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□ LD・発達障害等関連図書 → http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/books/
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■ LD(学習障害)ニュース #909 2009/08/19 発行 登録(配信)読者数 3,041 ■
■ LD = Learning Disabilities LD親の会「けやき」協力 1997/09/10創刊 ■
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▼ LD親の会「けやき」の正会員・通信会員・賛助会員・ボラ会員募集中! ▼
▲ 入会方法等はこちら → http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/join.html ▲
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■ 親の会「けやき」相談会開催のお知らせ/国分寺労政会館 2009/08/29 ■
■ 親の会「けやき」9月例会お知らせ/多摩障害者スポセン 2009/09/26 ■
■ ソフトバンクモバイルら、聴覚障害者向け要約筆記の協力団体を募集 ■
■ NTT ピクトグラム用いたコミュニケーション手段で障がい者外国人支援 ■
■ あのねDS製品紹介ニンテンドーDS/DSi対応コミュニケーションエイド ■
■ 特別支援教育の推進に関する調査研究協力者会議(第12回) 議事要旨 ■
■ 特別支援教育の推進に関する調査研究協力者会議(第13回) 議事要旨 ■
■ 高等学校における特別支援教育に関する基礎資料 協力者会議配付資料 ■
■ 義務教育段階を中心とする特別支援教育の推進体制の充実に関する意見 ■
□ 編集後記 ------------------------------------ 05:23 2009/08/19 □
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■□■□■ この LDニュース は「等幅」フォントでお読みください ■□■□■
■ LDニュースへ講演会等のイベント情報の掲載を希望される方へ・・・ ■
■ 詳細は下記サイトをご覧下さい。原稿は適宜編集する場合があります。 ■
■□■□■ http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/HTML/sample.html ■□■□■
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■ 親の会「けやき」相談会開催のお知らせ/国分寺労政会館 2009/08/29 ■
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http://blog.canpan.info/keyakix/
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「けやき」入会等に関するご相談を受け付けます。どなたでも参加できます。
日 時 2009年8月29日(土)13時〜14時00分
会 場 国分寺労政会館 第1会議室
http://www.tokyo-kosha.or.jp/topics/0905/0014.html
交 通 JR中央線 国分寺南口 徒歩10分
お申し込みは不要ですが、できれば下記へご連絡ください。
お返事は特にいたしません。ご了承ください。
FAX : 020-4666-7443 E-mail : keyaki@box.club.ne.jp
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図解 よくわかるADHD 単行本(ソフトカバー) 榊原 洋一 (著)
http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/books/00019.html
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■ 親の会「けやき」9月例会お知らせ/多摩障害者スポセン 2009/09/26 ■
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http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/HTML/KEYAKI/NEWS.html#090926
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親の会「けやき」2009年 9月 例会 のご案内
日 時 2009年9月26日(土) 13:30〜17:00
場 所 東京都多摩障害者スポーツセンター 第1集会室
JR中央線 国立駅南口 徒歩20分
JR南武線 谷保駅北口 徒歩10分
