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□ LD・発達障害等関連図書 → http://ldnews2000.web.fc2.com/books/  □ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ LD(学習障害)ニュース #1230 2014/05/13 発行 登録(配信)読者数 2878 ■ ■ LD = Learning Disabilities LDニュース編集人発行 1997/09/10創刊 ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 現職教員向け公開土曜講座 発達障害のある児童・生徒への理解と対応 ■ ■ 第180国会 参議院予算委員会 -8号  平成24年03月14日 議事録抜粋 ■ ■ 第180国会 参議院文教科学委員会-3号 平成24年03月22日 議事録抜粋 ■ ■ 第180国会 参議院憲法審査会 -4号  平成24年04月25日 議事録抜粋 ■ ■ 第180国会参議院東日本大震災復興特別委平成24年06月14日 議事録抜粋 ■ □ 編集後記 ------------------------------------ 22:00 2014/05/13 ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ワーキングメモリトレーニングお申込み受付中。コグメド・ジャパン http://www.cogmed-japan.com/                【広告】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□■□■ この LDニュース は「等幅」フォントでお読みください ■□■□■ ■ LDニュースへ講演会等のイベント情報の掲載を希望される方へ・・・ ■ ■ 詳細は下記サイトをご覧下さい。原稿は適宜編集する場合があります。 ■ ■□■□■□ http://ldnews2000.web.fc2.com/sample.html  ■□■□■□■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発達障害 母たちの奮闘記 (平凡社新書) [新書] 山下 成司 (著) http://ldnews2000.web.fc2.com/books/00064.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 現職教員向け公開土曜講座 発達障害のある児童・生徒への理解と対応 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://prw.kyodonews.jp/opn/release/201405090467/ 現職教員向け公開土曜講座 「発達障害のある児童・生徒への理解と対応」開講 2014/05/09           早稲田大学広報室広報課 現職教員向け公開土曜講座 「発達障害のある児童・生徒への理解と対応」開講 早稲田大学では2014年度より、下記の公開講座を開講いたします。文部科学省の 「発達障害に関する教員養成プログラム」の一環として要請を受け設定されたも のです。本プログラムは教員養成段階において、必ずしも必修とされていない特 別支援教育に関しても、すべての教員が養成段階で学ぶ仕組みづくりが必要であ るといった声の高まりから策定されました。 来年度以降は初年度受講者の中から校内研修や教育委員会での研修が担当可能な 方を募り、OJT 方式で研修を積み上げていく予定です。月1回の土曜講座と夏季、 冬季の集中講座があります。以下、日程・内容詳細となります。 講座名「発達障害のある児童・生徒への理解と対応」 土曜講座 5月17日(※1 限目13:00〜14:30 2 限目14:45〜16:15) 1限目 5 月17日発達障害の理解と対応(総論:脳の機能と特性) 2限目 発達障害の理解と対応(社会性:アンガーマネージメント) 対象:小・中・高等学校の教員 6月28日 1限目 実態把握の視点と技法、行動観察演習 2限目 個別の指導計画の作成・活用 対象:コーディネータ、生徒指導担当等 7月5日 1限目 学習障害の理解と対応1 2限目 学習障害の理解と対応2 対象:小・中・高等学校の教員 7月26日 1限目 社会性の障害の早期発見と対応(幼児期) 2限目 言語発達・学習障がいの早期発見と対応(幼児期) 対象:主として幼稚園教諭(私立・公立) 9月27日(15:00〜18:00・・・開講時間が異なります) 私学における特別支援教育の体制作り 私学における特別支援教育の実践1 対象:私学教員 10月25日(15:00〜18:00・・・開講時間が異なります) 私学における特別支援教育の学校運営    私学における特別支援教育の実践2 対象:私学教員 11月29日 1限目 発達障害のある児童へのケースマネジメント(小学校) 2限目 発達障害のある生徒へのケースマネジメント(中学・高校) 対象:コーディネータ・生徒指導担当等 1 月24 日 1限目 教員の発達障害の理解と対応(小学校) 2限目 教員の発達障害の理解と対応(中学・高校) 対象:管理職 夏季集中講座 時間:10:00〜17:00 会場:早稲田大学早稲田キャンパス16 号館 8月1日 個別の指導計画立案の実践演習 8月22日特別支援教育におけるIT 教材活用(電子黒板・タブレット) 12月26日・27日特別な配慮を要する児童・生徒へのアンガーマネージメント ※お申込みに関しましてはURLをご確認ください。 