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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ LD(学習障害)ニュース #986 2010/06/27 発行 登録(配信)読者数 3,034 ■ ■ LD = Learning Disabilities LDニュース編集人発行 1997/09/10創刊 ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 「学校教育の情報化に関する懇談会」(第7回)の開催  2010/07/07 ■ ■ 子どもの未来セミナー 特別支援教育の光と影/生野学園 2010/08/06 ■ ■ ICTに関するリアル熟議を開催/千代田区立九段中等学校  2010/07/04 ■ ■ 教員の力熟議 「文部科学省への提案書(最終版)」を掲載しました  ■ ■ マルチメディアデイジー教科書の普及促進を求める意見書 奈良県議会 ■ ■ マルチメディアデイジー教科書の普及促進を求める意見書 京都市議会 ■ ■ マルチメディアデイジー教科書の普及促進を求める意見書 福岡県議会 ■ ■ マルチメディアデイジー教科書の普及促進を求める意見書 市川市議会 ■ ■ 京都府議会 デイジー教科書に関する質疑 平成19年9月定例会一般質問 ■ ■ LD(学習障害)ニュース #971 より LDニュース編集人 発行となりました ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□■□■ この LDニュース は「等幅」フォントでお読みください ■□■□■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 「学校教育の情報化に関する懇談会」(第7回)の開催  2010/07/07 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/22/06/1295087.htm 「学校教育の情報化に関する懇談会」(第7回)の開催について                             平成22年6月24日  文部科学省では、今後の学校教育(初等中等教育段階)の情報化に関する総合 的な推進方策について有識者等との意見交換等を行うため、文部科学副大臣主催 の下、「学校教育の情報化に関する懇談会」を開催しています。  第7回の懇談会を以下のとおり開催しますのでお知らせします。 1.日時・場所 平成22年7月7日(水)13時から15時 文部科学省東館3階講堂  (第8回以降の日時は未定) 2.内容 学校教育の情報化ビジョン骨子(素案)について 3.傍聴について  第7回懇談会の傍聴の受付について、本日から平成22年7月5日(月曜日)15時 まで行います。期間内に以下の方法で申し込んでください。 (1)一般傍聴者の受付  傍聴を希望される方は、メールの件名を「懇談会(第7回)傍聴希望」と明記 の上、氏名、所属機関(原則として1機関につき1名)、連絡先(申し込みいただ いたメールアドレスと異なる場合)、を記入の上、gakusyu@mext.go.jpまでご連 絡ください。 (2)報道関係傍聴者の受付  傍聴を希望される方は、メールの件名を「懇談会(第7回)傍聴希望」と明記 の上、氏名、所属機関、連絡先(申し込みいただいたメールアドレスと異なる場 合)、撮影希望の有無を記入の上、gakusyu@mext.go.jpまでご連絡ください。  報道関係傍聴者は、原則として1社につき1名(懇談会冒頭の撮影後に退出する 場合を除く)とし、入場の際には、社名入りの腕章を携帯してください。  傍聴の可否については、7月6日(火曜日)15時までにメールにて連絡いたしま す。なお、受付期間外に届いたものは受付できませんのでご留意ください。 ※ 傍聴希望のメールアドレスの件名として、「懇談会(第7回)傍聴希望」と  明記されていないもの及び、メール本文に必要事項が明記されていないものに  ついては受付できませんので、予めご了承願います。 ※ 懇談会開始後の入室、撮影(報道関係者を除く)、録音その他の議事の進行  の妨げとなる行為については、原則として禁止いたします。 4.インターネットによるライブ配信について  第7回懇談会の模様について、文部科学省ホームページ「学校教育の情報化に 関する懇談会」のページにてインターネットによるライブ配信を行う予定です。  「学校教育の情報化に関する懇談会」のページは、文部科学省ホームページの トップ画面「トピックス:学校教育の情報化に関する懇談会」からご覧いただけ ます。 