LD(学習障害)ニュース登録は こちら から。

前号 | 目次 | 次号

□ LD・発達障害等関連図書 → http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/books/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ LD(学習障害)ニュース #808 2008/07/20 発行 登録(配信)読者数 3,335 ■ ■ LD = Learning Disabilities LD親の会「けやき」編集 1997/09/10創刊 ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼ LD親の会「けやき」の正会員・通信会員・賛助会員・ボラ会員募集中! ▼ ▲ 入会方法等はこちら → http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/join.html ▲ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 親の会「けやき」 2008年8月相談会案内/多摩スポーツセ 2008/08/30 ■ ■ 「ママのげんきが世界のしあわせ」/女性と仕事の未来館 2008/07/27 ■ ■ 東葛特別支援教育研究会ワークショップ/鎌ヶ谷,松戸 2008/08/23,30 ■ ■ 第9回障害児支援の見直しに関する検討会(議事概要)  2008/07/04 ■ ■ HOPEオフィス神田:障害者のPC就労支援 来月開設へ準備着々  ■ ■ 特別支援教育講座専門家、講義養護教育振興会9月から阿倍野区/大阪 ■ ■ 「公的支援や理解を」/発達障害児 親の集い/沖縄県  2008/07/17 ■ ■ 医療ジャーナリストの視点 「アスペルガー症候群とネットのうわさ」 ■ ■ 拡大教科書標準規格ワーキンググループ(第2回) 議事概要 2008/06/19 ■ □ 編集後記 ------------------------------------ 13:49 2008/07/20 □ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□■□■ この LDニュース は「等幅」フォントでお読みください ■□■□■ ■ LDニュースへ講演会等のイベント情報の掲載を希望される方へ・・・ ■ ■ 詳細は下記サイトをご覧下さい。原稿は適宜編集する場合があります。 ■ ■□■□■ http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/HTML/sample.html ■□■□■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 親の会「けやき」 2008年8月相談会案内/多摩スポーツセ 2008/08/30 ■ ------------------------------------------------------------------------ 親の会「けやき」相談会 「けやき」入会等に関するご相談等を受け付けます。どなたでも参加できます。 日 時 2008年8月30日(土)13時〜14時 会 場 多摩障害者スポーツセンター 集会室 交 通 JR中央線 国立駅南口 徒歩20分     JR南武線 谷保駅北口 徒歩10分     路線バス 立川バス・京王バス 「国立高校前」下車(本数多数)     無料送迎バス時刻表 http://www.tamaspo.com/bus.htm  お申し込みは不要ですが、できれば下記へご連絡ください。  お返事は特にいたしません。ご了承ください。  FAX : 020-4666-7443 E-mail : keyaki@box.club.ne.jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発達障害のある子とお母さん・先生のための思いっきり支援ツール ―ポジティブにいこう! 武蔵 博文 価格:¥ 1,890(定価:¥ 1,890) http://www.amazon.co.jp/dp/4887205147/ref=nosim/?tag=ldns-22 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 「ママのげんきが世界のしあわせ」/女性と仕事の未来館 2008/07/27 ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 主催者からのお知らせです。 −−−−−−−−−−−−  「ママのげんきが世界のしあわせ」   〜ちょっぴりややこしい子のママに贈るサマーハッピープログラム〜 対 象:ちょっぴりややこしい子(発達障害かな?)     を抱えた子の母親および支援者 日 時:2008年7月27日(日)午後1時半〜4時半 会 場:女性と仕事の未来館4階ホール(定員250名)     東京都港区芝5-35-3 電話 03-5444-4151 主 催:恋するように子育てしよう!