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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ LD(学習障害)ニュース #376 2002/07/30 発行 登録(配信)読者数 3,617 ■ ■ LD = Learning Disabilities LD親の会「けやき」編集 1997/09/10創刊 ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 「東京都心身障害教育改善検討委員会」の設置について  2002/06/13 ■ ■ 東京LD連絡会提出東京都衛生局宛て要望書の回答議事録 2001/12/05 ■ ■ 【新刊】子どもの障害をどう受容するか 中田 洋二郎 著 大月書店刊 ■ □ 編集後記 ------------------------------------ 07:50 2002/07/30 □ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 「東京都心身障害教育改善検討委員会」の設置について  2002/06/13 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/buka/gakumu/sinsyouken.htm −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−                  平成14年6月13日 東京都教育庁学務部             東京都心身障害教育改善検討委員会の設置について ○ 検討委員会設置の趣旨 都立盲・ろう・養護学校においては、幼児・児童・生徒の障害の重度・重複化、 多様化に伴い、個に応じた指導の一層の充実が求められている。また、都立盲・ ろう学校では幼児・児童・生徒数が漸減傾向にあるが、知的障害養護学校では年 々増加傾向にあることから、教育内容や学校の施設条件等に課題が生じており、 教育環境の改善が急務となっている。 一方、区市町村立小中学校の心身障害学級の児童・生徒数も増加傾向にあり、通 常の学級にも障害のある子どもが在籍している現状があることから、特別な教育 的ニーズに対応した支援が求められている。こうした諸課題に的確に対応し、東 京都の心身障害教育改善のための基本的な考え方・方向性を明らかにするため 「東京都心身障害教育改善検討委員会」を設置する。 なお、本検討委員会は教育長の諮問機関とする。 ○ 検討委員会における検討事項 1 教育内容・方法の充実   (1) 障害の重度・重複化、多様化や社会の変化に応じた指導の充実   (2) 専門的指導の充実   (3) 社会的自立に向けた指導の充実と関係諸機関との連携のあり方 2 教育環境の整備   子どもの多様な教育的ニーズへの対応   (1) 障害種別と学校設置形態   (2) 都立盲・ろう・養護学校の後期中等教育の改善   (3) 都立盲・ろう・養護学校の規模と配置のあり方 3 区市町村への支援   都と区市町村との役割分担を踏まえた支援のあり方   (1) 通常の学級及び心身障害学級に在籍する障害のある児童・生徒等の教      育の充実に向けた専門性の向上   (2) 相談・研修機能の充実と関係諸機関との連携   (3) 都立盲・ろう・養護学校の専門的機能の活用 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 東京LD連絡会提出東京都衛生局宛て要望書の回答議事録 2001/12/05 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.ne.jp/asahi/tokyo/ld/tyo/t_011205.html −−−−−−−−−−−−−−−− 東京LD連絡会提出東京都衛生局宛て要望書の回答議事録 注)この議事録は、東京LD連絡会の文責により作成したものである。 1. 日 時 2001年12月5日(火)10:15〜11:50 2. 場 所 東京都庁第一本庁舎33階特別会議室N1 3. 出席者 衛生局 ; 病院事業部経営企画課長/同企画係長      健康推進部母子保健課長/同母子保健担当係長      医療計画部医療計画課計画係長      医療福祉部精神保険福祉課精神保健係長      医療福祉部医療福祉課医療調整係長/同医療調整主任 東京LD連絡会 ; にんじん村8名 くじら3名 けやき1名 4. 