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■ LD(学習障害)ニュース #287 2001/07/31 発行 登録読者(配信)数 3,268 ■
■ LD = Learning Disabilities LD親の会「けやき」編集 1997/09/10創刊 ■
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■ 東京都教育委員会教育長宛要望書 東京LD連絡会 提出 2001/07/27 ■
■ 広島感覚統合療法講習会 基礎コース01/10/21-22 実践コース02/3/7-9 ■
■ 広報まつえ「お知らせ」より −学校教育課特別支援教育室− 2001/05 ■
■ 山梨県総合教育センター特殊教育部/業務案内/来所相談/電話相談 ■
■ 学習障害児発達相談 姫路市保健所健康課 毎月第3水曜 10:00〜12:00 ■
□ 編集後記 ------------------------------------ 06:34 2001/07/31 □
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■ 東京都教育委員会教育長宛要望書 東京LD連絡会 提出 2001/07/27 ■
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平成13年7月27日 東京都教育委員会教育長 横山洋吉殿
東京LD連絡会
------ 要 望 書 ------
私たち、東京LD連絡会は、都内の3つの親の会(「けやき」、「にんじん村」、
「くじら」)で構成し、約300名の会員がそれぞれの親の会の地域を中心に活
動しています。私たちは、「学習障害(LD)及びその周辺児・者」(以下LD
児と略す)の親の会として、LDに関する東京都などへの要請は「東京LD連絡
会」として共に行動しています。
東京都におかれましては、平成12年1月に学習障害(LD)児等の理解と指導
のため、公立、小・中・高・盲・聾・養学校(園)の全ての教職員(約6万名)
に、「学習障害(LD)児等について理解を深めましょう」のリーフレットを配
布されたことは、LD児に対する具体的施策の更なる一歩と捉え、私たちにとっ
て大きな前進であると考えております。
平成13年1月の、文部科学省「21世紀の特殊教育の在り方について」の報告
の中にLD・ADHDの項目が盛り込まれましたことについても、LD児理解の
更なる前進と受け止めております。また、報告の中に幾度か教育・福祉・医療の
連携が述べられていることは、今後、関係分野の方々が一層連携して、LD児の
具体的対応に向けて取り組んでいただけるものと願っております。
しかし一方では、パンフレット・指導資料集などの配布や講習会の開催など、L
D児に対する様々な取り組みがなされているにも関わらず、実際の教育現場では
校長先生をはじめとする先生方の理解は今ひとつ進んでいないようです。
LD児の出現率は数パーセントと、総児童生徒数に比べて決して少ない人数では
ありません。また、そのうちの多くのLD児が、無理解な環境の中で、適切な対
応を得られず不適応を起こし、不登校・非行・ひきこもり・無気力等の二次障害、
更には就職できないための在宅等を余儀なくされ苦しんでいるのが現状です。ま
た、無理解による「いじめ」は後を断ちません。
LD児の多くは、適切な教育と援助を受けることにより、充実した学校生活を過
すことが十分可能であり、それによって、将来を生き抜く力を獲得することがで
きると考えております。
私たちは、教育現場でのLD児の正しい理解が深まり、適切な教育・援助体制が
充実されることを求めて次のように要望します。
----- 要望事項 -----
1.研 修
(1) 各学校に対してLD児の理解・啓発及び指導集等の資料を活用した校内研修
を行うよう指導してください。また、校内のメンバーの他にLD児を持つ保
護者を加えることが、指導される側と、指導する側の共通理解をはかるうえ
で不可欠なことと思います。
*配布された資料を有効に活用されていない学校が多いようです
(2) 区市町村からの要望に応じて、東京都教職員研修センターで実施されている
学校教育相談研修のスクールカウンセラー研修では、中級・上級者研修でL
D児の指導の実例研修を実践されているとのことですが、この実例研修を初
級者研修にも、また要望のあるなしに係わらず実践してください。
(3) 区市立小、中学校の養護教諭にLD児の理解・指導の研修をしてください。
*LD児の中には、勉強についていけないことや、いじめを受けることなどによ
り、保健室登校をする子どもたちが多くいます。
(4) 東京都教職員研修センターでの、小・中学校通常学級の教師対象研修にLD
