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■ LD(学習障害)ニュース #328 2002/01/05 発行 登録読者(配信)数 3,449 ■
■ LD = Learning Disabilities LD親の会「けやき」編集 1997/09/10創刊 ■
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■ 親の会「けやき」例会 LD/ADHD児のいわゆる「二次障害」 2002/01/13 ■
■ 青森県 学習活動支援員226人採用へ Web東奥ニュース 2001/12/28 ■
■ ミットラー教授講演会 「インクルージョン教育への道」 2002/03/24 ■
■ 子どものリハビリテーション 週刊医学界新聞 第2467号 2001/12/24 ■
■ ダウン症候群イコール精神遅滞か? 原 仁/国立特殊教育総合研究所 ■
■ NHK厚生文化事業団 「障害福祉賞」 受賞作品集発行予定 2002/02 ■
■ 石川県議会 平成11年9月 第4回定例会 議事録(抜粋) 1999/09/14 ■
■ 石川県議会 平成12年6月 第2回定例会 議事録(抜粋) 2000/06/07 ■
■ 石川県議会 平成12年12月 第4回定例会 議事録(抜粋) 2000/12/05 ■
■ 石川県議会 平成13年2月 第1回定例会 議事録(抜粋) 2001/03/16 ■
■ 石川県議会 平成13年9月予算特別委員会 議事録(抜粋) 2001/10/02 ■
□ 編集後記 ------------------------------------ 20:05 2002/01/04 □
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■ 親の会「けやき」例会 LD/ADHD児のいわゆる「二次障害」 2002/01/13 ■
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日 時 : 2002年1月13日(日) 13:30〜16:30
会 場 : 三鷹産業プラザ 7階会議室
http://www.10-8chu.com/mbal/images/sanpla_map.gif
JR中央線 三鷹駅 南口下車 徒歩7分
演 題 : LD/ADHD児のいわゆる「二次障害」について
講 師 : 米田 衆介 先生 (精神科医)
明神下診療所/前・東京都立松沢病院 思春期外来担当医
※ 「けやき」会員以外の方は、資料代として1,000円を当日納入下さい。
下記アドレスへ、氏名・住所・連絡先・立場を明記しお申し込み下さい。
定員に達し次第締め切ります。会員の方は申込み不要です。
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電子メール keyaki@box.club.ne.jp
※ 懇親会のご案内 例会終了後、会場を移して「懇親会」を開催いたします。
お時間のある方は、是非ご参加下さい。詳細は当日連絡します。
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■ 青森県 学習活動支援員226人採用へ Web東奥ニュース 2001/12/28 ■
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http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2001/1228/nto1228_13.html
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支援員配置事業は〇四年度まで行われ、本年度は五事業がスタート。小中学校へ
配置するのは、「あおもりっ子サポーター」(八十五人)と「学校教育活動支援
員」(百三人)。「あおもりっ子・・」は不登校や学習障害など、特別な配慮が必
要な児童生徒への対応が狙い。「学校教育・・」は情報教育や総合的な学習の時間、
校外活動、図書室の手伝いなど幅広い教育活動を支援する。
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■ ミットラー教授講演会 「インクルージョン教育への道」 2002/03/24 ■
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英国マンチェスター大学名誉教授 ピーター・ミットラー講演会
「インクルージョン教育への道−特別支援教育をどう進めるか−」
日 時:2002年3月24日(日) 午後1時〜5時
場 所:明治学院大学(南北線:白金台駅 あるいは 三田線:高輪台 下車)
詳細は下記サイトで。
http://www.ne.jp/asahi/portage/japan/mittler2002.htm
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■ 子どものリハビリテーション 週刊医学界新聞 第2467号 2001/12/24 ■
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http://www.igaku-shoin.co.jp/04nws/news/n2001dir/n2467dir/n2467_02.htm
