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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ LD(学習障害)ニュース #989 2010/07/06 発行 登録(配信)読者数 3,039 ■ ■ LD = Learning Disabilities LDニュース編集人発行 1997/09/10創刊 ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ DAISY-EPUB読書のユニバーサルデザインをどう実現するか 2010/07/09 ■ ■ 全日本特別支援教育研究連盟/亀岡市 ガレリアかめおか 2010/08/03 ■ ■ 第15回障がい者制度改革推進会議基本的方向(第一次意見) 2010/06/28 ■ ■ 平成22年度 障害学生修学支援事例研究会開催のお知らせ 2010/08/30 ■ ■ 聴覚しょうがい学生支援セミナー (PEPNet-Japan支援技術講習会)  ■ ■ 大学センター試験「発達障害」志願者の入試特別措置を含む高校説明会 ■ ■ 特別支援学校進路指導・職業教育担当者研究協議会開催のご案内 NISE ■ ■ 小・中学校等発達障害のある子どもへの教科教育等の支援に関する研究 ■ ■ 我が国の教育水準と教育費 平成21年度文部科学白書公表 文科省   ■ ■ LD(学習障害)ニュース #971 より LDニュース編集人 発行となりました ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□■□■ この LDニュース は「等幅」フォントでお読みください ■□■□■ ■ LDニュースへ講演会等のイベント情報の掲載を希望される方へ・・・ ■ ■ 詳細は下記サイトをご覧下さい。原稿は適宜編集する場合があります。 ■ ■□■□■□ http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/sample.html □■□■□■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ DAISY-EPUB読書のユニバーサルデザインをどう実現するか 2010/07/09 ■ ------------------------------------------------------------------------ ◆講演会のご案内 「DAISYとEPUBは読書のユニバーサルデザインをどう実現するのか」 2010年7月9日 16:30-18:30 参加費無料 主 催:日本デイジーコンソーシアム 協 賛:オリンパスイメージング株式会社 会 場:戸山サンライズ (東京都新宿区戸山1-22-1)     東西線早稲田駅、大江戸線若松河田駅から徒歩10分     http://www.normanet.ne.jp/~ww100006/tizu.htm iPad上陸により、昨年のグーグル電子図書館に続いてEPUB(イーパブ)規格の 電子書籍が注目を集めています。 DAISYコンソーシアムは、電子書籍の事実上の標準規格であるEPUBを決めたIDPF に呼びかけて、EPUBの改定作業を両者が協力して進めることに合意しました。 この結果、DAISY規格とEPUB規格がそれぞれ次のバージョンでは共通性を高め、 出版社がEPUBで出版すればすぐにテキストDAISYと同様にシンセサイザーで読め るようになり、また、肉声や手話が必要な時は、EPUBファイルに朗読や動画を追 加するとマルチメディアDAISYになるという大きな前進が期待できる状況になり ました。 国民読書年の本年1月1日に改正著作権法が施行され、全国のDAISY図書の潜在的 利用は一挙に100倍以上に増加しました。 この法改正がDAISYの利用を前提に実施されたことは特筆に値することですが、 肝心のDAISY図書の製作に公的な資金がなく、ボランティアに依存する状況は変 わっていません。 また、文部科学省は2015年をめざして電子教科書を導入する計画とのことですが、 それが障害児を含めて使えるユニバーサルデザインを採用するという報道はまだ ありません。 このような状況のもとで、DAISYコンソーシアムに日本を代表する正会員として 加入している日本デイジーコンソーシアムは、DAISYの今後についての皆様のご 関心にこたえるために、下記の通り緊急の講演会を開催することにいたしました。 急ではありますが、皆さまのご参加をお待ちしております。 参加申込先: 日本デイジーコンソーシアム事務局 財団法人日本障害者リハビリテーション協会 情報センター内 担当:有田 TEL: 03-5273-0796  FAX: 03-5273-0615 Eメール: dinf-j@dinf.ne.jp 【プログラム】 16:30-16:33  開会の辞 日本デイジーコンソーシアム          事務局長 野村 美佐子 16:33-17:00  日本デイジーコンソーシアムメンバー自己紹介  正会員   財団法人 日本障害者リハビリテーション協会   社会福祉法人 日本ライトハウス 情報文化センター   特定非営利活動法人 支援技術開発機構   特定非営利活動法人 全国視覚障害者情報提供施設協会  準会員   社会福祉法人 日本点字図書館   特定非営利活動法人 奈良デイジーの会  賛助会員・協賛   オリンパスイメージング株式会社 17:00-18:00    講演「DAISYとEPUBは読書のユニバーサルデザインをどう実現するのか」    講師 DAISYコンソーシアム 会長 河村 宏 18:00-18:30  レセプション(軽食・ドリンク付き) --------------- 下記にご記入の上、メール dinf-j@dinf.ne.jp または FAX(03-5273-0615)でお申込み下さい。 