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==================================================================== LD(学習障害)ニュース #232 2001.02.08 発行 登録読者数 2,997 LD = Learning Disabilities LD親の会「けやき」編集 1997.9.10創刊 ==================================================================== ▼ LD親の会「けやき」の会員(正・通信・賛助)になってください! ▼ ▲ 詳細はこちら → http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/join.html ▲ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ テレビ朝日Nステーション「日教組教研集会特集/LD児を持つ父親」 ■ ■ 担任支援(LD,ADHD)の非常勤職員配置検討 福井市教委 2000/12/14 ■ ■ 千葉県が新年度(01/4)から公立小中8割で「20人学級」 2001/02/05 ■ ■ 香川県公立小学校1・2年生で複数担任制全県で導入 2001/02/05 ■ ■ 親と教員のためのLD周辺児公開学習会/香川県高松市 2001/02/18 ■ ■ 国際治療教育研究所 新TEACCH連続セミナー3回/大阪 2001/03/27 ■ ■ 第17回 日本感覚統合障害研究大会記録(抄録)を公開 1999/11/6-7 ■ ■ 鍋谷まこと先生 ハンドブック LDやADHDの子供さんを持つ御両親へ ■ ■ 健やか親子21検討会報告書−母子保健の2010年までの国民運動計画 ■ ■ 新潟県教育基本計画 第1章三つの施策体系 1いきいき・ひとづくり ■ ■ 学級経営研究会 -学級経営の充実に関する調査研究-報告 1999/11 ■ □ 編集後記 ------------------------------- 20:58 2001/02/07 □ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□■□ この LDニュース は「等幅」フォントでお読みください □■□■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ テレビ朝日Nステーション「日教組教研集会特集/LD児を持つ父親」 ■ -------------------------------------------------------------------- テレビ朝日系 2001/01/30 放送「日教組教育研究集会特集(1) LD児を持つ父親」に対する反響が、下記のサイトで閲覧できます。 News Station NEWS IN-DEPTH というサイトです。 http://www1.tv-asahi.co.jp/n-station/yv/01/0206ld.html http://www1.tv-asahi.co.jp/n-station/yv/01/0206ld2.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 担任支援(LD,ADHD)の非常勤職員配置検討 福井市教委 2000/12/14 ■ --------------------------------------------------------------------  福井新聞「論説」2000年12月14日付けより抜粋。全文は下記で閲覧可。  http://www.fukuishimbun.co.jp/jp/ronsetu.html −−−−−−−−−−−  読み書き計算など特定の学習能力が著しく困難なLD(学習障害)や極端 に落ち着きのないADHD(注意欠陥・多動性障害)。こうした発達障害の 児童生徒への対応が問題になっているが、福井市教委は担任の教師を支援す る非常勤職員配置の検討を始めた。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 千葉県が新年度(01/4)から公立小中8割で「20人学級」 2001/02/05 ■ -------------------------------------------------------------------- 毎日教育メール 2001-02-05 No.177 から抜粋。全文は下記で閲覧可。 