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LD(学習障害)ニュース #185 2000.08.18 発行 登録読者数 2,656
LD = Learning Disabilities LD親の会「けやき」編集 1997.9.10創刊
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▼ LD親の会「けやき」の会員(正・通信・賛助)になってください! ▼
■ A Guide to the Individualized Education Program (IEP) 2000/7 ■
■ 薬にできること,できないこと-ADHDをもつ子どもへの効果的対応法 ■
■ 21世紀の特殊教育の在り方に関する調査研究協力者会議 (第2回) ■
■ 横浜市議会「LDの現状認識と今後の対応」について質疑 2000/2/23 ■
□ 編集後記 ------------------------------- 22:58 2000/08/17 □
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▼ LD親の会「けやき」の会員(正・通信・賛助)になってください! ▼
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「けやき」には、LD(学習障害)児・者のお子さんを持つ親御さんはもち
ろん、LDに関心をお持ちの方であれば、どなたでも入会できます。ただし、
正会員・通信会員・賛助会員の種別がございますので、趣旨をよくご理解の
うえ入会していただきますよう、お願い申し上げます。
なお、お子さまが専門機関等で正式に「LD(学習障害)」と診断・判断さ
れているか否かは、入会の条件とはしておりません。ただし、入会後で結構
ですが、専門機関等へご相談されることをお薦めしております。専門機関等
については、入会後お問い合わせ下さい。
入会案内はこちらを参照して下さい。
http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/HTML/KEYAKI/K_08.html
入会申込みはこちらを参照して下さい。
http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/enter_form.html
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■ A Guide to the Individualized Education Program (IEP) 2000/7 ■
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"A Guide to the Individualized Education Program (IEP)" が、この7月
末に公表されました。以下のサイトで閲覧できます。
http://www.ed.gov/offices/OSERS/OSEP/IEP_Guide/
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"A Guide to the Individualized Education Program"
Office of Special Education and Rehabilitative Services
U.S. Department of Education July 2000
-- Contents --
- Introduction
- The Basic Special Education Process under IDEA
- A Closer Look at the IEP
- Contents of the IEP
- Additional State and School-System Content
- The IEP Team Members
- Writing the IEP
- Deciding Placement
- After the IEP Is Written
- Implementing the IEP
- Reviewing and Revising the IEP
- What If Parents Don't Agree With the IEP?
- Summary
- Sample IEP Form
- Information Resources
- Attachment A
The federal regulations for Individualized Education Programs and
additional guidance on the content of the IEP.
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■ 薬にできること,できないこと-ADHDをもつ子どもへの効果的対応法 ■
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「えじそんくらぶ」の Web site で、以下の資料が公開されました。LDにも
ふれています。
自己解凍形式 (ZIP)のファイルになっていて、以下のサイトからダウンロー
ド後、解凍します。解凍後「ワード」で読めるようになります。
http://www.e-club.gr.jp/siryou.htm
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「薬にできること、できないこと」ADHDをもつ子どもへの効果的対応法
目次
1. 障害とは
2. ADHDの原因と薬物療法
3. 薬にできること、できないこと
4. 実行機能とは
5. ワーキングメモリとは
6. 心理的対応....セルフエスティームと二次的情緒障害
7. 教育的対応....学習障害と7つの知性
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「この報告の複写、転載、二次利用などについては、著作権を所有するえじ
そんくらぶの許諾を得てください。内容に関するお問い合わせは、えじそん
くらぶへお願いします。」
とのことですので、ご注意下さい。「えじそんくらぶ」の問い合わせ先は、
http://www.e-club.gr.jp/ に記載されています。
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■ 21世紀の特殊教育の在り方に関する調査研究協力者会議 (第2回) ■