お名前 (ふりがな) ご所属 ご連絡先 □〒 □住所 □Tel □FAX □e-mailアドレス 下記に該当します(該当するものに○を付けてください。) 1)車イス使用 2)手話通訳が必要 3)点字プログラムが必要 4)磁気ループが必要 5)パソコン要約筆記が必要 6)その他 ※ ご提供いただいた個人情報は、日本障害者リハビリテーション協会の個人情  報保護方針に従い、厳重に管理いたします。また、この情報に基づきシンポジ  ウム、講習会等のイベントの開催案内、書籍のご案内その他当協会が有益であ  ると判断する情報をご案内させていただくことがあります。ご案内を希望され  ない場合はその旨お知らせください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 感覚統合を生かしてたのしく学習─読む力・書く力を育てる 佐藤 和美 (著) http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00050.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 全日本特別支援教育研究連盟/亀岡市 ガレリアかめおか 2010/08/03 ■ ------------------------------------------------------------------------ 主催者からのご案内です。 −−−−−−−−−−−− 主 催 全日本特別支援教育研究連盟・近畿特別支援教育連絡協議会 京都府特別支援教育研究協議会・近畿4県3政令都市特別支援教育研究協議会 平成22年度全日本特別支援教育研究連盟 第47 回近畿ブロック研究協議会京都府大会 http://www.kyoto-be.ne.jp/mukougaoka-s/kinboro2.pdf テーマ 「ユニバーサルデザインの教育をめざして」 日 時 2010年8月3日(火) 9時30分〜16時00分 会 場 亀岡市 ガレリアかめおか     京都府亀岡市余部町宝久保1番地の1     TEL 0771−29−2700 テーマ 「ユニバーサルデザインの教育をめざして」 趣  旨  特別支援教育の制度化の進展とともに、子どもたちの授業の中での困り感を取 り除くための、支援の内容・方法等の研究・実践が急速に精力的に展開されてき ました。これを「授業におけるバリアフリー」の進展ととらえます。バリアフリ ーはバリア(障壁)があることが前提になっています。今後はさらに、全ての子 どもたちが、一人一人の状況に応じて支援が受けられるように「授業のユニバー サルデザイン化」へと発展させていくことをめざして、このテーマを設定しまし た。近畿各地の教育実践の交流と研究を深め、さらに実践・研究をすすめる一助 になればと思います。多数のご参加をお待ちしています。 日 程 (受付 9:00〜)  9:30〜 開会式 (コンベンションホール) 10:10〜 講演 (定員1000名) 12:20〜 昼食 13:20〜 分科会(8分科会)就学前から就労支援までの分科会があります。 16:00〜 閉会 講 演 「第4の発達障害 − 子ども虐待と発達障害 − 」 講 師 杉山 登志郎 氏     あいち小児保健医療総合センター心療科部長兼保健センター長 定 員 1000名(定員になり次第締め切ります) 参加費 3000円 申込み 京阪交通社にて7月23日(金)まで受け付けています。     案内申込書を下記よりダウンロードしてお申し込みください。 関連ウェブサイト     http://www.kyoto-be.ne.jp/mukougaoka-s/kinboro2.pdf ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発達障害チェックシートできました−がっこうのまいにちをゆらす・ずらす・つ くる すぎむら なおみ (著), 「しーとん」 (著) http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00049.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 第15回障がい者制度改革推進会議基本的方向(第一次意見) 2010/06/28 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/kaikaku/s_kaigi/k_15/index.html 第15回 障がい者制度改革推進会議議事次第  平成22年6月28日(月) 13:00〜16:00  合同庁舎第4号館共用220会議室 (開会)  議事   第一次意見に関する結果報告について   今後検討すべき議題とスケジュールについて   その他 (閉会) 【配付資料】 資料1 障害者制度改革の推進のための基本的な方向(第一次意見)【概要】     [PDF:301KB] http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/kaikaku/s_kaigi/k_15/pdf/s1.pdf 資料2 検討を要する分野について [PDF:16KB] http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/kaikaku/s_kaigi/k_15/pdf/s2.pdf ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 仕事がしたい! 