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□ LD・発達障害等関連図書 → http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/ □ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ LD(学習障害)ニュース #999 2010/07/27 発行 登録(配信)読者数 3,042 ■ ■ LD = Learning Disabilities LDニュース編集人発行 1997/09/10創刊 ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 親の会「けやき」8月入会相談会/国分寺労政会館 会議室 2010/08/28 ■ ■ インクルージョン社会を目指した大学づくり/東北公文大 2010/08/25 ■ ■ 富山大学トータルコミュニケーションサポート・フォーラム2009報告書 ■ ■ 国立国会図書館における全文テキスト化実証実験について 2010/07/20 ■ ■ 成人発達障害者支援の取組み事例とわが国の今後の課題  山本真生子 ■ ■ 第17回 障がい者制度改革推進会議議事次第 資料一覧 2010/07/26 ■ ■ 光からあなたへ−戸部けいこさんからのメッセージ−(仮)NHK教育 ■ ■ 朝日新聞社説  障害児教育−「共に学ぶ」に近づくには 2010/07/23 ■ ■ 全国知事会 平成23年度 国の施策並びに予算に関する提案・要望  ■ ■ LD(学習障害)ニュース #971 より LDニュース編集人 発行となりました ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□■□■ この LDニュース は「等幅」フォントでお読みください ■□■□■ ■ LDニュースへ講演会等のイベント情報の掲載を希望される方へ・・・ ■ ■ 詳細は下記サイトをご覧下さい。原稿は適宜編集する場合があります。 ■ ■□■□■□ http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/sample.html □■□■□■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ことばの発達に遅れのある子のための言語指導プログラム111 −サインを逃さずタイミングよく話しかける技術− 長澤正樹 (著) http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00027.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 親の会「けやき」8月入会相談会/国分寺労政会館 会議室 2010/08/28 ■ ------------------------------------------------------------------------ ※ 開会が13時に変更になりました。ご注意ください。 親の会「けやき」8月入会相談会 日 時 2010年8月28日(土) 13:00 〜 14:00 場 所 国分寺労政会館 会議室     http://www.tokyo-kosha.or.jp/topics/map/kokubunji.html 交 通 JR中央線 国分寺駅南口 徒歩5分 連 絡 keyaki@box.club.ne.jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 感覚統合を生かしてたのしく学習─読む力・書く力を育てる 佐藤 和美 (著) http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00050.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ インクルージョン社会を目指した大学づくり/東北公文大 2010/08/25 ■ ------------------------------------------------------------------------  「インクルージョン社会を目指した大学づくり」フォーラムのご案内  東北公益文科大学 「インクルージョンをめざした大学づくり」フォーラム  「青年期の発達障がい者への支援−4大学の取組から−」  東北公益文科大学は、文部科学省事業の平成19年度「新たな社会的ニーズに対 応した学生支援プログラム(学生支援GP)」に本学が提唱した「インクルージョ ン社会をめざした大学づくり」が採択された事を受け、すべての人々が排除され ることなく包み込まれ、共に生きることのできる「インクルージョン」社会の構 築をめざし、さまざまなプログラムを展開しているところです。  このたび、本学同様発達障がい学生への支援に取組む、学生支援GP採択大学 (富山大学・信州大学・プール学院大学)の事例を交えつつ、青年期を迎えた発達 障がい者への支援のあり方についてともに考えたいと思います。 【日時】 8月25日(水曜日) 午後1時30分から午後4時(開場午後1時) 【場所】 東北公益文科大学大教室 (教育研究棟3階 301教室) 【主催】 東北公益文科大学 学生共育支援室 【後援】 山形県・山形県教育委員会 酒田市・鶴岡市・庄内町・三川町・遊佐      町 酒田市教育委員会・鶴岡市教育委員会・庄内町教育委員会・三川      町教育委員会・遊佐町教育委員会 独立行政法人 日本学生支援機構 【テーマ】 「青年期の発達障がい者への支援−4大学の取組から−」 【基調講演】 ?