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http://www.monbu.go.jp/singi/chosa/00000411/ からの転載です。
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21世紀の特殊教育の在り方に関する調査研究協力者会議(第2回)議事要旨
1.日 時 平成12年7月4日(火)10:00〜13:00
2.場 所 虎ノ門パストラル松の間
3.出席者
(協力者)安彦(ひ)、飯田、岩上、上野、江草、大南、河合、瀬尾、西嶋、
野崎、細村、三浦、宮崎、村田の各氏
(文部省)御手洗初等中等教育局長、玉井審議官、池原特殊教育課長、徳久
中学校課長、月岡小学校課長、今井特殊教育企画官、鈴木視学官、
宮川視学官、吉富特殊教育課課長補佐ほか関係官
4.議事内容
(1)事務局より前回欠席の江草委員を紹介
(2)事務局より配付資料の確認
(3)高委員より資料に基づき「世界の特殊教育について」、事務局より
「特殊教育と特別支援教育の関係」についてそれぞれ説明の後、フ
リートーキングが行われた。主な意見は以下のとおり。
○現在の通級による指導は自立活動を中心とした指導であり、特殊教育とい
う範疇に含まれている。一方、LDやADHDの場合は、教科の補充指導に重点を
おく新しい形態と考えられ、特殊教育と特別支援教育の中間に位置づけられ
るのではないか。
○特別支援教育に名称を変更するということは、特殊教育そのものが特別な
ニーズに対応する教育へ更に拡充するものであり、学校教育法上の「特殊教
育」の用語について変更しないと整理がつかないのではないか。
通級による指導については最近次第に自閉の子どもが増えている。また、知
的障害養護学校の中で自閉の子どもを教育することでいいのかという不安も
ある。自閉の子どもが増えてきていることも含め、特別なニーズに対応する
教育が形態とか場ではなく、実態を追認する形で拡充する方向で進めていく
必要があるのではないか。
○学校教育法上の「特殊教育」は、盲・聾・養護学校と特殊学級における教
育とされているが、通常の学級にも障害児や、特別な教育的支援が必要な子
どもがいるという実態を踏まえ、特殊教育課では、特殊教育のノウハウを活
用できる教育を積極的に推進していくこととして特別支援教育課に名称変更
する予定である。あくまで組織上整理をしたものである。
○「特殊教育」という言葉には抵抗はないが、「特殊」という言葉に特別な
ニュアンスを感じている方は多い。特別支援教育課に変わるということが、
教育的ニーズにまで対象を拡げるということは、大変望ましい変更だと思う。
しかし、「特殊教育」という言葉そのものをそろそろ考え直した方がいいの
ではないかと思う。
○校長会でも「特殊教育」という用語の検討についての意見は出ている。現
状の中でも養護学校の院内分教室でADHDの子を指導している現状がある。特
別支援教育の対象には、通常の学級に在籍する様々な障害を抱えた子どもた
ちへの対応と理解をしている。学校教育法施行規則に、通級による指導が平
成5年に付加されたわけであるが、現状を考えると、学校教育法の考え方も
少し拡げて考える必要性が出てくると考える。
○現行法を整理すると事務局で整理したとおりであるが、現状は現行法にそ
ぐわなくなっている。盲・聾・養護学校は組織として残す必要があるが、小
・中学校の特殊学級の概念については検討していく必要があるのではないか。
○事務局で整理した「特殊教育」と「特別支援教育」の関係については、現
行の制度を踏まえたものと思う。しかしこのような体制が長期間続くことは
疑問がある。
例えば、通級指導教室が盲・聾・養護学校の中にある場合があるが、通級に
よる指導が「特殊教育」に入らないと現場は混乱すると思う。
○外国人なども特別な支援を必要とする子どもであるが、あくまで特別支援
教育とは心身上の障害があるものが対象と考えるのか。
○特別支援教育課の対象とするものは、心身上の何らかの理由により特別な
教育的支援を必要とするものである。これは、特殊教育のこれまでのノウハ
ウを生かせる範囲に限定した。外国人子女や帰国子女への教育については、
今後、国際教育課が対応していくこととなっている。
(4)事務局から「就学指導の仕組みと実態について」、瀬尾委員から「今
後の就学指導の在り方について」それぞれ説明の後、フリートーキングが
あった。主な意見は以下のとおり。
○市町村教育委員会の就学指導の実態の調査結果は、市の中にいくつ養護学
校等があるかによって、相談がうまくいくか否かの差が出ると思う。群馬県
など市立の養護学校が多い市は、特殊学級と行政的なレベルが同じであると
保護者は感じている。
○就学指導がうまくいくか否かは、市民が障害に対する理解をどの程度持っ
ているか否かによって違ってくるのではないか。明らかに養護学校、福祉施
設がある町とない町で差がある。ある町のほうが理解が深いのではないか。
就学指導委員会委員の経験からいうと、[1] 親の意見をどの程度聞くかとい
うこと、[2] 指導主事がその子の学区の校長と連絡を取りながら、就学指導
委員会にかかるまでに何回面会していたかということ、[3] 診断評価を第三
者が行っているということが必要である。また、早期の教育相談のあり方に
ついて、医療・福祉・教育が集まるだけでなく、非常に微妙な家族の心境と
いうものをどのようにくみ取るのかということを検討すべき。
○保護者の意見表明、気持ちをくみ取る機会も必要であると思う。
○一人の子どもが就学するまでに周りの人による理解と支援があったならば、
いろんな面で就学に迷いが無く、スムーズにいくのではないかと感じる。
また、県の就学指導委員会で一番感じたことは、保護者と相談員の間での信
頼関係の重要性である。普通学級に入って途中で特殊学級又は養護学校とい
うように柔軟に運用するなど、楽しい学校生活を送らせることが親の願いで
ある。
○特殊学級にいくか、普通の学級にいくかについては行政処分なのか。就学
指導委員会を傍聴することを保護者に認めている市が少ないということに驚
いている。児童の権利条約の観点から、保護者だけでなく子どもの意見表明
も保障する必要がある。
○小学校も盲・ろう・養護学校もすべて公立学校に入学するということは行
政処分である。
○親の意見、子どもの意見をくみ上げることは重要なことである。
○親の意見、子どもの意見を聞く時期について、就学指導の段階で始めては
遅い。現実的に幼稚園、保育園に障害のある幼児が就園している実態がある
が、そこに専門家がいない状況がある。本人のデータがどのように集約され
