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□ LD・発達障害等関連図書 → http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/books/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ LD(学習障害)ニュース #933 2009/12/02 発行 登録(配信)読者数 3,086 ■ ■ LD = Learning Disabilities LD親の会「けやき」協力 1997/09/10創刊 ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼ LD親の会「けやき」の正会員・通信会員・賛助会員・ボラ会員募集中! ▼ ▲ 入会方法等はこちら → http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/join.html ▲ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 親の会「けやき」2010年1月例会の案内/国分寺労政会館 2010/01/31 ■ ■ 講演会ひとりでできる力を育てる/東京ウィメンズプラザ 2010/01/10 ■ ■ 親の会「けやき」自主グループ キャリア教育講座会員募集のお知らせ ■ ■ 星槎教育研究所 研修・相談会『感覚統合』から子どもの行動を考える ■ ■ 2010年春のセミナー 精神発達障害指導教育協会  2010/02/13-28 ■ ■ 書籍の電子データ提供などを要望 −− 改正著作権法に障害者団体  ■ ■ 著作権法改正と障害者の著作物利用・情報保障を考えるシンポジウム  ■ ■ 弱視者問題研究会から文部科学大臣宛要望書が提出される 2009/11/29 ■ ■ 第173回国会 参議院 文教科学委員会 会議録 (抜粋) 2009/11/17 ■ □ 編集後記 ------------------------------------ 06:45 2009/12/02 □ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□■□■ この LDニュース は「等幅」フォントでお読みください ■□■□■ ■ LDニュースへ講演会等のイベント情報の掲載を希望される方へ・・・ ■ ■ 詳細は下記サイトをご覧下さい。原稿は適宜編集する場合があります。 ■ ■□■□■ http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/HTML/sample.html ■□■□■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 親の会「けやき」2010年1月例会の案内/国分寺労政会館 2010/01/31 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/HTML/KEYAKI/NEWS.html#100131 家庭でできる就労準備とは−社会人育成について− 自主グループ「キャリア教育講座Wing」親講座と共同開催 日 時 2010年1月31日(日)13時30分〜17時(受付13時〜) 場 所 国分寺労政会館 第4会議室 JR国分寺駅南口徒歩5分  http://www.hataraku.metro.tokyo.jp/sosiki/roseikaikan/kokubunji.html 講 師 杉村智子氏(障害者専門指導員) 発達障害のある本人と親に向けたキャリア教育講座を実践中の自主グループWing の親のための講座を、けやき会員の皆様および一般の方々にも公開し、今からで きる就労準備について考えていきたいと思います。講師の杉村氏は、元企業にて 障害のある人の人材育成を担当され、本人たちへの働きかけの具体的な経験(事 例)を沢山お持ちです。お話を伺いながら、家庭でできること、親だからできる ことを一緒に話し合いましょう。 ○ 就労への意識付けと支援機関との連携 ○ 本人が目的、目標をもって就労に臨むためのアドバイス ○ 職場定着のための本人と親へのアドバイス ○ 就労準備に向けて家庭でできること、大切なこと(家庭は何を担うか) 参加申し込み 氏名・所属・連絡先を明記のうえ下記へ。        電子メール keyaki@box.club.ne.jp FAX 020-4666-7443 ※ 資料代1000円を当日受付にて申し受けます。(けやき会員は無料) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ LDを活かして生きよう−LD教授のチャレンジ 上野 一彦 (著) 価格:¥ 1575 http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/books/00025.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 講演会ひとりでできる力を育てる/東京ウィメンズプラザ 2010/01/10 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.ne.jp/asahi/tokyo/ld/pdf/20100110.pdf 今日の教育現場では、LD、ADHD、アスペルガー症候群、高機能自閉症、軽度知的 障害などと呼ばれる子どもたちと、どのようにかかわり、どう指導すればよいの かが緊急課題となっています。