http://web.edu.waseda.ac.jp/school/modules/event/index.php?page=article&storyid=54 会場:早稲田大学早稲田キャンパス15 号館03 教室 問合せ先:早稲田大学教育・総合科学学術院「発達障害に関する教員養成プログ ラム」係  E-mail:dev-dis-office@list.waseda.jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ インクルーシブ教育の実践−すべての子どものニーズにこたえる学級づくり− http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00052.html  学苑社 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 第180国会 参議院予算委員会 -8号  平成24年03月14日 議事録抜粋 ■ ------------------------------------------------------------------------ 第180国会参議院予算委員会-8号 平成24年03月14日 議事録抜粋 ○熊谷大君 細野大臣が登場されたので、細野大臣の話題に移りたいと思います。  細野大臣、昨年の七月二十三日、宮城県の丸森町にお入りになりました。いろ いろと視察をされましたが、そのときの記憶はありますか。 ○国務大臣(細野豪志君) 非常によく覚えております。大臣になりました直後 の時期でございまして、まだ丸森町には福島県の方も避難をされていて、大変よ く覚えております。その中で、小さいお子さんをお連れのお母さん方が学校のこ となどについても心配をされていましたので、よく覚えております。  それもありましたので、丸森の皆さんについてはできれば健康について対応と いうことで、その後、宮城県の方と話をさせていただいて取組をさせていただい たということも含めてよく記憶しております。 ○熊谷大君 その言葉をしっかりと守ってほしいんですね。  細野大臣、二十三日に丸森町に入られてこういうふうに言っています。原発事 故というとどうしても福島県に目が行ってしまうが、福島県以外でも多くの人に 迷惑を掛けていることを改めて確認した、県境で政策が変わることのないようし っかりと対応していく必要がある。この思い、変わっていませんか。 ○国務大臣(細野豪志君) はい、変わっておりません。  その宮城県と様々な相談をさせていただいて、宮城県としては、いろんな専門 家の話も聞いた結果、県全体では健康についての調査をする必要は必ずしもない という、そういう判断をされました。  ただ、丸森町というのは、ちょうど宮城県の中で一番南に突き出ておりまして、 むしろ福島県にもう本当に囲まれたような地域になっております。ですから、そ こはやった方がいいと私自身も思いましたのでお勧めをいたしまして、それで丸 森町においては一月にホール・ボディー・カウンターを用いた内部被曝調査を行 いました。その結果として全員が検出限界未満の値であったという報告を受けて おります。  丸森で皆さん検出限界未満だということですので、ほかの地区については全体 としてやる必要はなかろう、大きな不安はなかろうということで、県全体として のそういった取組は今のところ必要なしというふうに宮城県が御判断されている というふうに承知をしております。 ○熊谷大君 大きな不安はないというふうにおっしゃっていますが、ほかの県南 の地区も、これ、保健便り、ちょっと持ってきました。ある小学校の、県南の小 学校の保健便りです。  四月から七月二十二日現在の保健室利用状況では、内科的症状で延べ人数四百 六十九名。内科的症状では、頭痛、腹痛、鼻出血、これ鼻血ですね、順に多くと いうこと、これ結果で出ているんですね。これ、県南でもやっぱりこういう症状 が出ると心配になるんですよ。それにどういうふうに、本当に不安はないと言え ますか。 ○国務大臣(細野豪志君) 様々な不安を持っていらっしゃる方がおられること は、私も直接、そして間接的にいろんな方から伺っておりますので、やれること は何があるのかということについては常に国もしっかりと備えておかなければな らないと思っております。  