お問い合わせ先   生涯学習政策局参事官(学習情報政策担当)付   情報政策室長 増子 則義、教育情報施策調整係長 原田 智   電話番号:03−5253−4111(代表)   (生涯学習政策局参事官(学習情報政策担当)付) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ LDを活かして生きよう−LD教授のチャレンジ 上野 一彦 (著) 価格:¥ 1575 http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00025.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 子どもの未来セミナー 特別支援教育の光と影/生野学園 2010/08/06 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.ikuno.ed.jp/institute/seminar23.html  第23回 子どもの未来セミナー 特別支援教育の光と影  −−いま、われわれは何を考え、どのように行動すべきか−− 講  師 田中康雄氏(北海道大学大学院教授) 講師紹介 田中康雄北海道大学大学院教育学研究院付属子ども発達臨床研究セン ター教授。児童精神科医師。臨床心理士。日本発達障害ネットワーク(JDDネット) 会長。1958年栃木県生まれ。独協医科大学医学部卒業。市立士別総合病院精神科 神経科医長、北海道立緑ケ丘病院医長、国立精神・神経センター精神保健研究所 児童・思春期精神保健部児童期精神保健研究室長などを経て、2004年北海道大学 大学院教育学研究科教授、2006年北海道大学大学院教育学研究科付属子ども発達 臨床研究センター教授、2008年より現職。著書『軽度発達障害−繋がりあって生 きる』(金剛出版2008年)、『発達障害とその周辺の問題』(共編著、中山書店、 2008年)ほか翻訳書など多数。 http://www.keio-up.co.jp/np/isbn/9784766416398/ より抜粋  わが国の学校教育では、このところ、何かといえば特別支援教育ということば が飛び交い、大きな騒ぎになっているようです。恐らく1世紀前にもそのような 子どもたちは現在と同じ比率で在校していたに違いないのに、21世紀に入った途 端、この国でもどうしてこれほどに大変な問題となったのでしょう。  ブームが興ったおかげで、かつての「困った子」にも支えが提供されるように なりました。逆に、少し言動に理解できなさを感じると、「この子は発達障害で はないか」とラベルを貼ることも少なくないようです。  学校現場では、特別支援教育という名で行なわれているということを振り返り、 どこを洗練させ、どういうことは子どもにとって好ましくないのか、そういった ところを学び直すため、この道の大家である北海道大学大学院田中康雄教授をお 招きすることにしました。教育関係者のご参加をお待ちしております。 学校法人 生野学園 日本子どもの未来研究所 所長 清水將之 お申し込みはこちらから http://www.ikuno.ed.jp/institute/seminarform.html 日 時 2010年8月6日(金) 午後1時30分〜午後4時     (午後1時より受付、午後1時30分より所長・理事長挨拶、      午後2時〜午後4時講演) 会 場 学校法人生野学園 生野学園中学・高等学校 対 象 教育関係者など子どもの問題に関心のある方 定 員 200名 参加費 無料 準備の都合上、7月末日までにお申し込み下さい。なお、座席に余裕があれば当 日も申込をお受けしますので、お問い合わせ下さい。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 大人の発達障害−アスペルガー症候群、AD/HD、自閉症が楽になる本 (単行本) 備瀬 哲弘 (著) http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00030.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ ICTに関するリアル熟議を開催/千代田区立九段中等学校  2010/07/04 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://jukugi.mext.go.jp/information_detail?information_id=197 【イベント案内】ICTに関するリアル熟議を開催 あなたもICT政策作りに参加してみませんか!! 7月4日(日)に、実際に現場の関係者にお集まり頂き、対面で熟議を行う「リアル 熟議」を開催いたします。 今回は「ICTを活用した21世紀にふさわしい学校や学びとはどうあるべきか?」 をテーマに、デジタル教科書・教材・機器、児童生徒へのICT教育、教員等への ICT教育、教員の支援(校務、サポート)等について熟議を行います。 