この講演では“自分でできる”という彼らの自己 肯定感を高め、自分自身でものごとを解決する力を育てる有効な指導・支援の方 法を、具体的な実践例をとおして紹介していただきます。あわせて、自己決定と は何か?その重要性と課題についても、お話しいただきます。 特別なニーズをもつ子どもたちの対人関係の改善や自己管理の形成を願う保護者 はもちろん、教師、特別支援教育支援員等教育関係、就労支援関係のみなさまの ご参加をお待ちしています。これまでに障害児教育の経験をお持ちでない“困り 感”を感じている通常級の先生方も是非ご参加ください。 □ 日 時:2010年1月10日(日)13:30〜16:30(13:10 開場) □ 会 場:東京ウィメンズプラザ ホール (東京都渋谷区神宮前 5-53-67)   交通のご案内 JR山手線:渋谷駅下車徒歩12分   東京メトロ銀座線:表参道駅下車徒歩7分 □ 講 演  ○ ひとりでできる力を育てる−支援技法と実践例−    長澤 正樹(新潟大学 教授) 13時35分〜15時00分  ○ 生きる力を育む教育−東京都における特別支援教育での試み−    太田 裕子(東京都 教育庁指導部 副参事) 15時10分〜16時10分  ○質疑応答 16時10分〜16時30分 □ 申込み:往復はがき、電子メール (詳細は下記を参照ください) ◆ 定 員:250名(定員になり次第締め切ります) ◆ 資料代:1000円(当日受付にてお支払い下さい) ◆ 1.氏名、 2.住所、 3.電話番号 メールアドレス 4.所属   を明記し申込み下さい ※ 保育室はありませんのでご注意下さい。 ◆ 申込み 電子メール;pop@mix.club.ne.jp 主 催:東京LD親の会連絡会 「全国LD親の会」に加盟する東京都の3団体     (「くじら」「けやき」「にんじん村」)により構成されています。     「LD等発達障害児・者」の親の会として、LDの理解、支援を求めるた     めに行政への働きかけ等を共同で行っています。 後 援:東京都教育委員会 渋谷区教育委員会 21東京パイロットクラブ     全国LD親の会 参 考;東京LD親の会連絡会 http://www.ne.jp/asahi/tokyo/ld/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ことばの発達に遅れのある子のための言語指導プログラム111 −サインを逃さずタイミングよく話しかける技術− 長澤正樹 (著) http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/books/00027.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 親の会「けやき」自主グループ キャリア教育講座会員募集のお知らせ ■ ------------------------------------------------------------------------ http://homepage3.nifty.com/yoosui/pdf/wing2010.pdf 近年、発達障害者の就労・自立への取り組みが話題になり始めていますが、その ような中で社会に出るための準備性が必要だということがいわれています。学齢 期からの職業に対する準備性は欠かせないものと実感しています。 私たち親の会は、平成15年より社会に出るための講座を開き、昨年度より「キ ャリア教育講座Wing」としてプログラムの作成、実証を目指すとともに、発 達障害者の社会参加の為の実践に取り組んでいます。年間12回の講座に親がス タッフとして参加し、更に親子で講座を受けることで、社会参加の意義やマナー などを身につけていくことをめざしています。 目 的 (1)発達障害の児童生徒が、自己理解を深めると共に、それを踏まえた生き方、    特に働くことを含めた人生設計─について具体的に考える機会を提供する。 (2)発達障害の児童生徒を持つ親が、同講座を併行して受講することを通して、    障害の理解とそれを持つ児童生徒の健全な育成に向けた親のあり方につい    て学ぶ機会を提供する。 (3)発達障害の児童生徒に焦点を当てたキャリア教育・進路指導のための社会    人講座プログラムを確立して、その普及を図る。また、プログラムの全体    を通して、子どもたちが「自己理解」「自己有用感」「他者理解」「勤労    の意識付け」などを獲得することを目指している。 来年度は下記のように追加人数を募集したいと思います。 発達障害者の就労に関して勉強しながら、親と一緒に取り組みたいというボラン ティアをしてくださる方も追加募集しています。詳細は、下記の問い合わせ先ま でご連絡ください。(見学可)        記 募集対象者 新中学3年〜高校2年生と会員保護者 募集人数  8人 受 講 費  年間一人1万円(ボランティアの方は無料) 内  容  オリエンテーション・先輩の話・企業体験       障害者職業センタ−体験・合宿他 協力機関  ハローワーク・就労支援機関・特別支援学校・企業・大学教授・他 人数の制限がございますので、お早めにお申し込みください。 