議事概要 【 1 】 都立病院改革の趣旨及び概要 病院事業部 経営企画課長 要望書の回答の前に、都立病院改革が何故始まったのか、今後どういう方向を目 指していくのか、総括的な説明をしたい。 昨年6月、東京発の医療改革を是非進めていきたいという石原知事の意向を受け、 今、都立病院の改革というものが注目を集めている。その背景には、少子化、高 齢化、都民の方々の医療ニーズの大きな変化、医療の進歩、また難病等の発生な どがある。それを受け、従来都立病院が担ってきた役割をもう一度見直す必要が あり、都立病院改革は始まった。 都立病院改革というと、どうしても再編整備の事がつい先行してしまいがちだが、 それだけでなく、東京ERの推進、患者の権利章典の策定も含まれている。要望に 一番関連のある都立病院の再編整備の関係では、都立病院改革の一環として、昨 年の9月12日に学識経験者、区市町村の代表の方、都民の代表の方など広範囲 から20名の委員にご参加いただき、都立病院の役割、今後の再編整備のあり方、 そして財政面とこの3つを主要項目として、検討が始められた。 報告等については、すでに新聞等でご案内の通り、7月13日に都立病院改革会 議から報告を頂いた。この会議の位置づけは、知事の諮問機関である。よって、 報告が100%イコール行政の施策と言うわけではない。しかし、知事の諮問機 関であることを含め、知事は最大限尊重する意向なので、これを基本として行政 の施策を策定していくことになるだろう。 報告の内容をかいつまんで説明すると、都立病院の役割については、従来は、高 度専門行政的医療、高次難病を担うと言うことであるが、非常に分かりづらい。 都としては、医療の分野に着目して、新たに行政的医療と位置づけた。この中に は、法令等に基づき行政が担う医療としては、救急、結核、精神科、小児特殊精 神も含まれている。新たな医療への都立病院が対応すべき医療としては、エイズ、 アレルギー、ターミナルケアが提言された。 基本的に対象になる方々は、全都急性期の患者さんである。都立病院の都内に占 めるベッド数は、都内総病床数の6%に過ぎない。従って、都立病院ですべての ソフトの医療を担うのは現実的には困難なので、まず機能を集約した上で、その 集約した機能をそれぞれネットワークを充実することによって、変化をさせてい こう、そういう考え方から、再編整備の形が提案された。 具体的には、現在ある福祉所管の2つの老人医療センターを含める16の都立病 院を12に編成した上で、都の直営の病院を、広域機関病院2つ、センター的機 能病院6つの計8つの病院に再編成する。また、残りの4つの病院については、 地域医療支援の拡充という観点から、地域病院として位置づける。更にそのうち の1つ、板橋にある豊島病院と王子医療センターを統合した上で、高齢者医療を 広く民間にも普及させる必要があるという観点から、運営を民間の医療機関に委 ねるとの提言があった。この提言を受け、2001年内をメドに、都立病院改革 会議の報告を基にして、行政としてのマスタープランを策定していきたいと考え ている。 マスタープランで、全てが決まってしまうと、思われる方もかなりいると思う。 皆さんが、一番心配していることは、すぐにでも再編整備がきまってしまうので はないか、また、要望団体から意見を十分聞かないうちに、行政が勝手に決めて しまうのではないかと言うことだと思う。しかしマスタープランがスタートなの である。例えば、要望書の中にもある八王子小児病院、清瀬小児病院、梅ヶ丘病 院の3つを統合して、府中キャンパスといっている府中病院に隣接した地域に、 小児の総合医療センターを設置すべきだという提言がある。しかし、これはハー ド的な問題もあるし、3つの病院が移転することによって、現実に地域医療に果 たしてきた機能の役割をどうするかは、これから検討していかなければならない。 1年や2年で再編整備が全て出来るのではなく、かなりの長期のスパンをかけて、 1つずつ再編整備をやっていくことになるだろう。従って、この場で全て決まる のではなく、これからも様々な機会をとらえて、ご要望も当然受けることになる と思うので、ご意見を参考にしながら、都民の方々が安心できる医療制度改正を 今後構築していきたいと考えている。 【 2 】 回答内容 I 要望事項 1 都立梅ヶ丘病院の小児総合医療センターへの移転統合について (1) 再考していただきたい。 (2) 万一、再考できかねる場合であっても、以下のことをお願いしたい。 