路線バス 立川バス・京王バス 「国立高校前」下車(本数多数)
無料送迎バス時刻表
http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/HTML/KEYAKI/tama_sp.html
テーマ 将来働くために今できることを話そうパート3
〜教育から就業への移行と就労継続について〜
アドバイザー 小平市障がい者地域自立生活支援センター
「ひびき」澤口 節子 係長
話題提供者 けやき就労部会代表 新堀 和子 氏
時 程 12:00〜13:00 つくしの活動および
「けやき」入会のための相談会
13:00〜13:30 例会受付開始
13:30〜17:00 9月例会
資料代 外部一般の方 1,000円を当日受付にて申し受けます。
※ けやき会員は申し込み不要、無料です。
※ 申し込み 氏名・お立場・連絡先明記で keyaki@box.club.ne.jp
又はFAX 020-4666-7443 へ
※ 定員を超えた場合のみお返事を差し上げます。
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知ってる?発達障害ワークブックで考えよう (特別支援教育をすすめる本)
(単行本) 細川 佳代子
http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/books/00020.html
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■ ソフトバンクモバイルら、聴覚障害者向け要約筆記の協力団体を募集 ■
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http://japan.cnet.com/mobile/story/0,3800078151,20398378,00.htm
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2009/08/17
筑波技術大学、ソフトバンクモバイル、NPO法人長野サマライズ・センター、
群馬大学、東京大学は8月17日、聴覚障害者を対象にした「モバイル型遠隔情報
保障システム」の本格提供に向け、協力団体を募集すると発表した。
モバイル型遠隔情報保障システムとは、聴覚障害者が学校の講義などを受ける
際、2名の通訳者が連携して話者の言葉をPC画面に字幕化する「PC要約筆記」を、
携帯電話を使って遠隔地から行うというもの。−−略
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ふしぎだね!?アスペルガー症候群(高機能自閉症)のおともだち (発達と障害を考
える本) (大型本) 安倍 陽子 (編集), 諏訪 利明 (編集), 内山 登紀夫
http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/books/00022.html
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■ NTT ピクトグラム用いたコミュニケーション手段で障がい者外国人支援 ■
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http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20398465,00.htm
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日本電信電話(NTT)は8月18日、文字に代わる単純な絵記号「ピクトグラム」
を用いたコミュニケーション支援システム「VUTE(ビュート)」のパイロット版
を公開した。聴覚障がい者や外国人の緊急時におけるコミュニケーション支援と
して開発されたという。
VUTEは、音声や文字の代わりにFlash動画でピクトグラムを再生し、聴覚障が
い者や日本語を話せない外国人によるコミュニケーションを支援する。火事や交
通事故、救急の3場面を想定した緊急時において、Q&A方式で絵を選択すると日
本語文もしくは音声が自動で出力される。ユーザーは表示された文章を周りの人
に見せたり、出力された音声をもとにコミュニケーションを図れるという。
−−略
※ 「VUTE(ビュート)」 http://vute.ilab.ntt.co.jp/vute/
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アスペルガー症候群 治療の現場から (単行本) 宮尾 益知 (監修)
http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/books/00021.html
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■ あのねDS製品紹介ニンテンドーDS/DSi対応コミュニケーションエイド ■