プロジェクト 共 催:女性と仕事の未来館(http://www.miraikan.go.jp/) 後 援:厚生労働省、文部科学省(申請中)ほか 協 力:(株)朝日エル、(株)資生堂、カゴメ(株) 参加費:1000円(当日受付でお支払いいただきます) ややこしさを抱えた子どもたちにとって夏休み明けがひとつの試練です。長期の お休み中の親子の勉強の乗り切り方、生活面の工夫。夏休みの親子の過ごし方に ついての専門家たちのアドバイスを聞いておくことが有効です。今回、独特のや やこしさを抱えた親子のコミュニケーション技術のスキルアップのために、資生 堂ソーシャルビューティー部門の専門家を迎えてお話しいただき、親子のリラッ クスハンドマッサージ法など、美容をコミュニケーションツールとして捉え提案 してもらいます。 後半は東大中邑教授により、DO-IT Japan(障害のある高校 生のための大学体験プログラム)の報告とともに、ややこしさを持つ子の「進学」 や「就職」について語ってもらいます。 □ 対談 「母親の自尊感情と子どもの発達」   河原ノリエ 東京大学先端科学技術研究センター特任研究員   (女性の健康づくり推進懇談会委員)   石塚謙二 文部科学省特別支援教育課特別支援教育専門調査官 □ ママのキレイが げんきの秘密   ママのためのスペシャルビューティープログラム    (資生堂 ソーシャルビューティーグループ) □ パネルディスカッション「子どものややこしさとママのややこしさ」   河原ノリエ  石塚謙二  <特別ゲスト>   天野恵子  千葉県衛生研究所所長(女性の健康づくり推進懇談会委員)   中邑賢龍  東京大学 先端科学技術研究センター教授 □ お申し込み方法  「サマーハッピープログラム」と、「お名前、ご住所、職業、年齢、電話番号、  (FAXでお申し込みの方はFAX番号)」を明記の上、FAX、Eメール、往復はがき  でお申し込みください。先着250名様に参加券をお送りします。  (FAXの方にはFAX、Eメールの方にはEメールでの返信となります。FAXの方は、  FAX番号を必ず明記ください。)また、ぜひお聞きになりたいことなどござい  ましたら、ご記入ください。 お送り先:「恋するように子育てしよう!プロジェクト」事務局   Eメール info@ellesnet.co.jp   FAX 03-5565-4914   住所 〒104-0045 東京都中央区築地1−9−4 ちとせビル   お問い合わせ:03-5565-4919 平日10時〜18時 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ LD教授(パパ)の贈り物−ふつうであるよりも個性的に生きたいあなたへ 上野 一彦 価格:¥ 1,365 http://www.amazon.co.jp/dp/4062139812/ref=nosim/?tag=ldns-22 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 東葛特別支援教育研究会ワークショップ/鎌ヶ谷,松戸 2008/08/23,30 ■ ------------------------------------------------------------------------ 主催者からのご案内です。 −−−−−−−−−−−−−−−  「東葛特別支援教育研究会」主催 サマー・ワークショップ テーマ: 個別の指導計画 (IEP, Individualized Education Plan)を作成する      ためのサマー・ワークショップ 講 師 小林 マヤ先生 上智大学 言語聴覚士 日 時・会場 2008年8月23日(土) 鎌ヶ谷市中央公民館        2008年8月30日(土) 松戸市立六実小学校  それぞれの日のワークショップの内容は以下のHPをご参照ください。  http://www.geocities.jp/tokatsugengo/summerworkshop.htm 定 員 20名(定員になり次第締め切ります) 主 催 東葛特別支援教育研究会参加費 3500円(テキスト・ブック込み) 申込み 参加希望者は申込用紙を     http://www.geocities.jp/tokatsugengo/summerworkshop.htm     よりダウンロードし、FAX(047-389-0703)もしくは添付ファイルに     てEメール tokatsugengo@yahoo.co.jp 宛にお申込ください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発達障がいを持つ子の「いいところ」応援計画 阿部 利彦 価格:¥ 1,785 http://www.amazon.co.jp/dp/4892401862/ref=nosim/?tag=ldns-22 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 第9回障害児支援の見直しに関する検討会(議事概要)  2008/07/04 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/07/s0704-13.html −−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1.日時:平成20年7月4日(金)14:00〜16:00 2.