ア 梅ヶ丘病院が担っている機能をすべて小児総合医療センターに移転統合する のではなく、世田谷地域等近隣地域の通院患者への配慮と、養護学校等近隣小中 学校との連携の継続のため必要な機能については、梅ヶ丘病院に残留してほしい。 <回答> 現在マスタープラン作成中につき答えられる段階ではない。 イ LD/ADHDの専門外来の強化と療育訓練、精神療法、カウンセリング等 の枠の拡大を継続してほしい。 <回答> 枠の拡大は、現在の施設及び機能の中では難しい。ドクターも、病院 の診療だけでなくいろいろ講演会にも参加し、LD/ADHDに対応している。 このような中で、当面拡大はなかなか困難である。また、マスタープラン作成の 中で、個々の病院が具体的にどうなるかについては、まだ描ききれていない。細 かい機能を、行政で一方的に決めてしまうことはできないので、このような要望 は、具体的な機能を決めていく中で検討していきたい。 ウ 初診までの待機日数の短縮、診察待ち時間の短縮、丁寧な診察、インフォー ムド・コンセント等の改善をしてほしい。 <回答> 初診までの待機日数短縮に関しては、昨年と変わっていない。(イ) の答えと同様、なかなか現行の施設の中では難しい問題で、特に、新患に関して は、かなり時間をかけないと正確な診断が難しい。また、療育に関しては、適切 な対応が難しい。 インフォームドコンセントに関しては、もし何か不適切な例があれば、私どもか ら病院に伝えて行きたいので、お知らせ頂きたい。都立病院は、患者の権利章典 を今年の一月に出しているが、その中でもインフォームドコンセントの重要性を 謳っている。ドクターにもいろいろいるので、患者から見て不適切な例があれば、 改善に向けて努力していきたいと考えているので意見を出して頂きたい。 エ 小児精神医療の分野において、各科の連携がスムーズに行われ、1人の子供 を総合的に診断し、ケアしていくシステムを作ってほしい。特に、最近脳科学の 進歩はめざましいものがあるので、多面的な検査のできる体制を望む。具体的に は、脳神経科、心療内科との連携、また読み書きの障害等については、眼科、耳 鼻科との連携を希望する。 <回答> 現在、梅ヶ丘病院は、精神科のドクターが中心なので、総合的に診断 し、ケアしていく範囲には限界がある。これは、都立病院改革会議報告の中で、 提言内容が実現されれば、各科の連携がかなり充実されるはずと考えている。例 えば、眼科・耳鼻科は今まで小児病院としては根底に無いが、府中病院に隣接さ れると、府中は総合病院なので、そのようなドクターがいる。そうなれば、必要 な時に連携できるのではないか。 また、総合センターが実現すれば、府中には神経系専門医も多数いるので、連携 ができるはずである。小児総合医療センターの考え方は、今までの小児専門病院 で不足していた部分の課題解決に繋ぐことができるという観点から、提言された と理解している。 オ 障害の早期発見、早期療育に向けてネットワークを構築すべきである。(一 般病院診察場面でのチェック体制と専門病院と療育機関との連携を強化してほし い。) <回答> 現状では、梅ヶ丘病院でかなり努力しているつもりだが、一つの医療 機関という位置付けのなかでは早期発見・療育にも限界がある。 行政としての係わりの中で、梅ヶ丘病院としても協力していくように考えている。 健康推進部としては、地域での乳幼児健康診断で、発達の遅れが認められた場合 や、多少不安のある場合には、心理相談員による相談、または、小児精神科医の 発達の健康診断等を行っている。 専門医療機関での専門精密検査は別とし、診断を受け必要とあれば、専門機関の 紹介を行ったり早期発見と療育を協調していく。 今後東京都は、乳幼児検診・発達検診でこういった疾患の早期発見を円滑に実施 できるように、現在それに係わるスタッフにはLD/ADHDに対する知識を持 ち、今後保母・幼稚園の先生を対象にした母子保健婦研修で、LD/ADHDに 関する情報援助を行っていく。 また、母子保健課のホームページを通してもLD/ADHDについての情報を掲 載し啓発している。 カ 社会的要請でもある小児及び思春期に対応する、小児精神科ベッド数を増設 してほしい。 <回答> 入院患者の待ち時間が問題になっており、ベット数を考えている一方 で、改革会議・マスタープラン作成の中でのドクターの意見は、精神疾患に関し ては、基本的にベットを増やし囲い込むのではなく、できるだけ地域の中で、治 療すべきという意見である。今後のマスタープラン作成の中で話し合っていくべ きと考えている。 