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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ LD(学習障害)ニュース #276 2001/07/04 発行 登録読者(配信)数 3,239 ■ ■ LD = Learning Disabilities LD親の会「けやき」編集 1997/09/10創刊 ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 自閉症と多動、学習障害児をもつアメリカ在住のお母さんの話を聞く会 ■ ■ 第4回 LD教育講座 〜LD及び周辺の子どもたちへのかかわり方〜 ■ ■ 平成13年2月定例広島県議会未定稿速報 教育委員会総務課 2001/03/02 ■ □ 編集後記 ------------------------------------ 06:22 2001/07/04 □ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□■□■ この LDニュース は「等幅」フォントでお読みください ■□■□■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 自閉症と多動、学習障害児をもつアメリカ在住のお母さんの話を聞く会 ■ ------------------------------------------------------------------------ 下記サイトより、許諾を得て転載。 http://www.seaple-n.icc.ne.jp/~yoshikok/ --------------------  自閉症と多動、学習障害の子どもをもつアメリカ在住のお母さんの話を聞く会 日 時  2001年7月18日(水)10時〜12時 会 場  東京/新橋 生涯学習センターばるーん       JR新橋駅烏の森口から徒歩1分       烏の森口を出て大通り沿いに歩き、牛丼吉野家から2件先を左折。       小学校のグラウンドに隣接した建物。 参加費  1000円 保育はありません。 主 催  NPO日本ホームスクール支援協会 予約・問い合わせ  info@homeschool.ne.jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 第4回 LD教育講座 〜LD及び周辺の子どもたちへのかかわり方〜 ■ ------------------------------------------------------------------------ 講演会関係者からのお知らせです。 ---------------------  高槻市では、LD及び周辺の子どもたちの教育への取り組みを、高槻市障害児 教育研究会 及び高槻市LD連絡会(今年度より大阪医科大学LDセンターとの 連携)を1996年度より すすめています。幼 ・小 ・中学校の教員がLD プロジェクトチームを組んで研究 ・実践を 深める中で、子どもに応じたかか わり方をすることの重要性がわかってきました。  子どもの認知特性を理解し、個に応じた教育、言葉かけや対応などの工夫がな されて来ました。さらに、ADHDの子どもたちへの理解とかかわり方の学習も 深めております。  そのためには、保護者、教師、専門家の連携が必要不可欠です。昨年は、LD プロジェクトチーム の報告を行いました。子どもたちの問題がわかると、親や 教師にできることはたくさんあります。  盛況だった昨年に引き続き今年も、「LD教育」について親と教師の研修会を 開催致します。今回は東京YMCAで社会性スキルの実践を中心に研究されてい る小貫 悟氏を講師に迎え 学習します。Q&Aには医療関係のメンバーも参加 して共に考えます。会場は300名規模ですので、多数の方々のご参加を期待し ています。 日 時 2001年7月7日 (土) 14:00〜16:30 開場1:30 場 所 高槻市立生涯学習センター 多目的ホール 2階 (総合センター内)     (高槻市桃園町2−1 0726−74−7700) 対 象 教育関係者、保護者、医療関係者 内 容 ・講演   社会性を伸ばそう小学生・中学生・青年期におけるソーシャルスキルについて  東京YMCA LDクラス主任講師 小貫 悟氏 ・Q&A  LD連絡会メンバーと共に考えましょう。 定 員 300名  (入場無料 但し資料代500円) 保 育 有料(※6/30を持ちまして申し込み受付を終了いたしました。) 