橋 知音(たかはし ともね)氏 (信州大学教授)        「発達障害のある大学生をどう理解し、どう支えるか」 【パネルディスカッション】  コーディネーター:富山大学 吉永 崇史氏  「富山大学におけるトータルコミュニケーションポート  −理系学部Aさんの支援事例−」 富山大学 西村 優紀美氏  「学生支援GPから学生支援ネットワーク構築について」  プール学院大学 中村 健氏  「コーディネーターをキーパーソンにした発達障害学生の支援」  信州大学 小田 佳代子氏  「就労を意識した家庭での支援」  東北公益文科大学 田中 和代 【お申込み】 事前にFAXにてお申し込みいただくか、同様の内容をメールに        て送信してください。(当日の参加も可能です) 【アクセス】 酒田キャンパス 交通アクセス        http://www.koeki-u.ac.jp/access.html 【問合せ先】 東北公益文科大学 学生共育支援室  山形県酒田市飯森山3−5−1  TEL: 0234−41−1120 FAX: 0234−41−1121  E−Mail: g-shien「@」koeki-u.ac.jp (メールを送る際は@前後の「」をとってご利用ください。) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ これでわかる「気になる子」の育て方 木村順 成美堂出版 http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00051.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 富山大学トータルコミュニケーションサポート・フォーラム2009報告書 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.jasso.go.jp/tokubetsu_shien/doukou2010.html#H220720 「オフ」と「オン」の調和による学生支援−平成21年度 (富山大学) 「トータル・コミュニケーション・サポート・フォーラム2009」報告書  富山大学では、平成19年度「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラ ム(学生支援GP)」として選定された、「『オフ』と『オン』の調和による学生 支援」事業を行なっています。本事業では、社会的なコミュニケーションに困難 を伴う学生の特性に配慮した包括的なコミュニケーション支援を目指しています。 その一環として、富山大学PSNS(心理・社会的ネットワーキングサービス)を活 用した「オン」ライン・コミュニケーションと、対面での「オフ」ライン・コミ ュニケーションとが相互に効果を高めあうためのシステムを提供しています。  本事業の取組みを紹介するため、2009年11月28日に「トータル・コミュニケー ション・サポート・フォーラム2009」を開催いたしました。  第一部では、本学の学内SNSである富山大学PSNSを活用した学生支援に焦点を あて、主に修学及びキャリア支援の報告を行ないました。  第二部では、発達障害学生の支援に焦点をあて、東京学芸大学名誉教授の上野 一彦先生を基調講演の講師としてお招きし、また、本学の発達障害学生支援の拠 点である「トータルコミュニケーション支援室の活動」と、トータルコミュニケ ーション支援室が臨床音楽家とアスペルガー症候群当事者とで共同開発した「コ ミュニケーション・ワークショップ」についての報告を行ないました。  このたび、フォーラムのすべてをまとめた報告書(A4版 116頁)を作成しま した。 報告書PDF掲載ページへ http://www3.u-toyama.ac.jp/gp07/news.html ご希望の方は下記の問い合せ先までご連絡ください。 【問い合わせ先】 〒930-8555 富山市五福3190  富山大学 学生支援センター アクセシビリティ・コミュニケーション支援室  トータルコミュニケーション支援部門  TEL・FAX:076-445-6914  E-mail:tcsi「@」ctg.u-toyama.ac.jp (メールを送る際は「@」前後の「」をとってご利用下さい。) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ LDを活かして生きよう−LD教授のチャレンジ 上野 一彦 (著) 価格:¥ 1575 http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00025.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 国立国会図書館における全文テキスト化実証実験について 2010/07/20 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2010/__icsFiles/afieldfile/2010/07/20/pr20100720.pdf  記者発表資料 平成22年7月20日 国立国会図書館 国立国会図書館における全文テキスト化実証実験の 出版社等との共同実施について 昨今、出版物のデジタル利用をめぐる動きが関心を集めています。このようなデ ジタル出版データの利活用に向けた動きに対応するため、国立国会図書館では、 過去から現在に至る出版物を対象とした、統合的かつ高度な全文テキスト検索に おける技術的課題に関する実証実験を行います。 