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□ LD・発達障害等関連図書 → http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/books/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ LD(学習障害)ニュース #769 2008/01/07 発行 登録(配信)読者数 3,513 ■ ■ LD = Learning Disabilities LD親の会「けやき」編集 1997/09/10創刊 ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼ LD親の会「けやき」の正会員・通信会員・賛助会員・ボラ会員募集中! ▼ ▲ 入会方法等はこちら → http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/join.html ▲ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 親の会「けやき」08年01月例会/東京しごと財団地下講堂 2008/01/26 ■ ■ 親の会 「けやき」 01月相談会/東京しごと財団地下講堂 2008/01/26 ■ ■ DAISY中心としたディスレクシア教育的支援/日本青年館  2008/01/12 ■ ■ 神奈川LD親の会「にじの会」講演会/横須賀市文化会館 2008/02/02 ■ ■ 埼玉親の会「麦」全体例会お知らせ/越谷市中央市民会館 2008/01/22 ■ ■ 発達障がいを持つ子の「いいところ」応援計画/神戸市  2008/02/09 ■ ■ 首都圏と勤務条件差東北の特別支援教育支援員/河北新報 2007/12/26 ■ ■ 【社説】 年のはじめに考える どこへ向かうか公教育  2008/01/05 ■ ■ 障害児の権利促進 国連ニュース Innocenti Digest No.13  2007/10 ■ □ 編集後記 ------------------------------------ 07:00 2008/01/07 □ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□■□■ この LDニュース は「等幅」フォントでお読みください ■□■□■ ■ LDニュースへ講演会等のイベント情報の掲載を希望される方へ・・・ ■ ■ 詳細は下記サイトをご覧下さい。原稿は適宜編集する場合があります。 ■ ■□■□■ http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/HTML/sample.html ■□■□■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 親の会「けやき」 08年1月例会/東京しごと財団地下講堂 2008/01/26 ■ ------------------------------------------------------------------------ 親の会「けやき」 http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/ −−−−−−−−−−−−−− 以下転載・転送自由です。  親の会「けやき」2008年01月例会  国や企業の動きを見据えた、就労・自立のあり方を考える 日 時 2008年01月26日(土)14:00 〜 16:45  (受付 13:30 〜) 場 所 東京しごと財団 地下講堂     http://www.shigotozaidan.jp/map.html 交 通 JR中央線 飯田橋駅 東口7分 内 容 「働ける子を育てるために」      〜国や企業の動きを見据えた、就労・自立のあり方を考える〜 講 師 独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構中央障害者雇用情報センター     障害者雇用アドバイザー 名田 敬(なだたかし)     神奈川県立保健福祉大学 教授 松為信雄  特別支援教育が始まり、一生涯を見据えた支援ということが言われています。  発達障害者の支援を考えるとき、国の施策、企業の動きなどを見据えて考える ことは言うまでもありません。今回は、国や企業の方向性とダイナミックな社会 に向かうわが子に対して、どのように人生を組み立てていけばよいのか、名田氏、 松為氏をお迎えして、それぞれの立場からお話を伺いたいと思います。  支援をする立場の方、大学生、保護者、先生などぜひご参加ください。 例会に先立ち同会場で「相談会」(13:00〜13:45)を開催しています。こちら へもご参加ください。 資 料 1,000円 (当日受付にて申し受けます) けやき会員は無料。 申込方法 お名前・お立場・連絡先を明記し、下記までお願いします。  ● 電子メールの場合 keyaki@box.club.ne.jp  ● FAX の場合 020−4666−7443  ※ 会場(しごと財団)への直接の問い合わせはご遠慮ください。  ※ 閉会後、懇親会を予定しております。詳細は当日ご案内いたします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 特別支援教育 実践 ソーシャルスキルマニュアル 上野 一彦 価格:¥ 2,625(定価:¥ 2,625) http://www.amazon.co.jp/dp/4180635364/ref=nosim/?tag=ldns-22 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 親の会 「けやき」 01月相談会/東京しごと財団地下講堂 2008/01/26 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://air.ap.teacup.com/keyaki/ −−−−−−−−−−−−−− 以下転載・転送自由です。 