主 催 高槻市障害児教育研究会LDプロジェクトチーム 高槻LD連絡会 後 援 高槻市教育委員会 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 平成13年2月定例広島県議会未定稿速報 教育委員会総務課 2001/03/02 ■ ------------------------------------------------------------------------ 平成13年 2月定例県議会における質問のうち,県教育委員会が作成した教育関係 分の未定稿速報です。 http://www.pref.hiroshima.jp/kyouiku/hotline/gikai/13-2gikai/3-2/0302-15.htm http://www.pref.hiroshima.jp/kyouiku/hotline/gikai/13-2gikai/3-2/0302-17.htm http://www.pref.hiroshima.jp/kyouiku/hotline/gikai/13-2gikai/3-2/0302-16.htm ------------------------------ 平成13年3月2日 森本 雅彦 議員 (県民連合) ● 問 幼児教育ビジョンについて  平成13年度予算説明の中で、「幼児教育の充実」について明確に打ち出し、 新規事業として幼児教育ビジョンの策定が掲げられている。文部科学省において も、幼児教育の充実に向けた動きが活発化しており、研究会も設置されている。 このことは、平成11年12月議会における私の幼児教育の充実についての提言 の一部が実現されるのではないかと、大きな期待をしている。  小学校入学前の時期をどうしていくかということを議論する時、子供をどう教 育していくか、という論点で語られる事が全くないように感じる。保護者側の都 合のみによる課題の議論ばかりで、子供そのものに対して、小学校入学前の時期 をどうしていくか、という本質からははずれた議論になっている。  わが国における幼児教育の現状は、幼稚園と保育所で監督官庁が文部科学省と 厚生労働省に分かれていることにも象徴されるように、一貫した考え方や方針が 曖昧にされているように思う。  今、学校現場では、基本的な「しつけ」ができていないことによる問題も多く あると言われている。小学校低学年においては「教育」をする前に「しつけ」を しなければならないということも、現実の問題となっている。幼児期における 「教育」や「しつけ」に対し、家庭や地域が大きな責任を担っていくことは当然 のことではあるが、それと同時に幼児教育の義務教育化をし、幼児教育と学校教 育の連続性を持たせながらそれぞれの役割を明確にしていくことが、是非とも必 要であると考える。本県においては、中高一貫教育の推進に積極的に取り組んで いる。それに加えて、幼児期から一貫性のある教育をしていくことが、より効果 的ではないかと考える。また、後ほど質問する「学習障害児」については、早期 に対応すれば改善する可能性が高いにもかかわらず、小学校入学後でなければ顕 在化しにくい、という問題点も指摘をされている。そのことからも、幼児期から の義務教育化が有効ではないかと考える。  「三つ子の魂百まで」と諺にもあるように、幼児期は人として成長する上で、 最も重要な時期であるとも言われている。この時期に適切で責任ある教育を提供 していく、このことが現在問題となっている「いじめ」や「学級崩壊」、「不登 校」等を、未然に解決していくことに繋がるはずである。  幼児教育ビジョンの策定における基本的な考え方は何か、また、このビジョン が義務教育化に向けた体制づくりの第一歩となるのか。さらには、このビジョン の対象は、幼稚園だけではなく保育所も含んでいるのか。教育長に伺う。   ● 教育長  幼児期は,生涯にわたる人間形成の基礎が培われる極めて重要な時期であり, 国においても,本年2月に,「幼児教育の充実に向けて」と題した提言がなされ るなど,今日様々な教育問題が提起されるなかで,幼児教育の重要性が特にクロ ーズアップされてきているところであります。  本県におきましても,「義務教育改革ビジョン」において,「幼児期からの心 の教育」や「子育て支援」を重点目標に掲げたところであり,その具体化を図る ため「幼児教育ビジョン」を平成14年度に策定することといたしました。 このビジョンの策定に当っては,幼児期の教育に関わる様々な立場,即ち,幼稚 園・保育所,公立・私立の関係者が協力し,行政の枠を超えて協議,検討を進め るという点で,これまでにない画期的なものであり,ご指摘のように幼児教育に ついて,広い立場から一貫した観点での検討が行われるものと考えております。  ビジョンの具体的な内容につきましては,幼児期にふさわしい,望ましい教育 のあり方を検討するなかで,今日的な課題でもあります「幼児期における基本的 生活習慣のあり方」や「地域に開かれた子育て支援の活動」などにつきましても 盛り込んでいきたいと考えております。  