http://www.mainichi.co.jp/life/kyoiku/edumail/index.html −−−−−−−−−−−− 千葉県教委は4月から、公立小中学校(30人以上の学級設置校)の約8割 で「20人学級」規模の少人数授業をスタートさせると発表した。児童、生 徒が学習上つまずきやすい小学校1〜2年の算数、国語と中学校の英語、数 学、理科を中心に段階的に拡大を図る。国の教員定数改善計画に伴い、新年 度は県内教員を現行の定数より約160人増員できる措置を利用し、実現す る。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 香川県公立小学校1・2年生で複数担任制全県で導入 2001/02/05 ■ -------------------------------------------------------------------- 毎日教育メール 2001-02-05 No.177 から抜粋。全文は下記で閲覧可。 http://www.mainichi.co.jp/life/kyoiku/edumail/index.html −−−−−−−−−−−− 香川県教委は、公立小学校の1、2年生クラスで、担任を2人配置する「複 数担任制」を新年度から導入する。子供が騒いで授業が成り立たない「学級 崩壊」が問題になっていることを踏まえ、教育の入り口で一人一人に学習習 慣や集団生活のマナーを身に着けさせるのが目的で、全県的な導入は全国で 初めて。多人数のクラスから順次、実施していく。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 親と教員のためのLD周辺児公開学習会/香川県高松市 2001/02/18 ■ --------------------------------------------------------------------   親と教員のためのLD周辺児公開学習会   学校や家庭での具体的対応Q&A  日 付 2001年2月18日(日) 午前10時〜  場 所 高松市女性センター  講 師 香川大学教育学部 絵内 利啓 教授 (精神科医)  参加費 非会員500円  主 催 香川LD周辺児(者)親の会  E-mail imoto@siren.ocn.ne.jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 国際治療教育研究所 新TEACCH連続セミナー3回/大阪 2001/03/27 ■ -------------------------------------------------------------------- 日 程 2001年3月27日(火) 9:30 開始          3月28日(水) 16:30 終了 会 場 大阪朝日生命ホール 大阪市中央区高麗橋4-2-16 テーマ 高機能自閉症、アスペルガー症候群のためのTEACCHプログラム 講 師 ジョン・ドカティ先生/ノースカロライナTEACCHセンター長     佐々木正美先生/川崎医療福祉大学教授 参加費 20,000円 問合せ 国際治療教育研究所セミナー係 TEL 03-3586-3240 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 第17回 日本感覚統合障害研究大会記録(抄録)を公開 1999/11/6-7 ■ -------------------------------------------------------------------- 第17回日本感覚統合障害研究大会 1999年11月6日〜7日広島 「脳に栄養!」 〜いつでも どこでも だれでもできる感覚統合〜 1999年11月6、7日、広島にて行われた第17回日本感覚統合障害研究大会の記 録(抄録)が下記サイトで公開されています。 http://home.hiroshima-u.ac.jp/aohta/notice/congress.htm −−−−−−−−−−−−−−−−−−− #1 大会特別企画 「感覚統合のいろんな実践 〜いつでも、どこでも、だれでも〜」  コーディネーター 札幌医科大学保健医療学部 佐藤 剛  生活に生かすためのポイント (長崎大医療技術短大部 土田 玲子)  家庭で出来る遊具に頼らない遊び方 (京都大医療技術短大部 加藤 寿宏)  教室のなかで (長崎県立野崎養護学校 野田勲千代)  療育通園プログラムのなかで (岩国市太陽の家 清原 英子)  手作りクリニックのなかで (こどもの発達研究室きりん 椎野 広久)  訪問地域リハのなかで(広島県立身障者リハビリセンター 酒井 薫美)  乗馬療法と感覚統合療法の接点について(呉本庄つくし園 中川 雅史)  YMCAのなかで(長崎YMCA 林田 希歩子) #2 シンポジウム 「げんき君の周りで」  母親の立場から(長崎LD親の会「のこのこ」緒方 