児の理解と指導法に関する内容を導入していただきましたが、通常学級の先
生方の参加が少ないようです。できるだけ多くの教師が参加できるように管
理職が配慮していただけるよう指導してください。
*LD児の多くは通常の学級に在籍しているにもかかわらず、心身障害教育と思
っている管理職や教師がいまだに多いようです。この点が改善されることを願
っています。
2.指導者・専門教師の配置や養成
(1) LD概論・アセスメント・指導・コンサルテーションの各領域において、専
門的な指導ができる通常教育担当の指導主事の養成を早急に行ってください。
*通常教育の教師に対する専門的な指導のできる指導主事が少数しかおりません。
(2) 心理教育査定や個別指導計画の作成にあたってLD児の認知特性からの専門
的アドバイスなど、教師へのコンサルテーションができる学校心理士(スク
ールサイコロジスト)の配置や養成を早急に行ってください。また、日本教
育心理学会で認定されたスクールサイコロジストを区市町村に配置してくだ
さい。
(3) LD児の特性に合わせた、適切な指導ができる教師が少ないので、早急に教
師に対して、それぞれの子どものニーズを把握することができるよう研修と
指導をしてください。また、LD児に適切な指導ができる専門教師を養成す
るシステムやネットワークを確立してください。
3.個別指導計画の導入
(1) 通常学級において、個別指導計画をすすめる研究指定校を設け、早急にLD
児の教育に導入できるようにしてください。
*すでに実践をして、成果をあげている学校もあります。
(2) 個別指導計画作成の過程で保護者の意見を取りいれるだけではなく、医者や
学校心理学者等の専門家がメンバーとして参加できるようにしてください。
(3) 各LD児の理解の状況に応じて、特に中学校、高等学校では将来の社会的自
立を念頭に置き、社会生活を営む上で必要なスキルを身につけられるような
個別の移行プログラムを個別指導計画に位置づけるよう検討してください。
4.教員の加配
(1) LD児に適切な指導ができるチームティーチングを増やして、LD児への指
導を進めてください。
(2) 小学校の通常学級に、担任の他に1人の副担任制を導入してください。
*実施を計画している自治体もあります。
5.LDの研究・相談事業
(1) オープンルームを設け、その成果をLD児の教育に導入してください。
(2) 杉並区立中瀬中学校や三鷹市の実績を生かして、それをLD児への教育・指
導相談並びに保護者やLD児が相談ができる体制を充実させてください。
6.LD児への教育環境
(1) 30人学級もしくは、学級定員の見直しをしてください。
(2) 通常学級の授業時やテスト時にLDの特性を踏まえた特別な配慮をしてくだ
さい
*たとえば、書字障害がある場合、答えがわかっていても、漢字で書かなければ
点数にならない状況があります。問題を見るだけでは理解できない場合、文章
題を読んでもらえば、答えを導く事ができる子どももいます。計算障害のある
場合は、簡単な計算問題を解く時から、電卓の使用で、答えが導けます。
上記のような配慮が得られない場合、低得点の結果しかでないことが、学習意
欲の減退につながります。
(3) すべての公立学校において、障害児との交流会をもつように指導してくださ
い。
*世の中には、色々な人がいることを感じ取ることにより、心の優しさを促すよ
うな教育が必要と思います。
(4) LD児には、体験的学習が不可欠であると考えています。2002年度に導
入される「総合的な学習」の中に体験学習を多く取り入れてください。
7.義務教育終了後の進路
(1) チャレンジスクールにLD児を指導できる専門教師を配置してください。
*LD児の高等学校進学に関しては、選択肢が少なく、たとえ入学できても生徒
のニーズからはほど遠い環境であることが多く、本人も親も最も苦しむところ
です。
(2) 南大沢学園養護学校に設置された高等部産業技術科や、青鳥養護学校に設置
された都市園芸科のように、LD児にも適した職業教育のコースを全都に設
置してください。
8.多くのLD児たちが抱える困難は、生涯にわたるものと考えられています。
福祉局・衛生局・労働経済局・その他関係諸機関とも充分連携をとられ、適
切な教育的援助が得られますようご検討ください。
<質問事項> --------------------------
○2002年度から導入される新指導学習要領において、東京都のLD児に関わ
る指針をお聞かせください。また習熟度別授業についての指針についてもお聞
かせください。
○LD児のための専門委員会のモデル事業実施状況と今後の計画についてお聞か
せください。
○管理職を対象としたLDに関わる研修の実施状況と13年度の予定をお聞かせ
ください。
○ティームテーチャーには、どのような先生がなれるのですか、また、実施状況
