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LD(学習障害)ニュース #179 2000.07.27 発行 登録読者数 2,611
LD = Learning Disabilities LD親の会「けやき」編集 1997.9.10創刊
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■ 21世紀の特殊教育の在り方に関する調査研究協力者会議(第1回) ■
■ NHK今日の健康 本日のQ&A 「注意欠落・多動性障害」 2000/03/14 ■
■ NHK学習障害福祉フォーラム[福井] 福井市民福祉会館 2000/12/10 ■
■ 学習障害児のトランジッション 明星大学・梅永雄二 1999/08/22 ■
■ 静岡県総合教育センター「教育相談実践研修」多動児・LD児の指導 ■
■ -心のともしび-「ありのままで・LDの息子とともに」五十嵐めぐみ ■
■ 定例 新居浜小児科医会 第387回 2000年5月10日「LDについて」 ■
■ 大阪府堺市「総合計画前期基本計画案」 2000/5/16 審議会に諮問 ■
■ 愛知県知多市市議会 2000年第3回定例会 会期 6/15〜6/28 14日間 ■
■ 広がるホームスクーリング 〜アメリカの実状とその課題〜 ■
□ 編集後記 ------------------------------- 18:55 2000/07/27 □
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■ 21世紀の特殊教育の在り方に関する調査研究協力者会議(第1回) ■
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文部省ホームページで以下の議事録が公開されました。
http://www.monbu.go.jp/singi/chosa/00000409/
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21世紀の特殊教育の在り方に関する調査研究協力者会議(第1回)議事要旨
1.日時 平成12年6月6日(水)10:00〜13:00
2.場所 文部省別館504会議室
3.出席者
(協力者)
安彦(忠)、安彦(ひ)、飯田、池田、岩上、上野、大南、河合、小森、瀬
尾、木、中野、西嶋、野崎、細村、三浦、三上、宮崎、村田の各氏
(文部省)
佐藤事務次官、玉井審議官、徳重高等学校課長、徳久中学校課長、小松幼稚
園課長、池原特殊教育課長、鈴木視学官、今井特殊教育企画官、吉富特殊教
育課課長補佐ほか関係官
4.議事内容
(1)佐藤文部事務次官から挨拶があった。
(2)出席者紹介の後、推薦により河合氏を座長に、細村氏を副座長に決定
した。
(3)事務局より、議事等の扱いについて諮られ、会議及び議事録の非公開、
議事要旨の公開が決定された。
(4)事務局から配付資料の説明があった。
(5)事務局から「我が国の特殊教育の現状と課題について」及び中野氏か
ら「特殊教育の国際的動向と国際的にみた我が国の特殊教育の課題」
について説明の後、フリートーキングが行われた。主な意見は以下の
とおり。
○ 障害のある子どもについては、欧米では、就学前の早期からの教育相談
を行うなど教育の分野でも対応しているが、日本では福祉が対応している
現状がある。今後、教育の分野でも積極的に対応を検討していくことが必
要である。
○ 「特殊教育」という用語に違和感がある。また、特別な配慮を必要とす
る子どもたちに特別な場を設けて教育を行わなくてはならないのだろうか。
○ 例えばアメリカでは、年令の低いときには特別な場を必要とせず、年令
が高くなるにつれて特別な場が必要となるといった意見もあるようで、各
国によって様々な見解があると思われる。
○ 教育をする側が就学先の決定をすべて決定していくという流れではなく、
特別な配慮を必要とする子どもや保護者も含めて場を決定するべきではな
いかと思う。また、21世紀の特殊教育の在り方を考えるには、特別支援
教育をどう考えるのか、本人や保護者の意思による就学システムの在り方
について検討すべき。
○ 障害児の就学先の決定にあたっては、実際には教育委員会で保護者と充
分話し合った上で決定している。
○ 就学後の指導の在り方について考えていきたい。
○ 就学に当たっての本人や保護者の判断を家庭で育むことが大切と考える。
○ 保護者の選択は現実には周りを見ての選択であって、我が子を見た選択
になっていないように思う。
○ 今まで行ってきた日本の特殊教育のノウハウは素晴らしいものがある。
教育のレベル、教員の資質も高いと思う。それを通常の学級に在籍する様
々な問題を持っている子供のために活かしていくことが今後の課題である
と思う。
○ 障害のある児童生徒が通常の学級に在籍している実態を踏まえ、人的・
物的な条件整備をお願いしたい。
○ アメリカやイギリスでは全体の10〜20%の特別な教育ニーズを持つ
子供に対応している。今後、一人一人にあった適切な教育の支援の在り方
が問われてきていると思う。
○ 教育の問題は国の政治・経済と密接に関連しており、ヨーロッパ等の教
育システムが直ちに日本で適用することは考えられないと思う。
○ ノーマライゼーションの実現は望ましいが、そのために必要な施設設備
や教員など具体的な方策をよく考える必要がある。
○ 今後、少子化が進む中で、盲学校等で一学級当たりの児童生徒の数が少
なくなることが予想されるが、そのような状況での学校教育の在り方につ
いて検討する必要がある。
○ 各国の特殊教育の状況を見ると、理念、解釈には相当な違いがある。ま
