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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ LD(学習障害)ニュース #289 2001/08/04 発行 登録読者(配信)数 3,272 ■ ■ LD = Learning Disabilities LD親の会「けやき」編集 1997/09/10創刊 ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ えじそんくらぶ 主催 ADHD指導者養成講座/福岡 2001/08/21-22 ■ ■ 【新刊】なぜ10代は危険なことをするのか リン・ポントン 2001/07/25 ■ ■ 埼玉県議会 平成13年6月定例会 一般質問 ADHD関連 2001/06/27 ■ ■ 静岡県議会 平成12年6月定例会 議事録 質問と教育長答弁 2000/06/29 ■ ■ 岡山県議会 平成12年9月定例会 代表質問及び教育長答弁 2000/09/?? ■ ■ 岡山県議会 平成10年6月定例会 代表質問及び教育長答弁 1998/06/?? ■ ■ 岡山県議会 平成 8年6月定例会 代表質問及び教育長答弁 1996/06/?? ■ □ 編集後記 ------------------------------------ 18:00 2001/08/03 □ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□■□■ この LDニュース は「等幅」フォントでお読みください ■□■□■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ えじそんくらぶ 主催 ADHD指導者養成講座/福岡 2001/08/21-22 ■ ------------------------------------------------------------------------ 「えじそんくらぶ」からの情報提供です。 −−−−−−−−− 専門家やご家族の方々のために、具体的事例を取りあげながらわかりやすく解説 します。スピーカーが一方的に話すだけのセミナーではなく、参加型の講座です。 学生さんの参加も歓迎します。 ● 第1回 2001年8月21日(火) 10:00〜15:30                          (昼食・お茶菓子付き)  {1}ADHDを持つ子の特性の理解と医学的対応 10:00〜12:00    なぜADHDを持つ子は自己コントロールができないか。脳の働きと薬の    活用。アスペルガー症候群との比較。  {2}ADHDを持つ子の心のケアとソーシャルスキル 13:00〜15:30    二次的情緒障害のメカニズム、不登校、うつ傾向、自信喪失をふせぎ、よ    り良い人間関係を築くスキルの指導法。   #講座後の懇談会もご参加ください。(自由参加 料金実費、当日支払い)    夕食をとりながら、講師とともにディスカッションしましょう。 ● 第2回 2001年8月22日(水) 10:00〜15:30                          (昼食・お茶菓子付き)  {3}ADHD/LDを持つ子の学習指導 10:00〜12:00    ADHDを持つ子の多くがLDも持つと言われる。ADHDとLDの問題    点をしっかり見分け、それぞれの弱点をカバーする指導法について。  {4}良きサポーターになるために 13:00〜15:30    これまでの内容をふまえ、幼児から大人になるまでのそれぞれの節目で効    果的にサポートするコツを紹介。 会 場:福岡県 福岡市立心身障害福祉センター(あいあいセンター)     福岡市中央区長浜1-2-8 TEL 092-721-1611 講 師:久留米大学医学部小児科 医学博士 山下裕史郎 先生 {1}     えじそんくらぶ代表 高山恵子 {2}{3}{4} 講座料(テキスト代別): 全コース参加  非会員:15,750円  えじそんくらぶ会員・学生:12,600円   1日参加  非会員: 8,400円  えじそんくらぶ会員・学生: 6,300円 全コース参加できる方を優先に受付け、各回での参加希望の方は、空席がある場 合のみとなります。 定 員:各回とも40名 定員となり次第締め切り、その後はキャンセル待ちと     なります。 申込方法:申込書に必要事項をご記入の上、下記まで郵送、FAXにてお申込く      ださい。受付完了、空席の有無、地図などは、申込書に記載されてい      る住所にご連絡します。  