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●子どもの障害像の現状
松井 潔 氏(神奈川県立子ども医療センター・周産期医療部新生児未熟児科)
山中美智子氏(同センター・周産期医療部産科)
●子どもの機能評価
近藤和泉氏(弘前大学脳神経疾患研究施設助教授・脳機能回復部門)
●発達障害−自閉症,アスペルガー症候群を中心に
清水康夫氏(横浜市総合リハビリテーションセンター・児童精神科)
●子どものリハ・サービス
小池純子氏(横浜市障害者更生相談所長)
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■ ダウン症候群イコール精神遅滞か? 原 仁/国立特殊教育総合研究所 ■
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http://kids.gakken.co.jp/campus/jiritu/medical/top.html
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先日、興味深い論文が目にとまった(河村ら、2001)。ダウン症候群の中にADHD
と診断できる例が43例中2例(4.6%)存在したというものである。著者らはその
論文で、「ダウン症候群と自閉症」の合併についても触れている(5例 11.6%)。
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■ NHK厚生文化事業団 「障害福祉賞」 受賞作品集発行予定 2002/02 ■
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「障害のある子もない子も共に演劇を!劇団きらきら」 田中 靖子
(45歳・子どもが学習障害)他
2月中旬を予定。希望の方は、800円分の切手を添えて申し込む。
〒150-0047 東京都渋谷区神山町4−14
NHK厚生文化事業団 「第36回入選集」係
<問合せ> NHK厚生文化事業団「障害福祉賞」係
〒150−0047
東京都渋谷区神山町4−14 第三共同ビル6F
TEL:03−5454−1818 /FAX:03−3481−7674
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■ 石川県議会 平成11年9月 第4回定例会 議事録(抜粋) 1999/09/14 ■
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http://gijiroku.pref.ishikawa.jp/voices/CGI/voiweb.exe?ACT=203&SORT=0&KT
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◆(広岡立美君) 第四番目、学習障害児とこれに類似した児童生徒について。
いじめや登校拒否や少年犯罪の増加や学級崩壊など、教育現場がこれまでにな
い問題を抱えて苦しんでいます。問題の根底には、少子化、情報化など社会文化
状況の急激な変化があるように思われます。これらはおおむね豊かさと科学技術
の発達によるものです。今や一人一人の教育的ニーズに合った支援が求められて
います。
そんな中で、数は多くないのですが、いや数は多くないからこそ、きめ細かさ
という面で余計に学習障害児のことも対策が急がれます。文部省の中間報告によ
りますと、「学習障害とは、基本的に全般的な知的発達におくれはないが、聞く、
話す、読む、書く、計算する、推論するなどの特定の能力の習得と使用に著しい
困難を示すさまざまな障害を指すものである」と定義されています。現状は、教
育現場においていじめに遭ったり不適応を起こしパニック状態になる。登校拒否、
引きこもりなど二次的障害を併発しているケースも多く見られます。
石川県では、学習障害児親の会が学習障害児とこれに類似した児童生徒を正し
く理解し、子供たちが適切な学校生活を送れるように活動しています。金沢市内
の小学校にあることばの教室は大きな力となっています。しかし現状は、ことば
の教室の数が少なく、専門知識や技能を持つ先生も非常に少ないのです。また、
診断、相談の機関もありません。そこで、全教員に対して研修会の開催や啓発資
料の作成配付などを行い、障害の状態や発達の段階に応じた指導内容、方法の体
系化の確立を望みます。
そこで質問いたします。一つ、教員に対して学習障害児等に対する理解を徹底
しておられるのでしょうか。二つ、学習障害児などに対する指導内容と指導方法
の確立に努めておられるのでしょうか。
以上申しましたような問題について、教育長のお考えをお示しください。
◎教育長(西貞夫君) 学習障害児等についてお答えを申し上げます。
学習障害児に対する認識というのが浮上したのはここ十年ほどのことでありま
して、文部省の調査研究協力者会議はこの七月に最終報告を出しております。本
県では、学習障害児を正しく理解し指導に当たるために、教職員に対しましては
まず平成四年度より教育センターで学習障害児関係講座を開設しております。ま