文部科学省では、インターネットを活用した熟議と、実際に当事者にお集まり頂 く現場対話(リアル熟議)とをハイブリッドで組み合わせ、熟議の取り組みを進 めております。 なお、今回実施するリアル熟議のテーマでは「学校教育の情報化に関する懇談会」 も設置し、有識者等との意見交換も行われております。 Webサイト 熟議カケアイ、有識者懇談会、リアル熟議の三本柱による政策検討に、 ぜひご参加ください! なお、参加には事前登録が必要となります。参加をご希望の方は下記Webサイト をご確認ください。 ○テーマ ICTを活用した21世紀にふさわしい学校や学びとはどうあるべきか? ○日程 7月4日(日)13:30−17:00 参加費無料,事前登録制 ○場所 千代田区立九段中等教育学校(富士見校舎) ○共催 とうきょうED研究会・文部科学省 ○詳細およびお申し込み方法は下記Webサイトをご確認ください  http://tokyo-ed.sblo.jp/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ そうだったのか!発達障害 わざとじゃないモン─実録4コママンガ (単行本) 斗希 典裟 (著), 発達障害を考える会TRYアングル (編集) http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00028.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 教員の力熟議 「文部科学省への提案書(最終版)」を掲載しました  ■ ------------------------------------------------------------------------ http://jukugi.mext.go.jp/information_detail?information_id=186 教員の力熟議「文部科学省への提案書(最終版)」を掲載しました 52日間で計3,128件のコメントを頂戴し、参加者のみなさまに作成いただいた 「文部科学省への提案書」の最終版を掲載しました。 教員の資質能力の総合的な向上方策の在り方ついては、中教審でも6月から検討 が開始されております。この「文部科学省への提案書」は、今後の政務三役での 検討に活かしていくとともに、中央教育審議会での「教員の資質能力の総合的な 向上方策」の議論においてもご紹介し、議論を深めていただく予定です。 なお、近日中に、本熟議の参加者の方から文部科学省に「提案書」を直接受け渡 していただく「文部科学省への提案式」を実施予定です。(参加者の受け付けは 締め切らせていただきました。ご了承ください) ●文部科学省への提案書  〜教員になる際につけるべき「力」は?そのつけ方は?〜 http://jukugi.mext.go.jp/library_jukugi_detail?jukugi_id=7 ●文部科学省への提案書  〜教員になってからも磨き続けるべき「力」は?その磨き方は?〜 http://jukugi.mext.go.jp/library_jukugi_detail?jukugi_id=6 ●文部科学省への提案書  〜管理職等にはどのような「力」が必要?そのためにはどうすれば良い?〜 http://jukugi.mext.go.jp/library_jukugi_detail?jukugi_id=5 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発達が気になる子のサポート入門 発達障害は「オリジナル」発達 (新書) 阿部 利彦 (著) http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00039.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ マルチメディアデイジー教科書の普及促進を求める意見書 奈良県議会 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.pref.nara.jp/dd_aspx_menuid-20540.htm 意見書第8号 発達障がいや、その他文字を認識することに困難のある児童生徒のためのマルチ メディアデイジー教科書の普及促進を求める意見書  平成20年9月に「障害のある児童及び生徒のための教科用特定図書等の普及 の促進等に関する法律」、いわゆる教科書バリアフリー法が施行された。  この教科書バリアフリー法の施行を機に、平成21年9月より、(財)日本障 害者リハビリテーション協会(リハ協)がボランティア団体の協力を得て、通常 の教科書と同様のテキストと画像を使用し、デジタル化対応することで、テキス ト文字に音声をシンクロ(同期)させて読むことを可能にした「マルチメディア デイジー版教科書」(デイジー教科書)の提供を始めた。