康子)  教師の立場から(長崎市立日見小学校 佐藤 政明)   作業療法士の立場から(長崎大医療技術短大部 土田 玲子) #3 講演 瞳が輝く生き方を求めて    〜日常の暮らしのなかで息子ひろしが発する興味を   どう捉え、どう育てたか〜  講師 専業主婦 深見 憲     菓子工房 petit four Hiroshi 営業主 深見 博 #4 教育講座 「Art of Therapy セラピーのコツ」 ○ 学習障害児セラピー展開の実際 (熊本リハビリ学院 日田 勝子) ○ Lois Hickmanから学ぶもの 〜Niwot Therapies(米国)の紹介〜 (北九州市立総合療育センター 渡辺 直美) #5 モーニングセミナー 1 スヌーズレン  〜障害を持つ人々と共にくつろぎ、楽しむ活動〜          (島田療育センター 鈴木 清子)   2 アフォーダンス 〜環境が引き起こす子供の遊ぶ力〜 (吹田市立わかたけ園 野村 寿子)  3 Occupational Science(作業科学)と感覚統合療法  (札幌医科大学保健医療学部 佐藤 剛) #6 入門講座 「感覚統合入門」      講師 秋田大学医療技術短期大学 篠川裕子 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 鍋谷まこと先生 ハンドブック LDやADHDの子供さんを持つ御両親へ ■ -------------------------------------------------------------------- 兵庫県親の会「たつの子」のホームページで公開されています。 http://www.sanynet.ne.jp/~tatunoko/dr-nabetani1.htm −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−前書きより抜粋。 LDやADHDの子供さんを持つ御両親へ (特に多動・衝動性についてお困りの方へ) このハンドブックは私が今までお会いしてきた、様々な発達上の問題に悩む 親子の方々と共に考えてきて得てきたものです。もちろん、子供さんはひと りひとり個性をもっており皆違っておられるので、あてはまるところや納得 いかない部分も多々あるかと思います。しかし10の項目をあげていますが、 ひとつでも何か悩みの解決のヒントになれば幸いです。決して、「○○しな ければならない」といった目的で書いたものではないことを始めに御了承下 さい。 ルネス花北(姫路市総合福祉通園センター)  小児科医師、 鍋谷まこと ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 健やか親子21検討会報告書−母子保健の2010年までの国民運動計画 ■ -------------------------------------------------------------------- 健やか親子21検討会報告書−母子保健の2010年までの国民運動計画 平成12年11月 健やか親子21検討会 (旧厚生省主管) http://www.mhlw.go.jp/search/mhlwj/mhw/other/topics/sukoyaka/tp1117-1_c_18.html から抜粋して転載。 −−−−−−−−−− 第3節 小児保健医療水準を維持・向上させるための環境整備 1 問題認識  21世紀の少子・高齢社会において産まれた子どもが健やかに育つように 支援することは、小児の保健と医療の主要な課題である。多くの疾患を克服 し、高い小児保健医療水準を20世紀に達成した我が国においても、QOL の観点や健康な子どもの健全育成をも視野に入れ、小児保健医療水準を維持 ・向上させるための環境整備を、21世紀に取り組むべき主要な課題として 位置付け重点的に進める必要がある。  保健医療水準の向上に向けては、母体の胎内で発達を遂げながら出生の時 を待つ胎児期から手厚く支援することが必要である。このため、周産期医療 ・小児医療体制の整備等を通じた更なる努力が必要である。また、新生児医 療の進歩により救命された低出生体重児等が健やかに育つための継続的ケア 体制の整備も必要である。さらに、諸外国と比べて乳幼児の事故死が多いな どの克服すべき課題への対応も求められる。  一方、地方公共団体においては、本庁レベルで母子保健の技術職の担当が 減少したところもあること、専門的・技術的機能が強化された保健所の母子 保健業務において広域的な連絡調整機能が低下したこと、市町村の介護保険 部門等への業務の重点の移行に伴い、母子保健の活動が低下したこと等が指 摘されており、地域保健における母子保健サービスの水準の維持が問題とな っている。  