をお聞かせください。
○通常教育と特殊教育の先生方は相互の授業参観を行っていますか。
○アドバイザリースタッフは、保護者が校長先生に要請すれば、派遣が可能にな
るとのことですが、実際の実施状況をお聞かせください。また、LD児につい
ての派遣の状況についてもお聞かせください。
○学校評議員制度が導入されるにあたり、LD児等の保護者が評議委員のメンバ
ーに加えられるよう指導する予定はありますか。
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「東京LD連絡会」加盟3団体
* 全国LD(学習障害)親の会会員
LD親の会「けやき」 (東京都全域)
* 全国LD(学習障害)親の会会員
「にんじん村」 (世田谷区域)
* 全国LD(学習障害)親の会会員
LD児・者を考える会「くじら」 (多摩地域)
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■ 広島感覚統合療法講習会 基礎コース01/10/21-22 実践コース02/3/7-9 ■
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太田篤志先生(広島大学医学部保健学科)のご厚意により掲載。
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なかなか活動にのれない子ども・奇妙な行動・・・・
感覚運動遊びの指導ポイント・展開が解らない・・・・
これまで、感覚統合の本を読んでみたけれど、現場でぜんぜん生かせない・・
障害児の療育、教育の現場では、このような戸惑いがたくさんあります。広島
感覚統合研究会では、日常の療育活動に携わるスタッフの皆様向けに、このよう
な戸惑いをすこしでも解決できる講習会を開催しています。
療育スタッフ向け講習会は、感覚統合のことを知りたい、概要を把握したい、
ご家庭での日常生活や療育施設・養護学校での保育・教育活動に感覚統合の考え
を生かすことができるようになりたい方向けの講習会です。
この講習会では、療育施設で感覚統合理論をどのように実践に生かすことがで
きるのかを学んで頂くために、基礎コースでは、感覚統合療法の基礎知識をお伝
えし、実践コースでは、現場での観察実習や、グループワーク等を通してより実
践的にお伝えいたします。
1)基礎コース(2日間) −−−−−−−−−−
感覚統合療法の基本的概要について以下のような内容を講義します(講義中心)
{1} 感覚統合及び感覚統合障害とは
{2} 感覚統合の視点から見た子どもたちの行動理解
{3} 感覚統合の評価及び実践
参加条件:どなたでも参加できます。保護者の方も、このコースに限り受講でき
ます。
日 程:2001年10月20日−21日
場 所:広島大学医学部(広島市南区霞1-2-3)
受講料:8,000円 (保護者半額 4,000円)
定 員:50名程度
申込期間:2001年8月20日−9月17日
2)実践コース(3日間) −−−−−−−−−−
知的障害児療育通園施設にて、実際のお子さんと関わりながら、以下の内容につ
いて学びます。(実習・討議中心)
{1} 感覚統合的視点での子どもの観察
{2} 感覚統合的遊び活動の計画と実施
参加条件:広島感覚統合療法講習会基礎コースもしくは日本感覚統合障害研究会
認定講習会 A(基礎)コース、多職種講習会等、これまでに感覚統合
の基礎に関する講習を受講していること
日 程:2002年3月7日−9日
場 所:呉本庄つくし園(広島県呉市焼山北3-21-1)
受講料:12,000円
定 員:18名
申込期間:2001年12月10−2002年1月18日
詳細、申込用紙などは、広島感覚統合研究会ホームページをご参照ください。
http://www.sensory-integration.org/hiroshima/sihiroshimatop.htm
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■ 広報まつえ「お知らせ」より −学校教育課特別支援教育室− 2001/05 ■
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http://www.web-sanin.co.jp/matsue/koho-matsue/1305/kur1305b1.htm
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松江市・学校教育課特別支援教育室 TEL 55−5420
障害等のある幼児や児童生徒への教育は、一人ひとりの状態に応じて特別な配慮
のもとに行われています。また、近年通常の学級に在籍し、学習障害等の教育上