また文部科学省におい て、平成21年度より、デイジー教科書などの発達障害等の障害特性に応じた教 材のあり方やそれらを活用した効果的な指導方法等について、実証的な調査研究 が実施されている。  現在、デイジー教科書は、前記のとおり文部科学省の調査研究事業の対象とな っているが、その調査研究段階であるにもかかわらず、平成21年12月現在で 約300人の児童生徒に活用され、保護者などから学習理解が向上したとの効果 が表明されるなど、デイジー教科書の普及促進への期待が大変高まっている。  しかし、デイジー教科書は教科書無償給与の対象となっていないことに加えて、 その製作は、多大な時間と費用を要するにもかかわらず、ボランティア団体頼み であるため、必要とする児童生徒の希望に十分に応えられない状況にあり、実際 にリハ協が平成21年度にデジタル化対応したデイジー教科書は、小中学生用教 科書全体の約4分の1に留まっている。  このような現状を踏まえると、まず教科用特定図書等の普及促進のための予算 のさらなる拡充が求められる。  よって、国におかれては、必要とする児童生徒、担当教員等にデイジー教科書 を安定して配布・提供できるように、その普及促進のための体制の整備及び必要 な予算措置を講ずることを強く要望する。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。   平成22年6月16日                                奈良県議会 (提出先) 衆議院議長 参議院議長 内閣総理大臣 文部科学大臣 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ギフテッドー天才の育て方 (学研のヒューマンケアブックス) http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00042.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ マルチメディアデイジー教科書の普及促進を求める意見書 京都市議会 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.city.kyoto.jp/shikai/teirei/H22/02-P4.html マルチメディアデイジー版教科書の普及促進を求める意見書 (22年5月28日提出)  平成20年9月に「障害のある児童及び生徒のための教科用特定図書等の普及 の促進等に関する法律」,いわゆる教科書バリアフリー法が施行された。  この教科書バリアフリー法の施行を機に,財団法人日本障害者リハビリテーシ ョン協会(リハ協)が,ボランティア団体の協力を得て,通常の教科書と同様の テキストと画像を使用し,デジタル化対応することで,テキスト文字に音声をシ ンクロ(同期)させて読むことを可能にした「マルチメディアデイジー版教科書」 (デイジー教科書)の提供を開始した。また,文部科学省において,平成21年 度から,発達障害等の障害特性に応じたデイジー教科書などの教材の在り方や, それらを活用した効果的な指導方法等について,実証的な調査研究が実施されて いる。  現在,デイジー教科書は,調査研究段階であるにもかかわらず,平成21年1 2月現在で約300人の児童生徒に活用されており,保護者などから学習理解が 向上したとの効果が表明されるなど,その普及促進への期待が大きな高まりを見 せているところである。  しかし,デイジー教科書は,いまだ「教科書無償給与」の対象となっていない ことに加えて,その製作は,多大な時間と費用を要するにもかかわらず,ボラン ティア団体頼みであるため,必要とする児童生徒の希望に十分にこたえられない 状況にあり,実際にリハ協が平成21年度にデジタル化対応したデイジー教科書 は,小中学生用教科書全体の約4分の1に留まっている。  このような現状を踏まえると,まず教科用特定図書等の普及促進のための予算 の更なる拡充が求められるところであるが,平成21年度の同予算が1.72億 円に対し,平成22年度は1.56億円と縮減されており,その普及促進への取 組は不十分であると言わざるを得ない。  よって国におかれては,デイジー教科書を,必要とする児童生徒,担当教員等 に安定して配布・提供できるよう,その普及促進のための体制の整備及び必要な 予算措置を講じることを強く求める。  以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 (提出先) 衆議院議長,参議院議長,内閣総理大臣,総務大臣,文部科学大臣 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発達障害 境界に立つ若者たち (平凡社新書) (新書) 山下 成司 (著) http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00023.