場所:航空会館5階 501・502会議室   東京都港区新橋1−18−1 3.出席者:(敬称略、50音順、◎:座長、△:参考人)  市川 宏伸 (都立梅ヶ丘病院院長) ◎ 柏女 霊峰 (淑徳大学教授)  北浦 雅子 (全国重症心身障害児(者)を守る会会長)  君塚 葵 (全国肢体不自由児施設運営協議会会長)  坂本 正子 (甲子園大学教授) △ 林 正治 (東松山市健康福祉部長)  柴田 洋弥 (日本知的障害者福祉協会政策委員会委員長)  末光 茂 (日本重症児福祉協会常務理事)  副島 宏克 (全日本手をつなぐ育成会理事長)  田中 正博 (全国地域生活支援ネットワーク代表)  橋本 勝行 (全国肢体不自由児者父母の会連合会会長)  松矢 勝宏 (目白大学教授)  宮崎 英憲 (東洋大学教授)  宮田 広善 (全国肢体不自由児通園施設協議会会長)  山岡 修 (日本発達障害ネットワーク副代表) 4.議事要旨 ・事務局より資料について説明 ・意見交換 5.主な意見 ・ 「重症心身障害」という語を法令上残して欲しい。 ・ 少年後見人の仕組みが検討できないか。家庭の代替機能を果たすようにでき  ないか。 ・ 障害児版のグループホーム、ケアホーム的な機能を持つ施設を検討すべき。 ・ 施設が家庭の機能を果たしている。昼夜を分けることは難しい。 ・ 加齢児に関して成人の人数にカウントすることによりその地域の障害者計画  に盛り込み、障害者施設へ転換できるようにする。 ・ 障害児のファミリーホーム等を検討すべき。 ・ 軽度の知的障害児のホームヘルプやショートステイの充実を検討すべき。 ・ 将来の自立への対応が必要。 ・ 18歳から20歳までの所得保障の検討が必要。 ・ 一元化について「重症心身障害児施設」という語がなくなってしまわないよ  うに。 ・ 重度の人のことを考えると一元的に保育所でというのは無理。 ・ 肢体不自由児施設で重症心身障害児や重複の子どもを受け入れている実態が  あり、報酬を上げるべき。 ・ 肢体不自由児施設について、民立の7割、公立の4割が重心病棟に転換して  いる。 ・ 寄宿舎について、教育を受けるために家庭を離れなければならないのはどう  か。1万人というのは多い。 ・ 通園施設は圏域ごとにあり、数が少なく、公立が多いので、市町村を実施主  体とする場合には都道府県が調整機能を果たすことが必要。 ・ 実施主体は都道府県とすべき。また、案2で市町村がサービス利用計画を作  るというのは現実的ではない。 ・ 家庭では育てられない、育てることが適切でない養護性のある障害児は措置。 ・ 入所については案2とすべき。 ・ 未収金が増えたから措置でというのは本末転倒。 ・ 措置にすべき。父母の申し込みによる措置ができるようにすべき。(1)保育  所のように、保護者の選択と、行政責任を両立する制度と、(2)職権による保  護の組み合わせの制度として契約はなくすべき。 ・ 通園は市町村が主とすべき。 ・ 通園については、圏域でやるべき。 ・ 措置は、「歯止め」が必要な状況について対応。 ・ 契約は市町村、措置は都道府県という1.5案を提案したい。 ・ 障害種別によって措置というのはどうか。 ・ 子育てをするのは行政ではなく原則は親。育てられない状況の時に行政が支  援を。 ・ 親が選択して使えるサービスが望ましい。 ・ 障害児は専門的バックアップが必要だが、一般施策の中でやるべき。 ・ 保護者の選択と行政の責任を両立できる保育所型の制度とすべき。 ・ 里子が障害児サービスを利用する場合の里親の負担を手当てすべき。 ・ 契約制度になったことにより対等な関係となり、利用者が苦情を言えるよう  になったことはいいこと。利用者負担に対するバックアップが今後の課題。 ・ 入所すると特別児童扶養手当が切られるが、契約で入所の場合は継続支給す  るといった工夫も可能なのではないか。 ・ 子どもは行政が育てるのではなく、親が育てるもの。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 輝きMAX!すべての子どもが伸びる特別支援教育―LD・ADHD・アスペルガー症候群 から、いじめ・不登校・非行まで品川 裕香 価格:¥ 1,365(定価:¥ 1,365) http://www.amazon.co.jp/dp/4760823379/ref=nosim/?tag=ldns-22 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ HOPEオフィス神田:障害者のPC就労支援 来月開設へ準備着々  ■ ------------------------------------------------------------------------ http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20080710ddlk13040177000c.html −−−−−−−−−−−−−−−−−−− HOPEオフィス神田:障害者のPC就労支援 来月開設へ準備着々 −−千代田 /東京  ◇操作やマナー、入力処理業務の受託も−−12、14日に内見会と説明会  障害者が、就職する際に役立つパソコン技術を身につける就労移行支援事業所 「HOPE(ホープ)オフィス神田」が、千代田区神田鍛冶町3で、8月の開設 に向け準備を進めている。