〒358−0011 埼玉県入間市下藤沢1319 2F えじそんくらぶ  FAX:042−962−8683   keiko@e-club.gr.jp −−−−−−−−−−ADHD指導者養成講座申込書−−−−−−−−−−− 申 込 日:     年  月  日 ふりがな: お 名 前:              会員No.: ご 住 所:(〒      ) TEL:             FAX: Email: ・参加希望日(○をおつけください) 8月21日( )  8月22日( ) ・懇談会(○をおつけください)  参加( )   不参加( ) ・ご職業 ・講座参加理由と習得したい具体的内容 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 【新刊】なぜ10代は危険なことをするのか リン・ポントン 2001/07/25 ■ ------------------------------------------------------------------------ 【書 名】なぜ10代は危険なことをするのか 【出版社】WAVE出版 2001年7月25日刊 【著 者】リン・ポントン 【訳 者】ニキリンコ 【価 格】1600円 +税 【 ISBN 】4-87290-104-5 【内 容】 訳者まえがき はじめに 「青年期は危険」という神話/神話から現実へ/前向きのリスクは成長への一歩 第一部 なぜ10代は危険なことをするのか 第1章 家出 ジル(一四歳)の場合     残された家族/ホームレスの若者たち/手応えを求める若者たち/     リスク経験は大人への道/大家族にはなれないけれど 第2章 薬物中毒 アリアル(一四歳)の場合     リスク行動を分析する/アリアルの治療/親には何ができるか? 第3章 摂食障害 ハナ(一一歳)の場合     父親の理解を得る/思春期の早期化/文化が煽る摂食異常/ハッピー・     エンドに向かって 第4章 セックス マヤ(一五歳)、トム(一六歳)の場合     初めての面接/母親に会う/若者の妊娠――その実態/「ビデオで覚え     たんだ」/ティーンティーンエイジャーとセックスを語る 第二部 危険に走る若者たちと両親 第5章 母と娘の危うい関係 ゾウイ(一六歳)の場合     「娘に職場を見せる日」/祖母と母親/休戦/母と娘という関係/母親     の役割を妨げるもの/大人の女を軽視する文化 第6章 強い父と息子 デイヴィッド(一三歳)の場合      父と生きる、父と働く 第7章 父の暴力を逃れる母と息子 マーク(一三歳)の場合      二週め/母と息子/抜け道を探る/帰郷 第8章 父と娘の葛藤で自傷行為 モーラ(一七歳)の場合      父親と話し合う/父と娘/健康なリスクを知り、健康な自分を知る 第9章 引き裂かれて ジェニ(一四歳)の場合      娘を相棒にする父/「まるで姉妹なの」/母親に近づきたくて/親しす     ぎる父親/娘を相棒にしたがる父、その後/離婚と親の役割 第三部 危険に走る若者たちと社会 第10章 飲酒 ジョー(一七歳)の場合      大開拓時代とリスク/警告/メディア視聴の影響 第11章 悪い仲間たち エヴァン(一六歳)、シシリア(一四歳)の場合      仲間さがし/家族が一緒にリスクを負う/仲良しグループのリーダー/     いじめっ子/学校の務め・親の務め/加害者の援助 第12章 いじめられて イヴァ(一四歳)、ジム(当時一五歳)の場合      永遠の親友/男の子のいじめ/男が”被害者”になるとき/同世代集団     の大切さ 第13章 責任がもたらす回復 ウィル(一九歳)の場合      回復力/回復に健全なリスクへの挑戦が果たす役割/五年後/リスクは     成長の糧 若者が成長しやすい社会を作るために ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 埼玉県議会 平成13年6月定例会 一般質問 ADHD関連 2001/06/27 ■ ------------------------------------------------------------------------ 注意欠陥多動性障害(ADHD attention-deficit/hyperactivity disorder) Q 斎藤正明議員  いつも落ち着きがなく、手足を動かす、教師が何度注意して も言うことを聞かない、衝動的な行動が目立つ。そんな特徴 を持つ注意欠陥多動性障害への関心が教育現場で高まっております。  以前ならしつけが悪い、わがままと片付けられていた子どもの行動が、実は生 まれ持った障害だとすれば、学校での指導方法、親や友達など、周囲の対応も根 本的に見直す必要があります。  アメリカ精神医学界が作成した手引書によりますと、  1、多動性、着席できない、不適切な状況で走り回る。  2、衝動的、順番を守れない、質問が終わる前に答えてしまう。  3、不注意、気が散りやすい、人の話が聞けない の3つが主な特徴であります。  欧米では、この症状に関する研究は 100年以上の歴史があり、基本的には中枢 神経系の機能障害、または成熟障害とみられておりますが、根本原因はわかって いないようであります。  ADHDの子どもにかかわる教育や医療の関係者が、今最も心配しているのは、 学級崩壊や犯罪と安易に結びつけられることであると言っております。  東海大学医学部の山崎教授は、学級崩壊の原因はADHDではなく、自然発生 的なルールを学ばなくなったり、教師の指導力不足などが背景にあると話してお ります。  教育現場では、ADHAの子どもの存在が崩壊のきっかけになる可能性は否定 できないが、それに引きずられる子どもが増えていることこそ問題であるとする 見方が多いようであります。  文部科学省は、今年度からADHD児など通常の教室に在席しながら、特別の 支援が必要な小中学生への対応について、調査研究を実施することになりました が、県教育部の取組姿勢と実態について、教育長にお伺いをいたします。 A 桐川 卓雄教育長  ADHDにつきましては、現在その原因が究明されてお            らず、その実態や判断基準、効果的な指導方法等につい て、明確になっていない状況にございます。  