ただ、熊谷委員に是非御理解をいただきたいんですが、福島県も含めてそうな んですけれども、やはり地元の自治体がそれぞれある程度御判断をいただかない と、国が一足飛びになかなかできないという事情はあるんですね。そのことを考 えたときに、宮城県においては、まず丸森について先ほど申し上げたような対応 をして、その後の対応については、科学的、医学的な観点からは現状では健康へ の影響は考えられず健康調査の必要性はないというふうな判断をされているとい うことも、これも事実として是非御理解をいただきたいと思います。その中で、 宮城県の方でこういう取組をということであれば、もちろん国として最大限の、 一緒にやるということで取り組んでまいりたいと考えております。 ○熊谷大君 細野大臣、基礎自治体からはちゃんと要望が出ているんですよ。そ の要望を待っているというんだったら、じゃ、ちゃんと要望が出ればしっかりや るんですね。 ○国務大臣(細野豪志君) そういった取組はしておるんです。丸森の方からそ ういう要望が出ていましたので、それは何らかの対応をやっぱり考えた方がいい のではないかと私も思いました。したがって、宮城県と話をして実際にこういう 形にしたんです。  ですから、できれば熊谷委員、宮城県選出でいらっしゃるので、県の方とも少 しいろんな話をしていただけないでしょうか。その中で私どももやれることはや りたいというふうに思っています。私どもの見解も宮城県と基本的には同様で、 県全体で大規模な健康調査をするような状況では宮城県の場合はないというふう に考えておりますが、どう県民の皆さんに、不安に思っていらっしゃる方にこた えるのかということについては責任があるというふうに思っておりますので、様 々な声があればそれには最大限対応していきたいというふうに思っております。 ○熊谷大君 じゃ、十八歳未満の子供たちに、学校の校医、又は定期健診で検査 を行ってほしいという要望がまとまって出てきたらしっかりと対応していただけ るんですね、文科大臣。 ○国務大臣(平野博文君) 議員御指摘のようにいろんな心配があるということ ですから、私どもとしては放射線から子供を守ると、こういう考え方に立ってお ります。具体的にそういう御要望が出てくればその時点で対応していきたいと、 かように考えております。 ○熊谷大君 厚労大臣はいかがですか。 ○国務大臣(小宮山洋子君) 先ほど細野大臣がおっしゃったように、今宮城県 全体としては健康調査の必要はないというふうにいろいろなデータから専門家の 方がまとめられたということですが、丸森の方の保護者の方とは私も直接お会い をいたしまして、どういうことが心配かということも伺っています。そういう意 味では、必要な対応は取りたいと思いますし、現在も宮城県含む各地で保健師、 看護師、そして保育士などを対象といたしました放射線と健康に関するセミナー、 これを開催をいたしまして、なるべくいろいろな方から説明をしていただけるよ うにしているところです。 ○熊谷大君 あのね、データ、数値、数、これはいいんですよ。安心なんですよ、 皆欲しいのは。それを拭うのはこの政治不信のある政府の中ではなかなか難しい から、しっかり対応しろということを私は言っているんですよ。それはちゃんと できますか、細野大臣。 ○国務大臣(細野豪志君) そのことはもうおっしゃるとおりだと思います。先 ほど大きな不安はあるような状況ではないと申し上げましたが、それは客観的に はそうなんですが、やはりそれぞれの皆さんの心情を思えば、子供を何とか守り たいというそういう方々の非常に強い思いと不安があるということでございます ので、そうした皆さんの思いにこたえられるようにしっかり取り組んでまいりた いと思います。 ○熊谷大君 以上です。ありがとうございます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 感覚統合を生かしてたのしく学習−読む力・書く力を育てる 佐藤 和美 (著) http://ldnews2000.web.fc2.com/books/00050.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 第180国会 参議院文教科学委員会-3号 平成24年03月22日 議事録抜粋 ■ ------------------------------------------------------------------------ 第180国会参議院文教科学委員会-3号 平成24年03月22日 議事録抜粋 ○熊谷大君 ありがとうございます。  皆様に是非当時を振り返っていただきたいんですけれども、三月十一日当日、 発災以降、しばらく停電をしていて、重要な情報源であるテレビがほとんど見ら れない状態でありました。その情報源が得られないときに、ここが非常に重要な ところなんですけれども、被災地では食料を求めて長い行列が商店の前につくら れておりました。商店という商店の周りには、皆行列を成してお店に食料を求め て待っている人の姿が多く見受けられました。つまり、多くの人が野外にいたと、 屋外にいたということでございます。  