障害者の就労支援を進める企業「ビジテック」(大阪 市)の子会社として発足。障害者自立支援法に基づく就労移行支援事業への一般 企業の参入は珍しく、年内にも大阪市や神戸市内で同様のオフィスの開設を目指 すという。−−略 問い合わせはビジテック(06・6251・5800)へ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ LD・ADHD・アスペルガー症候群 気になる子がぐんぐん伸びる授業 ―すべての子どもの個性が光る特別支援教育 高山 恵子 (定価:¥ 1,365) http://www.amazon.co.jp/dp/4098373726/ref=nosim/?tag=ldns-22 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 特別支援教育講座専門家、講義養護教育振興会9月から阿倍野区/大阪 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://mainichi.jp/area/osaka/news/20080713ddlk27040171000c.html 財団法人大阪養護教育振興会は第31回特別支援教育講座(毎日新聞大阪社会事 業団など後援)を9月5日〜12月12日の毎週金曜、大阪市阿倍野区阿倍野筋 3の市立阿倍野市民学習センターで開く。 特別支援教育の展開を共通テーマに、発達障害と脳科学▽将来の自立のために大 人ができること▽早期支援▽医療との連携−−などの演題で、各分野の専門家や 教師が講義する。時間はいずれも午後6時半〜同8時半。受講料は全15回で2 万円、1講座だけは2000円。定員120人。申し込みは25日までに同振興 会(06・6621・1903)へ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 教室でできる特別支援教育のアイデア172 小学校編 (シリーズ教室で行う特別支援教育) 価格:¥ 2,520(定価:¥ 2,520) http://www.amazon.co.jp/dp/4810054578/ref=nosim/?tag=ldns-22 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 「公的支援や理解を」/発達障害児 親の集い/沖縄県  2008/07/17 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.okinawatimes.co.jp/day/200807181300_07.html −−−−−−−−−−−−−−−  子どもの発達を支える地域の在り方を考えようと「第一回発達障害児をもつ親 の集い」(主催・県立南部医療センター・こども医療センターこころの診療科) が十七日、南風原町の同センターであった。−−略 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ もっと伝えたい―コミュニケーションの種をまく (ドキュメント・ユニバーサルデザイン) 藤田 康文 (定価:¥ 1,680) http://www.amazon.co.jp/dp/4477019289/ref=nosim/?tag=ldns-22 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 医療ジャーナリストの視点 「アスペルガー症候群とネットのうわさ」 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20080626/309569/ −−−−−−−−−−−−−−−−− 東京・秋葉原の無差別殺傷事件、さらには3月に茨城県土浦市で起きた無差別殺 傷事件やJR岡山駅での突き落とし事件など、若い人による予測のつかない事件が 続いている。JR岡山駅の突き落とし事件ではその後、殺人などの非行事実で送致 された少年は、「簡易精神鑑定で、広汎性発達障害の一つ『アスペルガー症候群』 と診断された」と報道されていた。私自身は直接見たわけではないが、知り合い の精神科医の話によれば、ネット上では、「アキバの通り魔はアスペルガーでは ないか」といううわさもあるのだそうだが、この点に関して、彼の意見は否定的 だ。−−略 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 心からのごめんなさいへ―人ひとりの個性に合わせた教育を導入した 少年院の挑戦 品川 裕香 価格:¥ 1,995(定価:¥ 1,995) http://www.amazon.co.jp/dp/4805825936/ref=nosim/?tag=ldns-22 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 拡大教科書標準規格ワーキンググループ(第2回) 議事概要 2008/06/19 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/048/gaiyou/002/08071503.htm −−−−−−−−−−−−−−−− 1.