条件整備を相当つめており、まだ中間段階なので、中教審でまとまったら、 ここでも意見を伺いたい。 (渡邉美樹委員)  崩壊した学校を建て直した教育者としての経験、採用の立場でほぼ毎年1万 人の卒業生と接している経験から、日本の教育は崩壊したと考える。仕組みや ルールをかえることによって、パラダイムを変える改革が必要。日本の教育が 崩壊した原因は、競争原理が全く働いていない教育現場と、大学入試がゴール であって大学卒業後がゴールでない教育の実態である。率直に申し上げると、 バウチャーを導入し大学入試を廃止すればこの国の教育はよくなると確信して いる。 (野依座長)  次回は10月25日(水)8時30分に開催したい。 (山谷総理補佐官)  今後の議論の参考としていただくため、平成12年の「教育改革国民会議報 告」を送付させていただく。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 第2回教育再生会議議事要旨/官邸大会議室 平成18年10月25日 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouiku/dai2/2gijiyoushi.pdf −−−−−−−−−−−−−−  第2回 教育再生会議議事要旨(抜粋) 日 時:平成18年10月25日(水)8:30〜10:00 場 所:官邸大会議室(4階) 出席者:安倍内閣総理大臣、塩崎内閣官房長官、伊吹文部科学大臣、下村官房     副長官、鈴木官房副長官、的場官房副長官、池坊文部科学副大臣、山     谷総理補佐官、有識者16名 ○教育再生会議の公開の原則について会議の終了後に記者にブリーフィングを  行うとともに、議事要旨、そして議事録によって会議の内容を公開すること  について野依座長より説明。 ○再生会議委員の現場派遣について −−略−− (品川委員)  教員免許や学力向上などの教員側の課題も大事だが、子どもたちをどのよう な大人にしたいかという原点が大切である。スクールマネジメント次第で良い 教員がダメ教員になったり、ダメ教員が良い教員になったりすることは少なく ない。教員の資質や免許は、個々人の教員だけの問題でなく、校長や教頭の課 題は大きい。彼らの資格や研修方法等、学校全体で見ていく必要がある。  少年院を取材していると問題行動を起こす子どもは孤立していることが分か る。規範意識の獲得は社会的な連携がなければできないことであり、社会的な 連携をどう構築していくかが課題である。  海外の公立学校の取材をしていて思うのは、日本の小・中学校の教員のポテ ンシャルは非常に高いということ。保護者の対応からクラスのマネジメントま で全てをこなしている。では、英米が日本の教員のようにできない部分をどう 補っているかというと、科学的な知見を導入した指導を展開することで対応し ている。日本においても、これまでは、個々の教員の職人技で支えてきたが、 科学的なバックボーンのある教育を導入していくことをこの会議で提案してい けたら良い。  そのためには研究者、教育現場に児童精神とか児童心理、栄養等それぞれの 専門に立ったヒエラルキーのない学際的なチームワークが必要だ。 −−略−− (品川委員)  北海道の自治体で、小学校で発達障害と診断される子どもが増えた理由は何 かと調べたところがある。そこで分かったことは、小学生になって診断された 子は幼稚園でもお友達と遊ばず先生が気にしていた子で、さらに遡ると3歳時 で保健師が言葉の遅れを気にし、0歳時においても睡眠リズムができず、やは り気になる子だった。また母親の睡眠のリズムも乱れていた。そこでその自治 体では子どもを長期的に支援するため、妊娠期に母子保健での指導を徹底する が、妊娠前の段階で栄養や睡眠のことを指導していかないと遅いと気づく。現 在は、高校生の段階からその生徒が産む子どもの存在を視野に入れ、食育と生 命を育む教育をおこなっている。学校教育まで視点に入れた指導をしている。 要するに“子ども”をキーワードに、母子保健と就労の厚生労働省や反社会行 動や逸脱行動を矯正する法務省との具体的な連携を考えなければならない。学 校教育だけで解決していく時代は終わった。 −−略−− ○分科会の設置・分属、運営委員会の設置案及び11月8日に第1分科会、第  2分科会を開催することについて、山谷総理大臣補佐官より説明し、各委員  了承。 ○官邸ホームページの教育再生会議のページにおいて、国民から直接、教育の  現状に対する疑問や提案をメール又は郵送で受け付ける「教育再生ホットラ  イン〜みんなで実現する教育再生〜」を設けることについて、山谷総理大臣  補佐官より説明し、各委員了承。 ○総理より挨拶をいただき、閉会。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 発達障害生徒3割の高校に在籍 民間団体調査 宮城県内 2006/11/11 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://jyoho.kahoku.co.jp/member/news/2006/11/20061111t11036.htm −−−−−−−−−−−−−−  発達障害児の親らで組織する民間団体「宮城県発達障害児・者を支援する会」 (仮称)が、発達障害のある高校生の受け入れ実態を調査した。発達障害のある 生徒がいる高校は、障害の疑いのある生徒を含め32.9%だった。宮城県教委 は、就学数など発達障害のある生徒の調査を行っておらず、同会は「行政は実態 を早急に把握し、支援を充実させるべきだ」と訴えている。  調査に回答した79校のうち、発達障害と診断された生徒が在籍するのは18 校(22.8%)、疑わしい生徒が在籍するのは21校(26.6%)だった。 特別支援を行っているのは16校で、就労指導は8校だけだった。−−略−− ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □ 編集後記 ------------------------------------ 00:19 2006/11/12 □ ------------------------------------------------------------------------ 鳴り物入りで出発した「育再生会議」ですが、発達障害の話題が出ている以上ど れだけきちんと取り上げられ、実効性のある施策に結びつくかで評価が定まるの ではないでしょうか。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ LDニュースの記載内容に関する質問には原則として回答いたしかねます ■ ■ 編集に際し正確を期していますが最終保証責任は免責とさせて頂きます ■ ■ LDニュースの記載内容を転載される場合には必ず下記までご連絡下さい ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 親の会「けやき」連絡先 E-mail: keyaki@box.club.ne.jp [1999/03/12 から] ホームページ URL : http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/ [1998/07/31 から] LD 関連の情報交換・意見交流・質問は下記の「LDフォーラム」をご利用下さい LD-FRM URL: http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/LD-FRM/ [2000/08/17 から] ★ 挿入された広告内容や広告主と親の会「けやき」は一切関係ありません ★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □ LD・発達障害等関連図書 → http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/books/ □ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  LDニュースは「まぐまぐ」 http://www.mag2.com/ を利用して発行してます 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