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==================================================================== LD(学習障害)ニュース #183 2000.08.13 発行 登録読者数 2,637 LD = Learning Disabilities LD親の会「けやき」編集 1997.9.10創刊 ==================================================================== ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼ LD親の会「けやき」の会員(正・通信・賛助)になってください! ▼ ■ 「東京LD教育研究会」の公式ホームページ公開されました 08/07 ■ ■ 季刊「障害者問題研究」特集「学習障害とその周辺」第28巻 第2号 ■ ■ 新刊 佐々木正美著「気になる連続性の子どもたちADHD,LD,自閉症」 ■ ■ 学習障害児らのフリースクールが NPO 法人格 神奈川新聞ニュース ■ ■ LD児対策本格始動 3.16 文部省 15教委に専門家チーム 読売新聞  ■ ■ 毎日新聞ユニバーサロンリポート DAISY(ディジー)で国際セミナー ■ ■ 「周囲のかかわり方で状態が変わる」「聖教新聞」2000年8月2日付 ■ ■ ADHD,LD関連特集記事,福井新聞(8/18〜毎金曜)の教育欄に掲載予定 ■ ★ 8/13(日)〜8/16(水) の間、まぐまぐの全サーバを停止します。   ★ □ 編集後記 【アンケートのお願い】--------- 20:10 2000/08/11 □ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□■□ この LDニュース は「等幅」フォントでお読みください □■□■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼ LD親の会「けやき」の会員(正・通信・賛助)になってください! ▼ -------------------------------------------------------------------- 「けやき」には、LD(学習障害)児・者のお子さんを持つ親御さんはもち ろん、LDに関心をお持ちの方であれば、どなたでも入会できます。ただし、 正会員・通信会員・賛助会員の種別がございますので、趣旨をよくご理解の うえ入会していただきますよう、お願い申し上げます。 なお、お子さまが専門機関等で正式に「LD(学習障害)」と診断・判断さ れているか否かは、入会の条件とはしておりません。ただし、入会後で結構 ですが、専門機関等へご相談されることをお薦めしております。専門機関等 については、入会後お問い合わせ下さい。  入会案内はこちらを参照して下さい。  http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/HTML/KEYAKI/K_08.html  入会申込みはこちらを参照して下さい。  http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/enter_form.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 「東京LD教育研究会」の公式ホームページ公開されました 08/07 ■ --------------------------------------------------------------------  「東京LD教育研究会」の公式ホームページが公開されました。   http://tokyo.cool.ne.jp/tokyold/   東京LD教育研究会の設立趣旨や入会に関する案内がある。 http://tokyo.cool.ne.jp/tokyold/setsuritsu.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 季刊「障害者問題研究」特集「学習障害とその周辺」第28巻 第2号 ■ --------------------------------------------------------------------  季刊「障害者問題研究」 第28巻 第2号 (通巻102号)  全国障害者問題研究会出版部 定価2,000円+税  2000年8月25日発行 ISBN4-88134-092-1 C3037 全国障害者問題研究会 http://hiro.nginet.or.jp/ ----- 特 集 学習障害とその周辺 ------ 特集にあたって 田中良三(愛知県立大学) 学習障害(LD)・特別な教育的ニーズとインクルージョン 谷口 清(秋田大学) 幼児期に学習障害が疑われる子どもを支援するシステムの研究 木原久美子(帝京大学) 伊藤良子(東京学芸大学) 森山徹(八幡こど  も発達相談センター) 高野久美子(東京都文京区教育相談室) 学習と進路に困難を抱えた子どもの教育  田中良三(愛知県立大学) 青年期学習障害とその生涯発達の展望  間宮正幸(北海道大学) ----- 海外動向 ------ 学習障害児に対する教育的対応の歴史的概観とシステム化  玉村公二彦(奈良教育大学) ----- 報 告 ------ 通園施設における多動傾向の子どもの保育  加藤幸彦(吹田市杉の子学園) A市通級指導学級でのLD児への対応  植村芳美(東京・田無市立田無小学校) 聴覚中枢に障害をもつ学習障害児の指導  山田 毅(大阪・茨木養護学校) ----- 資 料 ------ 身体障害者療護施設の医療的重症度に基づく入所判定の試み  植松潤治・西島恭子・西邑昌代・村上千秋・平井真由美・松崎美和子(滋  賀湖北タウンホーム) ----- 自由研究 ------ 自閉性障害児の「養護・訓練」専任体制の意義と役割  森下 勇(滋賀大学非常勤講師) 教育実践にかかわる理論的問題 総合学習の時間(2) 「総合的な学習の時間」に取り組んだ地下鉄探検隊  品川文雄(埼玉 草加市立高砂小学校) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 新刊 佐々木正美著「気になる連続性の子どもたちADHD,LD,自閉症」 ■ -------------------------------------------------------------------- 佐々木正美 著 新刊「気になる連続性の子どもたち ADHD,LD,自閉症」  子育て協会 定価1000円+税 B6判 104ページ 2000年8月発行  「子育て協会」  〒252-0805 神奈川県藤沢市円行 2-13-19  http://www.angel.ne.jp/~ken-home/index.html (非公式サイト) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 学習障害児らのフリースクールが NPO 法人格 神奈川新聞ニュース ■ -------------------------------------------------------------------- 今年の4月に、NHK「にんげんゆうゆう」でも紹介された、フリースクー ル・ライナスの紹介。