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http://www.accessint.net/anoneds/index.html
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音声による会話が困難な方や、見通しを持った行動が必要な方に、とても便利な
ツールです。DSのタッチペンでタップするだけのカンタン機能。
自閉症など発達障害者のツールとして開発されましたが、わかりやすくて、便利
な機能は、どなたにも気軽にお使いいただけます。
8/22-8/23 自閉症カンファレンス会場書店[スペース96]様でも販売予定です。
詳しくは、[スペース96]様に直接お問い合わせください。
https://www.space96.com/
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発達障害 境界に立つ若者たち (平凡社新書) (新書) 山下 成司 (著)
http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/books/00023.html
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■ 特別支援教育の推進に関する調査研究協力者会議(第12回) 議事要旨 ■
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http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/054/shiryo/1282517.htm
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日時 平成21年2月25日(水曜日)16時〜18時半
〔概要〕○:委員 △:事務局
○ 説明のあった高等学校における発達障害支援モデル校の報告について、この
報告書は既にきちっとまとまって出ているのか。また、このモデル事業を立ち上
げる前に宮城教育大のセンターで全国の実態調査をされたと聞いているが、その
まとめは既に発表されているのか。
△ 報告書について全体としてまとまったものはまだないが、宮城教育大のセン
ターの調査は発表されており、ホームページ上に載っている。
○ 今回、特別支援教育の高等学校の課題ということで、推進体制の整備と、入
学試験や、卒後対応ということで進路指導の対応などが課題とされているが、指
導内容・方法についても課題があるのではないか。例えば今の説明では、ソーシ
ャルスキルトレーニングやストレスマネジメントの実施など、学校側が意図的に
設けないとなかなかできにくい課題について説明があったが、そうしたものをカ
リキュラム上どう編成していくか、モデル校の中でどのような整理をしたのかと
いうことについて、具体的な先生方の研修のところでとどまっているのか、かな
り突っ込んだ検討がされているのかをお尋ねしたい。
△ 教育内容について、かなり突っ込んだことができているのは研究開発学校。
モデル校ではそれぞれに工夫しているようで、ロングホームルームや総合的な学
習の時間、保健体育等に何とか位置づけて意図的に指導をしているという例が幾
つか見受けられた。それから、少人数指導等についても、実際には研究開発学校
等では突っ込んで行っているが、モデル校では、やはり全体の中での指導という
ことが中心になっている。
○ 新しい学習指導要領案の中では、例えばソーシャルスキルトレーニングやス
トレスマネジメント教育というのは、とり得るのかどうか。それから、高校の研
究開発学校で、通級指導や特別支援学級など、特別の学習課程をとったようなも
のがあるのかどうか。
△ 現在示されている高校学習指導要領改訂案で、直接的にソーシャルスキルを
どこで取り扱うといったことについては記述されてないが、現行でもそのような
取り組みを行っている例があるので、ソーシャルスキルを教育課程の問題として
取り上げるのか、弾力的な対応として取り上げるのかどうかについてもこの会議
での検討が必要と考えている。通級についても、特別の教育課程としてやるのか、
あるいは教育課程の弾力的な工夫として取り組んでいけるのかということも含め
て、ぜひご議論いただきたいと思う。
○ ここでこれから議論になる枠組みの範囲は、全日制や定時制などいわゆる普
通の高等学校での特別支援教育についてということでよいか。愛知県の場合、高
等部だけの高等養護学校というのが幾つかできていて、そこが職業訓練校のよう
みたいになっており徹底的な職業訓練をやっている。高等部だけの養護学校は、
入学が一番難しい高等学校になっていて、倍率が6倍ぐらい。一般の通常学校で
通常教育を受けてきた子たちも、就職率が9割と高いのでそこに入りたがってい
る。そういったこともあり、高等養護を職業訓練校としてやっていくしまうのは、
高校における特別支援教育のやり方の一つのモデルかなとは思っている。そのた
め、ここで取り上げる枠組がどこまでの範囲なのかというのを伺いたい。
△ 基本的には議論があまり拡散しないようにということで、まず場は高等学校
ということで、その中でも発達障害への対応ということを中心に検討したいと考