特別な支援が必要な児童生徒についても教育的対応が求められています。このよ
うな個々に応じた教育等の一層の推進を図るために、教育委員会では、4月から
学校教育課特別支援教育室を設置し、教育相談や指導体制等の整備や指導のあり
方の研究など充実を図ります。
子どもの発達や就学等の相談は電話で受け付けます。
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■ 山梨県総合教育センター特殊教育部/業務案内/来所相談/電話相談 ■
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http://www.kai.ed.jp/CENTER/TOKUKYOU.HTM
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● 来所相談 電話相談
相談内容の秘密は厳守します。相談費用は一切かかりません。予約制になってい
ますので,電話でお申し込みください。お気軽にいつでもどうぞ!
※ お問い合わせ先 055(263)4606
● 巡回教育相談 9月から10月にかけて 9地区16会場で行います。
● 教育関係職員に対して,特殊教育に関する基本的,専門的研修を行います。
・特殊教育新任担当教員研修会
・特殊学級設置校新任校長研修会
・就学相談特別研修会
・特殊教育基礎研修会
・心理検査法研修会
・教科等指導法研修会
・感覚・運動研修会
・コミュニケーション研修会
・特殊教育パソコン研修会
・健康・安全I(医療との連携)研修会
・健康・安全II(摂食指導)研修会
・教材・教具研修会
・LD(学習障害)I 研修会
・LD(学習障害)II 研修会
・LD(学習障害)III研修会
● 調査・研究
特殊教育に関する問題点を的確にとらえ研究課題を設定し,調査・研究を行って
います。平成13年度には「LD児の判断・実態把握や指導体制等に関するモデ
ルの研究」を行う予定です。昨年度は長期研修生,主事合同の研究として「自閉
症児童のコミュニケーション(意思表示)に関する研究」を行いました。
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■ 学習障害児発達相談 姫路市保健所健康課 毎月第3水曜 10:00〜12:00 ■
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http://www.city.himeji.hyogo.jp/hokensho/page/03-2.html
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落ち着きがない・お友達の輪に入れない・おしゃべりできるのに会話がうまくで
きない・思いどおりにならないとパニックをおこすなど・・・
お子さまの対応に困っておられる保護者の方のための相談室です。
お子さまの遊びや生活を見直して、接し方のアドバイスをいたします。
☆ と き 毎月第3水曜日 10:00〜12:00
☆ と こ ろ 姫路市保健所 東棟2階
☆ 相談スタッフ 小児科医師・心理判定員・作業療法士・保健婦
★ 予約制となっておりますので必ず事前にお申し込みください。
連絡先 姫路市保健所 健康課 89−1676
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□ 編集後記 ------------------------------------ 06:34 2001/07/31 □
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【LDフォーラムのメンテナンスのお知らせ】
下記期間中、メンテナンスのため全ての会議室をリードオンリーとさせていただ
きます。期間中はご迷惑をおかけいたしますが、ご協力のほどよろしくお願い申
し上げます。
2001/08/10 01:00 〜 08/13 23:00
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▼ LD親の会「けやき」の正会員・通信会員・賛助会員になってください! ▼
▲ 入会方法等はこちら → http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/join.html ▲
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親の会「けやき」連絡先 E-mail: keyaki@box.club.ne.jp [1999.03.12 更新]
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