キ 医療機関に通うのに困難をもつ障害児、乳幼児に配慮してほしい。具体的に は、待ち時間を短縮する工夫、多動等の困難をもつ児童への対策、幼児を連れて いても楽に通える体制(直通バスの運行)を望む。 <回答> 専用バスについて経営問題・財政面からいうと、都立病院は、都民か らの税金をかなり投入しているが、基本的には独立採算制をとっている。公共の 福祉と効率性を両立させる医療会計の中で、直通バスの運行までは、一つ一つの 病院で考える範囲を超えていると言わざるを得ない。 ク CTスキャン、MRIなど脳の基本的な検査を行えるようにするとともに、 一般医療機関では検査のできないf−MRI等先端的な検査機器の導入をしてほ しい。 <回答> 都立病院改革会議報告にあるような、総合的な医療センターを府中に 作るようになれば、府中病院には既にCTスキャン・MRIなどはあるので、共 同利用が可能になると考えている。小児医療に関しては、必要性は認識している が、それほど使う頻度は高くないので高額な医療を有効に使う為にも、共同でと 考えていく。また、f−MRIについては、具体的な病院のイメージを固めてい く中で検討していくべき課題と考えている。 2 都立清瀬小児病院と八王子小児病院の小児総合医療センターへの移転統合に   ついて (1)これらの小児病院の廃止は、地域の住民に多大な影響を与えるので、再    考していただきたい。 (2)万一、再考できかねる場合であっても、小児医療と小児精神医療の拡充    を切に望むものであり、以下のことをお願いしたい。(梅ヶ丘病院の移    転統合問題の関連も含む)。 ア 小児科医の減少が社会的な問題になっている現在、東京都立病院の地域医療 での役割を無視することはできない。統廃合の行われる地域には、何らかの形で 代替施設を設置すべきである(一部1(2)アの再掲))。 <回答> この場では、差し控えたい。 イ LD、ADHD、高機能自閉症等一般病院で診断できない新しい発達障害の 問題が時代的課題となっている。また、不登校、引きこもり、摂食障害、家庭内 暴力、校内暴力等の児童精神の課題も山積している。早期に発見し、ケアしてい くシステムが社会的に求められている。将来を担う児童の健全育成と自立をめざ し、更なる充実を図ることが急務である。 (小児精神医療は新たな医療課題であるとともに、一般の医療機関での対応が困 難な医療であり、現状において量的に不足している医療でもある。また社会的要 請から特に対策を講じなければならない医療である。) <回答> 小児精神医療は、都立病院として対応していくべき問題と考えている が、一医療機関では限界がある。また、行政・衛生局だけでも対応できない課題 だと思う。各関係局も含めた政策の中で、梅ヶ丘(都立病院)としても、協力し ていく立場であると思う。 保健所での小児精神科医による療育相談、或いは、保健婦の訪問指導も引き続き 実施していく考えである。また、スタッフに関しても単なる病名だけでなく、如 何にLD/ADHDを理解し対応するかの研修も実施している。今年度は、12 月23日茗荷谷にある研修センターで、梅ヶ丘病院の市川先生による研修を行っ た。申し込みが非常に多く、1月23日に再度都民ホールで、同じ題材で研修を 行う予定である。 ウ 小児医療、精神科医療の診療報酬が少なく、経営的に成り立たないならば、 採算が合うように制度を改革しなければ問題は解決しない。採算が合わないから と、病院を減らすことより、東京都としてこのような制度自体の改革を政府に働 きかけていただきたい。 <回答> 小児医療で救急医療がかなり厳しいと言う状況が報道されている。小 児救急は医師の数が不足している。その原因は、現在の小児科診療報酬制度では、 不採算であるという点だが、長くはかかるかもしれないが、改善されないと抜本 的な改善は図れないので、次のように国に提案を行っている。 (1) 診療補修制度の抜本的な改善をして頂きたい。 (2) 小児医学のカリキュラム、小児救急医学のカリキュラムの整理・充実等    で小児科医師の要請確保を図って欲しい。 以上を、東京都全体の国への予算要望の中でも、重点要項として取上げられてい るので、今後も要望を続けて行く。 精神障害者の保険福祉政策を、総合的に推進する為に様々な施策に取組んでいる。 精神障害者が適切な治療を終わって地域に戻って来た時に、通常の生活に戻りや すいような社会福祉施設とか補助が受けやすい状況を作ることが必要である。特 に、精神科の医療対策についても、充分な診療報酬に引き上げて欲しいと国に働 きかけていく。 