えているが、今お話いただいたように例えば特別支援学校の高等部では全国でも
就労支援を目指した色々な取組がされている。そういった話や、あるいは高等学
校の発達障害以外の障害の子どもについても、おそらく課題になると思う。中心
としては、高等学校の発達障害とするが、その検討の過程で、そういったことに
ついても当然ご意見を出していただくということでお願いしたい。
○ 平成17年12月の中央教育審議会答申では、具体的課題としては、「前期中等
教育と後期中等教育との接続の在り方」が挙げられているが、それは今回の高校
WGの検討課題である「高等学校における特別支援教育の推進体制の整備」に含
まれるのか。高等学校の推進体制の整備について、低いというデータだけでなく
具体的にどのようなことが課題になっているのか、人の動きの問題を含めたてと
ころ大変参考になった。その中で、教育相談の充実や、教育相談と特別支援教育
の連携の必要性が書かれているが、カウンセラーは外部の専門家なのか。それと
も教職員の中にそういう方が少しでもいらっしゃるのか、その辺が大変興味深く
教えてほしい。
△ 1点目について、確かに中教審の平成17年の答申の中では、前期中等教育、
後期中等教育の接続とか、あるいは後期中等教育における諸課題ということで書
かれているが、今回は、高等学校における特別支援教育ということで議論が拡散
しないように少し狭めに、そこを中心にやりながら、その関連で中学校との接続
の問題や、特別支援学校の中学部・高等部との関係といったことについても議論
していただければと思う。
△ 資料中のスクールカウンセラーにいては、外部人材という例もあるし、教育
相談部の先生がカウンセラーとしての研修を深めて、青年心理に詳しいカウンセ
ラーとして対応しているという例もあったので、必ずしも外からの人を増やすと
いうことではなく、高等学校の中の教育相談機能の充実ということでとらえてい
ただければと思う。
○ 資料2−4について、高校段階での発達障害等のある生徒の割合は、ならすと
3%程度であり全日制の公立だと少ないようだが、私立では2、3%いるという数
字が出ていると思う。全国LD親の会では、会員の構成調査を毎年やっておりそこ
では高校への進学率は95%や96%で全国平均とそう変わらず、診断名としてはLD、
ADHDとか高機能広汎性発達障害とか、軽度知的障害の方も入っていたりするが、
95%以上は進学をしている。そのうち高等特別支援学校に行っている子どもは以
前は10%程度で、今は上がって十数パーセント。まだ20%まで届かないような状
態となっている。そうすると、要するに8割ぐらいの子どもが、総合学科等色々
あるが通常の学校の中の一般の教育課程に行っていることになる。その8割のと
ころの問題が結構クローズアップされていて、大きな中心の課題かと理解した。
○ 発表にあった京都府の体制整備状況について、本県でも同じような数値で、
校内委員会やコーディネーターはほとんど全校で、また、巡回相談も7割近く行
われている。ただ、やはり指導計画と教育支援計画がこれくらいの程度の数値に
おさまっているということで、意識の高まりが大事であると感じている。大学生、
大学院生たちの協力について、これは、先生個人の研究室の学生たちがボランテ
ィアになっているのか、それとも、学部等と協定みたいなものを結んで常時そう
いった体制をとっているのか。
○ 個別の教育支援計画のパーセンテージは該当する生徒がいない学校もあり得
ると思うので、すべての学校で必ず出てくるというものではないのではないかな
と思っている。学生ボランティアは、京都府教育委員会の高校教育課が大学との
包括協定を既に結んでおり、府の教育委員会でボランティア登録ができ、交通費
も支給されるようになっている。ただ、依頼すれば登録者が必ず学校に来てくれ
るのかというと難しく、実際には学校の進路指導部の教員が個別に大学を回り、
ボランティアをしてくれる学生探しをかなりまめにやった。あるいは、大学の教
職課程の関係の先生との話の中で、高等学校の教員を目指す学生を行かせたいと
いう大学の先生がおられ、十数名学生が来てくれている。これはとてもありがた
い存在。
○ 協定を結んでいるというのは、京都のコンソーシアムとは関係があるのか。
○ それとは特に関係がない。
○ 夜間や昼間定時制などの学校の中には、学力とか生徒指導上の問題が、発達
障害なのか、知的障害のボーダーなのか、家庭環境の問題なのか、混沌としてお
り十分な把握ができにくい状況になっている学校もある。その辺については、ま
だまだこれからの課題が非常に大きい。
○ 巡回相談の利用について、発表では桃山養護が府の指定でセンター的機能を
活用して相談にのっているとのことだが、城陽や西舞鶴も同じように、特別支援
学校のセンター的機能を利用されているということはあるのか。
○ 桃山養護が、本校を含む京都市内のセンターになっているが、高等学校の巡
回相談の経験というのは以前はあまりなく、19年度から特別支援教育がスタート
したことで高校の中身も知っていただき、だんだんとお互いにスキルアップして
いるのではないかなと思っている。
○ 特別支援学校のセンター的機能の活用だけではなく、京都府の巡回指導の専