十六年間にわたりLD児の支援と援助に携わってきた 民間機関「ライナスの会」(藤沢市片瀬、吉崎芳郎理事長)がNPO法人格 を取得した。 http://www.kanagawa-np.co.jp/news/nw00071231.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ LD児対策本格始動 3.16 文部省 15教委に専門家チーム 読売新聞  ■ --------------------------------------------------------------------  「LD(学習障害)児対策に、文部省が新年度、本格的に乗り出す。」  この記事の全文が読めます。   http://www.yomiuri.co.jp/komachi/genre/ne031602.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 毎日新聞ユニバーサロンリポート DAISY(ディジー)で国際セミナー ■ --------------------------------------------------------------------  http://www.mainichi.co.jp/universalon/report/199812/17/01.html LD(学習障害者)向けの読み上げソフトWYNNを開発した米国アーケン ストン社のロベルタ・ブロスナハン・マーケティング担当部長は文字の読解 が困難な学習障害者や不読症者(DYSLEXIC)にも音声読み上げ技術 が有効なことを指摘した。 −−−−− 以下補足説明 DAISY(ディジー)とは "Digital Audio-based Information System"「デジ タル音声情報システム」の頭文字を取った呼称です。主に視覚障害者のため の、情報保障を行うためのシステムですが、高齢者・学習障害者(特にディ スレキシア)等にも効果があると期待されている。 ● DAISY 研究センタ ー   財団法人 日本障害者リハビリテーション協会   〒160-0022 東京都新宿区新宿5丁目10番15号   ツインズ新宿ビル3階   電話 03-5269-1296 FAX 03-5269-1293    http://www.dinf.ne.jp/doc/daisy/ ● FAQ(DAISYあれこれ)   DAISYとはどういうものか、わかりやすく説明。寄せられた質問、問合   せの中から代表的なことがらを解説・紹介。   http://www.dinf.ne.jp/doc/daisy/faq/index.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 「周囲のかかわり方で状態が変わる」「聖教新聞」2000年8月2日付 ■ -------------------------------------------------------------------- LDニュース読者 MM さんからの情報提供です。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 下記、記事に関しまして、「聖教新聞社」及びインタビューを受けた玉永公 子さん(教育心理カウンセラー)の許諾を得て、その抜粋を投稿いたします。 なお、玉永さんは南カリフォルニア大学で研究をしてこられた方だそうです。 出所;「聖教新聞」2000年8月2日付「こころのページ」 −−−−−−−−− 以下抜粋 「LD」というのは、ラーニング・ディスアビリティーズのことです。簡潔 に言えば知的には精神遅滞と言った障害がないのに七つのタイプ(聞く、話 す、読む、書く、読解、計算、数学的思考)のうち一つか二つほどの「でき なさがある状態」と言えます。 −−中略−− そして、そういう子どもは、反面、できることは非常に優れ、そのできるこ と、好きなことに集中して取り組んだりします。なかには、好きなできるこ とだけに固執してほかのことはやろうとしない子もいます。こういう子ども たちは、ほかとの協調性を欠いたり、ほかからは風変わりと思われれるよう な様子を示す場合もあります。 −−中略−− LDと判定されるには、「器質的なこと」の証明が必要になります。「器質 的」とは、記憶や知覚などの活動もつかさどる中枢神経系の機能不調である とか、遺伝的な要因など、人が生まれながらに持っているという意味です。 −−中略−− 日本では、LDは「学習障害」と訳されていますが、(訳語を当てるのは難 しいのですが、あえて、訳せば「学習困難」としたほうがいいと思います。 私は、LDは学び方の違いととらえています。 同じことを学ぶのに、ある子どもは要素を知っただけですべてを理解し、あ る子はスモールステップで一つ一つ学んで、全体を理解する。また、ある子 が十分で解決する問題を、ほかの子は三十分かけて解き終わる・・・。 早くできたり、一つを知ってすべてが解る場合が「正常」と考え、細かく習 わないと理解しない場合を正常でないとする。そこで、正常でないから「障 害」があるといった発想になるのです。もし、ゆっくり学んだりすることも、 「個性」ととらえたら、子どもたちは安心して学んでいくことができます。 (編集部)では、LDとは、「個性」ということですか? そうとらえたほうがいいと思います。障害ととらえる必要はありません。も し、自分は障害があるとみんな思っているのではないかと考えたら、それだ けでストレスを感じ、ますますできなくなる。「障害ではなく」、「そうい う学び方をする個性」という言葉が、子どもたちを安心させるのです。 教育で特に大切なことは、個人の「全体」を見ていくととだと思います。