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ マルチメディアデイジー教科書の普及促進を求める意見書 福岡県議会 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.gikai.pref.fukuoka.lg.jp/honkaigi/kaketsu-22062405.html マルチメディアデイジー教科書の普及促進を求める意見書 (平成22年6月23日)  平成20年9月に「障害のある児童及び生徒のための教科用特定図書等の普及 の促進等に関する法律」、いわゆる教科書バリアフリー法が施行された。  この教科書バリアフリー法の施行を機に、平成21年9月より、財団法人日本 障害者リハビリテーション協会(リハ協)がボランティア団体の協力を得て、通 常の教科書と同様のテキストと画像を使用し、デジタル化対応することで、テキ スト文字に音声をシンクロ(同期)させて読むことを可能にした「マルチメディ アデイジー版教科書」(デイジー教科書)の提供を始めた。また文部科学省は、 平成21年度より、発達障害等の障害特性に応じたデイジー教科書などのあり方 やそれらを活用した効果的な指導方法等について、実証的な調査研究を実施して いる。  デイジー教科書は、平成21年12月現在で約300人の児童生徒に活用され、 保護者などから学習理解が向上したとの効果が表明されるなど、普及推進への期 待が大変に高まっている。  しかし、デイジー教科書は教科書無償給付の対象となっていないことに加えて、 その製作は、多大な時間と費用を要するにもかかわらず、ボランティア団体頼み であるため、必要とする児童生徒の希望に十分にこたえられない状況にある。実 際にリハ協が平成21年度にデイジー化に対応できた教科書は、小中学生用教科 書全体の約4分の1にとどまっている。  このような現状を踏まえると、まず教科用特定図書等の普及促進のための予算 のさらなる拡充が求められるところだが、平成21年度の同予算が1億7,20 0万円に対し、平成22年度は1億5,600万円と縮減されており、これらの 普及促進への取り組みは不十分であると言わざるを得ない。  よって、国におかれては、必要とする児童生徒、担当教員等にデイジー教科書 を安定して配布・提供できるように、その普及促進のための体制の整備及び無償 配布や作成費支援への予算措置を講ずることを要望する。  以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出する。   平成22年6月23日 福岡県議会議長 田中 秀子 衆議院議長    横路 孝弘 殿 参議院議長    江田 五月 殿 内閣総理大臣   菅  直人 殿 文部科学大臣   川端 達夫 殿 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 大人の発達障害−アスペルガー症候群、AD/HD、自閉症が楽になる本 (単行本) 備瀬 哲弘 (著) http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00030.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ マルチメディアデイジー教科書の普及促進を求める意見書 市川市議会 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.city.ichikawa.lg.jp/cou01/1111000115.html#02-3                             平成22年6月21日 発達障がいや、その他文字を認識することに困難のある児童生徒のためのマルチ メディアデイジー教科書の普及促進を求める意見書  平成20年9月に「障害のある児童及び生徒のための教科用特定図書等の普及の 促進等に関する法律」、いわゆる教科書バリアフリー法が施行された。  この教科書バリアフリー法の施行を機に、平成21年9月より、(財)日本障害 者リハビリテーション協会(リハ協)がボランティア団体の協力を得て、通常の 教科書と同様のテキストと画像を使用し、デジタル化対応することで、テキスト 文字に音声をシンクロ(同期)させて読むことを可能にした「マルチメディアデ イジー版教科書」(デイジー教科書)の提供を始めた。また文部科学省において、 平成21年度より、デイジー教科書などの発達障害等の障害特性に応じた教材のあ り方やそれらを活用した効果的な指導方法等について、実証的な調査研究が実施 されている。  現在デイジー教科書は、上記のとおり文部科学省の調査研究事業の対象となっ ているが、その調査研究段階であるにもかかわらず、平成21年12月現在で約300 人の児童生徒に活用され、保護者などから学習理解が向上したとの効果が表明さ れるなど、デイジー教科書の普及推進への期待が大変に高まっている。  