この度、デジタル出版データの提供等の面で、実験参加にご賛同いただける出版 社、印刷会社等を広く募集します。募集の詳細については、下記URLをご参照 ください。 ● 実施内容 (1)全文テキスト検索のための実証実験  ○1 テキストデータの作成に関する検証実証実験    デジタル出版データからのテキストデータ抽出    各種データの汎用フォーマット化 等  ○2 テキストデータの検索・表示に関する検証実証実験    実証実験用システムに搭載するテキストデータの検索・表示    API機能 等 (2)関係団体等との連携・協力   出版社、印刷会社等に広く呼びかけ、賛同が得られた出版社、印刷会社等と  主にデータ提供等の面で連携・協力して進めます。なお、実証実験への参加及  び途中での脱退は任意とし、取り決めは特に設けません。 ● 実施スケジュール  平成22年7月〜 賛同出版社等との連携・協力  平成22年7月〜 実証実験用システムの調達開始  平成22年10月〜23年1月 実証実験用システムの構築  平成23年2月〜23年3月 実証実験の実施及び結果の取りまとめ ● お問い合わせ先 (1)記者発表内容について   国立国会図書館 総務部総務課 広報係 03-3506-3307(直通) (2)当実証実験について   国立国会図書館 総務部企画課 実証実験担当 03-3506-5297(直通)   http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/digitization_fulltext.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発達が気になる子のサポート入門 発達障害は「オリジナル」発達 (新書) 阿部 利彦 (著) http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00039.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 成人発達障害者支援の取組み事例とわが国の今後の課題  山本真生子 ■ ------------------------------------------------------------------------ 国立国会図書館 レファレンス 平成22年7月号 http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/refer/201007_714/071402.pdf  主要記事の要旨 成人発達障害者支援の取組み事例とわが国の今後の課題                             山本 真生子 ○1 発達障害は、うつ病、ニート・ひきこもり、不安定就労、いじめ、児童虐 待等、様々な社会問題の一因となっており、発達障害に対する社会的関心も急速 に高まっている。しかし、政策的取組みは現状に追いついていない。とりわけ、 発達障害児の問題に比べ、成人の発達障害の問題は今なお社会的認知に乏しく、 支援も不十分である。本稿では、平成20 年12 月に行った現地調査に基づき、成 人発達障害者支援の先進的・ユニークな事例を紹介し、わが国における今後の支 援のあり方について考察する。 ○2 佐賀県は、発達障害者支援の先進自治体の一つであり、顕著な支援実績を 有するNPO法人と協力する等、官民の有機的な連携により支援体制を充実させた。 乳幼児期から成人期までの全ライフステージに切れ目なく対応した継続的支援を 基本理念とし、成人後の支援にも力を入れている。県内の民間支援団体である NPO法人「それいゆ」は、アメリカのノース・カロライナ州の発達障害者支援プロ グラムTEACCHの支援手法を用い、発達障害者に適した環境を整える等の支援によ り、彼らが障害を持ったままで自分らしく生きる手助けをしている。成人向けに は相談支援、就労移行支援、生活介護等を行っている。 また、「それいゆ」に委託されている県の発達障害者支援事業のうち、県庁業務 を材料に県庁舎内で行う就労訓練「チャレンジド・ワークステーション」はユニ ークな取組みの一つである。 ○3 福岡市立心身障がい福祉センター「あいあいセンター」は、成人発達障害 者を対象に「社会生活力ハビリテーションプログラム」を実施している。これは、 成人発達障害者の脳機能の「発達し直し」を促すことで、社会性や生活能力を獲 得させる支援である。プログラム中の「グループ訓練」は、高次脳機能障害のリ ハビリテーション・トレーニングを援用したソーシャルスキル・トレーニングで あり、同センターが独自に開発し試行錯誤の中で実践している珍しい取組みであ る。 ○4 いずれの発達障害者支援も、地域に根差しつつ、障害者個々人に対するき め細かな共感を通じて行われている。こうした支援現場からの生きた声を汲み取 りながら、国と地域がそれぞれに適した役割を担い、支援体制を充実させること が大切である。発達障害者支援は、社会問題の軽減や、発達障害者の能力の社会 的還元等につながり、障害者と社会の両方にとって有益である。現在は手薄い成 人発達障害者支援の今後の課題は、啓発、人材育成、全国の各地域における支援 体制の構築・地域間格差の解消、就労支援・生活支援・心理的ケアを含む幅広い 支援への取組み、効果的な支援手法の検証、さらにこれらを制度化する立法上の 措置等、多岐にわたり山積している。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 仕事がしたい! 発達障害がある人の就労相談 (単行本) 梅永 雄二 (著) http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00048.