日時 平成20年6月19日(木曜日)15時〜17時 2.場所 中央合同庁舎第7号館(金融庁)9階 共用会議室3 3.議題 (1)拡大教科書の普及推進について      (2)その他 4.出席者(委員)千田主査、宇野委員、遠藤委員、金子委員、小宮委員、齋藤   (肇)委員、齊藤(美)委員、澤田委員、鈴木委員、高柳委員、武内委員、   手塚委員、細谷委員、山田委員、渡辺(能)委員、大旗委員  (事務局)伯井教科書課長、矢崎教科書課課長補佐、松木教科書課課長補佐 5.議事 主な意見は次のとおり。 (1)拡大教科書の現状等について 「障害のある児童及び生徒のための教科用特定図書等の普及の促進等に関する法 律」、ボランティア団体の作成による拡大教科書の文字の大きさ、これまでの意 見の論点整理について事務局による説明。金子委員による「拡大教科書作成マニ ュアル」の基本的事項についての説明。また、これらについて意見交換が行われ た。 <金子委員の説明> 【委員】国立特別支援教育総合研究所において、外部の協力者、先生方の意見な どを踏まえ、理科、社会の拡大教科書作成に関する研究をもとにマニュアルを作 成した。 【委員】対象となる弱視児童生徒の視力の程度については、それ以前の調査にお いて非常に多かった視力0.1前後の児童生徒を対象とした。 【委員】版の大きさは検定教科書と同じ大きさにした。例えば、A4判は見開きで A3判になるが、扱う際に厄介であるため、検定教科書と同じB5判とした。 【委員】文字の大きさについては、これまでの研究を基にして、小学校の低・中 学年では26ポイント、小学校4年生以上では22ポイントを中心にした。書体につ いては、中太の丸ゴシック体を使うことを基準とした。 【委員】社会や理科の教科書はカラーでないと理解されないものがあるので、フ ルカラーで編集することとし、印刷は、必要としている児童生徒に対応できるよ う、オンデマンド印刷という形で行うこととした。 【委員】見開きにした際、紙面が全部フラットになるということ、あるいは書見 台に置けるということを考え、製本の方法については、リング製本とした。 【委員】原本教科書の趣旨を損なわず、可能な限り原本に忠実に作成することと した。ただ、写真や図表等の内容に即して、必要最小限の加除・修正を行うこと とした。  具体的には、原本の1ページの本文、解説文、ルビなどの文字要素を字体、大 きさ、字間、行間などを規定のものに拡大、修正した上で、それ以外の要素とし ての写真、図などを内容に応じて、拡大・配置し、全体として数ページにおさま るようにした。 【委員】1ページを何ページぐらいに拡大していくのか。1ページを2ページにと いうこともあるだろうが、現実的にはおそらく1ページを数ページに拡大すると いう話になるだろうと思う。 【委員】色については、何らかの基準を示す必要があると思うが、マニュアルで は、原則的に色をそれほどにいじるのではなく、多少コントラストを上げるとい う程度にした。その上で、色の違いがわかりにくい場合に、必要な箇所の修正を 行うこととした。 【委員】レイアウトについては、基本原則として、できる限り原本の流れに忠実 にレイアウトすることにしているが、場合によっては配置を変更することとした。 【委員】写真と図の解説文については、写真と図の理解を先に行うため、最初の 方に置くこととした。 【委員】写真、図などの拡大については、全てを一律に拡大するのではなく、詳 しく情報を読み取る必要のあるものは拡大率を高く、そうでないものは拡大率を 低くしたり、原本と同じ大きさにすることとした。 【委員】マニュアルは、社会・理科中心であるが、教科によってそれぞれ違う部 分があるため、それぞれの教科についてどうするのかということを考える必要が ある。 (2)自由討議 【委員】「拡大教科書作成マニュアル」は大変参考になる。しかし、最近の教科 書は表現上の工夫もしてあり、構造がかなり複雑になっているため、例外的な事 項が非常に多い。できれば標準規格の原則は原則として、あまり制限的なものが 多く入らない方が、むしろ実践的なものができるのではないか。 【委員】「拡大教科書作成マニュアル」は、平成14、15年の時点でまとめたもの を、平成17年に一般にもわかりやすくなるようにまとめたものである。したがっ て当時とは、DTPの作業やデジタルデータの処理については大きく変わってきて いると思う。 【委員】「これまでの論点整理」の案は概ねそのとおりだと思う。ただ、疾病や 学年が進むにつれて、もっと大きい字でなければ見えなくなる児童生徒もおり、 個々人に合わせた字の大きさで作るということも重要。 【委員】教科書発行者の編集者の意見を聞きながら、また編集者に弱視のことに ついて十分理解を深めていただきながら進めていただけたらよいと思う。 【委員】標準規格の標準をどこに合わせるかということを議論していかなければ ならない。弱視の児童生徒一人一人の対応方法が違い、後天的、先天的な弱視の 場合で異なる。その児童生徒一人一人にできるだけわかりやすい、見やすいとい うのが原則。各教科書、教科ごとにもそれぞれ違いがあるが、それをどのように 包括しながら提示できるか。 