3 母子保健院の廃止について  ○ 再考いただきたい。 母子保健院は、ハイリスク乳幼児の障害早期発見に貢献し、地域の療育機関との ネットワークも機能していた。このような役割をもつ診療機関を地域に残すこと が望ましい。 <回答> 母子保健院を残すかどうかは、マスタープランをご覧下さい。実際に、 都立病院が現在遺留している機能を、どのようにして生かして行くのかも、考え て行かなければならない課題と考えている。 4 梅ヶ丘病院における学校との連携強化 (1) 梅ヶ丘病院において、現在小学生までしか行われていない指導、カウン    セリングなどを中学生まで拡大して実施してほしい。 (特に、多動的な傾向のない子供の場合、学習面でのつまずきが中学生になるま で気が付かないこともあり、中学生からではただ診断を受けただけで何のフォロ ーもできなくなってしまう。中学生からでも様々な助言や指導、カウンセリング は可能であるし、子供にとっては必要なものであると思われる。) (2) 梅ヶ丘病院において、学校との連携を取るために、LD、ADHD、高    機能自閉症等の診断が出た子供については、学校へ助言するような体制を    作っていただきたい。 (診断が出ても、親からの報告では、普通学級の先生は何をどうすればいいのか、 どのような配慮が必要なのか分からないことも多く、親の意見を聞き入れない先 生も多い。子供の理解を深めるため、医師の説明は非常に効果的である。) <回答> (1),(2)についてまとめてお話します。 かなり病院の具体的な診療機能に入った内容ですので、マスタープラン発表以降 具体的な病院のイメージを作っていく中で、こういった意見を含めて検討が必要 だと考えている。 病院側にこのような意見を伝えて現状で何処まで対応できるか、対応を考えて行 きたいと思ってる。 II 質問事項 1 今後の改革の具体的スケジュールを知らせてほしい。いつプランを作るのか。 その後どういう段取りで行われるのか。 2 病院に通院させている保護者の意見を聴かないのか。 3 プランはどのように発表されるのか。 <回答> 1,2,3の質問に対して: マスタープランは、年内に発表したいと思っているが、これはスタートであるの で、まだ、細部にまで言及できるものでない。あれだけの再編整備を一度にはで きないので、今後10〜15年かけてどのようなスケジュールになるか青写真的 なものは、出てくるだろう。 2については、衛生局や議会に関しても、かなりの皆さんからの請願・陳情を受 けており、都議会議員の方にも住民からの意見がでているので、議会でも検討し ていく方向である。細部については、皆様からのご意見をお受けして詰めて行き たいと考えている。 <追加質問> 我々は、LDとその周辺の子供達の医療を通して要望を出してい るが、今回の要望事項がどのような形で、いつ頃調整されていくのか、再度要望 を出す時期を見極めたいので、そのタイミングを教えて頂きたい。 <回答> マスタープランとしては、都立病院全体の方針を考えている。但し、 最終的には、再編整備になるので、今16ある都立病院一つ一つの細部に至る検 討の段階ではない。この状況では、年内にプランが出ても、後は行政だけで突っ 走る訳にはいきませんので、その都度検討を重ねていくことになる。 <追加質問> 地方分権の流れの中で、都と各市町村の役割分担や医療機関の施 策は、都の衛生局が主導的に詰めて行かれるのか <回答> 基本的には、都だけで詰めるのではなく、地元の区市町村と対等な立 場で詰めていく。現在の保険医療計画の考え方は、地域に身近な医療となってお り、区市町村が主体となって取組むという内容が盛り込まれている。 都と区市町村の区切りは、一概につけられないが、役割論で見ていけば、初期救 急患者は、身近な区市町村が主体となって頂かないと、都の限られた医療資源の 中では、すべての対応は難しい。 梅ヶ丘の場合には、不採算な医療ではあるが、都立病院の役割として重要である と位置付けさせて頂いている。移転ということで、問題が生じると思うが、小児 精神医療については、都が先導的な役割を担ってやっていくべきと考えている。 ------------------------------- 以上 ※ マスタープランは12月21日に発表された。 ※ この回答及び懇談の場で、小児科のある都立病院10病院に「LDってなんだ   ろう」の小冊子を各2冊ずつ配布していただけることになり、病院事業部の   窓口宛送付した。 ※ 2002年1月23日の母子保健研修参加者にも配布をお願いした。 ※ さらに研修参加者の中から希望のあった22機関、団体に10冊ずつ無料配   布した。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 【新刊】子どもの障害をどう受容するか 中田 洋二郎 著 大月書店刊 ■ ------------------------------------------------------------------------ 著者からの御紹介をいただきました。 http://www.otsukishoten.co.jp/Search/Detail2.asp?ID=2832 −−−−−−−−−−−−−−−−−− 【書名】子どもの障害をどう受容するか−家族支援と援助者の役割−     子育てと健康シリーズ 17     大月書店刊 ISBN:4-272-40317-6 本体価格:\1,300-     判型:A5 ページ:112 刊行年月日:2002/08/01 【著者】中田 洋二郎     臨床心理士。東京都民生局心身障害福祉部、国立精神衛生研究所、国立     精神・神経センターを経て、現在、福島大学大学院教育学研究科教授。  配慮に欠けた告知に深く傷ついた父母がいる。落胆から立ち直れず、悲嘆にく  れている親がいる。親は、わが子の障害をどのようにして受け入れていくのだ  ろうか。さまざまな家族を紹介しながら、そのプロセスと支援のありようを考  えます。 【目次】 1 家族との出会い  はじめに/発達に障害のある子どもとの出会い/障害を持つ子の個性と能力/  障害児訓練施設でのある家族との出会い/乳幼児健診のジレンマ/それぞれの  家族の事情 2 障害受容と障害の告知  障害と喪失感/価値観の変化としての障害受容/障害受容の段階的モデル−長  所と短所/障害の告知と心的外傷/ 3「見えない障害」の受容  発達障害のわかりにくさ/見えない障害/見えない障害と親のジレンマ/親の  ジレンマ−自責の念/親のジレンマ−夫婦の葛藤/親のジレンマ−子の障害を  隠す親 4 障害受容と慢性的悲哀  「慢性的悲哀」再考/障害受容の表と裏/家族の障害受容に対する専門家の役  割/障害告知のあるべき姿 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □ 編集後記 ------------------------------------ 07:50 2002/07/30 □ ------------------------------------------------------------------------  「けやき」ホームページ表紙の下の方に、25万アクセス記念?のグラフを掲  載してあります。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ LDニュースの記載内容に関する質問には原則として回答はいたしません ■ ■ LDニュースの記載内容を転載される場合には必ず下記までご連絡下さい ■ ■ 編集に際し正確を期していますが最終保証責任は免責とさせて頂きます ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 親の会「けやき」連絡先 E-mail: keyaki@box.club.ne.jp [1999.03.12 から] ホームページ URL : http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/ [1998.07.31 から] i-mode 版 URL : http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/i/ [2000.05.10 から] LD 関連の情報交換・意見交流・質問は下記の「LDフォーラム」をご利用下さい LD-FRM URL: http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/LD-FRM/ [2000.08.17 から] ★ 挿入されている広告内容や広告主と親の会「けやき」は一切無関係です ★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ LDニュースは「まぐまぐ」 http://www.mag2.com/ を利用して発行してます

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