また、小児医療においては、小児医療の不採算に伴う小児病棟の縮小・閉 鎖による小児医療水準の低下、小児救急医療レベルの低下、小児科医師志望 者の減少等の問題が生じている。特に新生児医療、小児救急医療等の分野や 細分化された専門分野の小児科医師の不足が懸念されているが、研修体制の 確保等、一朝一夕では解決できない問題を抱えており、これを放置するなら ば小児医療体制の崩壊につながりかねない危険性を有している。  このように、これまで我が国が達成した世界最高レベルの小児保健医療水 準や地域保健サービスのレベルを低下させかねない事態も出現しており、そ の維持のための対策も極めて重要である。  我が国の乳幼児期の健康診査のシステムは世界でも最も整備され、受診率 も高いが、健康診査の精度や事後措置などについて地域間の格差が大きいこ とや、心身障害児や慢性疾患児のQOL向上のためのこれまでの対応は十分 とは言えず、ともすると個々の機関・施設又は個人の努力に委ねられてきた こと等が指摘されている。また、児童福祉や学校保健との連携も課題となっ ており、心身の発達に関して諸問題を有している子どもの問題なども新たな 課題として指摘されている。  さらに、広く子どものいる家族が生活しやすい社会環境の実現に向けた取 組が求められる。特に、子どもが病気になった時のため、家庭や医療機関等 で親が看病しやすい体制や入院が長期にわたる場合の入院環境や在宅医療を 支援する体制の整備なども求められる。 2 取組の方向性 (1)地域保健  母子保健法に基づき地方公共団体が実施する体系的な母子保健サービスは、 平成9年度から市町村と保健所との役割分担もなされ、市町村で策定された 母子保健計画等に基づく施策が展開され、高水準が保たれてきている。しか し、その保健水準が一見良好であるが故に、介護保険や高齢者対策など他の 施策に比べて、その重要性に見合った適切な資源投入が行われていない場合 もみられ、事業の企画・実施にも、サービス提供のための人材投入において も他の施策に比べて等閑視される傾向がある。しかしながら、少子化に伴い、 母子保健サービスの必要性はむしろ高まっており、多くの社会的な問題が生 じつつある。  医師や保健婦・士をはじめとする人材の本分野に関する専門性・経験や、 母子保健・小児医療・児童福祉をはじめとする関係機関との連携システムは、 一旦、失われると、その回復・再構築は長きにわたる時間が必要となる。こ うしたことから地方公共団体の責任者をはじめ関係者の理解を得て、その予 防のための体制の確保を図る必要がある。 ア 健康診査等  これまで培ってきた乳幼児期の健康診査システムは世界最高を維持し、健 康診査の精度や事後措置などについて、質の維持・向上を図り、乳幼児期の 疾患や障害の早期の発見と早期療育につなげるよう努力していく必要がある。  また、健康診査の場を利用し、親子の心の問題への対応や育児支援を推進 していく必要がある。  さらに、注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)、自閉症 (特に知的障害を伴わないもの)など従来の保健、医療、福祉、教育等の施 策で必ずしも十分な対応がなされていない子どもの問題についても今後、調 査研究をはじめ、積極的な取組が必要である。 −−−−−−−中略−−−−−−− (2)小児医療  小児医療は、単に疾患の診断や治療だけでなく、乳幼児の発育発達の評価、 育児上の問題に関する相談、予防接種を中心とした疾患の予防、家庭内や学 校における健康上の問題の解決など、医療や保健の広い範囲の活動が求めら れている。今後、少子化が進行するにつれて、育児上の不安を覚える両親が 増え、身近なところでそうした活動を含めた小児医療を受けたいとの要望は ますます強まるものと推測され、このような要請にも応えていく必要がある。  一方、小児医療の不採算性から、小児病棟を縮小・閉鎖する病院の増加が 危惧されている。また、小児科医について、採算性の問題や、他科と比較し て当直が多く勤務体制が激務であること、少子化により患者数の増加が見込 めないことなどから、小児科医を志望する医学生が減少していることが指摘 されている。  このような小児医療の特殊性を踏まえ、他科と比較して遜色なく小児医療 が確保できるよう、診療報酬の改善を図る等の医療経済面を含む制度的なア プローチが不可欠であるとともに、医療関係者の努力も必要である。 ア 小児救急  小児救急医療については、従来からの初期、二次、三次といった体系的な 救急医療体制が十分に機能しているとは言い難いとの指摘がなされている。 患児の保護者の側から見れば夜間も診てくれる信頼できる小児科医が近くに おらず、医療提供側から見れば特定の医療機関に重症度にかかわらず患児が 過度に集中し、小児科医の過重労働等の問題が生じているということである。 