LD親の会「けやき」2008年1月 相談会ご案内 日 時 2008年1月26日(土) 13:00 〜 13:45 場 所 東京しごと財団 地下講堂     http://www.shigotozaidan.jp/map.html 交 通 JR中央線 飯田橋駅 東口7分 ※ どなたでも自由に参加できます。できれば下記にご連絡下さい。   電子メール keyaki@box.club.ne.jp   FAX  020−4666−7443 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 心からのごめんなさいへ―人ひとりの個性に合わせた教育を導入した 少年院の挑戦 品川 裕香 価格:¥ 1,995(定価:¥ 1,995) http://www.amazon.co.jp/dp/4805825936/ref=nosim/?tag=ldns-22 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ DAISY中心としたディスレクシア教育的支援/日本青年館  2008/01/12 ■ ------------------------------------------------------------------------ 転載・転送自由です。 http://www.normanet.ne.jp/info/seminar080112.html −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− シンポジウム DAISYを中心としたディスレクシアへの教育的支援 「ディスレクシアへの教育的支援」をテーマとし、ディスレクシアに対する支援 について国内外の様々な事例を紹介し、地域に根ざしたより良い支援の為にどの ような支援活動が必要かについて、当事者及び親、図書館関係者・教育関係者、 およびDAISYに関わる関係者等で議論を行う。 開催日: 2008年1月12日(土)10時00分から16時30分まで 会 場: 日本青年館ホテル 3階 国際ホール      〒160-0013 東京都新宿区霞ヶ丘町7番1号      TEL:03-3401-0101(代) 地 図:http://www.nippon-seinenkan.or.jp/hotel/access/access.htm 主 催: (財)日本障害者リハビリテーション協会 助 成: 独立行政法人 福祉医療機構 参加費: 500円 プログラム 9:30 受付開始 10:00 開会挨拶 片石修三財団法人日本障害者リハビリテーション協会常務理事 10:10 講演1:「ディスレクシアについて」         神山忠(岐阜県立特別支援学校教諭・ディスレクシア当事者) 11:00 講演2:「ディスレクシアに対する教育的支援の現状とニーズ」         品川裕香(教育ジャーナリスト) 11:50 - 13:00 休憩・展示見学 13:00 講演3:「地域でのディスレクシア支援」    事例1:東京都港区での事例 藤堂栄子(NPOエッジ)    事例2:奈良県での事例 濱田滋子(NPO奈良デイジーの会) 14:20 - 14:40 休憩・展示見学 14:40 パネルディスカッション「DAISYによるディスレクシアに対する教育支援」  司  会:寺島彰(浦和大学) パネリスト:河村宏(国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所)       井上芳郎(LD親の会)       山内薫(墨田区立あずま図書館)       中村芬(NPOデジタル編集協議会ひなぎく)       南雲明彦(アットマーク国際高等学校・ディスレクシア当事者) 16:30 閉会挨拶 野村美佐子       財団法人日本障害者リハビリテーション協会 情報センター次長 申込要領 参加費: 500円      募集人数: 先着200名      (申込締め切り:1月6日(日)定員になり次第締切) 申込方法: 下記「参加申し込み用紙」を(財)日本障害者リハビリテーション       協会情報センターにFAXまたはメールにてお申込み下さい。       FAX:03-5273-0615 e-mail:daisy-seminar@dinf.ne.jp       担当:吉広、野村       お問い合わせTEL:03-5273-0796 情報保障:パソコン要約筆記あり。手話通訳・点字プログラム・磁気ループが      必要な方は申込みの際にご記入ください。 会 場:電車をご利用の場合:JR中央・総武線各駅停車千駄ヶ谷駅より徒歩9分     信濃町駅より徒歩9分 地下鉄銀座線 外苑前駅より徒歩7分(渋谷寄     り改札口を出て、3番出口)地下鉄大江戸線 国立競技場駅より徒歩7     分(A-2出口) 地 図:http://www.nippon-seinenkan.or.jp/hotel/access/access.htm  「参加申込み用紙」 お名前(ふりがな) ご所属 住所 〒 電話 FAX e-mailアドレス 下記に該当します(該当するものに○を付けてください。) 1)車イス使用 2)手話通訳が必要 3)点字プログラムが必要 4)パソコン要約筆記が必要 5)磁気ループが必要 6)その他 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ LD(学習障害)のすべてがわかる本 価格:¥ 1,260 上野 一彦 監修 http://www.amazon.co.jp/dp/4062594137/ref=nosim/?tag=ldns-22 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 神奈川LD親の会「にじの会」講演会/横須賀市文化会館 2008/02/02 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.normanet.ne.jp/~nizi/news.htm −−−−−−−−−−−−−−− 神奈川LD等発達障害児・者親の会「にじの会」講演会 発達障害をしっていますか 〜その現状と理解のために〜 講 師:独立行政法人 