しかしながら、近年、保護者や教職員から、ADHDに関する相談が寄せられ るようになってきており、その教育の在り方は、今後検討すべき、大変重要な課 題であると認識しております。  お話にございましたように、国においては、ADHDについて総合的な調査研 究に、今年度中に着手すると聞いておりますので、県といたしましては、積極的 にこの調査研究の指定を受けるなど、注意欠陥多動性障害のある児童生徒の教育 について、適切に対応してまいりたいと存じます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 静岡県議会 平成12年6月 定例会議事録 質問と教育長答弁 2000/06/29 ■ ------------------------------------------------------------------------ ○四十三番(岡本 護君)  最後に、教育行政についてのうち、学習障害、LDのある子供に対する理解と 適切な対応についてお伺いをいたします。  LD、まだ耳なれない言葉ですが、専門用語から今や教育用語、日常用語にな りつつあると言われております。LDとは、英語のラーニング・ディスアビリテ ィの頭文字をとった言葉であります。ラーニングとは学習という意味であり、デ ィスアビリティはその能力を出し切れないという意味であり、そのまま日本語に 置きかえれば学習障害とされております。  このLDの子供は個人差はあるものの、知的な発達面では余りおくれていない とされているのが普通であります。したがって、教育的には精神遅滞、つまり知 的障害とは原則的に区分されているのであります。また、子供の努力不足や怠け 、あるいは親の育て方のせいではないとされており、医学的にはまだわからない ことも多いようであります。あの発明王と言われたトーマス・エジソンも、相対 性理論を確立した物理学者のアインシュタインも、実はLDだったと言われてお ります。  以上の基礎知識をもとに質問をいたします。  学習障害のある子供は、自分なりに一生懸命に努力をしても、障害があるため に特定の能力が十分に発揮できず、自信をなくしたり、情緒が不安定になったり、 登校をいやがったりすることがあると伺っております。また、このような子供た ちは、学習上のつまづきとあわせて注意集中の困難や多動なども見られる場合が あり、子供たちを指導する上で、学習障害の正しい理解と特別な援助や配慮が必 要と考えております。一方、学習障害があるかどうかの判断は、一人の教師の理 解や判断では、十分にその状態をとらえることが困難な面があると考えられます。  そこで、学習障害とはどのような状態を指すものととらえておるのか、また、 このような特別な援助や配慮が必要な学習障害のある子供たちの実態はどうであ るかをお伺いいたします。また、各学校では特別な援助や配慮が必要な子供たち に対して、先生方がそれぞれ工夫して、その子に合った指導をされているものと 思いますが、県として今後どのような方策を考えておられるのか、お伺いをいた します。 ○教育長(杉田 豊君)  教育行政についてのうち、初めに、学習障害児への取り組みについてお答えい たします。  議員御指摘のとおり、学習障害のある子供がその子に応じた適切なケアを受け られないで、自信をなくしたり学習意欲を失ったりすることがございます。学習 障害につきましては、医学的にもその原因が必ずしも明らかにされているとは言 えない状況にありますので、そのとらえ方には不確定な要素がございます。そこ で県教育委員会といたしましては、文部省が検討を依頼した調査研究協力者会議 の最終報告に基づきまして、学習障害の定義を、「基本的には全般的な知的発達 におくれはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する、または推論する能力の うち、特定のものを習得と使用に著しい困難を示す児童・生徒」といたしまして、 本年二月に実態調査を実施いたしました。  それによりますと、学習障害児と診断を受けている児童・生徒は、小学校で全 児童数の〇・〇四%、中学校で全生徒数の〇・〇二%であります。県教育委員会 といたしましては、学習障害を初めとする子供の心の問題に科学的かつ適切な対 応が図れるよう、専門家の意見を聞きながら、児童心理学、精神分析学等に基づ く専門的な手引き書の作成や教職員の研修機会の拡充、専門的な支援システムの あり方につきまして、検討を進めてまいりたいと考えております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 岡山県議会 平成12年9月定例会 代表質問及び教育長答弁 2000/09/?? ■ ------------------------------------------------------------------------ 41番(元原敏治君)−−−−  次に,LD児,つまり学習障害を持つ児童生徒の問題について伺います。既に 本会議でも我が党の質問で何度か触れておりますが,LD(ラーニング・ディス オーダーズ)とは,会話はできるのに本が読めなかったり,勉強の成績はよいが 遊びやスポーツのルールが理解できず,みんなと一緒に遊べないなど,ある特定 の能力についてのみ習得や使用に困難を示し,学業や社会生活に支障を来す障害 のことをいいます。  