問合せ先・連絡先 caco.n@utopia.ocn.ne.jp miwa-k@msa.biglobe.ne.jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ そだちの科学 no.13−こころの科学 (単行本) http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/books/00029.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 星槎教育研究所 研修・相談会『感覚統合』から子どもの行動を考える ■ ------------------------------------------------------------------------ 転載歓迎です。−−−−−−−−−−−−− 星槎教育研究所 研修・相談会 第1回『感覚統合』から子どもの行動を考える 講 師 石井 孝弘 先生    (日本感覚統合学会常任理事 社会医学技術学院 学科長) 一見問題に見える子どもたちの行動にはその行動を取る原因が必ずあります。そ れは幼少期に限らずライフステージに応じて考えて理解していくことが重要です。 子どもの行動を理解する方法の一つは感覚統合で説明できます。今回は感覚統合 理論を通して発達障害の理解と支援を進めていらっしゃる石井先生をお迎えし、 一緒に考えていきたいと思います。 ◆日 時 2009年12月12日(土)13:00〜15:00 ◆会 場 星槎教育研究所 新宿センター(神楽坂)      http://www.seisa.ed.jp/npo/counsel01.html ◆定 員 20名(定員になり次第締め切らせていただきます。) ◆参加費 500円 (資料代) ◆お申込  03-5225-6245 ◆ 星槎教育研究所   〒162-0825 東京都新宿区神楽坂6-35-1 教育センタービル1F   TEL 03-5225-6245 FAX 03-5225-6246   mail tokyo@seisa.ed.jp   blog http://blog.goo.ne.jp/littlestar_constellation/   URL http://www.seisa.ed.jp/npo/ (星槎教育研究所)   http://www.seisa.ac.jp/ (星槎大学)   ふわっとサポートのある教室に〜U_SSTソーシャルスキルワーク   http://www.nipponhyojun.co.jp/21kaitei/sidouyouryou.html#sst ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ そうだったのか!発達障害 わざとじゃないモン─実録4コママンガ (単行本) 斗希 典裟 (著), 発達障害を考える会TRYアングル (編集) http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/books/00028.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 2010年春のセミナー 精神発達障害指導教育協会  2010/02/13-28 ■ ------------------------------------------------------------------------ ●2月13日(土)  A 社会性の発達とソーシャルスキル・トレーニング−アスペルガー症候群・    ADHD・LDの子どもを中心に  B 不安や緊張が高い子どもへの理解と支援    −アスペルガー症候群や緘黙症との関連も含めて ●2月14日(日)  C 「気になる」子の理解と保育の実際−家族への支援もおりこみながら  D 発達障害の思春期・青年期−メンタルヘルスや二次障害への対応 ●2月20日(土)  E 認知やことばの力を伸ばす教材・教具    −ひとりひとりに合わせた指導をめざして  F 集団・社会に適応する力を育てる    −ADHD・自閉症スペクトラムの子どもを中心に ●2月21日(日)  G 家族支援の実際─ペアレント・トレーニングを中心に  H 発達障害のある子の自立と就労支援−企業からの視点も含めて ●2月28日(日)  I 発達障害のある子の評価と指導-WISC3の読み取りと課題設定  J 指導の中で取り組むあそびやゲーム-特性の理解にもとづいて [ 時間 ] 10:15〜16:20 [ 定 員 ] 150〜300名(定員になり次第、随時締め切ります) [ 参加費 ] 各8,800円(会員8,000円) [ 会 場 ] 東京ファッションタウン(TFT)ビル東館 9階研修室       東京都江東区有明3-6-11 [ 申込み ] お電話・FAX・発達協会ホームページから、お申し込みいただけ       ます。 [ ご注意 ] 同じ日程で開催されるセミナー・講座(例:A,B)を複数申し込       むことはできません。 お問い合わせ・お申し込み先 (社)発達協会 (正式名称:社団法人精神発達障害指導教育協会) 〒115−0044 東京都北区赤羽南2−10−20  TEL 03−3903−3800 FAX 03−3903−3836 Eメール mail@hattatsu.or.jp  発達協会ホームページ http://www.hattatsu.or.jp/index01.