た、本年度より県内の六会場で学習障害児に関する教育講演会も行っております。
文部省の委託の学習障害児等相談指導事業と、こういう事業がございますが、
これは金沢市が受け入れをしまして研究を進めておるという段階でございます。
なお、教職員の理解促進を図るためにリーフレットの作成も検討しておるところ
でございます。
その指導方法の確立ということでございますが、学習障害児に対する指導につ
きましては一人一人の障害の状況が異なっておりますために個々に対応する必要
がございます。現時点では全国的なレベルにおきましても、その指導方法が完全
に確立しておるわけではなくて、まさしく研究途上ということでございます。本
県におきましても、この指導方法を確立するために県の教育センターを中心に各
学校、保護者と連携をとりながら研究を進めておると、こういう段階でございま
すので御理解をちょうだいしたいと思います。
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■ 石川県議会 平成12年6月 第2回定例会 議事録(抜粋) 2000/06/07 ■
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◆(山根靖則君) 学級規模をどうするかの問題は、明治の学制施行以来、教師
にとっては最大の労働条件、子供たちにとっては最重要の教育環境として取り扱
われてきました。一八八二年、明治十五年に出された文部省示諭には、授業並び
に管理上に便なるものは三十人内外とされております。しかし、その後百年以上
たった現在もそれは実現されておりません。
小学校の学級編制基準は、一八八六年、明治十九年に一学級八十人から始まり
ます。その後、明治二十四年、同三十三年の改定で七十人、昭和に入って十六年、
六十人となります。戦後に入っても、昭和二十二年あるいは三十三年の改定で五
十人に減ります。そして三十八年に四十五人となりました。ずっとすし詰め学級
が続きました。現在の基準四十人になったのは一九八〇年、昭和五十五年、今か
ら二十年も前であります。
改善できない理由として財政的理由が挙げられますが、ならば担任の負担の大
きい部分からと提案しても、そんな現場からの下々の声には耳を傾けないという
のが文部省、政府・与党の姿勢であります。
先日、卒業式に出してもらえない卒業生を持つ母親の話を聞きました。日常的
にも授業の邪魔になるからと帰宅させられるということもあったという話で、教
師自身が普通じゃない、むしろノイローゼになって休んでくれていた方が子供に
影響がなくていい、激しい口調でありました。また、LD--学習障害と呼ばれる
子供を持つ母親は、担任の先生にもっと余裕があったら私たちの相談に乗っても
らえるのにと言っておりました。身も心もせっぱ詰まった学校現場の実態の一端
かと思います。
労働省は各企業に対して心の病防止のための指針を出した、けさそういう新聞
報道がありました。三十人以下学級の要求は、特に小中学校の子供たち、父母、
教職員のこんな切迫した状況の中から出ております。学校へは出られない。出て
も子供の前へは出せない先生も多いと聞きます。教職員の心の病、その実態はど
うなっておりますか。その対応としての三十人以下学級に対する県なりの工夫は
考えられませんか。文部省のいう少人数学級では余計に現場の忙しさが増すと思
いますけれども、県としてはどのように考えているか、知事、教育長にお聞きを
いたします。
◎教育長(山岸勇君) 教育問題についての御質問にお答えをしたいと思います。
質問とお答えが前後するかもしれませんけれども、まず最初の学級編制基準に
ついてのお尋ねでございますが、今ほど知事から答弁がございましたが、そのと
おりだろうというふうに思っております。繰り返すようで恐縮でございますけれ
ども、さきの協力者会議の報告を踏まえて、小人数による学習集団で授業が行わ
れることになれば、個に応じたよりきめ細かな指導が実現できるということ。ま
た、教員の増員によりまして教員一人当たりの児童生徒数が改善されるというふ
うにも思っておるところでございます。いずれにいたしましても、当面はこの九
月ごろをめどに作成されると聞いております教職員の配置改善計画というものの
動向をしっかり見守っていきたいというふうに思っているところでございます。
次に、この教職員の精神的に切迫した状況をどのように見ているかとの御趣旨
の質問だったかと思いますけれども、昨今の教職員の職務が多様化している中で、
大変御苦労が多いということは私も思っておるところでございます。因果関係は
別として、現在、小中学校の教職員数約七千名のうち精神的疾患を理由とした休
職者は現在二名でございます。
休職中の教職員に対しましては、精神科医等による経過観察並びに必要に応じ
て相談、指導、助言を行っているところでもございますし、また復職者に対しま
しても専門医等のアドバイスを受け職務の負担軽減の措置を講ずるなど、学校の
受け入れ体制にも十分配慮をいたしているところでございます。今後とも教員の
心の健康に関する問題への対策等にさらに意を用いてまいりたい、このように思
っているところでございます。
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■ 石川県議会 平成12年12月 第4回定例会 議事録(抜粋) 2000/12/05 ■