発達障害がある人の就労相談 (単行本) 梅永 雄二 (著) http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00048.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 平成22年度 障害学生修学支援事例研究会開催のお知らせ 2010/08/30 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.jasso.go.jp/tokubetsu_shien/event/h22jirei_kaisai.html 平成22年度 障害学生修学支援事例研究会開催のお知らせ  JASSOでは、平成16年度より「障害学生修学支援セミナー」を開催してきまし たが、この間に各大学等での障害学生支援の取組も進みつつあります。このため、 教職員の持つ障害学生支援に関する知識や経験に応じた段階的な研修の必要性が 高まってきており、昨年度から主に障害学生支援担当となって日の浅い教職員や これから障害学生を受け入れる学校等の教職員を対象に、基礎的な知識やスキル を修得することを目的とした「障害学生修学支援のための教職員研修会」を実施 しております。一方で、障害学生支援に取り組んでいる教職員からは障害学生支 援に関する事例検討の要望も多く出てきています。  このため、従来の「障害学生修学支援セミナー」を廃止し、各大学等において すでに障害学生支援に取り組んでいる教職員を対象とした「障害学生修学支援事 例研究会」を実施します。  本年度は、『発達障害学生の修学支援』をテーマとして、個別事例について各 大学等の担当者が課題の解決につながるような検討を自ら行ない、情報を共有し て、障害のある学生の修学支援の充実を目指します。 日 時 平成22年8月30日(月曜日) 9時50分〜17時(受付開始 9時) テーマ 発達障害学生の修学支援 会 場【全体会場・分科会会場】 独立行政法人 日本学生支援機構  「東京国際交流館プラザ平成」国際交流会議場・会議室   〒135−8630 東京都江東区青海2−2−1   電話:03−5520−6001 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発達が気になる子のサポート入門 発達障害は「オリジナル」発達 (新書) 阿部 利彦 (著) http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00039.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 聴覚しょうがい学生支援セミナー (PEPNet-Japan支援技術講習会)  ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.jasso.go.jp/tokubetsu_shien/doukou2010.html#H220705 聴覚しょうがい学生支援セミナー(PEPNet-Japan支援技術講習会)開催のお知ら せ(宮城教育大学)  本学では学生支援GP『障害学生も共に学べる総合的学生支援』の本年度事業の 一環として、下記の通り「聴覚しょうがい学生支援セミナー(PEPNet−Japan支 援技術講習会)」を開催いたします。  今回のセミナーでは、日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク(PEPNet‐ Japan)様にご協力いただき、iPhoneを使用した遠隔での情報保障技術や 音声認識通訳による情報保障技術について講習をしていただきます。また、その 講習後、2つのテーマを設けてディスカッションを行い、日頃の情報保障につい て、また今後の情報保障について考える機会としたいと思っております。 たくさんの方のご参加お待ちしております。 聴覚しょうがい学生支援セミナー(PEPN-et-Japan支援技術講習会)のお知らせ (PDF:325KB) http://www.jasso.go.jp/tokubetsu_shien/documents/poster.pdf 【日時】平成22年7月19日(月曜日〔祝日〕)  10時30分〜16時30分(受付10時〜) 【会場】仙台市福祉プラザ 第一研修室(11階)・第四研修室(10階) ※午前中の講習は第一研修室で行ない、午後から2会場に分かれます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 大学生の発達障害 佐々木 正美 (編集), 梅永 雄二 (編集) http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00047.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 大学センター試験「発達障害」志願者の入試特別措置を含む高校説明会 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://edublog.jp/kaz1229/archive/188 いよいよ大学センター試験における「発達障害」のある志願者の入試特別措置を 含む高校説明会が今週から全国で始まります。