なお,お尋ねの幼児教育の義務教育化につきましては,幼児期の子育てについ て保護者に様々な考え方がある中で,画一的な義務化を図ることは,現段階では 視野に入っておりませんが,御指摘の幼児教育と義務教育との一貫性のある教育 につきましては,極めて重要な視点であり,幼稚園と小学校との「なめらかな接 続」を図る観点から,相互の連携・交流のあり方について,このビジョンにおい て具体的に検討して参りたいと考えております。 ● 問 学習障害児等の対策について  特定の障害があると認定されているわけではなく、基本的には、全般的な知的 発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する、又は推論する能力の うち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す、いわゆる「学習障害児」の問 題が数年前から指摘をされている。学習障害児の一般的な状態は、落ち着きがな い、注意が散漫、集団の中に溶け込めない、等といったことでありますが、個々 によって百人百様の状態が見られる。原因については、生まれつき中枢神経の働 きに一部障害があるものと考えられており、医学的には未だ十分な解明はされて おらず、日本における調査研究は緒についたばかりであると言える。  学習障害児や注意欠陥多動性障害、軽い自閉症などその周辺の子どもたちに指 導・教育していく上で重要なことは、まず、教職員が十分な認識を持ち周囲にも 理解させていくことである。そのために、教職員や一般保護者を対象とした研修 を実施したり、教職員相互の情報交換をしていくことが必要となる。そして最も 重要なことは、現在の特殊教育の枠にとらわれず、個々の教育ニーズに対しそれ に応じた教育を提供していくことである。アメリカにおいては、全障害児教育法 に定められた個別教育計画に基づき、様々な選択肢の組み合わせにより教育が提 供されていると聞く。障害の有無にかかわらず、全ての子どもが適切な公教育を 受ける権利を持っている。  就学前あるいは学校卒業後も視野に入れ、学習障害児の成長過程に合わせた対 応をするため,教育・医療・福祉など各分野の関係機関が協力して調査・研究を 進めていくことが必要と考えるが,本県の取り組みの現状について教育長に伺う。 また、教育現場での指導力の向上と、一般社会での理解と意識啓発を図るため, どのような取り組みをしていくのか、あわせて尋ねる。   ● 教育長  御指摘のとおり,近年,従来の障害児教育の枠組みでは捉えきれない学習障害 児や多動児などへの対応が新たな教育的課題としてクローズアップされてきてお ります。  このうち学習障害,いわゆるLDとは,全般的な知的発達に遅れはないが,読 み・書き・計算などの特定の分野に著しい困難を示す者であり,注意欠陥/多動 性障害,いわゆるADHDとは,注意力を持続することが困難で,いちじるしく 落ち着きのない状態を指すものとされますが,これら,教育上特別の支援を要す る子ども達に対しては,その判定基準や適切な支援の在り方等について,国レベ ルにおいても本格的な取組みが始められたばかりであります。  私自身,文部省特殊教育課長時代に,当時まさに新しい課題であった学習障害 児の問題に取り組みましたが,ご指摘のように学習障害という概念が,学校の教 職員や周囲の人々に十分知られていないため,子どもや保護者がつらい思いをす る状況に接し,まずこれらについての正しい理解と啓発を図ることの大切さを痛 感したところであります。  このため,県教育委員会といたしましては,平成12年9月に,中国五県で初 めて学習障害に関するパンフレットを作成するとともに,県立教育センターにお いて,学習障害をはじめ,特別な教育的支援の必要な子ども達のため,相談窓口 を拡充いたしました。  また,昨年10月には,学習障害や注意欠陥/多動性障害などへの基礎的な理 解や指導方法についての研修を深めるため,教育関係者を集めて,セミナーを開 催したところであります。  さらに,本年度,本県独自に「学習障害のある子どもの支援の在り方」をテー マとして,大学教授,医療関係者等のご協力のもとに,その指導方法や指導体制 づくりなどについての具体的な調査研究を開始したところであります。  来年度は,さらに,国の「学習障害児に対する指導体制の充実事業」の委嘱を 受けることとし,医療・福祉などを含めた総合的な観点から,学習障害児への効 果的な指導の在り方について,より実践的な調査研究を進めて参りたいと存じま す。 ● 問 「ティームティーチング」等について  近年、学級運営には、困難で多岐にわたる問題が山積している。