【委員】標準規格に基づく拡大教科書では十分に対応できない児童生徒に対して はボランティア団体がオーダーメイドで作成とあるが、ボランティア以外にも、 社会福祉法人や拡大教材製作会社において、現に拡大教科書の作成を行っている ので、必ずしもボランティアでなければならないと読める表現は避けた方がよい と思う。 【委員】拡大教科書の標準規格の対象を視力0.1とすることについては、0.1が標 準とは言い難いので、今までボランティア及び出版社が作っているものを見渡し た結果、多くのニーズに合致するのがこのあたりだろうということを示せばよい のではないか。 【委員】主要教科のほかに、音楽、図画工作、美術、生活科など、写真やイラス トが中心になる教科があるが、これらの標準規格をどのようにするのか。 【委員】7割、8割の弱視の児童生徒に対応できるようなものを1つの目安にする 必要がある。 【委員】前回の会議で自社出版のための3つの案を提案した。A、Bタイプは出版 社が作り、Cタイプはボランティアにお願いしてもよいが、タッチパネルを使用 した方法も考えられる。 【委員】漢文のレ点や、一・二点、数学の指数、対数、英語のフォント、aとoの 区別、大文字のIと小文字のl、音楽の楽譜の問題など、それぞれの教科固有のも のがある。標準規格という最終的な提出文書は、全教科にわたる標準規格案を示 すべきと思う。 【委員】オンデマンド印刷を使えば、版1つで、2、3種類ができる。文字の大き さが22ポイントで、1種類というのは問題ではないか。 【委員】字体については、角ゴシック体がこれまでよく使われており、今でも角 ゴシック体とゴシック体とが併用されている。人の好み、弱視の児童生徒の好み によっても多少違うが、おそらく丸ゴシック体よりも角ゴシック体の方がニーズ が高い。もっとも国語については、ゴシック体よりも、教科書体がいいのではな いかという議論も出ており、そのことも併せて検討が必要。 【委員】リングファイルのメリットは、開いたときに閉じないということ。他方 で、例えばリングで手をけがしたとか、ばらばらになって元に綴じられなくなっ たなど、児童生徒から評判が悪い話もよく聞く。ボランティアの製本で、リング を使ってはいないが開いてもほぼ元に戻らない製本を既にされているものもある。 多くの出版社は、無線製本で製本をしていると思うが、現行の多くの検定教科書 でも、リングファイルを使っているわけではない。  クータバインディングシステムは、本の裏にすき間を作り、非常に広く開くよ うに工夫されている。このようなシステムを使えば、わざわざリングを使わなく ても、きちんとした製本ができるので、リングファイルについては再考の余地が あると思う。 【委員】丸ゴシック体、リング製本で表紙にカバーをつけて拡大教科書を作成し た。書見台に載ること、載せて手で押さえなくてもいいこと、また盲学校にはす べてリング製本機が存在し、もしばらばらになっても、すぐ綴じられるというこ とで作成した。 【委員】ボランティアが作っている拡大教科書の製本について、のりづけ製本で あるのでアイロンをかけて開けないとしわしわになって見えないことや、破けた ときにはもう1回製本、のりづけしてもらうしかないという意見もある。 【委員】DTPを活用して、様々なバリエーションで作るということは有効である と思うが、発行者のDTP環境はまちまちである。また、教科書もいろいろな判型 があり、単純にB5、A4という対応ができるというわけではない。  ベースとなる標準規格は、一番推奨できる規格をしっかりと定めていただきた い。その上で、可能なバリエーションの対応は、状況に応じていろいろと検討で きると思う。 【委員】オンデマンド印刷で、明朝体をゴシック体に変えるというのは簡単だが、 それは一括で変えることが簡単ということであり、例えば1つのページの中にい ろいろな書体が入っていたときには、また個々に1つずつ変えていかなければな らない。A5などの場合は、活字を変えると、がらがらページが動いてしまい、全 くそのままオートマティックに判が拡大できるということでもない。 【委員】美しい文字をきちんと書かせなければならないと思う。国語は、教科書 体をきちんと使わせて書かせるということは義務教育の段階では絶対に必要であ ると思う。 【委員】児童生徒が使いやすいということと同時に、教師が指導しやすい教科書 という観点が必要。 【委員】本人、保護者、先生とも、どの大きさの文字が一番効率的に読めるのか ということが把握できていない場合がある。センター的機能の1つとして、特別 支援学校(盲学校)にすべての拡大教科書が常備されていて、試しにある程度利 用でき、一番見やすい文字を児童生徒本人も使いながら確定していくということ も将来的には必要ではないか。 【委員】特に緑内障の児童生徒などまぶしさが問題となる児童生徒は、紙が上質 で、写真の発色がよすぎると、反射でまぶしく光るため、正面から見ることがで きない。紙の質も含めて、まぶしさに対する対応が必要。 【委員】確かに緑内障をはじめ、白内障とか、白子の児童生徒も含め、まぶしさ というのはかなり問題になっている。今の新しい上質紙ではなく、わら半紙が一 番よかったと言う生徒もいる。 【委員】通常の教科書では「さ」や「き」の下の部分は離れているが、丸ゴシッ ク体はくっついている。私が関わっている児童生徒には、丸ゴシック体はあまり 喜ばれていない。 【委員】穴が丸ではなく角になっているリング綴じは、角が破けやすいというこ とがある。