門家チームのようなことも活用しているのか。
○ 活用している。
○ 今回説明いただいた高等学校を私どもの教育委員会の指導主事も先週視察し、
大変勉強になった。最後の私見の部分で、全体としては気づきの段階であるとか、
学校間格差ということがあったが、実はまだ小・中学校段階でも、委員が指摘さ
れたような段階というのはかなりある。特別な支援が必要な子どもについて、本
人・保護者への説明と、家庭状況や生育歴に関する情報提供などが当然のことな
がら必要になってくると思う。高校生ともなると本人のプライドであるとか、難
しいところがあるのではと思うが、その辺はどのようになされているのかという
ことを教えていただきたい。
○ 多分、どの高等学校でも、中間試験や授業の状況、欠席数の増加などがあり、
1学期段階で、このくらいになると進級が難しいという話が、ある程度すぐ把握
ができるので、その時点で生徒も含めて保護者面談をする形になる。その中で、
巡回相談になったケースは、いろいろやりとりをする中で、専門家に検査しても
らった結果などを巡回相談員がうまく保護者と生徒に伝えてくれる。私が見た限
りでは、巡回相談の方がとてもうまく生徒と保護者に伝えてくれていると思う。
○ 中学校と高等学校との連携が一番気になる。不登校の生徒を10名受け入れて
おり、その子たちが一番メインになって支援が始まったのだと思うが、例えば中
学校のほうから、LDやADHDという障害があるということで、先生の学校を受験さ
れるというようなことはあったのか。
○ 発達障害に関してはないが、本校で、肢体不自由の生徒が入学・卒業をし、
現在、大学に在学しているというケースはある。京都の公立高校では、合格発表
後に可能な職員が手分けをして中学校を回り、配慮の必要なケースを全部ヒアリ
ングをしている。
○ 事例の高校では単位認定にも相当工夫していたと思うが、発達障害の能力の
アンバランスな部分と、押しなべた単位認定をしていくことについては、高校の
特別支援教育を議論していくときに、課題になると思う。
○ 本校ではレポートが出せない事例が幾つかあった。おそらく随分前では、先
生が怒るだけだったと思うが、研修のおかげで、もしかしたらと考えるようにな
り、生徒を個別に呼んで、具体的に何らかの形で補完するケースがあった。それ
から、体育の場合授業に出ないと単位が認定されないケースがあるが、集団指導
になじみにくい子どもが授業に出たがらないケースはあると思う。ただ、本校は
長期欠席者特別入学者選抜を導入した際に養護教諭を2人配置してもらっており、
生徒がしんどくなったとき、保健室に行けば、養護教諭のどちらかはいるのでと
てもありがたい。単位認定をめぐる部分に関しては、色々なケースがあり試験の
点がとれない時点ですぐ1にしてしまう場合もあるが、本校ではある程度の期間
を置いて補充をし、それをクリアすれば、1ではなくて、もう少し評価をすると
いったことを全教科で行っている。
○ 単位認定の配慮や全教員が気づきの段階で色々なことを行っていくためには、
学校規模が重要になってくると思うが、先生の学校はどれくらいの規模の学校か。
○ 京都府の中では、1学年10クラス規模が一番多いが、本校は、ほぼ中くらい
だと思う。教員数は実習助手や養護教諭を除いて45。
○ 個人的な推測のレベルだが教員数45名が大きくなってくればくるほど、全員
に徹底していくのがなかなか難しくなってくるので、校内委員会というシステム
整備や全教員の意識の高さという2つの課題があるように思う。
○ 今までの仕組みでは発達障害がある場合、能力があっても、社会に出る際に
ミスマッチを起こして苦しんできたと思う。説明いただいた学校では大変すぐれ
た実践をしているがもっと多様な対応を今後考えていかなければならない。我々
はその入り口に立っており、大変なこと。
○ 大変いい発表をいただき高等学校は頑張っているなという感じを深く持った。
生徒理解の共有化という看板に向けて全教員がまとまった形で取り組んでおり、
大変感動した。特別支援教育の指導や、小・中・高校での教育指導は、子どもが
いかになるかというのが勝負であり、それにどれだけ教職員の力が結集するかと
いうこと。この学校の場合、校内委員会は、改めてつくるのではなくもともとあ
ったというか、教育相談の機能を有するまとまりが校内委員会にスライドしてき
たということだと思う。
○ 実は、校長がこういうふうにしろと言ったわけではなく、校内の中でいろい
ろ検討する中で、こんなふうに動いていっただけなのでそんなにすばらしいもの
ではない。職員の中では色々な意見もあるし人事異動で教員もかわるので、研修
はやり続けないといけない。全員が中退せずに卒業できたわけではないし、すべ
てきちんと対応できているかというと、そうではない。
○ 3つあるうちまずは1点目。資料2−7の1に、ソーシャルスキルトレーニング
やストレスマネジメントということが書いてあるがこれは高校でやることなのか。
これは、特別支援教育を受けてきた子どもたちが高校でやるということではなく、
おそらく通常学級の中できちんとケアされていなかった人が高校に上がってきた
際に、高校で何ができるのかという1つのモデルだと思う。本来の特別支援教育