一人の教員だ けでこれら全てのことに対応していくには、大変大きな負担となる。また、学級 内で何か問題が起これば、その対応のために全体を指導することができなくなる。 藤田知事は、このような問題を解決するため、来年度から小学校一年生を対象に 「少人数授業」を実施するための予算を提案された。しかし、一人の教員だけで 指導するのであれば、「少人数授業」にしたとしても多くの問題は残されていく と予想される。また、一人による判断は主観的な要素が強くなり、子供への適切 な指導ができにくくなる傾向がある。さらにそのことに加え、子供も全てにおい て、一人の教員に心を開くとは限らない。  以上のことから、様々な状況に対応できる教育システムとして「ティームティ ーチング」が極めて有効であると考える。複数人での指導により、全体指導をし ながら、個々の理解度に即した指導や問題行動への対応も可能となる。そして、 「ティームティーチング」の方式を採れば、全ての指導者が正規の教員である必 要はなく、学校ボランティアや保護者の協力によって運用することも可能である と考える。ボランティアに指導されることにより、子供たちが奉仕精神の大切さ を自覚していくという効果も期待できる。また、複数人による指導は、子供のた めばかりではなく、教える側の教員にも精神上の安心感を与える。そのことが、 自信を持って適切な指導をしていくことに繋がるはずである。  多種多様な問題を抱える学級運営における、有効な対応策としての「ティーム ティーチング」等、複数指導体制の充実について教育長に尋ねる。  また、教職員数の削減計画と「小人数授業」「ティームティーチング」等の要 員確保との整合性について明らかにされるよう伺う。   ● 教育長  ティームティーチングは,複数の教員が協力し,一斉授業による指導に加えて, 個別指導やグループ指導等を取り入れたり,更には,学級の枠を越えて学習集団 を弾力的に編成するなど多様な指導方法の工夫ができるようにするものでありま す。  また,ご指摘にもありましたが,子どもの教育に多数の教員が関わることや, 非常勤講師あるいはボランティアの協力を得ることになどより,教育上望ましい 効果があると考えております。  本県におきましては,平成5年度から国の定数改善計画に合わせてスタートし, 現在小・中学校の約4割342校において,ティームティーチング方式の授業が取り 入れられております。  この度,これまでのティームティーチングの方式に加え,平成13年度からの 新しい国の第7次教員定数改善5ヵ年計画により,教科によっては学級を分割し て少人数授業などを可能とする,教員の増員計画が開始されます。  このことをふまえ,平成13年度から,これまでのティームティーチングの方 式と併せて,小・中学校における少人数授業も取り入れ,特に,全ての小学校1 年生で実質35人以下の少人数授業を実施する「小学1年生はばたきプラン」を実施 するなど,それぞれの良さを活かして参りたいと考えております。  次に,現在進めております教職員定数の削減計画とこの度の少人数授業などに 要する教職員数の確保の関係についてお尋ねがございました。 教職員定数の削減計画は,今後の児童・生徒数の減少に伴う自然減と学校の再編 統合に伴う減を見込んだものであり,一方,この度の少人数授業などに要する教 職員については,平成13年度から始まる,新たな非常勤講師の国庫負担も含め た,国の改善計画による改善増等を活用して実施するものでございます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □ 編集後記 ------------------------------------ 06:22 2001/07/04 □ ------------------------------------------------------------------------ 猛暑です。。。。梅雨明けなのでしょうか? ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼ LD親の会「けやき」の正会員・通信会員・賛助会員になってください! ▼ ▲ 入会方法等はこちら → http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/join.html ▲ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ LDニュースの記載内容を転載される場合には必ず下記までご連絡下さい ■ 親の会「けやき」連絡先 E-mail: 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