作 家の武者小路実篤氏の言った「虫食い葉ばかり見ないで木の全体を見よ」と の言葉は、できなさのある子どもをとらえるときにあてはまる名言だと思う のです。 (編集部)つまり、周囲のその子に対する接し方が大切ですね。 そう思いますね。普通かそれ以上の知的レベルの子どもたちなので、親も含 めた周囲の人たちの言葉遣いの温かさや冷たさ、正当性、偏見性などをその まま敏感にキャッチします。 もし、兄弟に比べて、「これができないからお前はだめだ」とか、軽くあし らったり、できるほうをひいき目にあつかったりすることを幼いときから続 けると、「自己概念」の低い子どもに育ってしまいます。 自己概念は、自分が自分をどう見ているかということです。自己概念が低い と、「自分は駄目な子なんだ、できない子なんだ」などと思うようになり、 「自信と自尊の心」を失っていきます。その結果、できなさ以外のできる能 力までが落ち込んでいってしまうことになります。 (編集部)具体的にはどのようにしたらいいのでしょうか。 わずかな向上でもほめて励まし、子どもに「あっ、できた!」という感覚を たくさん持たせ、できなさを克服する心を養うようにすることが大切です。 つまり、できない部分を見て悲観するより、子どもの「全体」を受け止め、 できることを強調して、自己概念を高めてあげることです。 そういうかかわりを続けることで、自信と自尊と安定した情緒を養うことが できるのです。その励ましには、子どもへの深い愛情が求められます。 −−中略−− (編集部)周囲のかかわり方で、状態が変わるわけですね。 そうです。彼らは、知的レベルが高いにもかかわらず、できなさが一つか二 つあるだけの普通の人たちです。 アメリカでは、その子どもたちはLD児の学校で学んで、もとの学区域の学 校に戻り、大学に進学する子が多くいます。社会での成功者も多くいます。 LD学校を見学してきた私は、児童生徒が真摯に学ぼうとしている姿に感動 しました。 この体験から言えば、LD状態は彼らにとって、学びの姿勢を謙虚にし、で きなさを克服する「挑戦」というものを教えてくれた母なのかもしれません。 LDについては、できなさを無視せず、根気強く取り組むことは必要ですが、 特に大切なことは、先ほどいいましたように、子どもの「全体」を見て、で きる能力を伸ばすことです。 周囲の大人たちの励まし方次第で、子ども自身がわずかでも自分の中になん らかの自信を見いだしたとき、たとえLD状態であったとしても、それを克 服する力を出していけるのです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ ADHD,LD関連特集記事,福井新聞(8/18〜毎金曜)の教育欄に掲載予定 ■ -------------------------------------------------------------------- LDニュース読者 UM さんからの情報提供です。 −−−−−−−−−−−−− 2000年8月11日から毎週金曜日全8回にわたって、ADHD,LD関連特集記事が福 井新聞教育欄に掲載される予定。 内容は、親、教師、専門医などへの取材に基づいて書かれるとのこと。  福井新聞社  〒910-8522 福井市春山1丁目1-14 電話 0776-23-5111   http://www.vcnet.fukui.fukui.jp/~fprs/index.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ 8/13(日)〜8/16(水) の間、まぐまぐの全サーバを停止します。   ★ -------------------------------------------------------------------- ----------------- まぐまぐお盆休み ----------------- 8/13(日)〜8/16(水) の間、まぐまぐの全サーバを停止します。この間は原 則的に、まぐまぐのすべての機能が利用できなくなりますので、予めご了承 ください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □ 編集後記 【アンケートのお願い】--------- 20:10 2000/08/11 □ --------------------------------------------------------------------  【アンケートのお願い】 回答締切は8月15日とさせていただきます。                   ~~~~~~~~~~ おかげさまでLDニュース開設3年目となりました。今後の参考とさせていた だくために、アンケートのお願いをしております。お手数をかけますが、ま だご回答いただいてない方、是非ご協力いただけますようお願いします。 いよいよ、お盆のお休みシーズンですね。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ LDニュース記載内容を転載される場合は必ず下記までご連絡下さい ■ 「けやき」連絡先 E-mail: keyaki@box.club.ne.jp [1999.03.12 更新] 「けやき」URL: http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/ [1998.07.31 更新] i-mode URL: http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/i/ [2000.05.10 更新] LDニュースのバックナンバーの閲覧については以下のサイトからできます http://jazz.tegami.com/backnumber/frame.cgi?id=0000000592 [LDNSBK] LDに関する情報交換・意見交流・質問は「LDフォーラム」をご利用下さい http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/HTML/LD-FRM/INDEX.html [LD-FRM] 読者用「掲示板」 http://www.simple1-j.com/k-bbs/kbbs.cgi?bn=110201 ■ 編集者は掲載内容に関して最終保証責任を負うものではありません ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ LD NEWS は「まぐまぐ」 http://www.mag2.com/ を利用して発行しています

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