しかし、デイジー教科書は教科書無償給与の対象となっていないことに加えて、 その製作は、多大な時間と費用を要するにもかかわらず、ボランティア団体頼み であるため、必要とする児童生徒の希望に十分にこたえられない状況にあり、実 際にリハ協が平成21年度にデジタル化対応したデイジー教科書は小中学生用教科 書全体の約4分の1にとどまっている。  このような現状を踏まえると、まず教科用特定図書等の普及促進のための予算 のさらなる拡充が求められるところであるが、平成21年度の同予算が1.72億円に 対し、平成22年度は1.56億円と縮減されており、これらの普及促進への取り組み は不十分であると言わざるを得ない。  よって、政府及び文部科学省におかれては、必要とする児童生徒、担当教員等 にデイジー教科書を安定して配布・提供できるように、その普及促進のための体 制の整備及び必要な予算措置を講ずることを要望する。  以上、地方白治法第99条の規定により意見書を提出する。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ビジョントレーニング 学ぶことが大好きになる 北出 勝也 (著) ¥ 2520 http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00024.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 京都府議会 デイジー教科書に関する質疑 平成19年9月定例会一般質問 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.kengo-web.com/parliament-2007.09-ippan02.pdf http://www2.pref.kyoto.lg.jp/cgi-bin/gikai/kaigiroku/dsweb.cgi/ document!1!guest01!!21330!0!1!1,-1,1!3175!60174!1,-1,1!3175!60174!4,3,2!60!72!31858!70!39? template=DocPage#hit0 ◯中小路健吾君   次に、特別支援教育など、学校現場における「デイジー(Daisy)」の活用に ついてお伺いいたします。  本年4月から改正学校教育法が施行され、本格的に特別支援教育がスタートい たしました。この法改正により、盲・聾・養護学校は特別支援学校に一本化され、 地域の特別支援教育のセンター的機能を担うことになります。また、小・中学校、 高等学校、幼稚園においては、学習障害(LD)、注意欠陥・多動性障害(AD HD)、高機能自閉症などの児童生徒に対して、よりきめ細かな教育を行ってい くことになります。  特に後者については、文部科学省の調査によると、LD、ADHD、高機能自 閉症により学習や生活の面で特別な教育的支援を必要としている児童生徒が約6 %程度の割合で存在する可能性が指摘されており、その対応が喫緊の課題となっ ています。  本府においては、小・中学校における校内委員会の設置や特別支援教育コーデ ィネーターの配置、小・中学校に加え幼稚園、保育所、高等学校等を対象にした 特別支援学校のチームによる地域単位での巡回相談などを通じて、通常学級に学 ぶLD等を含め障害のある児童生徒に対する適切な指導と必要な支援を行うため のシステムづくりを推進してきました。また、「特別支援教育充実事業」により、 小・中学校に100名の非常勤講師を新たに配置し、さらに中学校にも通級指導教 室を設置するなど、体制整備も順次進めていただいているところであります。  このように、本府においては、本年4月を待たずに積極的にさまざまな面にお いてシステムづくりや体制整備・環境整備を進めてきたわけでありますが、今後 は、より具体的にそれぞれ個の特性に合った学習・教育への支援の充実を図って いく段階に差しかかっていると言えます。  そこで、今回は、主な発達障害の中でもLD、とりわけ、中でも読んだり、書 いたりすることが苦手とされる「ディスレクシア」への支援について取り上げた いと思います。  LD(学習障害)とは、「全般的な知的発達のおくれはないが、聞く、話す、 読む、書く、計算する、または推論する能力のうち、特定のものの習得と使用に 著しい困難を示すさまざまな状態」を指すとされ、中枢神経系の何らかの機能障 害が原因であると推定されています。中でも、ディスレクシアと呼ばれる症状は、 知的には問題がなく、聴覚・視覚的機能は正常なのに、読み書きに関しては特徴 のあるつまずきや学習の困難を示すもので、LDの中心的な症状だとも言われて います。