この事実、どのように認識されますでしょうか。経産省、お答えください。 ○大臣政務官(中根康浩君) 食料につきましては、その時点では放射性レベル が基準以上のものになっていなかったという認識でございます。 ○熊谷大君 食料の放射性レベルについて言っているんじゃなくて、その当時、 風が吹いて、南から北に流れているときに、屋外に食料を求めて商店の前に並ん でいる人がいましたと。その状況についてどのように思われますかということを お尋ねしているんです。どうぞお答えください。 ○大臣政務官(中根康浩君) 申し訳ありませんでした。  屋外で人が行列を成していると、その間に放射性物質を吸引してしまうのでは ないかというおそれがあったということは恐らく推測されるところだろうと思い ます。 ○熊谷大君 今の話を聞いて、平野大臣、どのように聞いておりましたか。 ○国務大臣(平野博文君) その当時の状況というのは私も正確に掌握はいたし ておりませんが、そういう事実認識に基づいて、そういう風が吹いている、そう いう意味で、福島の水素爆発が起こったということでいきますと、どれだけの量 がどういうふうになっているかということは承知をいたしておりませんが、そう いう意味で、外に並んでおられるということについて言いますと、ある意味、放 射性物質に触れているということは可能性はあると私は認識いたします。 ○熊谷大君 そういった状況で、官房長官は、人体に影響がないということを繰 り返し発表をしておりました。  この前、予算委員会でも紹介させていただきました保健便り、ある県南の、宮 城県の南部の学校、小学校が出した保健便りの一節ですね。ちょっとまた読ませ ていただきます。保健室の利用状況についてでございます。  四月から七月二十日現在の保健室利用状況では、内科的症状で延べ人数四百六 十九名が利用しました。内科的症状では、頭痛、腹痛、鼻出血の順に多く、鼻出 血というのはこれ鼻血のことですね、外科症状では擦り傷、打撲、虫刺されが順 に多かったということで書いてありますが、平野大臣、この事実もう一度、どの ようにお考えになりますでしょうか。 ○国務大臣(平野博文君) 特にそれは放射能に浴びたから云々ということじゃ なくて、やっぱり精神的なストレス、やっぱり自らの心配を含めてそういう健康 診断を受けようと、こういう精神的なストレスを含めての症状の結果がそういう 数字なのかなと、こういうふうに私は思います。 ○熊谷大君 大臣、おっしゃるとおりで、心配なんです。心配なんです。それを さっきの予算委員会でも問うたわけでございます。  そのとき大臣は、非常に私は踏み込んだ内容を答弁してくれたなと、いわゆる 学校でしっかりと義務教育期間に健康調査を宮城県であってもしていただけない かということを私はそのとき質問でさせていただきました。平野大臣は、このよ うに申しております。議員御指摘のようにいろんな心配があるということですか ら、私どもとしては放射線から子供を守る、こういう考え方に立っております。 具体的にそういう御要望が出てくればその時点で対応していきたいと、かように 考えておりますというふうにおっしゃっております。  その考えは変わっておりませんね。 ○国務大臣(平野博文君) 先生からのそういう御指摘を含めて、私自身は文科 省としてやっぱり子供を守っていくと、こういう視点でございます。  そういう意味におきまして、当然これは文科省が直接ということよりも当該の 自治体の御協力なければできませんし、自治体のやっぱり御要望を踏まえて対応 したいということを御答弁申し上げました。 ○熊谷大君 さっきも申し上げましたが、自治体からは意見書も含めて様々な形 で要望が上がっております。  私は後日文科省に確認をしました。大臣がこういう答弁したからしっかりと対 応してくれということを話しましたら、何と返ってきたかというと、各学校単位 での検査は、機器、専門医等特殊なので全部というのは現実的に難しい、県より 要望が出されれば文科省として考えなければならないと。  事実上これどういうふうに受け止めたらいいですかね、大臣。 ○国務大臣(平野博文君) 自治体というのは公共団体のことも含めてだと私は 思っていますが、やっぱりこれは私どもとしては、そういう御心配があるという ことでやるならば、やっぱり県民を守る、各市町村が村民、町民を守ると、こう いうことでやっぱり県としっかりと連携を取ってもらって私どもの方にそういう 御要求を、実は三県から、こういう御要望ということは具体的なところはないん ですが、そういう健康の心配についてと、こういう御要望がございます。  ただ、これは先生も御案内のとおり、あらゆる医療機器をそろえていくという のはなかなか不可能なことでございますが、できる限りそういう御心配をなくし ていくという知恵はやっぱりそういう意味では絞らなきゃならないと思っていま すし、是非、先生におかれても地元の方からそういうお声があると、県の方を含 めて御指導いただければ、私どもとしては、それは県の問題だと、こんなことで やるつもりはありません。