の下から上に上がっていく連続性ということで言うと、どこでどういうことをや
っていくのかということを考える必要があると思う。
2点目が、変わった子たちに対するほかの生徒の理解について、中学レベルだ
と、もっといじめなどが問題になると思うが、高校だからこそ、生徒間同士であ
まりトラブルが起きないでいっているのか、それとも、生徒に対しての特別な働
きかけが可能であったのかどうか。
3点目として、高校の特別支援教育には2つテーマがあると思う。1つは、発達
のでこぼこに対する支援のあり方。今までの日本の特別支援教育というのは、全
部発達の谷間の方ほうにだけ視点が当たっていた。しかし、高校の特別支援教育
といった場合には、山の方ほうにも視点を当てる必要がある。この部分が今まで
の議論に欠けているように思う。
○ 1つ目のソーシャルスキルトレーニングについて、これは現場とはかなり乖
離していると思っている。社会性を身につけるには、ホームルームや行事といっ
た授業の中での中身のほうが非常に大切ではないかと思っている。また、高等学
校でも1年生の段階で、中学校から引きずってくるものや、メールやブログでの
トラブルというのが出てくる。1年生の初めの段階での相談体制というのをある
程度しっかりつくると、他の生徒の理解に関する部分というのも、あえて障害の
ある人についての授業をやらなくても可能なのではと思っている。発達の山と谷
の部分については、実際に入ってきた生徒を見ていると、いいところを伸ばして
いくと、谷の部分がほとんど見えない形で動いてきていると思う。長欠は100日
以上あるのに学力は結構高いという子どものトラブルというのは、中学校のとき
2次障害でトラブルになっていたか、あるいは、部活動の中で色々あったケース
など、いろいろある。中学校から高校に来る段階で新たにスタートを切ることを
決意しているので、そのときにいかにいい部分を私たちが見つけてやっていくか
だと思う。
○ 1人で行動しているとか、授業中いつも落ちつきがないとか、保健室対応が
非常に多いとか、小学校と同じような姿が見られるので、その場合その生徒に対
する周囲の生徒の理解がどの程度で、どれだけ温かく受けとめ支援をしてくれる
のかというところが気になる。そういうことも含めた人権教育、道徳や基本的生
活習慣、清掃用具の中のほうきやちりとりをどう整頓しているかなどの環境整備
の問題などは、特別支援のベースになる学校としての土壌であるので、どのよう
に取組んでいるのか教えてほしい。また、一般の保護者への啓蒙はどのように行
っているのか、誰でも学べる授業づくりなど授業改善の問題についても教えてほ
しい。
それから、先ほど話のあったソーシャルスキルトレーニングについては、先日
私は通常の学級の6年生の教室へ行って出前授業をしたところ。時間割としては
道徳でやっている場合や総合的な学習の時間でやっている場合もある。
○ 実は、周囲の生徒に特別なことは何もしていない。人権教育は、毎年テーマ
を変えながら1年生から3年生まで系統的にいろいろやっている。高校なので、一
般の保護者への話などは全くできている状況ではない。
授業改善に関しては、年間2回、教員同士で授業公開をやっている。授業を
見た人が、必ず授業のコメントを集めて、担当がペーパーにして配るということ
はずっとやってきている。それから本校が京都府教育委員会から、学力向上フロ
ンティア校としてお金をもらっている中身では、生徒のプレゼン能力を高めるよ
うな授業に取り組むための研究を今年1年やっている。
○ 高等学校段階の気になる子というのは、おそらく幼稚園とか小・中学校の段
階でも、何らかの芽を出していたのになかなか気づかれなかった子どもなのでは
ないか。例えば、小学校6年生で厳しい課題に直面している子どもを見ると、な
ぜ1年生のときにもう少し適切な指導・支援ができなかったのかと思う。そのこ
とからすると、高等学校での課題は、長年の積み重ねで来ている部分があるので
厳しい部分があると思う。
ただ、逆に、今日の説明を受け、小・中のこれまでの特別支援教育とは違った
高等学校ならではのアプローチの仕方の可能性も感じた。高等学校は小・中に比
べてある程度柔軟な対応が可能な部分があると思うので、小・中から学ぶという
よりも、高等学校独自のアプローチが模索されていいのではないかと感じた。
○ 先ほど事務局から入学試験における配慮について説明があり、それぞれの障
害に応じて配慮した受験体制を整え、能力が十分発揮できるような環境の中で受
験させてあげたのだと思うが、大きな意味がある。また、例えば受験体制を整え
た結果合格して、LDであっても受け入れるということであれば、高校は単なる教
育課程だけではなく、その子が生活上の困難を克服していけるような指導内容を
用意していくということが当然必要になってくる。
○ 私の学校には定時制と通信制があるが、通信制だと状況把握が難しいです。
定時制は、今、大体、夜間定時制で5割くらいは不登校の子。以前と違って、勤
労青年ではない。きちんと把握をすると、かなりの割合で発達障害の可能性は出
てくると思う。その中で、本校の定時制の教員は文化祭などの行事でいろいろ役
割を与えて、何とか来させようとしてみたりしており、やめそうだった子が続き