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ビジョントレーニング 学ぶことが大好きになる 北出 勝也 (著) ¥ 2520 http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/books/00024.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 書籍の電子データ提供などを要望 −− 改正著作権法に障害者団体  ■ ------------------------------------------------------------------------ http://mainichi.jp/universalon/report/news/20091127mog00m040039000c.html 2010年1月1日から施行される改正著作権法に求められる障害者の著作物利 用や情報保障のあり方を考えるシンポジウムが25日、東京都千代田区永田町の 参議院議員会館で開かれた。−−略−− 発達障害の子供を持つ兵庫県LD親の会代表の山中香奈さんは、文字と音声が同 期するマルチメディアDAISY(デイジー)が学習障害者にも有効であること を力説した。 民主党「障がい者政策推進議員連盟」事務局長の小宮山泰子さんは、同議連につ いて「140人を超える民主党最大の議連」として、政府与党として引き続き障 害者の権利擁護にまい進することを強調した。−−略 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発達障害 境界に立つ若者たち (平凡社新書) (新書) 山下 成司 (著) http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/books/00023.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 著作権法改正と障害者の著作物利用・情報保障を考えるシンポジウム  ■ ------------------------------------------------------------------------ ○ 民主党・小宮山 泰子 衆議院議員のサイト 著作権法改正と障害者の著作物利用・情報保障を考えるシンポジウム 同協議会では10年前にも国会内での集会を開催していましたが、今回の開催に あたり、会場手配などのお手伝いをさせていただきました。 http://www.yasko.net/2009/11/post_820.html ○ 民主党・黒岩 宇洋(たかひろ) 衆議院議員のサイト 12時半、「著作権法改正と障害者の著作物利用・情報保障を考える」と題するシ ンポジウムに出席 http://www.t-kuroiwa.jp/diary_view.cgi?mode=detail&file=2009112611262747175&yyy=2009 ○ 公明党・山本 博司 参議院議員のサイト 12時30分から「著作権法改正と障がい者の著作物利用・情報保障を考える」シン ポジウムが開催され、参加する。 http://www.yamamoto-hiroshi.net/archives/diary/2009/11/25_1514.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 大人の発達障害−アスペルガー症候群、AD/HD、自閉症が楽になる本 (単行本) 備瀬 哲弘 (著) http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/books/00030.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 弱視者問題研究会から文部科学大臣宛要望書が提出される 2009/11/29 ■ ------------------------------------------------------------------------                              2009年11月29日 文部科学大臣 川端達夫殿                     弱視者問題研究会 代表  並木 正                 要望書  日頃より視覚に障害のある児童・生徒の教育にご理解とご尽力を賜り厚く御礼 申し上げます。また昨年6月には、「障害のある児童及び生徒のための教科用特 定図書等の普及の促進等に関する法律」いわゆる「教科書バリアフリー法」を成 立させていただきましたことに深く敬意を表します。  この教科書バリアフリー法の適用は今年度使用教科書からとなっておりました ので、全国の3200〜3500名の弱視児童・生徒は今度こそ確実に拡大教科書が給与 されるものと信じておりました。しかしながら、実際には全ての目の見えにくい 子どもたちに適切な拡大教科書が給与されるという状況には至りませんでした。 そこで、日本国憲法が定める教育の機会均等を完全に達成するためにも下記事項 を改めて要望する次第です。  