この理由としては、共働き夫婦の増加により家庭で子どもの異常に気付くの が以前より遅い時間帯になっていること、核家族化に伴い子どもの健康に関 する祖父母の経験と知識が生かされていないこと、保護者が小児専門の医師 による診断・治療・説明を希望する傾向にあることなどがあげられる。これ らの点に留意し、小児救急医療体制の整備を早急に行う必要がある。 イ 小児の入院環境・在宅医療  心身の発達・発育に障害を有する児童や長期にわたる治療が必要な児童の QOL向上のため、医療機関は、児童福祉、療育、特殊教育などの機関と連 携し、小児の入院環境や在宅医療の整備に向けた総合的な取組を行う必要が ある。  小児の入院については、成長・発達途上にある小児の特性を踏まえた生活 環境の整備を行う必要がある。また、長期に入院する患児の心のケアのため 対策や、患児の家族の支援体制の整備を推進する必要がある。さらに、子ど もが病気になった時に、子どもを家庭や医療機関等で看病できるよう、親が 周囲に気兼ねなく休めるような社会環境を実現していく必要がある。  また、新生児集中治療管理室(NICU)に長期に入院する患児や急性期 を乗り切ったハイリスク児、長期慢性疾患児等について在宅医療を推進する ための体制を整備する必要がある。 3 具体的な取組 (1)地域保健  妊娠・出産から乳幼児期にわたり保健サービスの提供や評価を行う母子保 健業務は、極めて技術的でかつ専門性が高いことから、医師等の技術職を確 保することや、母子保健の専門分野について関係職員の一層の研修の充実を 図る。  また、世界でも最高の水準にあると言われる我が国の母子保健の水準を今 後も維持していくために、住民に身近なサービスを提供する市町村において は、保健相談・保健指導・訪問指導・健康診査等の母子保健のサービスを低 下させないよう、雇い上げによる助産婦等の関係専門職種の活用も含め人的 体制を確保していく。 ア 健康診査等  乳幼児期の健康診査は、精度や事後措置などについて、住民のニーズを踏 まえ、質の維持・向上を図っていく。また、健康診査等で早期に発見された 障害児や注意欠陥多動性障害、学習障害、自閉症などを含め心身に関して諸 問題を有しており、将来、精神・運動発達面等において障害を招来するおそ れのある乳幼児・児童等への支援を充実する。そのために、障害等の早期発 見体制の整備や親に対する適切なインフォームド・コンセントの実施、効果 的な早期療育のプログラムの策定を行うとともに、地域の療育関係機関ネッ トワークを整備し、地域の療育機能の充実を図り、障害児と親へのコミュニ ティ・サポート機能の強化を図る。 −−−−−−−後略−−−−−−− ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 新潟県教育基本計画 第1章三つの施策体系 1いきいき・ひとづくり ■ -------------------------------------------------------------------- 下記サイトからの転載。 http://www.pref.niigata.jp/sec04/ja/tyoukei/tyoki/keikaku01/hitodukuri(3).htm −−−−−−−−−−−−−  新潟県教育基本計画編: 第1章 三つの施策体系 1 いきいき・ひとづくり (3)子どもたちの未来を拓く学校づくり −−−−−−−−中略−−−−−− 【施策の方向】 ● 障害の種類や程度に応じた適正な就学を進めるため、就学指導体制及び   早期教育相談体制の整備に努めます。 ● すべての地域において、子どもたちが適正な障害児教育を受けることが   できるよう、特殊教育諸学校や特殊学級、通級指導教室の整備を推進し   ます。 ● すべての子どもが経験を広め、豊かな人間性や社会性を身につけるため、   学校や地域での交流教育を推進します。 【施策の展開】 適正就学の推進 1 恒常的、効果的な指導機能を持った就学指導体制の整備に努めます。 2 障害のある幼児や児童生徒、その保護者等に対して行う巡回教育相談を   充実するとともに、早期からの就学相談・教育相談体制の整備を推進し   ます。 障害児に対する教育環境の整備 1 各地域の障害児の実態を踏まえて、特殊教育諸学校や特殊学級の適正配   置に努めます。 2 学習障害(LD)児など通常の学級に在籍する軽度の障害児に対して、   障害の改善のために必要な特別の指導を行う「通級指導教室」の計画的   配置に努めます。 3 情報教育を推進するため、コンピュータ整備とインターネットへの接続、   校内LANの整備を進めます。 4 校舎等の改築や改修を計画的に進め、安全性の向上を図るとともに、エ   レベーターや階段昇降機の整備、スロープの設置など、障害に対応した   良好な教育環境の整備を進めます。 