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◆(北村繁盛君) 最後に、石川の特殊教育の推進についてお尋ねをいたします。
障害のある子が生きる力をつける場である盲・ろう・養護学校教育の充実を願
うものであります。
県教育委員会では、高校の再編整備の基本方針を発表し、具体的に整備を進め
ておりますが、二十一世紀の教育を考えるときには特殊教育も大きな位置を占め
ると思います。昭和五十四年の養護学校義務化当時に比べ、障害者を取り巻く社
会情勢は大きく変化し、ノーマライゼーションが進展するとともに保護者は近く
の養護学校での教育要望を持っております。
能登地区には養護学校が一校しかないため、小学校一年の段階から母親から離
れ寄宿舎に入っているお子さんもおり、保護者は障害のある子を育て、さらに母
子分離という二重苦を背負っております。また、通学時間が一時間半を超える大
規模化した明和養護学校の分離問題もかねてから本県議会で懸案になっておりま
す。
先般の報道において、文部省が就学基準を緩和し、だれもが通常学級に入学で
きるかのように書かれておりましたが、二十一世紀の特殊教育の在り方に関する
調査研究協力者会議の中間報告をよく読んでみますと、だれもが通常の学級で教
育を受けている方がよいとしているものではありません。障害の種類や程度に応
じた専門的な教育をなおざりにしては障害のある子の自立や社会参加の基盤とな
る生きる力をつけることができず、今改めて特殊教育の重要性を認識するもので
あります。そこで、新たな時代に向けた養護学校の再編整備がぜひ必要と考え、
二点についてお尋ねをいたします。
まず、障害児教育のあり方や特殊教育諸学校の再編への取り組みについて今後
どのように取り組む予定なのかお聞かせいただき、二点目は通学時間の短縮など
児童生徒、保護者の負担軽減を含め、明和養護学校の大規模解消をするため、金
沢北部または河北地区に養護学校を設置することが必要と考えますが、教育委員
会の対応をお伺いをいたしまして、私の代表質問を終わります。
◎教育長(山岸勇君) 特殊教育の推進についてのお尋ねにお答えをしたいと思
います。
議員からも御指摘がございましたが、近年の障害のある子を取り巻く社会情勢
というのは、養護学校の義務化がなされた昭和五十四年に比べまして大変大きく
変化をいたしておりまして、養護学校を初めこれからの特殊教育は就学する障害
児の一層の重度、あるいはまた長期化に伴うハード、ソフト面でのきめ細かな対
応、あるいはLD児、学習障害児とも言われておりますけれども、こうした子供
等の個々の障害に応じた特別の支援教育の推進。そしてまた就学前、幼児期の早
期相談体制の整備、早期教育の推進。あるいは地域における特殊教育の支援体制
また支援方法等のさまざまな課題がございます。
こうしたことから、新たな時代に向けまして御指摘の大規模校の解消も含め、
特殊教育諸学校のあり方につきまして新たな基本的な構想を策定いたしまして取
り組んでまいりたいと、このように思っているところでございます。
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■ 石川県議会 平成13年2月 第1回定例会 議事録(抜粋) 2001/03/16 ■
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◆(中谷喜和君) 次に、学習障害・LDの子供たちの教育について教育長にお
伺いいたします。
言うまでもなく、障害者基本法の制定や障害者プランの策定により、既に総合
的な障害者施策が行われ、教育分野でも障害のある子供たちの教育として、盲・
ろう・養護学校、特殊学級、通級による指導など、各種の教育が行われているこ
とは周知のとおりであります。
さて、学習障害、LDという言葉があります。教育における学習障害・LDの
定義としては、一般的には全般的な知的発達におくれはないが、聞く、話す、読
む、計算する、または推論する能力のうち、特定のものの取得と使用に著しく困
難を示す状態を言うそうであります。
アメリカでは一九六〇年代に入って目が向けられ、一九七〇年には州レベルで
学習障害の子供たちの教育が法律で定められたと聞いております。しかし、日本
においては、判断基準や指導法が確立していないということで、近年になってよ
うやく調査研究が行われ、去る一月十五日、文部科学省の二十一世紀の特殊教育
の在り方に関する調査研究協力者会議が最終報告の中で、学習障害・LDの子供
たちに対する教育についても言及されました。文字どおり緒についた状況であろ
うかと思います。そこでは、学習障害についての実態調査とともに、教職員の研
修や教育関係者や国民一般に対する幅広い理解啓発、さらに専門家による各学校
への巡回指導による指導方法の充実などが述べられております。
今なお、具体的な教育方針は定まっていないことは承知していますが、実態と
して文部科学省においても一%の子供たちが特定のことについて困難を示してい
るとの見解もあり、事実、本県においても既に学習障害・LDの子を持つ家族の
会が結成されているそうであります。
まず教育長に、学習障害・LD児に対する教育についての御所見をお伺いいた
したいと思います。次に、具体的になりますが、県教委のこれまでの取り組みに