ていくのか、親たちが就学前の療育の中でどれだけ我が子の障害を理解し、
受容し、どう育てるかという子育てへのサポートがとても重要であって、療
育相談の延長線上の就学指導にならなくては、親は抵抗感を持つと思う。
○幼稚園に障害幼児がいる場合に、その指導についての要望は高い。幼稚園、
保育所に対する何らかの障害幼児への手だてを考えていく必要がある。教員
への研修の充実や就学相談を行う担当者の資質の向上が必要である。
○指導の基礎を場に置く考え方から児童生徒の特別な教育的ニーズにシフト
していくということを考えると、障害が重いものは盲・聾・養護学校という
決めつけではなく、通常の学級でも教育をしていくことも検討するといった
発想を就学指導の上でも考えていく必要がある。
○子どものニーズに応えるにはどうしたらいいかということで相談を進めて
いくこと、保護者の意見も十分に受け止めながらゆっくり相談することが必
要である。正しい就学先を言っていても、頭ごなしに就学先を示すだけでは
相談にならない。
○政令で定める就学基準について昭和37年に制定されて以来、社会が大きく
変化する中で何も改正されてこなかったのは問題があるのではないか。
○就学指導では、相談とフォローアップが弱いという状況が一番大きな問題
ではないか。相談で一番大切なのは、子どもの将来の見通しというものをど
れだけ持っているかということである。もう一つは、通級による指導ができ
て特殊教育を受ける児童生徒が増えたという例もあるように選択の多様さも
重要である。
特殊教育のスタッフの養成・研修が不十分ではないかと思う。アメリカでの
通級による指導の担当者は大学院レベルでの指導を受けてきている。特殊教
育というものは誰にでもできるものでなく、教育相談も含めて相当力を入れ
る必要がある。
○区市町村の就学相談スタッフと都道府県のスタッフとの連携等、就学指導
スタッフの充実が重要である。就学相談の基本的な在り方というものは、子
どもの障害の状態に応じた措置をすること、一人一人の状態に応じた適切な
教育を行うこと、障害の状態が変化してきたら、それに応じた措置替えも検
討することである。そういう観点から就学指導のスタッフは面接、相談をし
ていく中で最終的に個別の指導計画を描けるくらいの力量がなくてはならな
い。就学指導の体制をどう作り上げていくかが重要であると思う。
○盲・聾・養護学校の教育を受けることが大事であることを周りの人が理解
し、支援していくといった考え方をもっていけば就学指導はうまくいくと思
う。
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■ 横浜市議会「LDの現状認識と今後の対応」について質疑 2000/2/23 ■
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柏 美穂 議員(市民ネット)が、太田 昇 教育長に対し質問したもの。
以下のサイトから転載。
http://www.city.yokohama.jp/me/sikai/dayori363.html#anchor785212
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教 育 学習障害(LD)児 現状認識と今後の対応は (ネット)
【問】 知的発達に大きな遅れはないにもかかわらず,学習の面で,特異な
つまずきや修得の困難を持つ,学習障害(LD,learning disabilities)
という新たに認識されてきた発達障害について,教育の場での現状を,教
育長はどのように認識していますか。また,LD児やその疑いのある子ど
もたちに対し,早く適切な指導が行えるような対応が必要と考えますが,
今後,LD児に対してどのような対応を行っていきますか?
【答】 LD児は全般的な知的発達に遅れはないところから,普通学級で個
々の状態に応じた指導を進めることを基本としています。
また,他の障害と重複している場合には,通級指導教室も活用して障害の
改善を図るとともに,教科学習の基礎となる力を身につけるよう指導して
います。
今後の対応については,文部省が指導形態などの研究を進めておりますの
で,その推移を見守るとともに,研修を通じて学習障害児へのより一層の
理解と指導技術の向上を図るなど,今後も個に応じた指導を充実していき
ます。
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□ 編集後記 ------------------------------- 22:58 2000/08/17 □
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1999年7月2日に「学習障害及びこれに類似する学習上の困難を有する児童生
徒の指導方法に関する調査研究協力者会議」の「学習障害児に対する指導に
ついて(報告)」が公表されて以来、国会をはじめとして各地方議会等でも、
LDに関連する質疑が増えてきています。
報告全文については http://www.ne.jp/asahi/tokyo/ld/ld_1999/ を参照
今まで、このLDニュースでも取りあげてきましたが、読者の皆さまの地元
自治体での情報がありましたら、お知らせ下さい。
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■ LDニュース記載内容を転載される場合は必ず下記までご連絡下さい ■
「けやき」連絡先 E-mail: keyaki@box.club.ne.jp [1999.03.12 更新]
「けやき」URL: http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/ [1998.07.31 更新]
i-mode URL: http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/i/ [2000.05.10 更新]
LDニュースのバックナンバーの閲覧については以下のサイトからできます
http://jazz.tegami.com/backnumber/frame.cgi?id=0000000592 [LDNSBK]
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LD-FRM http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/LD-FRM/ [2000.08.17 更新]
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