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 第17回 障がい者制度改革推進会議議事次第 資料一覧 2010/07/26 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/kaikaku/s_kaigi/k_17/index.html 第17回障がい者制度改革推進会議議事次第  平成22年7月26日(月)13:00〜17:00  合同庁舎第4号館共用220会議室 (開会) ○議事  意見交換等   文部科学省   教育関係団体  その他 (閉会) 【資料一覧】 資料1−1 文部科学省への質問事項に対する回答 [PDF:52KB] http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/kaikaku/s_kaigi/k_17/pdf/s1-1.pdf 資料1−2 文部科学省への質問事項 [PDF:444KB] http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/kaikaku/s_kaigi/k_17/pdf/s1-2.pdf 資料1−3 文部科学省への追加質問事項 [PDF:12KB] http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/kaikaku/s_kaigi/k_17/pdf/s1-3.pdf 資料2 教育関係団体提出意見書等 [PDF:146KB] http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/kaikaku/s_kaigi/k_17/pdf/s2.pdf ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発達障害 境界に立つ若者たち (平凡社新書) (新書) 山下 成司 (著) http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00023.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 光からあなたへ−戸部けいこさんからのメッセージ−(仮)NHK教育 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.nhk.or.jp/heart-net/fnet/info/1007/100729.html 2010年7月29日(木)午後8時〜8時29分   再放送:8月5日(木)午後0時〜0時29分 光からあなたへ −戸部けいこさんからのメッセージ−(仮) 今年1月、漫画「光とともに・・」の作者・戸部けいこさん(52)が亡くなった。 自閉症児・光(ひかる)を育てる母親を主人公に、子どもの問題行動への戸惑い や周囲の無理解に苦悩しながらも、親子が少しずつ成長してゆく姿を描き、「ど の専門書よりも分かりやすく、現状をリアルに伝えている」と反響を呼んだ。発 行部数は240万部を超える。彼女が取材した人々の証言や読者からの反響も交 え、戸部さんが作品に込めた思いに迫る。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ インクルーシブ教育の実践−すべての子どものニーズにこたえる学級づくり− http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00052.html  学苑社 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 朝日新聞社説  障害児教育−「共に学ぶ」に近づくには 2010/07/23 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.asahi.com/paper/editorial20100723.html  日本の障害児教育が、大きな転換を迫られている。  政府の「障がい者制度改革推進会議」が先月まとめた意見書に、「障害の有無 にかかわらず、すべての子が地域の小中学校に在籍するのを原則とする」との提 言が盛り込まれた。これまでの原則と例外をひっくり返す形だ。本人や親が望ん だ場合に、特別支援学校・学級で学ぶようにするという。  障害児と健常児を分けない「インクルーシブ教育」などをうたう障害者権利条 約が4年前、国連で採択された。意見書は、批准のための法整備を促すものだ。 今週から、中央教育審議会で専門家による議論も始まった。  多様性を尊重しあう共生社会をつくるためにも、すべての子が共に学べる教育 が重要だ−−。世界ではそんな考えが広まりつつある。しかし、日本では障害児 を盲・ろう・養護学校に振り分ける形が、長く続いてきた。  2007年には、機械的に分けるのでなく、一人ひとりのニーズにより細やか に対応しようと「特別支援教育」が始まった。発達障害の子が初めて対象となり、 障害の程度によっては普通の学級の中でも適切な支援をしてゆく考えに、改めら れた。  だが、3年たって起きているのは、特別支援学校・学級の子どもの数の急増だ。 「学習障害」といった診断で、普通のクラスから安易に押し出されてくる子が目 立つ。学校はパンク状態で施設不足や質の低下が心配だ。  障害のある子が普通の学校に居づらい状態は、変わらない。重度の子を特別に 受け入れても、親の付き添いを求めたり、授業で「お客さん」扱いのままだった り。そんな例もよく聞く。  