NHKのNEWSでも流れました。 http://www.dnc.ac.jp/modules/file/index.php?page=visit&cid=6&lid=652 実施要項(PDF 301KB) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発達障害 境界に立つ若者たち (平凡社新書) (新書) 山下 成司 (著) http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00023.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 特別支援学校進路指導・職業教育担当者研究協議会開催のご案内 NISE ■ ------------------------------------------------------------------------ ●特別支援学校進路指導・職業教育担当者研究協議会開催のご案内  本研究所移行支援研究班では、今年度より「特別支援学校高等部・専攻科にお ける進路指導・職業教育支援プログラムの開発」に着手いたしました。  当研究班では、研究の一環として、平成22年 8月 7日(土)に特別支援学校高 等部及び専攻科の進路指導・職業教育担当者を対象に、進路指導・職業教育の実 践上の現状と課題について情報交換を行うことを目的とした研究協議会を開催い たします。各校の進路指導・職業教育担当者の皆様のご参加をお待ちしておりま す。  ○特別支援学校進路指導・職業教育担当者研究協議会の詳細はこちら→   http://www.nise.go.jp/blog/2010/06/post_346.html     ○研究協議会への参加申し込みはこちら→   http://www.nise.go.jp/enquete/fm/health/shinro ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ LDを活かして生きよう−LD教授のチャレンジ 上野 一彦 (著) 価格:¥ 1575 http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00025.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 小・中学校等発達障害のある子どもへの教科教育等の支援に関する研究 ■ ------------------------------------------------------------------------ 「小・中学校等における発達障害のある子どもへの教科教育等の支援に関す る研究」(平成20〜21年度)    研究代表者 笹森 洋樹(発達障害教育情報センター・総括研究員)  発達障害のある子どもは、通常の学級における教科学習等において様々な 困難が見られます。学習への不全感は自己評価の低下を招き、二次障害によ る不適応の原因にもなります。本研究では、発達障害のある子どもの通常の 学級における教科教育等の支援の在り方について、授業づくり、学級づくり の視点から研究を行いました。特別支援教育についての知識・技量のある教 員による特別な指導ではなく、多くの教員が日常の授業や学級経営の中で、 大きな負担感なく支援に取り組むことができることに重点を置き、教員の自 己チェックによる「わかる授業づくり」「支持的な学級づくり」を行うため の支援ツール(学級サポートプラン)を教育現場に提供することを目的とし ています。作成に当たり次の4点に考慮しました。(a)ユニバーサルな支援 を見つけられるツールにする。(b)全体を見る視点と個を見る視点の両面を 大切にする。(c)教師自身のふりかえりにより、授業改善が可能になるよう な手がかりを示す。(d)教師の多忙感に配慮し、できるだけ負担感なく簡便 に実施できるものにする。研究報告書には、学級サポートプラン作成の経緯 と研究協力校による実践を載せています。  なお、研究報告書は、後日、研究所Webサイトからも閲覧できる予定です。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 大人の発達障害−アスペルガー症候群、AD/HD、自閉症が楽になる本 (単行本) 備瀬 哲弘 (著) http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00030.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 我が国の教育水準と教育費 平成21年度文部科学白書公表 文科省   ■ ------------------------------------------------------------------------ □【トピック】我が国の教育水準と教育費 平成21年度文部科学白書公表                         〔生涯学習政策局政策課〕  本年度より高校無償化や子ども手当など、子どもたちの健やかな学び・育ち を社会全体で支えるための各種制度がはじまりました。これにより、子どもた ちの学びを支援する基盤は強化されることになりますが、これによって日本の 教育は安泰といえる状態になったのでしょうか。  