国立特別支援教育総合研究所       教育支援研究部総括研究員(LD・ADHD等担当)笹森 洋樹 先生 日 時:2008年2月2日(土)13:00〜16:00                 (開場:12:00) 会 場:横須賀市文化会館 中ホール 横須賀市深田台50番地     TEL:046-823-2950 ・京浜急行「横須賀中央駅」西口下車 徒歩10分 ・JR横須賀線「横須賀駅」下車 税務署経由衣笠方面行き 京浜急行バス乗車10分        →「文化会館前」下車 徒歩3分 問い合わせ先 Nizinokai@aol.com ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 小児科医がつくった ゆっくりさんすうプリント 10までのかず -LD児・ADHD児にも対応 武田 洋子価格:¥ 1,890(定価:¥ 1,890) http://www.amazon.co.jp/dp/4098377004/ref=nosim/?tag=ldns-22 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 埼玉親の会「麦」全体例会お知らせ/越谷市中央市民会館 2008/01/22 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://ldmugi.easy-magic.com/user/index.php?menu_id=4&no=437&cmd1=content&page= −−−−−−−−−−−−−−−−−−−  埼玉親の会「麦」1月全体例会のお知らせ   〜発達障害のある人たちの進路支援の視点から〜 日 時:2008年1月22日(火)10:00〜12:00 受付9:30〜 会 場:越谷市中央市民会館(越谷市越谷4-1-1)5F第2会議室     東武伊勢崎線越谷駅東口 徒歩10分  講 師:朝日 雅也 先生    (埼玉県立大学保健医療福祉学部社会福祉学科教授) 参加費:会員は無料 会員以外500円(資料代) 定 員:80名 定員に達し次第、締め切ります。 お申し込み、および問い合わせ先 メール ldmugi@hotmail.com ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ LD教授(パパ)の贈り物−ふつうであるよりも個性的に生きたいあなたへ 上野 一彦 価格:¥ 1,365 http://www.amazon.co.jp/dp/4062139812/ref=nosim/?tag=ldns-22 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 発達障がいを持つ子の「いいところ」応援計画/神戸市  2008/02/09 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.sanynet.ne.jp/~tatunoko/koenkai/2008/08_2_9_kobe.htm −−−−−−−−−−−−−−−− 主 催 兵庫県LD親の会「たつの子」  発達障がいを持つ子の「いいところ」応援計画     〜通常学級でできる!“さっと”“ふわっと”サポート〜 講 師 阿部利彦 先生     所沢市教育委員会学校教育課 健やか輝き支援室 支援委員     埼玉県特別支援教育推進委員会 委員 日 時 2008年2月9日(土)13:30〜16:00(受付13:00〜) 会 場 神戸市教育会館 大ホール     神戸市中央区中山手通4丁目10番5号 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発達障がいを持つ子の「いいところ」応援計画 阿部 利彦 価格:¥ 1,785(定価:¥ 1,785) http://www.amazon.co.jp/dp/4892401862/ref=nosim/?tag=ldns-22 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 首都圏と勤務条件差東北の特別支援教育支援員/河北新報 2007/12/26 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://jyoho.kahoku.co.jp/member/news/2007/12/20071227t73002.htm −−−−−−−−−−−−−−−−−−−  東北の各市町村教育委員会を対象にした特別支援教育支援員に関する東北福祉 大の庭野賀津子准教授(コミュニケーション障害学)の調査で、東北の支援員は 首都圏に比べて勤務条件が悪く、研修も十分に行われていないことが分かった。 庭野准教授は「人材確保や研修の現状を改善するため、大学やNPOと連携する 方法も考えられる」と指摘している。  217市町村を対象に実施、115市町村から回答があった。配置済みは88 市町村で、未配置のうち8割以上は「予定はある」「検討中」と答え、今後増え る可能性を示した。  採用の資格要件は「なし」が52市町村で、「あり」は30市町村。具体的な 要件としては教員免許が最も多く、学歴、年齢などの条件を設ける自治体もあっ た。  勤務日数は66市町村が週5日で、1日6時間以内が57市町村。最長は8時 間、最短は2時間で、時給に換算すると、64市町村が1100円未満となって いた。−−略 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 自閉症/アスペルガー症候群 RDI「対人関係発達指導法」 対人関係のパズルを解く発達支援プログラム 杉山 登志郎 価格:¥ 3,150 http://www.amazon.co.jp/dp/4902244551/ref=nosim/?tag=ldns-22 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 【社説】 年のはじめに考える どこへ向かうか公教育  2008/01/05 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2008010502077095.html −−−−−−−−−−−−−−−−− 東京新聞 2008年1月5日 前略−−ただ、教育というのは学力対策ばかりではありません。