家に持って帰ったときに、一部のページが抜けているということがあ るようだ。 【委員】標準規格は、完全に版を組みかえた、レイアウトをゼロから組みかえた ものになると思う。拡大教科書の使用で最も多い22から30のポイント数にどう合 致させるかというところに焦点を絞った方がよいと思う。原本を単純に版を大き くして、軽度の人に多少なりとも使えるものにするか、それとも完全なる22ポイ ントの版を作って、それを一回り小さくした18ポイントや26ポイントを作るか。 そのようなことを共通見解にすべきだと思う。 【委員】教科書の大きさは他の友だちと同じものがいいという意見もあるかもし れないが、そこに目を向けてしまうと、B5ありきで、B5の中で22ポイントや28ポ イントの版をそれぞれ作ることになり、現実的に非常に大きな負荷となる。大き さはA4ぐらいであれば対応可能なので、A5、B5、A4、この3種類をどのように22 ポイントから30ポイントに合致させるかということに絞って議論を詰めた方がよ いのではないか。 【委員】今までは障害の程度が重度で、視力0.1以下の児童生徒が拡大教科書の 対象の中心であったと思うが、中度・軽度の児童生徒も拡大教科書が必要との声 も出始めている。原版を一回り大きくして、ページの数を変えない形での対応が よいのか、22ポイントの版を一回り小さくして、18ポイントのA5判でいくのかと いうことが、軽度の弱視を救う1つのバリエーションになるのではないか。 【委員】インクのオイルレスというのはワックスが入っている。斜めから見ると、 反射して天井が映ってしまうものはオイル込みのもの。それは高速機に多く、超 高速で動かすので、粉が飛び散っても大丈夫なようにとか、定着しやすいように とか、そういうことが理由のようだ。最近は高速機でもオイルレスになりつつあ るが、ワックスが入ってないインクを使うべきという言い方もあるのではないか と思う。 【委員】レイアウトについては、元々の教科書を作成する際に配慮しておかなけ れば、拡大をする際に影響が出るのではないかと思う。例えば、画像については、 今扱っている解像度の数値よりも少し高いものにしておかなければ、拡大の時点 で画像が使い物にならない可能性もあるのではないかと思う。 (3)事務局より今後の日程について説明があり、閉会となった。 (初等中等教育局教科書課) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 脳科学と発達障害―ここまでわかったそのメカニズム (シリーズCura)榊原 洋一 価格:¥ 1,260(定価:¥ 1,260) http://www.amazon.co.jp/dp/4805830085/ref=nosim/?tag=ldns-22 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □ 編集後記 ------------------------------------ 13:49 2008/07/20 □ ------------------------------------------------------------------------ 梅雨明けとともに猛暑がやってきました。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ LDニュースの記載内容に関する質問には原則として回答いたしかねます ■ ■ 編集に際し正確を期していますが最終保証責任は免責とさせて頂きます ■ ■ LDニュースの記載内容を転載される場合には必ず下記までご連絡下さい ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 親の会「けやき」連絡先 E-mail: keyaki@box.club.ne.jp [1999/03/12 から] ホームページ URL : http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/ [1998/07/31 から] LD 関連の情報交換・意見交流・質問は下記の「LDフォーラム」をご利用下さい LD-FRM URL: http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/LD-FRM/ [2000/08/17 から] ★ 挿入された広告内容や広告主と親の会「けやき」は一切関係ありません ★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □ LD・発達障害等関連図書 → http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/books/ □ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  LDニュースは「まぐまぐ」 http://www.mag2.com/ を利用して発行してます ------------------------------------------------------------------------

「けやき」ホームページ | 目次


inserted by FC2 system