ついてお尋ねいたします。また、これまで以上に学習障害の子に対する対応の充
実を願っている家族の皆さんや悩んでいる子供たちがいます。具体的な事柄とし
ては、ことばの教室の増設、特殊学級や通級による個別学習の充実、巡回指導体
制の確立、学習障害診断機関の設置などが挙げられると思います。
また、理解を求める啓発研修も必要であります。このことについて、どのよう
にお考えか。また、今後の取り組みについてもあわせてお伺いいたしたいと思い
ます。
まだ国においても明確な方針が定まらず、大変難しい課題であることは承知し
ていますが、子供たちのためにも学習障害・LD教育の充実を心から切に求めた
いと思います。
◎教育長(山岸勇君) お尋ねの学習障害児教育についてでございますが、議員
からも御発言ございましたけれども、定義と申しますか学習障害とは基本的に全
般的な知的発達にはおくれはないけれども、聞く、話す、あるいは読む、書く、
計算する、または推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示
すさまざまな状態を指すものであるというふうに言われておりまして、その教育
方法がいまだ明確にされていないということは大変残念なことだというふうに思
っております。
そうしたことから、その実態の把握あるいはまた判断基準、教育的支援方法に
ついては研究を早めなきゃならぬというふうに思っておるところでもございます。
本県のこれまでの具体的な取り組みといたしましては、平成十二年の三月に学習
障害児の理解のための資料を作成をいたしまして教職員に配布をし、啓発にも努
めておりますし、また教育センターにおきましても学習障害児に関する教職員の
研修というようなものも行っているところでございます。なお、ことばの教室の
増設や特殊学級等における個別学習の充実等につきましては、これは本県の研究
等を踏まえましてその対応を検討してまいりたいというふうに考えているところ
でございます。なお、教職員の研修につきましても研修講座数をことしはふやす
など、一層の充実に努めてまいりたい、このように思っているところでございま
す。
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■ 石川県議会 平成13年9月予算特別委員会 議事録(抜粋) 2001/10/02 ■
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http://gijiroku.pref.ishikawa.jp/voices/CGI/voiweb.exe?ACT=203&SORT=0&KT
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◆中谷喜和委員/学習障害・LD教育の具体化について聞きたい。
当初議会で学習障害・LD教育について教育委員会の取り組みについて聞いた
とき、教育長から教育的支援方法などについて研究を早めるとの答弁があったが、
その後の取り組みはどうか。
◎山岸勇教育長/学習障害児とは知的発達はおくれていないが、聞く、話す、読
むといった能力の一部に困難を示す児童生徒と言われており、まだ明快な教育方
法が研究されていない、確立されていないということであり、引き続き研究しな
ければならないと思っている。
◆中谷喜和委員/教育委員会としての教育的支援方法に向けた調査研究がいろい
ろ必要になってくると思うが、今後の取り組み、計画等はどのようになっている
か。
◎山岸勇教育長/県では国の補助も受け、小松教育事務所管内で学習障害児の実
態把握、あるいはこの判断基準に関する実践研究を行っているところである。ま
た小松、金沢、七尾、穴水の4会場において学習障害の理解を深めるための教員
の研修にも取り組んでいる。さらに、教育センターでもさまざまな研修の機会に、
この学習障害児の教育に向けた研修や学校からの要請に応じて教育センターから
の相談員の派遣などをしており、引き続きこうした対応に積極的に努めていきた
い。
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□ 編集後記 ------------------------------------ 20:05 2002/01/04 □
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皆様、どのようなお正月休みをお過ごしでしたたか。。。
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★ 詳しくは下記サイトをご覧下さい。
★ http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/HTML/sample.html
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i-mode 版 URL : http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/i/ [2000.05.10 更新]
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