LDの子供たちは,その障害の程度が軽いために,なかなか理解してもらえず, 他人が普通にできることができない不器用なやつだと,周囲から軽べつの対象に なったり,本人の怠慢,親の育て方に問題があるというとらえ方をされてしまう ことなどが多いのであります。しかしながら,適切な指導があれば,障害に改善 が見られ,社会生活もスムーズにできるようになることがわかっております。歴 史的には,アインシュタインやエジソンなど,天才と言われる人たちもLDを持 っていたと言われております。  LDが障害であることの社会的認識は,以前よりも進んではいるものの,いま だに不十分であるのが現状であります。そのような中,文部省はいよいよ本年度 から学習障害を持つ児童生徒のための対策に本格的に乗り出すことになり,15の 県教育委員会に専門家チームを設け,LDかどうかを判定し,対応について助言 するモデル事業を開始,岡山県も学習障害児に対する指導方法に関する実践研究 を委嘱されておりますが,現状はどのようになっておりますか,お聞かせくださ い。 教育長(黒瀬定生君)−−−−  最後は,学習障害児の実践研究についてでございますが,本年度から,岡山市 の小学校3校を研究協力校といたしまして指定をしております。この3校が心理 学,医学の専門家や障害児教育担当者などから成ります専門家チームと協力をし て, 学習障害児の実態把握の仕方, 学習障害に応じた指導方法や指導体制のあ り方等について研究を行うことにしております。現在,協力校におきまして,研 究計画を策定して,学習障害児の理解を深めるための研修会を実施するなど,研 究を進めているところでございます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 岡山県議会 平成10年6月定例会 代表質問及び教育長答弁 1998/06/?? ■ ------------------------------------------------------------------------ 40番(日南 香君)−−−−  次に,ラーニング・ディサビリティーの略称であるいわゆるLD児問題,学習 障害児対策について教育長にお尋ねをいたします。  現在,学習障害とは,知的発達は健常者と変わりがないが,聞く,話す,読む, 書く,計算するなどの特定の課題について問題があり,こうした能力の習得が困 難な障害を指すと言われているのであります。原因について,医学的にはまだ未 解明の部分が多いとされていますが,一般的な症状は,落ちつきがない,言葉が 遅い,はさみが使用できない,周囲の状況が掌握できず集団の中に入れないなど といったアンバランスな発達が顕著に見られるということであります。こうした LD児の出現率は,小学生 100人に対して二,三人程度という推計値があります が,通常,就学後にさきに述べたようなもろもろの問題があらわれてくると指摘 をされております。これが高学年になるにつれて学力の差が出始め,自信を喪失 し孤独な行動に移ったりする中で,いじめの対象となり,不登校の原因となるこ とも少なくないと言われているのであります。仮にLD児であっても,知的発達 のおくれではないだけに検診の際もそのように診断されることはなく,これが早 期の対応をおくらせ,問題を複雑化していく要因でもあるという専門家の見方も あります。学習障害は,まだ比較的新しい概念でありますが,まず岡山県下のL D児の実態については大要をどのように掌握しておられるのか,お伺いいたしま す。  次に,学習障害の判定基準,また判定方法は現状でどのようになっているのか, お示し願いたいのであります。  第3に,学習障害児が,いじめの対象となったり,不登校の原因と見られると いう事実についてはどう認識されているのか。  第4に,LD児に対する指導についてでありますが,何よりも早期発見,早期 指導が肝要と言われており,また,その症状や行動も複雑多岐にわたっているだ けに,より実践的な個別指導のための資料や情報の提供が欠かせないものと思い ます。現場の教員が実際の指導に役立たせることのできる指導事例集や実例集を 作成して配布し,それを教材にした講習会なども随時開催すべきものと考えます が,教育長のお考えについてお伺いいたします。  この質問の終わりに,教職員が学習障害に関する正しい認識を持ち,指導力を 身につけることが学習障害児の指導に役立たせることになると思いますが,知識, 技能を習得するための研修のあり方についてどう考えておられるのか,あわせて お答えを願いたいのであります。 教育長(黒瀬定生君)−−−−  お答えいたします。  まず,学習障害児の判定基準についてでございますが,平成7年3月に出され た文部省の調査研究協力者会議の中間報告を受けて,学習障害の現時点での定義 はお話のようになっております。しかし,学習障害児の判定基準や診断方法につ いては現在統一されたものがなく,個々の心療内科医の判断によってなされてい る現状でございます。  また,県下の実態把握につきましては,統一された判定基準がないことやさま ざまな検査や診断を受けてもらう必要があり,正確な調査をすることは困難で, 実態の把握はできておりません。  次に,不登校の原因等についてでございますが,県教育センターにおいて教育 相談を行っておりますが,学習障害児と思われる相談は,昨年度,電話相談43件, 面接相談8件でありました。そのうち,いじめに関する相談はありませんで,不 登校に関する相談は2件ありましたが,学習障害と不登校との関係は明らかにで きておりません。  