始めたりなどしているが、すべてまではなかなか手が回っていない。
○ 先ほど、中学で不登校の子について、入学が内定した時点で中学校を訪問す
るという話があったが、先生と生徒の間に何があったかなどについては話しても
らえなかったというケースもある。障害があるということについて中学から高校
側に伝えていくということが大切。そうでなければ、高校で改めて気づいていか
なければならない。
○ 京都の事例について、このような学校ばかりだったらいいなと思うぐらいに
学校全体での共通認識を持ちながらやられているが、残念ながらモデル校の中に
広島県がないので、ぜひ全国の地方の学校にもこれから進めていっていただきた
い。
就労支援について、実は特別支援学校から受けた就労・生活支援センター等の
話を聞いていると、卒業した方々の社会性や仕事をすることについての意識づけ
がすごく弱いと聞いる。京都の高校の場合にはどのように考えているのか教えて
ほしい。
それから、教育相談の充実のところにスクールカウンセラーについて記述があ
るが、親としてはすごく相談しやすい人の中に、臨床心理士という方がいるが、
どういう資格なのか教えていただきたい。
△ 臨床心理士とスクールカウンセラーは全然別のもので、スクールカウンセラ
ーは資格ではないが、スクールカウンセラーになるための要件の1つとして臨床
心理士の資格を持っていることが挙げられていると思う。
○ 国立特別支援教育総合研究所は、義務教育を中心に研究・教育をやっていく
ということで高等学校にかかわる問題は弱いのだが、今年2月に高等学校の発達
障害という形でセミナーを開いた際、非常に沢山の方が来た。小・中学校で問題
になっているような問題があり、義務教育段階のような形のものが、そのまま高
等学校に移譲しながら出てくるように感じた。
また、高校特有として、単位の関係で退学になったり、通信制に回されてきた
とか、総合単位制のところに行かされたというような形で、たくさんの子どもが
渦巻いている状態であり、その子どもたちの問題をどう取り上げていくのかとい
うのが一番必要なことではないか。例えば入試の対応について、全日制、通信制、
総合単位制で共通の何かを見つけ出していくのがいいのかについては議論が必要
で、軽々に1つにしていいのかどうか。もう少し幅広いさまざまな、事例をたく
さん挙げ、その中に見出せるものがたくさんあるのではないか。あまり議論を集
約してしまってやるというよりは、もっとモデルで学ぶという形の中に見出せる
ものが存在するのではないかという気がする。
○ 『実践障害児教育』という雑誌に1年間ギフテッドについて連載した。日本
と、他の先進国との特別支援教育の一番大きな違いの1つは、天才児への特別支
援教育のシステムが日本にはないということ。日本では、中学校から高校が関所
になっており、そこで輪切りをするが、このシステムというのは、結局、認知の
山のところに焦点が当たらない。キーワードは2E(Twice-exceptional child、
二重に例外的な子どもたち)で、認知の山の部分と谷間の部分の両方を持ってい
る子どもがいる。この子たちはおそらく小学校の低学年からいろいろな2次障害
を起こしやすいので、この子たちへきちんとした教育が小学校低学年からできる
と、独創性が十分発揮されてこなかっただけだと考えることができるのではない
か。
○ 高校での特別支援教育を何のためにやるかについて、高校全入時代において、
発達障害の子や不登校の子など色々な子どもたちをどのように扱うかではなく、
どう支援するかということであって、特別支援教育の出発点は子どものニーズ。
ソーシャルスキルについては高校ぐらいになると社会性の問題などが目立つ
ようになるが、高校卒業後就労する場合に、特別支援学校高等部ではなく高校を
出た場合には、一般の教育課程なので、ソーシャルスキルも自己認知もない。そ
のため、発達障害の子どもが高校を卒業するとソーシャルスキルやコミュニケー
ション能力に非常に問題が出てくるので、就労に必要なことを高校の教育課程で
できないのだろうかと思う。
○ 高等学校における特別支援教育の課題について、どこから出発をしなければ
いけないか考えてみる必要がある。そういう意味で、全日制、定時制などさまざ
まな学校が選ばれている19年、20年のモデル校の実践の中から具体的な共通項を
洗い出す必要性がある。発達障害の子どもが一番スムーズに溶け込むのは、具体
物を使った農業高校や商業高校などの専門高校で、卒業率も高いということを伺
っているので、その理由について少し見ていく必要がある。
生徒指導については、実は、特別支援学校高等養護部や高校の生徒にも読める
中身になっている『目で見るソーシャルスキルトレーニング』という本が、1カ
月で5,000部売れておりニーズが非常に高いということも事実としてある。また
進路指導でも就労と高等教育への進学では焦点のあて方が違ってくるのではない
か。生徒たちが青年期になって自我が芽生えてくるので、高校だから取組める中
身を少し検討する必要がある。
(4)事務局より今後の会議の運営について説明があり、閉会した。
お問い合わせ先 初等中等教育局特別支援教育課