その特徴は、かなりの個人差はあるものの、「長い文章を正確に速く読 むことが困難」「文中に出てきた語句や行を抜かしたり、繰り返して読む」「一 字一字は読めても文意をとるのが難しい」などが挙げられ、学校生活の場面で言 えば、教科書や黒板に書かれた字を認識すること自体に困難があったり、その結 果、授業に集中できなかったりするわけです。  このようなディスレクシアの症状は、見た目に障害があらわれにくく、親や学 校など周囲からの認知は非常に難しいものがあります。場合によっては、本人ま でもがそういった症状にあることを自覚できないケースもあります。そして、本 人は、学校の授業に一生懸命取り組んでも、どれだけ努力をしても、なかなか成 果を出すことができません。その結果、勉強に取り組む意欲をなくし、自分に対 する自信を失い、さらに学校の授業についていけなくなるという悪循環が起こり ます。  こうしたディスレクシアの症状の発現率は、英語圏では10%から20%と言われ ており、中でもアメリカでは全学童の10%から15%がこの症状を有していると言 われています。我が国においては、先ほどの文部科学省の調査で、およそ4.5%、 すなわち25人に1人程度存在するとされており、決して少ない数字ではありませ ん。  そこで、今注目されているのが「デイジー」と呼ばれる技術です。デイジー (DAISY)とは「Digital Accessible Information System(デジタル・ア クセシブル・インフォメーション・システム)」の略称で、スイスに本部を持つ 国際共同開発機構である「デイジーコンソーシアム」が、視覚障害者や普通の印 刷物を読むのが困難な人々のために開発・維持している国際標準規格のことで、 専用のソフトウエアを使い、パソコンの画面上で本を再生あるいは作成する技術 です。具体的には、書かれている文字を音声が読み上げ、同時に読み上げている 部分の文字がハイライトされるもので、イメージとしてはカラオケの画面を想像 していただくのが最もわかりやすいのではないでしょうか。これらの技術は、世 界共通のユニバーサルデザインとして供用されており、製作・再生のためのソフ トも無償で提供されています。  これらのデイジーを活用した図書の効果としては、「視覚と聴覚の両方から情 報を得ることができるので、読みの困難を軽減することができる」「文字がハイ ライトするので、文字を目で追うことが困難な人でも使いやすい」「文字を読む 労力が減るため、内容の意味を理解するのに集中できる」「人の手をかりずに自 由に読めるため、自主的に本を読み、読書に対する意欲も高まる」ことなどが挙 げられ、こうした効果を考えたとき、一般の図書だけではなく、教科書のデイジ ー化とその活用に対する期待は大きいものがあると言えます。  そこで、まず、こうしたデイジーの学校現場での活用の可能性について本府教 育委員会としてどのようにお考えでしょうか。御所見をお伺いします。  あわせて、こうした電磁気媒体としての「デイジー教科書」は、学校教育法が 規定する教科書等の中においてどのような位置づけになるのか。教育委員会の御 見解をお伺いいたします。  現在、デイジー教科書については、普及運動をされているNPO団体が個人に 対して学校や家庭で使用することを前提とした提供をされているものの、学校現 場で広く活用されている状態にはありませんし、まだまだその存在すら知られて いないのが現状ではないでしょうか。  そこで、まずは本府教育委員会として、各学校に対して情報発信を行う、ある いはさまざまな教職員等への研修の場面などで活用するなど、デイジー教科書の 存在や可能性について広く周知していく必要があると考えますが、いかがでしょ うか。  デイジー図書やデイジー教科書の普及に当たっては、著作権法上も多くの課題 を抱えています。先ほど申し上げたNPO団体も、教科書をデイジー化するに際 しては、ある特定の個人に対してのみ使用する旨を一つ一つ教科書会社に届け出 て使用をされています。その意味で、デイジー教科書がより広く頒布・使用され るためには、まだまだクリアしなければならない課題がたくさんあります。しか しながら、すべての子どもたちに学習の機会を保障していくという観点からは、 デイジー教科書の活用は間違いなく必要です。その意味で、本府における先駆的 な取り組みを期待し、積極的な御答弁をよろしくお願いいたします。 http://www2.pref.kyoto.lg.jp/cgi-bin/gikai/kaigiroku/dsweb.cgi/ document!1!guest01!!21330!0!1!1,-1,1!3175!60174!1,-1,1!3175!60174!4,3,2!60!72!31858!72!39? template=DocPage ◯教育長(田原博明君) 中小路議員の御質問にお答えいたします。  学習障害(LD)の子どもに対する教育的支援でありますが、LDの子どもた ちには、読み書きについて申しますと、議員御紹介のような学習上の困難が一人 一人に固有に存在しております。 