インクルーシブ教育の理念と日本の現実の隔たりは、まだまだ大きい。  学校現場や文部科学省からは「急な転換は混乱するだけだ」「財政負担が大変 だ」と懸念の声が上がる。でも、ここは一歩ずつでも現状を変えるしかない。同 省は教員養成や少人数学級のあり方を検討中だが、普通の学校が障害児をより多 く受け止められるような条件整備を、しっかり考えてほしい。  障害のある子の学ぶ場の決め方も、より丁寧な形に変えた方がいい。  入学する前年の秋の健診時ではなく、もっと早くから親の相談に乗るようにで きないか。情報を提供し、子どもの能力を最大限発達させられるような就学先や 学習環境を、安心して選べるようにする。そのうえで親・本人の決定権を保障す べきだろう。  埼玉県東松山市のように、すでに教育委員会による就学先押しつけをやめた自 治体もある。東京都や埼玉県は、特別支援学校で学ぶ子が地域の学校にも「副籍」 「支援籍」を置き、仲間として受け入れられる形をとっている。参考にしたい試 みだ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ビジョントレーニング 学ぶことが大好きになる 北出 勝也 (著) ¥ 2520 http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00024.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 全国知事会 平成23年度 国の施策並びに予算に関する提案・要望  ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.nga.gr.jp/news/H22.7.23monnka-yousei.PDF   平成23年度 国の施策並びに予算に関する提案・要望(文部科学省関係)                           平成22年7月16日   全国知事会 教育施策の推進について  地方公共団体が、地域主権の観点から、自主的・自律的に地域に根ざした特色 ある教育行政を実現することができるよう、国においては、その趣旨を踏まえた 教育改革について国民の理解を深めるとともに、地方公共団体の意見を十分踏ま えつつ、円滑な行財政運営に配慮した適切な施策の展開を図るよう、次の事項に ついて早期実現を要望する。 (1)教員が子どもと向き合う時間を確保するための学級編制の標準の改善、新    学習指導要領の円滑な実施、少人数指導や特別支援教育の充実などの教育    課題に対応した教職員定数改善計画を早期に策定すること。 (2)政令指定都市が自主的・主体的に教育行政を展開できるよう、給与負担、    教職員定数、学級編制に関する権限を移譲し、すでに移譲されている教職    員の人事権とあわせた権限の一元化を図ること。 (3)公立高校授業料実質無償化の財源を全額国庫負担とするとともに、低所得    層に対する就学支援金の補助の拡充及び奨学金の給付に係る制度の創設な    ど、高校生等の就学支援の充実を図ること。 (4)国における耐震化のための十分な財源措置など、学校施設の耐震化を促進    すること。 (5)開催都道府県の意見を十分反映した国民体育大会の改革を推進するととも    に、全国障害者スポーツ大会も含め、国は開催経費について応分の負担を    行うこと。 (6)国立大学が地域における「知の拠点」としての機能や役割を持続的に果た    せるよう、国立大学法人運営費交付金の在り方を見直すこと。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発達障害チェックシートできました−がっこうのまいにちをゆらす・ずらす・つ くる すぎむら なおみ (著), 「しーとん」 (著) http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00049.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ LD(学習障害)ニュース #971 より LDニュース編集人 発行となりました ■ ------------------------------------------------------------------------ 謹告 LD(学習障害)ニュース #971 より、「LDニュース編集人発行」とさせて    頂きますが、親の会「けやき」関連のニュースは、今までどおり最優先で    の掲載となります。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 図解 よくわかるADHD 単行本(ソフトカバー) 榊原 洋一 (著) http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00019.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ LDニュースの記載内容に関する質問には原則として回答いたしかねます ■ ■ 編集に際し正確を期していますが最終保証責任は免責とさせて頂きます ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ LDニュースは「まぐまぐ」 http://www.mag2.com/ を利用して発行してます ------------------------------------------------------------------------

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