本年度は「特別 支援教育元年」とされていますが、その現場では深刻な問題が起きています。  知的障害のある子が急増しているのです。都立養護学校に通う知的障害児は、 〇三年度は四千八百八十人でしたが、〇七年度は五千九百二十一人と一・二倍に なりました。  特別支援教育への理解が深まったからではないかといった分析がありますが、 都教育庁は「はっきりした原因が分からない」と言います。学校の増設や校舎の 増改築は、すぐにはできません。教室づくりが喫緊の課題となっています。  本年度、都では特別室を教室に転用しているのが二百四十件、一つの教室をパ ーテーションで分割して二教室として使っているのが百九十八件にのぼっていま す。  特別支援教育では学級編成が小・中学部は六人、高等部は八人、重度障害児は 三人ですから先生の配置も必要となります。  増えている知的障害児  そんな現状に都立青鳥(せいちょう)養護学校の山口幸一郎校長は「対応が追 いつかない」と訴えます。「弱い子に目を向けないと、いい社会はつくれないの ではないか」  少子化のなか、公教育と私学の競い合いが始まります。私学には公立がまねで きない学校づくりがいま以上に求められます。一方、公教育への評価が「できる 子」重視で進んでいいのでしょうか。しわ寄せが及んでいる子供がいないかどう か、私たちは見極めなくてはなりません。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 先生が明日からできること 金子 晴恵 価格:¥ 1,050(定価:¥ 1,050) http://www.amazon.co.jp/dp/443410408X/ref=nosim/?tag=ldns-22 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 障害児の権利促進 国連ニュース Innocenti Digest No.13  2007/10 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/rights/071030_rights_children/index.html −−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「障害児の権利促進」に関するイノチェンティ・ダイジェストでは、世界の約二 億人の障害児の状況を検討し、その権利の実現を支援する方法を確認する。障害 児は、常にその権利の享受と社会参加を阻む障壁に直面している。しかし時代の 流れは変わりつつあり、多くの国々が過去二十年の間に、社会の正式な一員とし ての障害児の参加を促進する法律および体制の改革に着手してきた。 ダイジェストでは、そのような参加を促進し、教育、医療サービスおよびリハビ リテーション、社会的および法的支援、余暇および文化活動、職業および生活ス キル訓練などへのアクセスを含む、障害児の発達に関連するあらゆる局面につい て検討する。そして、子どもの権利条約の規定に基づいて制定された、障害児の 権利の確保において新時代を切り開く、障害者権利条約に焦点を当てる。 エグゼクティブサマリー(要旨) http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/rights/071030_rights_children/summary.html 障害児とその家族は常に、基本的人権の享受と社会参加を阻む障壁を経験してい る。障害児の能力は見過ごされ、才能は過小評価され、ニーズには低い優先順位 しか与えられない。しかし、障害児が直面する障壁は、その障害が原因であると いうよりは、彼らが生活している環境が原因であることの方が多い。 このような子どもたちの状況は好転しているが、その一方で、今なお深刻な格差 が存在する。プラス面としては、過去二十年以上の間に、障害者自身に由来する、 また市民社会や政府の多大な支援による、世界的な気運の高まりが見られように なったことがあげられる。多くの国々では、地域の小規模なグループが協力して 地方組織や全国組織を結成し、法制度の改革や改正のためのロビー活動を進めて きた。その結果、地域社会の正式な一員としての障害者の参加を阻む障壁が、一 つずつ取り除かれ始めている。 しかし、国の中でも、そして国によっても、進捗状況は異なっている。多くの国 々は、障害者を保護する法律を何も制定しておらず、そのため、障害者の権利は 侵害され続けている。 「障害児の権利促進」に関するイノチェンティ・ダイジェストでは、約二億人の 障害児の状況を世界的な視点から見た見解を提供することを試みている。ダイジ ェストの内容は、さまざまな地域の国々からの、そして幅広い情報源からの報告 に基づいている。報告には、国際人権条約の実施を監督する責任を負う人権条約 団体に提出されたものも含め、加盟国から国連に提出されたカントリーレポート に加え、障害者、その家族および地域社会の人々、専門家、ボランティア、そし て非政府組織による報告も含まれている。 ダイジェストは特に子どもの権利条約(CRC)と障害者権利条約(CRPD)に焦点 を当てている。後者は2007年3月30日の開放の日に、前例を見ない81カ国によって 署名された。2007年8月15日現在、101カ国がCRPDに署名し、4カ国が批准してい る。同条約の発効のためには、20カ国によって批准される必要がある。障害者権 利条約は各国および各地域社会に、その法律と制度を再検討し、障害者が他のす べての人と同じ権利を保障されることを確保するために必要な変更を促進する、 またとない機会を提供する。そして、基本的人権を、障害者の特別なニーズと状 況に取り組む手段として示し、それらの権利が実現されることを確保するための 枠組みを提供する。 インクルージョンを阻む障壁の理解 障害の社会的モデルでは、社会や社会制度への参加を妨げるものは、個人の中に ではなく、むしろ環境の中に存在し、そのような障壁は防止、削減、あるいは撤 廃することができ、またそうされなければならないと認めている。 