学校や地域における交流の推進 1 特殊教育諸学校と小・中・高等学校、地域社会との交流教育を推進する   とともに、学校内での日常的な交流教育の充実に努めます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 学級経営研究会 -学級経営の充実に関する調査研究-報告 1999/11 ■ -------------------------------------------------------------------- http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/11/09/990903c.htm から抜粋して転載しました。 −−−−−−−−−−−−−−−−− 学級経営研究会は、平成11年2月に文部省より研究委嘱を受け、「学級経 営の充実に関する調査研究」(平成10・11年度)を進めてまいりました。 マスコミなどで「学級崩壊」と称されている現象の実態について全国各地に 赴き、経営困難な事例に接した関係者の方々のお話をできるだけ丁寧に聞き 取ることといたしました。ご承知のように、学級経営の困難な状況について 正確な情報を得ることには多くの困難が伴います。したがって、本調査では できるだけ詳細かつ多角的な情報収集に努め、多面的な分析を心がけたつも りです。これらのデータを補うために、教育行政等関連機関の対応や家庭・ 地域・学校間の連携の実態についても情報収集を行いました。 もとより不十分な内容ですが、これまでの研究の成果を中間報告書としてと りまとめることといたしました。なお、本報告書は中間的なまとめにすぎず、 今後のさらなる調査研究を通じて補足・修正される余地を残しております。 読者の忌憚のないご意見をいただきますとともに、今後とも関係各位のご助 言・ご協力をいただきますよう改めてお願い申し上げます。 最後になりましたが、お忙しい中を調査にご協力いただきました全国の関係 者の皆さまに心からお礼を申し上げます。また、時間的な余裕のない状況で 本調査の実施と報告書の作成に当たられた関係者の方々に謝意を表する次第 です。 平成11年9月 学級経営研究会 代表 吉田 茂(国立教育研究所・所長) −−−−−−−−−−−中略 ケース2:特別な教育的配慮や支援を必要とする子どもがいる事例 【事例の概要】 人口2万人弱の小さな町の中規模小学校(各学年2学級)。R男は、小さな 頃からやんちゃな男の子だった。混乱は入学式から始まった。R男は式の間 中会場を走り回り、保護者たちは驚きの色を隠さなかった。参観日でさえR 男を教室に戻すのに10分を要した。授業中座っていることはなく、教室の掲 示物を次々にはがした。この学級(児童数25名)には、集団になじめない子 どももいた。入学当初から落ち着きのない学級だった。みんなイライラし、 とげとげしい雰囲気が学級を支配した。 担任のA教諭(女性、30歳代)は中堅どころの教師であったが、これまでの 経験はまったく生かせなかった。A教諭一人に負担がかかり、心身ともに疲 れ切っていた。R男が「先生いや、学校いや」というと「そんなこというと 給食をあげないわよ」と叱った。困難な状況は教師を疲弊させ、余裕のない 状況に追い込んでいった。他方、保護者たちには協力してことに当たろうと いう雰囲気もなく、ただ単にR男への不満を募らせ学校への愚痴をこぼすだ けだった。学年会や PTA総会では形式的なことばかりが取り上げられ、学級 をつくっていこうという意識は芽生えないまま1年が過ぎた。 2年生になり学級の編成替えはなかったが、学校の慣行に従って担任が替わ り、40歳代のパワフルな女性教師B教諭が引き継ぐことになった。B教諭は 怒ったりどなったりもするが、抱きしめたりもすることで子どもたちの信頼 を獲得していった。授業中定期的にR男の座席に行き、彼の体に触れて落ち 着かせた。と同時に、R男を含めた子ども全員をペアにして授業を進めた。 次第に、学級に絆が生まれ、安心感が広がっていった。大きな変化が起こっ た。「異質な存在」と見られがちなR男と上手に共生することで、子ども自 身に新しい成長が見られたのである。R男とペアになったS子自身「2年生 はとても楽しかったよ」と振り返り、S子の母も「R男くんがいることで娘 は成長させていただきました」と語っている。B教諭は「違い」を生かして いくことで、学級の新しい可能性を創造していったのである。 しかし、3年生でクラス替えが行われ、学級担任も交代し、B教諭は高学年 の学級担任となった。R男の様子は再び1年生の頃に逆戻りしていった。そ んな中で、「あれでは授業にならない」と子どもを転校させた保護者もいる という状況にある。 