〔副議長退席、議長着席〕  このため、各学校では、例えば本を読む場合にラインマーカーで色を塗ったり、 作文を書くのにパソコンを使ったりと、一人一人の状況に合わせて指導上の工夫 を行っており、「デイジー図書」につきましても、その工夫の一つとして効果的 な教材になり得るものと考えております。  現行の制度では、デイジー図書のような電磁記録媒体は、学校教育法に規定す る教科用図書としては認められておりませんので、「教科用図書以外の図書その 他の教材」いわゆる補助教材として扱われるものと考えておりますが、デイジー 図書を学校教育の場で活用していくためには、御紹介のように著作権法や学校教 育法による法制度上の縛りや作成に要する時間の問題等の課題があります。  しかしながら、今日の情報化社会において障害のある子どもたちの学習環境を 整えるためにも、議員御指摘のデイジー図書も含めて、LDの子どものための有 効な教材、指導方法の研究を行うことは重要であると考えており、まず特別支援 教育に関する教員研修等の機会をとらえて、デイジー図書を紹介するなどの普及 ・啓発に取り組んでまいりたいと考えております。  今後とも、特別支援教育の指導方法については、多様な研究を進めてまいりた いと考えております。 http://www2.pref.kyoto.lg.jp/cgi-bin/gikai/kaigiroku/dsweb.cgi/ document!1!guest01!!21330!0!1!1,-1,1!3175!60174!1,-1,1!3175!60174!4,3,2!60!72!31858!74!39? template=DocPage#hit0 ◯中小路健吾君 積極的な御答弁、まことにありがとうございました。先ほども 申し上げましたように、先般の文部科学省の発達障害児等への取り組み状況の調 査を見てましても、今、実態把握をまずされていて、それぞれのシステムづくり、 あるいは体制整備を進めていただいておりまして、ここから先に、いわゆる個別 の、それぞれ個人に対してどういう教育を行っていくのかというところが実は一 番難しい状況なのかなというふうに思っております。実態把握は、公立の小・中 学校でおよそ80%、70%近くできているようでありますが、個別の教育支援計画 の作成については、まだまだ全国的にも20%前後の数字だというような報道もな されておりますので、そうした個別の、それぞれの子どもに対してどういう支援 ができるのかという部分の一つのツールとして、ぜひこういうデイジー図書のよ うなものが、また教科書としても活用できるような仕組みづくりについて、これ は国とも調整が要ると思いますので、ぜひとも積極的にお取り組みをいただきま すようにお願い申し上げまして、私の質問を終わらせていただきたいと思います。  御清聴まことにありがとうございました。(拍手) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 軽度発達障害のある子のライフサイクルに合わせた理解と対応─「仮に」理解し て、「実際に」支援するために (学研のヒューマンケアブックス) (単行本) http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00010.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ LD(学習障害)ニュース #971 より LDニュース編集人 発行となりました ■ ------------------------------------------------------------------------ 謹告 LD(学習障害)ニュース #971 より、「LDニュース編集人発行」とさせて    頂きますが、親の会「けやき」関連のニュースは、今までどおり最優先で    の掲載となります。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 図解 よくわかるADHD 単行本(ソフトカバー) 榊原 洋一 (著) http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00019.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ LDニュースの記載内容に関する質問には原則として回答いたしかねます ■ ■ 編集に際し正確を期していますが最終保証責任は免責とさせて頂きます ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ LDニュースは「まぐまぐ」 http://www.mag2.com/ を利用して発行してます 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