環境上の障害は、数多くの形で現れ、あらゆる社会レベルにおいて認められる。 それらは政府によって作成される政策と規則に反映される。このような障害は、 たとえば公共施設や交通機関および余暇施設における障壁のように物理的な場合 もあれば、態度に関連している場合もある。広くはびこっている障害児の能力と 可能性への過小評価は、低い期待、低い成績、そして資源配分における低い優先 順位という悪循環を生みだす。 −−略 1. はじめに http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/rights/071030_rights_children/introduction.html 子どもの権利条約(CRC)では、障害児を含むすべての子どもの人権を認めてい る。同条約には、障害児の権利を認め、これを促進する条文が特に盛り込まれて いる。CRCに加え、2006年12月に国連総会によって採択された障害者権利条約 (CRPD)も、すべての障害児の人権の促進に新たな弾みをつける。 ほぼ全世界で子どもの権利条約が批准され、障害者権利条約の採択をもたらした 社会的かつ政治的機動力の存在が認められるにもかかわらず、障害児とその家族 は、その権利の享受を危うくする難題を日々突きつけられ続けている。障害に関 連した差別や排除は、あらゆる国、あらゆる社会部門、あらゆる経済的、政治的、 宗教的および文化的環境において発生している。 インクルージョンの促進 人権擁護は、障害児のインクルージョンに向けた活動を感化するとともに、その 基盤も提供してきた。インクルージョンのためには、年齢、性別、民族性、言語、 貧困あるいは障害にかかわらず、すべての子どもを社会の正式な一員として認め、 そのすべての権利を尊重する必要がある。インクルージョンには、これらの権利 の享受を妨げる可能性がある障壁の除去が含まれ、さらに適切な支援環境および 保護環境の整備も必要とされる。 国連教育科学文化機関(UNESCO)は、ともすれば「異なっている」と思われてし まう子どものインクルージョンは、「彼らが地域社会の生活と文化に、完全かつ 平等に参加し貢献できるよう、個人や組織、および連携の姿勢と慣習を変えるこ とであり、インクルーシブな社会とは、違いが尊重され、高く評価される社会で あり、差別と偏見に対する積極的な取り組みが、政策や慣習において見られる社 会である」と述べている。1994年、UNESCOの主催によりスペインのサラマンカで 開催された特別なニーズ教育に関する世界会議では、インクルーシブ教育を標準 とすることが勧告された。これは現在、新たな障害者権利条約の中で再確認され ている。 −−略 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (財)日本障害者リハビリテーション協会注: イノチェンティ・ダイジェスト(Innocenti Digest No.13)のエグゼクティブサマ リー(要旨)とイントロダクション(はじめに)の日本語訳を掲載いたします。 全文のPDF版(英語)は以下URLからダウンロードできます。 http://www.un.org/esa/socdev/unyin/documents/children_disability_rights.pdf ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ LD・ADHD・アスペルガー症候群 気になる子がぐんぐん伸びる授業−すべての子 どもの個性が光る特別支援教育 高山恵子 価格:¥ 1,365(定価:¥ 1,365) http://www.amazon.co.jp/dp/4098373726/ref=nosim/?tag=ldns-22 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □ 編集後記 ------------------------------------ 07:00 2008/01/07 □ ------------------------------------------------------------------------ 早くも松の内も明けます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ LDニュースの記載内容に関する質問には原則として回答いたしかねます ■ ■ 編集に際し正確を期していますが最終保証責任は免責とさせて頂きます ■ ■ LDニュースの記載内容を転載される場合には必ず下記までご連絡下さい ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 親の会「けやき」連絡先 E-mail: keyaki@box.club.ne.jp [1999/03/12 から] ホームページ URL : http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/ [1998/07/31 から] LD 関連の情報交換・意見交流・質問は下記の「LDフォーラム」をご利用下さい LD-FRM URL: http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/LD-FRM/ [2000/08/17 から] ★ 挿入された広告内容や広告主と親の会「けやき」は一切関係ありません ★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □ LD・発達障害等関連図書 → http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/books/ □ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  LDニュースは「まぐまぐ」 http://www.mag2.com/ を利用して発行してます 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