【考 察】 (1)教育的配慮の必要性の的確な判断 公立小学校には、さまざまな経験と背景を持った子どもたちが就学します。 学習上の困難を抱えている子どもも就学してきます。小学生全体に占める割 合は明らかではありませんが、こうした中にはLD(学習障害)やADHD(注意 欠陥・多動性障害)と診断される場合もあるようです。しっかりした学級を つくらなければと肩に力が入っているときに、教師の指示が通らない子ども がいると焦ってしまいます。しかし、当の子どもたち(特に低学年)にして も、自分のはっきりした意思で混乱したり「キレ」たりするわけではないの です。さまざまな環境や生理状態が重なって、子どもたちは大人からは背景 や原因が見えにくい行動をとるときがあります。まずは、子どもの心身の状 態を丁寧かつ適切に把握することが先決です。必要に応じて、保護者が医療 機関との相談を進めるなどして適切な配慮をし、当事者である子どもの利益 を最優先させながら最善の手だてを考えていくことが求められます。そうす ることでよりよい方向で改善していった例も見られます。固定観念で子ども を捉えることには慎重であるべきですが、学級編成や校内人事に際して、指 導経験の豊富な教師を配置するなど特別な配慮を行うことも必要かもしれま せん。 (2)息の長い取り組みのための体制づくり せっぱつまった状況になると、どうしても早まった判断をくだしたり、不適 切な対応をしてしまいます。焦りを生み出す状況を一人で受け止めることに こだわらずに、学年や学校という単位で組織的な対応を考えてみることも必 要です。よいアイデアが出てくるかもしれませんし、協力して力を出し合う ことの楽しさや豊かさを実感できるかもしれません。「ふさわしい教師」で あるという理由で同じ教師を担任として当該学級に配置し続けることは難し いのですから、息の長い取り組みを行うための体制づくりも合わせて考える ことが大切です。 (3)「違い」を生かす学級づくり 多様な子どもたちが一つの教室で過ごすことで「混乱」が生じることも少な くありません。そんなとき「特別な教育的配慮や支援を必要とする子ども」 を排除するのではなく、学級活動などの機会を生かして、学級に互いに支え 合い励まし合う関係をつくることによって、子どもたちがより豊かな成長を 遂げることができるようにすることが大切です。 −−−−−−−−− 下記のサイトでも閲覧できます。 http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/12/05/2-2.pdf ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □ 編集後記 ------------------------------- 20:58 2001/02/07 □ -------------------------------------------------------------------- また、雪になりました(関東)。今年は良く降りますね。あと少しで登録読 者数3,000を突破いたします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ LDニュース記載内容を転載される場合は必ず下記までご連絡下さい ■ 「けやき」連絡先 E-mail: keyaki@box.club.ne.jp [1999.03.12 更新] 「けやき」URL: http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/ [1998.07.31 更新] i-mode URL: http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/i/ [2000.05.10 更新] LDニュースのバックナンバーの閲覧については以下のサイトからできます http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000000592 [2000.12.21 更新] LDに関する情報交換・意見交流・質問は「LDフォーラム」をご利用下さい LD-FRM http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/LD-FRM/ [2000.08.17 更新] ■ 編集者は掲載内容に関して最終保証責任を負うものではありません ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ LD NEWS は「まぐまぐ」 http://www.mag2.com/ を利用して発行しています

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