た、我が国の特殊教育についても誤解を受けている部分もある。実態を調
べて検討する必要がある。
○ 就学指導の在り方の改善が一番大きな課題であると思う。保護者のニー
ズの多様化、子どもの障害の重度・重複化、多様化にどう応えていくか、
相談体制のスタッフの充実も含めて教育相談体制の改善・充実が必要であ
る。
○ 子どもの一生涯を考えると卒業後のことも重要である。社会に出た時に
学校での教育がどう活かされるかが大切である。
○ 理念の問題も大切であるが、基本は一人一人の子どもにとって何が幸せ
であるかということだと思う。最終的にその子どもが自立できるために一
番適した教育という方向で考えることが重要であり、年令が上がるに従い
一般の人達との交流を深めて社会に参加していくという方向性が大事であ
る。
○ 特殊教育の名称の問題、交流教育とインクルージョンとの関係、重度・
重複の概念規定と医療的ケアの関係等解決しなくてはならない課題がある。
○ 最終的に問われることは教員の資質であると思う。また、通常学級に在
籍する障害児への対応については、市町村によって扱いに差が出ているの
が現状である。
○ 盲・聾・養護学校は地域の特殊教育のセンター的役割が必要である。
○ 特別なニーズのある子どもの教育を考えることは、そうでない子どもた
ちにとっても大変良い影響を与えるという発想も重要である。また、特別
な配慮が必要な子どもを特別の場で隔離して行うのではなく、地域社会の
一員として当たり前に暮らせる方向性を探るという視点から考えることが
必要である。
○ 特殊教育の現状をもどかしく感じている人は多いと思うが、20年のス
パンで考えると大きく変わってきている。
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■ NHK今日の健康 本日のQ&A 「注意欠落・多動性障害」 2000/3/14 ■
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http://www.nhk.or.jp/kenko/1999/rec/2_3gatu/3_14/q_a1.html
「落ち着きがなく、じっとしていられない」「我が強く人の話を聞かない」
というお子さんは多いはずです。しかし、それが強すぎる場合は心配です。
榊原洋一先生 (東京大学講師/小児科) のお話。
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■ NHK学習障害福祉フォーラム[福井] 福井市民福祉会館 2000/12/10 ■
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NHK学習障害福祉フォーラム福井 福井市民福祉会館2000/12/10(日)
http://www.nhk.or.jp/fukui/event/event.html
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■ 学習障害児のトランジッション 明星大学・梅永雄二 1999/08/22 ■
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1999年8月22日(日)明星大学の梅永先生のゼミ合宿と合同で、夏の研修会
を開催。その詳しい報告。
http://yamakawo.edu.toyama-u.ac.jp/TDES9911/991104.html
とやま発達障害教育研究会 とやま発達研ニュース
http://yamakawo.edu.toyama-u.ac.jp/TDES%20Pages/news/news01.html
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■ 静岡県総合教育センター「教育相談実践研修」多動児・LD児の指導 ■
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静岡県総合教育センター「教育相談実践研修」
第1回は、いわゆる「多動児」の理解と対応について。知的発達は遅れて
いないのに、読み、書き、計算などに著しい遅れがある「学習障害(LD)児」
の指導法について。
期 日 2000年7月31日(月)
対 象 幼、小・中
講 演 情緒不安定な子供の理解と対応
(社)発達協会王子クリニック 事務局長 湯汲 英史 氏
講 義 通常の学級での多動児、学習障害児の支援
県教育委員会義務教育課 指導主事 望月 和彦 氏
http://www.shizuoka-c.ed.jp/center/info/tayori13/p7.htm
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■ -心のともしび-「ありのままで・LDの息子とともに」五十嵐めぐみ ■
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テレビ番組「心のともしび」「ありのままで・LDの息子とともに」
ゲスト 五十嵐めぐみさん(女優)
http://www.tomoshibi.or.jp/tv/tv62.html 音声がでます。
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■ 定例 新居浜小児科医会 第387回 2000年5月10日「LDについて」 ■
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話題提供:「LD(Learning Disabilities)について」
川上 郁夫 川上こどもクリニック (川之江市)