何卒ご検討の程、よろしくお願い申し上げます。                  記 1. 教科書出版社による義務教育段階の拡大教科書の発行について  2009年4月段階では、出版された拡大教科書は義務教育の検定教科書427点中 154点でした。それでも2008年4月段階の69点と比べると倍以上になりましたので、 有難いことなのですが、全体から考えるとまだまだ3分の1強という状況です。現 にいくつかの拡大写本ボランティアからは今でも製作に追われ、悲鳴を上げてい るという訴えも聞いております。教科書バリアフリー法では、教科書出版社は文 部科学省が定める拡大教科書の標準的な規格に基づく拡大教科書の発行に努めな ければなりませんが、未だに1種類も拡大教科書を発行していない教科書出版社 もあると聞いております。義務教育段階につきましては、保護者やボランティア の努力に左右されることなく、また弱視児童・生徒がどの学校に在籍しようとも 確実に適切な拡大教科書が給与されるよう教科書出版社への指導をよろしくお願 い致します。 2. 盲学校高等部採択の拡大教科書の発行について  2009年3月30日に文部科学省拡大教科書普及推進会議より第二次報告が公表さ れましたが、その中に「高等学校段階における拡大教科書は、標準規格に適合す る標準拡大教科書を小中学校段階と同様に提供するとともに、高等学校段階のよ り一層多様化したニーズにも応えられるように、単純拡大教科書も選択肢として、 提供していくことが適当と考える。」と記述されています。しかしながら、4月 の始業日に配布された拡大教科書は盲学校の高等部を含めて1種類もありません でした。その後8月には原本を単純に拡大した拡大教科書は配布されましたが、 重度の弱視生徒が真に希望する標準規格に適合した拡大教科書は配布されません でした。そもそも教科書バリアフリー法では拡大教科書発行の努力義務の対象が 小学校から高校までとなっており、また予算を投じて拡大教科書普及推進会議で 何度も検討を重ねたにも関わらず、法の施行時までに高校の標準規格が定められ ていないことは法律の軽視と言わざるを得ません。また来年度からそのような拡 大教科書が発行されるのか、未だに盲学校現場には衆知されておりません。単純 拡大教科書につきましては極端なことを言えば、学校現場で拡大コピーすること もできますので、教科書出版社にはレイアウトを変更した拡大教科書の発行に取 り組んでいただきたいと考えております。本来は一日も早く通常の高校も含め全 ての弱視高校生の適切な拡大教科書を求めたいところですが、高校段階の検定教 科書は983点もあるということですので、まずは視覚障害教育の専門機関であり、 全弱視高校生の4割が在籍する盲学校で採択されている46点の教科書において拡 大教科書を発行していただけますよう要望致します。来年度使用する教科書の需 要数報告期限である11月末も近づいておりますので、迅速に教科書出版社をご指 導いただき、どの教科において拡大教科書が発行されるのかをホームページ等で 公表していただき、盲学校現場で混乱なく、弱視生徒のニーズに応じた教科書選 択と需要数報告ができるようご配慮をお願い致します。  また、通常の高校に在籍する弱視生徒の拡大教科書の購入費の軽減につきまし ては、高校無償化の制度設計の中で実現していただけますようよろしくお願い致 します。 3. 将来の効率的で安定的な教科用特定図書の供給体制について  中・長期的な課題になりますが、障害のある児童・生徒の教科書を保障するた めには検定教科書の他に拡大教科書、点字教科書、音声教科書、電子教科書など を選択肢として用意することが望まれます。しかも拡大教科書は数種類のライン ナップが必要ですし、電子教科書もいくつかのファイルフォーマットから使いや すいものを選択するというような仕組みが理想的です。これを効率的且つ安定的 に実現するのが One Source, Multi Use という考え方であり、その One source があらゆる媒体に転換しやすいXMLの電子データということになります。このよ うな教科書データの提出が実現すれば、数種類の拡大教科書を比較的安価に発行 することが可能になり、教科書予算の削減にもつながります。  まず、教科書出版社は見出しや本文、図表などの掲載情報を一定のルールに基 づき構造化し、XMLデータを作成します。但し、この入力を支援するためのプロ グラム開発を行う必要があります。その後、そのデータを利用し、検定教科書や 複数の拡大教科書などの編集を行います。ここでも紙媒体の教科書の編集を支援 するソフトが必要ですが、構造化されたデータがあれば検定教科書のみならず複 数の拡大教科書を編集することもかなり容易になります。点字については、プレ インテキストを書き出し、点字出版所に提供することも可能です。電子教科書に ついてはhtmlやデイジー、テキストファイルなどの様々なニーズにもタグの変換 などによって対応できるということになります。電子教科書は当面は障害のある 生徒が先行的に使用することになるかと思いますが、将来的には一般の生徒にも 供給できる可能性があると考えます。このように将来的なコスト削減も見据え、 さまざまな教科用特定図書が効率よく、また確実に給与されるような制度を構築 していただけますようお願い致します。