最後に,教職員の研修のあり方についてでございますが,現在,文部省が作成 したリーフレットや啓発資料を活用しながら学習障害についての理解を深めると ともに,県教育センターで教師からの相談に応じ,指導方法などについてアドバ イスをしております。  お話の指導事例集を現段階で作成することは困難でありますが,効果的な指導 方法を工夫するために,文部省の研究事例等を参考にしながら教員研修の一層の 充実を図ってまいりたいと考えておりますので,御理解賜りたいと存じます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 岡山県議会 平成8年6月定例会 代表質問及び教育長答弁 1996/06/?? ■ ------------------------------------------------------------------------ 16番(藤木靖史君)−−−−  次は,障害のある子供たちについてであります。ノーマライゼーションの基本 は,同じ場所でともに生きることであります。教育現場は,まさに最初の舞台で あるのです。市町村の就学指導委員会では,障害の様子を判断して養護学校や特 殊学級に入ることを勧めます。  しかし,本人も保護者もみんなと一緒に生活できる普通学級に入りたいと願う のであります。トイレ,机の大きさ,スロープ,教室移動など,最終的には1人 の担任では世話ができないことを理由に受け入れを拒否されるのであります。実 現するためには,先生の加配を一番に考えなければなりません。県教育委員会が 配慮すべきことでありますので,お伺いします。現在,普通学級で一緒に生活し ている児童生徒の数,そして特別に加配している先生の数をお示しください。  また,本年度何校から加配の申請があったのでしょうか。教員定数外の先生を 採用することが難しいことから,市町村では介助員という名目で独自でお願いを しているケースもありますが,いかがお考えでしょうか。  また,岡山県はLD児(学習障害児)に対する支援をどのようにお考えなのか, お聞かせください。 教育長(森崎岩之助君)−−−−  次に, 学習障害児についてでありますが,文部省では,昨年, 学習障害の定 義が出されたばかりであり,指導法はいまだ確立されていないのでありますが, 本年3月,学習障害児の理解や指導の工夫などを示したリーフレットを作成した ところであります。県教育委員会では,このリーフレットを各学校に配布し周知 を図りますとともに,教師や保護者からの学習障害に関する相談につきましては, 県教育センターで個々の状況に応じて対応してきているところであります。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □ 編集後記 ------------------------------------ 18:00 2001/08/03 □ ------------------------------------------------------------------------  前号に引き続き県議会等での議事録を中心に編集しました。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼ LD親の会「けやき」の正会員・通信会員・賛助会員になってください! ▼ ▲ 入会方法等はこちら → http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/join.html ▲ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ LDニュースの記載内容を転載される場合には必ず下記までご連絡下さい ■ 親の会「けやき」連絡先 E-mail: keyaki@box.club.ne.jp [1999.03.12 更新] ホームページ URL : http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/ [1998.07.31 更新] i-mode 版 URL : http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/i/ [2000.05.10 更新] LDニュース 最新号バックナンバーについては下記のサイトから閲覧が可能です URL: http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000000592 [2000.12.21 更新] LD 関連の情報交換・意見交流・質問は下記の「LDフォーラム」をご利用下さい LD-FRM URL: http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/LD-FRM/ [2000.08.17 更新] 編集に際し正確を期していますが、最終保証責任は免責とさせていただきます ■ 挿入されている広告内容や広告主と親の会「けやき」は一切無関係です ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  LD NEWS は「まぐまぐ」 http://www.mag2.com/ を利用して発行しています

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