今、日本の教育はどのような状態にあるのか、そして、教育費を社会全体で 支えるということの意味は何なのかということを、是非皆様と一緒に考えてい きたい、そのような問題意識から、平成21年度文部科学白書では「我が国の教 育水準と教育費」を特集テーマとして、教育費を切り口に教育の現状と課題に ついて分析しています。 ○教育を巡る課題と深刻な教育費負担の影響  知識こそが社会を駆動する知識基盤社会の到来により、新しい「価値」を生 み出すためには、一人一人が高い知識や能力を身につけることが求められてい ます。しかし、日本の人材養成は必ずしも諸外国と比較して高い水準を確保し ているとは言えない状態になりつつあります。2000年のPISA調査では、学力の 中位・高位の層が全体の7割を占めていましたが、2006年調査では、低位層へ のシフトが見られます。また、修士号取得者の割合についても、人口100万人 あたりの修士号取得者の数は、イギリスには5倍、アメリカには3倍、韓国には 2倍の差をつけられています。  一方で、家計の経済状況が、子どもたちの学力や進路にも影響を与えている 様子も伺えます。学歴が生涯賃金にも影響を及ぼすということが明確に示され るなか、経済的な格差が世代間で連鎖し、固定化していくことは、若者の潜在 的な能力や意欲を埋もれさせてしまうことにもつながりかねず、本人にとって だけではなく、社会にとっても大きな損失となります。 ○諸外国と比べて低い教育投資の水準  これらの課題については,教育内容や指導の在り方,制度に関する課題が関 わっていますが,これに加え,教育活動を支える公的な支出の在り方に関する 問題なども関わっているのではないでしょうか。  日本の、国や地方の教育支出はOECD諸国の中で最低の水準にあり、公財政支 出の対GDP比についてはトルコに次いで最低です。「少子化が進んでいるの で教育への財政支出が少ないのは当たり前」との主張もありますが、実際には、 先進諸国では多くの国で少子化が進んでいる一方で教育投資を増加させていま す。 ○これからの教育費の在り方  教育は、教育を受けた本人に豊かな生活をもたらすだけではなく、社会の持 続的な発展のためにも必要不可欠です。また、教育への支出について検討する にあたっては、我が国の公財政支出の多くを社会保障費や国債費が占めている ということや、国民負担率との関係についても留意をする必要があります。財 政健全化の中で教育への支出を今以上に減らしていくのか、それとも、教育へ の支出を確保していくのか、これはまさに国民的議論が必要な問題です。  だからこそ、まずは日本の教育費と教育水準がどのような状態にあるのかを 知ってほしい、そして、一緒に考えてほしい、そのような観点から今年度の文 部科学白書を刊行しています。是非ご一読ください。 ※平成21年度文部科学白書要旨については、以下URLよりご覧いただけます。 「平成21年度文部科学白書の公表について」 http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/22/06/1294984.htm (※文部科学省ホームページへリンク) ※刊行は6月末日を予定しています。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ビジョントレーニング 学ぶことが大好きになる 北出 勝也 (著) ¥ 2520 http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00024.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 子ども虐待と発達障害−発達障害のある子ども虐待への援助手法 渡辺 隆 (著) http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00046.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ LD(学習障害)ニュース #971 より LDニュース編集人 発行となりました ■ ------------------------------------------------------------------------ 謹告 LD(学習障害)ニュース #971 より、「LDニュース編集人発行」とさせて    頂きますが、親の会「けやき」関連のニュースは、今までどおり最優先で    の掲載となります。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 図解 よくわかるADHD 単行本(ソフトカバー) 榊原 洋一 (著) http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00019.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ LDニュースの記載内容に関する質問には原則として回答いたしかねます ■ ■ 編集に際し正確を期していますが最終保証責任は免責とさせて頂きます ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  LDニュースは「まぐまぐ」 http://www.mag2.com/ を利用して発行してます ------------------------------------------------------------------------

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