http://user.shikoku.ne.jp/manabeto/niped.htm
いま彼らへの教育の仕方について、普通学級を中心としていかになされるべ
きかが試行錯誤されている。教育の方法について、「彼らを健常者と差別す
る方向に進まないことを願う」との意見が出された。
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■ 大阪府堺市「総合計画前期基本計画案」 2000/5/16 審議会に諮問 ■
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以下、表記計画案より抜粋。
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(4)障害に配慮した教育の推進
○ 障害のある子どもが、それぞれの障害に応じて学び、能力を伸ばすこと
ができるように、養護教育諸学校や養護学級をはじめ多様な障害児教育
の機会を拡充するとともに、就学前からの継続した就学・教育相談体制
を充実します。また、学習障害や心の問題への専門的な対応を充実しま
す。
○ 養護教育のより一層の充実をはかるため、教材開発や教職員研修をはじ
め、保護者からの就学・教育相談体制、関係機関やボランティアとの連
携による支援体制の中心的な役割を担うセンター機能を整備します。
○ 学校教育において、手話や点字などの学習を取り入れるとともに、すべ
ての人々が同じ社会の一員として互いに理解しあう教育をすすめます。
http://www.city.sakai.osaka.jp/city/info/_kikaku/kihonkeikaku/bunya1_2.html#ikusei
【参考】堺市総合計画「堺21世紀・未来デザイン」の策定に向けて
http://www.city.sakai.osaka.jp/city/info/_kikaku/index.html
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■ 愛知県知多市市議会 2000年第3回定例会 会期 6/15〜6/28 14日間 ■
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http://www.city.chita.aichi.jp/gikai/gikai00.html から抜粋。
一般質問 10番 山本猛久議員
1.ペット対策について (略)
2.学校教育について
(1) 中学校における部活動について
(2) LD(学習障害)児について
(3) 学校内での小動物の飼育管理についてどのように行われているか
3.選挙事務について (略)
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■ 広がるホームスクーリング 〜アメリカの実状とその課題〜 ■
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アメリカ等では、子どもの教育を既存の「学校」に委ねることなく、両親
等が家庭で子どもを教育するホームスクーリング(HS)が、急激に広がっ
ている。この動きには、賛否両論あるが、日本でもフリースクールの動き等
とともに注目を集めつつある。以下は、アメリカの実状とその課題に関する
レポートである。学習障害を持つ子どものHSの例もレポートされている。
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http://www.gks.co.jp/y_2000/school/jisen/schooling.html
トーマス・エジソン、セオドール・ルーズベルト、ジョージ・ワシントン。
著名なこの3人はホームスクーリング(HS)の草分け的存在である。・・
・教育のひとつの選択肢として浸透しつつあるHSの現状をレポートする。
Moran Family (カリフォルニア・ロスアルトス市)
ジョセフとローレル夫婦は、ホームスクーリング歴約1年。アンディ(12才)
ジョシュア(9才)ルーク(6才)の3人の子を家庭で教育している。アンデイ
とルークは、標準よりもかなり賢く学校で退屈してしまっていたこと、ジョ
シュアには学習障害があったこと、学校での意地悪や言葉の暴力などから子
どもたちをしばらく遠ざけておきたいこと、学習効率がいいこと、宗教的理
由、それぞれの子どもの要求に自由に答えることが出来ること、何よりも家
族として人生の目的に向かってともに歩み、時間を共有出来ることから決意
したそうだ。
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□ 編集後記 ------------------------------- 18:55 2000/07/27 □
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お子さん達は、いよいよ夏休み本番ということでしょうか?夏休みの体験
談等ありましたら、投稿してみてください。
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「けやき」連絡先 E-mail: keyaki@box.club.ne.jp [1999.03.12 更新]
「けやき」URL: http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/ [1998.07.31 更新]
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