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私たち、発達障害と生きてます─出会い、そして再生へ 高森 明,木下 千紗子,
南雲 明彦,高橋 今日子,橙山 緑,片岡 麻実,鈴木 大知,アハメッド 敦子 (著)
http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/books/00008.html
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■ 特別支援教育の推進に関する調査研究協力者会議(第13回) 議事要旨 ■
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http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/054/shiryo/1282589.htm
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イラスト版 発達障害の子がいるクラスのつくり方−これが基本子どもが困らな
い35のスキル (単行本) 梅原 厚子 (著)
http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/books/00016.html
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■ 高等学校における特別支援教育に関する基礎資料 協力者会議配付資料 ■
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http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/054/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2009/08/05/1270053_2_1.pdf
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特別支援教育の推進に関する調査研究協力者会議(第12回) 配付資料
高等学校における特別支援教育に関する基礎資料
資料2−1 高等学校における特別支援教育に関する主な答申・報告等
資料2−2 特別支援教育の推進に関する調査研究協力者会議(第1回〜第3回)
における主な意見(高等学校関係)
資料2−3 特別支援教育体制整備状況調査(抜粋)
資料2−4 各都道府県における発達障害のある生徒の実態調査について
(高等学校)
資料2−5 発達障害等支援・特別支援教育総合推進事業
資料2−6 高等学校における発達障害支援モデル事業
資料2−7 高校における特別支援教育の取組において効果的だと報告されてい
ること〜「高等学校における発達障害支援モデル事業」等の報告から〜
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こうすればうまくいく発達障害のペアレント・トレーニング実践マニュアル
北 道子 (編集), 河内 美恵 (編集)
http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/books/00017.html
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■ 義務教育段階を中心とする特別支援教育の推進体制の充実に関する意見 ■
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特別支援教育の推進に関する調査研究協力者会議(第15回) 配付資料
義務教育段階を中心とする特別支援教育の推進体制の充実に関するこれまでの主
な意見について
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/054/shiryo/attach/1282858.htm
1.校内体制について
2.指導の充実について
3.専門性の向上について
4.その他
お問い合わせ先 初等中等教育局特別支援教育課
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ふしぎだね!?ADHD(注意欠陥多動性障害)のおともだち (発達と障害を考える本)
えじそんくらぶ 高山 恵子 (著), 内山 登紀夫 (著)
http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/books/00018.html
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□ 編集後記 ------------------------------------ 05:23 2009/08/19 □
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暑さもあと少しでしょうか。
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