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ LD教授(パパ)の贈り物−ふつうであるよりも個性的に生きたいあなたへ 上野 一彦 http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/books/00031.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 第173回国会 参議院 文教科学委員会 会議録 (抜粋) 2009/11/17 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kaigirok/daily/select0106/173/17311170061002c.html 第173回国会 文教科学委員会 第2号 平成二十一年十一月十七日(火曜日) ○大島九州男君 それでは、教科書バリアフリー法について質問をさせていただ きますが、残り時間が少ないので鈴木副大臣にお聞かせをいただきたいと思うん ですが、思いがいろいろたくさんおありになるのであれだと思うんですが。  この法案ができて、全国六十八校設置されている視覚障害特別支援学校、いわ ゆる盲学校の子供たちは、教科書バリアフリー法ができれば本当に、ああ、これ で勉強しやすくなるんだというふうに思っていたようなんですけれど、しかし、 それが実際はそのようになっていないという現状をいただいております。  その中で問題だなと思ったのは、教科書バリアフリー法が施行されて文部科学 省が定める標準規格が公表されて、教科書出版社に拡大教科書の発行の努力義務 が課せられたにもかかわらず、〇九年度から新たに出版される拡大教科書は八十 五点にとどまることが明らかになったと。これまで出版されていた六十九点と合 わせても百五十四点で、全体の約三六%。図画工作や美術といった教科は全く発 行されずに、義務教育の検定教科書を発行している十九社のうち八社は一種類も 拡大教科書を発行しないというふうなことになっていると。  その現状を受けて、弱視の高校生の子供たちのアンケートがあります。  まず一問、教科書バリアフリー法が成立したときにどう思いましたかという質 問に対して、少しでもハンディーがなくなってもっと勉強がスムーズにできるよ うになるかもしれないと思ってうれしかった、これからやっと勉強をしづらくな くなると思いました、そして正直本当に高校生にまで配付するお金があるのかな と思いましたとか、それに弱視の人でも見やすい教科書で勉強できるため良いこ とだと思った、もっと早くこの法律が成立しなかったことを残念に思うとか、大 変有り難いと思う反面、本来もっと早く成立するべきものだと思ったという、そ ういうこともあります。  そして二問目、教科書バリアフリー法が成立したにもかかわらず、来年度、盲 学校の高等部の拡大教科書は一種類も発行されない可能性があります、このよう な状態をどう思いますかという質問に対して、生徒は、どこがバリアフリーなの かと思うと。また、法律ができても教科書が発行されないなら、私たちにとって 何も意味がなく、現状は変わらないと思う。それから、法が決まってからどの程 度で拡大教科書が発行されるかは知りませんが、なるべく早くなることを望みま す。そういうことを決めている人は盲学校のふだんの様子が分かってないから先 延ばしにするのかなと思いました。実際は今までこの状態で弱視の人は勉強して きましたが、大変なので少しでも急いでほしい。そして、法律が成立したのに教 科書が発行されないのはおかしいと思う、名前だけの法律にしないでいただきた いという、こういう子供たちの意見を受けて、鈴木大臣の感想を。 ○副大臣(鈴木寛君) 重く受け止めたいと思います。  といいますのは、この法律は、委員御存じのように、元々小坂元文部科学大臣 から、まさにこの文教科学委員会での与野党を超えた議論を受けて、要請状が教 科書会社に発信をされました。それで我々は一度安堵したわけでございます。し かし、にもかかわらず現状が変わらないという残念な状況があって、これも超党 派で拡大教科書バリアフリー法案を成立をしていただいたと。私もその輪の中に 加えていただいたわけでございます。  もちろん、法律を細かく読めば、高校についてはもう一年二年待ってというこ となのだとは思いますけれども、しかし、ここまでの長年の議論がありながらな おそうした努力を準備をしていないお会社というのは、まあこれはやや、何とい いますか、きつい言い方になるかもしれませんけれども、私は、教科書会社とし て、まさに最も日本の子供たちの教育を支える社会的存在としてどういう御見識 をお持ちなのかということを従来も思っておりましたけれども、今も同じような 思いを持っております。  ただ一方で、御理解いただきたいのは、教科書会社の中でも、こうした流れを 受けて非常に精力的に取り組んでいらっしゃる教科書会社もありますので、そう した教科書会社に対してはこの場を借りて感謝も敬意も申し上げたいと思います が、教科書会社の中での極めて対応にばらつきがあるということは私は看過でき ない。もちろん、それに対していろいろな理由をおっしゃっておられますし、我 々もいっぱい聞かせていただきましたが、しかし、それはやはりいろいろな工夫 で乗り越えられるべきことではないかというふうに思っております。  このことは、国としてまさにそうした教科書業界全体に対しては四百億を超え る予算を毎年拠出をしていると、こういう状況からも、私は、これはCSRの問 題ではなくて、こうした教科書という非常に崇高かつ重要な仕事に携わる方々の やっぱり矜持の問題だというふうに思いながら粛々と行政を進めてまいりたいと いうふうに思っております。 ○大島九州男君 もうまさしく、副大臣と我々も一緒に議論をしてきた中で、我 々民主党は、義務規定、義務だと、これは子供たちのために絶対にやってほしい ことだということで罰則付きでとにかく義務を課そうという法案を作ったわけで すけれども、委員長提案という形の中で努力規定になったという経緯があります ので、ここのところは是非もう一度しっかりと再考していただいて、そういった 罰則がなくても、先ほどおっしゃった矜持の問題で、教科書会社が独自にしっか りと努力をしていただくということを行政として指導をしっかりしていただきた いというふうに思っておりますので、引き続きそこら辺は厳しく教科書会社に御 指導をいただきたいというふうに思います。  現実的に提供される環境が整っても、盲学校の高等部では拡大教科書や点字教 科書が無償であり、晴眼の高校生の費用負担は検定教科書代だけにもかかわらず、 視覚障害児が一般の高校に進学した場合は検定教科書の数十倍に及ぶ拡大教科書 等の費用を全額自己負担しなければならないという現実がございます。高校にお ける拡大教科書や点字教科書等の費用負担は、原本の検定教科書との差額は国の 負担とするというような措置が必要だと、我々は、民主党案ではそういったもの があったんですが、今の法案ではこういうことがないんですけれども、その点に ついて、今後どのようなお考えかというのを聞かせていただきたいと思います。 ○副大臣(鈴木寛君) 今の点も含めて研究、検討をしていきたいというふうに 思っております。  今回、高校の実質無償化という中で、低所得者に対しては入学金、教科書費に ついての奨学事業ということも要求を百二十三億いたしております。そうしたこ とは淡々とというか着々と進めていく中で、今の点についても拡大教科書、教科 書バリアフリー法の趣旨を踏まえて研究、検討はしていきたい、ということに加 えて、何よりもそうしたその生徒たちの声を最大限重く受け止めて検討をしてい きたいというふうに思います。 ○大島九州男君 ありがとうございます。  本当に我々がその教科書バリアフリー、民主党法案を作ったときのその理念は、 子供のために、本当にもし自分の子供だったら、まさにそういう困っている人が いたらどういう法律にすべきかという観点で私たちは作らせていただいたつもり でありましたけれども、いろんな諸般の事情で法律が変化をしたと。だから、こ れは政権が替わりまして、まさしく今副大臣がおっしゃっていただいた、子供の ために、本当にその子供がしっかりと笑顔で勉強ができる環境を整えていくため に是非その力を使っていただきたい。これがやはり今回の政権交代の大きな一つ の意義でもあるんだというふうに強く感じさせていただいているところでありま す。  世界の、国連障害者の権利条約では、障害のある児童が障害を理由にして無償 のかつ義務的な初等教育から又は中等教育から排除されないこと、学問的及び社 会的な発達を最大にする環境において、完全な包容という目標に合致する効果的 で個別化された支援措置がとられることというふうに規定もされております。我 々、この日本に住む子供たちが、本当に分け隔てなく笑顔で勉強のできる、そう いう環境をしっかり整えていただいて、そして子供たちが社会に感謝をし親に感 謝をする、そういった国になる文科行政を心から祈念をいたしまして、そして大 臣、皆さんたちにはそういったお力を注いでいただきますことを心からお願いし て、終わります。  どうもありがとうございました。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 私たち、発達障害と生きてます─出会い、そして再生へ 高森明、木下千紗子、 南雲 明彦、高橋今日子、橙山緑、片岡麻実、鈴木大知、アハメッド敦子(著) http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/books/00008.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □ 編集後記 ------------------------------------ 06:45 2009/12/02 □ ------------------------------------------------------------------------ 師走になりました。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ LDニュースの記載内容に関する質問には原則として回答いたしかねます ■ ■ 編集に際し正確を期していますが最終保証責任は免責とさせて頂きます ■ ■ LDニュースの記載内容を転載される場合には必ず下記までご連絡下さい ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 親の会「けやき」連絡先 E-mail: keyaki@box.club.ne.jp [1999/03/12 から] ホームページ URL : 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