やっぱり子供を守っていくためにお互いに知恵を絞っ てやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○熊谷大君 ありがとうございます。  もう大臣おっしゃるとおりで、とりわけ子供たちというのは非常に感受性が強 いというふうに言われております。その中で、情報が閉ざされた中、屋外に食料 を求めて親御さんと一緒に不安ながら付いていって、そういった気流の流れの中 にいたということも事実でございます。そうした状況に置かれたら、親としては、 保護者としては、やっぱり自分のことはまだよくても、小さな子供のことだから、 何とかその子供の健康調査のみはしてほしいと。しかも、丸森町は非常に積極的 に細野大臣にも入っていただきましたので、国の補助が入った点もあります。し かし、県南の方では、これなかなか全体的な動きにまだならなくて、不安を抱え ているんだけれども調べられないという状況が続いております。  それはなぜかというと、国に放射線量の安全基準を明確化してほしいというよ うなことを県は要望で出しております。しかし、残念ながら、なかなか申し込ん でもその基準の明確化をしてくれない又は基準値を出してくれないということで、 業を煮やして各自治体が、宮城県有識者会議を開催いたしまして、事故被害対策 実施計画を策定しております。その要項の中でも、健康不安への配慮として、原 発事故に伴う健康不安払拭への取組について、引き続き、国の責任と判断におい て、健康への影響や対応方針などについて早急に示すように求めますというふう に書かれているんですね。  これ、地域の要望とか県の要望とかということじゃないですよね。国がしっか りとした基準を出してほしい、示してほしいということですよね。いかがでしょ うか。 ○国務大臣(平野博文君) これは国という立場で受ければそういうことになろ うというふうに思います。これはもちろん政府として、文科省として云々という よりも政府としてどう対応するかということにかかわろうかと思っております。  私ども、この委員会におきましても、特に学校の関係については、特段私の責 務においては、やっぱり子供さんをしっかり守るための知恵をみんなと協力して 出していきたいということは、私、再三申し上げてきているところでありますが、 このレベルだったら大丈夫であるとか、これはなかなか言いづらい部分があるわ けであります。したがって、厚生労働省含めて一定の基準を政府として決めて、 その基準を決めるということと同時に、よりその基準値をいかに少なくしていく かというのは、いろんな環境整備、ハード、ソフト含めてやっていくということ が今求められているわけであります。  文科省としても、そういう思いでは、学校環境においては一ミリシーベルトと、 こういうことを言っておりますが、それよりも更に少ない数値でなるようにこれ からも努力をしていかなきゃならないと、こういうふうに思っています。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 教室でできる特別支援教育のアイデア 中学校・高等学校編 http://ldnews2000.web.fc2.com/books/00072.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 第180国会 参議院憲法審査会 -4号 平成24年04月25日  議事録抜粋 ■ ------------------------------------------------------------------------ 第180国会参議院憲法審査会-4号 平成24年04月25日 議事録抜粋 ○会長(小坂憲次君) 山谷委員。 ○山谷えり子君 最後になりました、自由民主党、山谷えり子でございます。  長い時間、参考人の皆様、ありがとうございました。  井戸川町長が雑誌のインタビューでこんなことを言っていらっしゃいます。私 は、野田首相に双葉郡民は国民だと思っていますかと聞いたけど、国は、アメリ カにSPEEDIのデータを先に知らせて、国民にはSPEEDIのデータを提 供していなかった。今もって双葉町はSPEEDIのデータは来ていません。あ の情報が入っていたら仙台方面に逃げていますよと。あるいは、ベントの連絡も なかったと。それから、国、東電は、止める、冷やす、閉じ込めると言い張って 絶対に安全だと言ってきた結果がこれで、我々は住むところも追われてしまった。 放射能のために学校も病院も職場も全て奪われて崩壊しているのです。私は脱毛 していますし、毎日鼻血が出ています。この前、東京のある病院に被曝している ので血液検査をしてもらえますかとお願いしたら、いや、調べられないと断られ ましたよ。我々は被曝までさせられているが、その対策もないし、明確な検査も ないという。本当に重い発言だと思います。  福島県民の健診も十分に納得のいく検査メニューではないということなども含 めまして、本当に今問題提起されました憲法第十三条の幸福追求権と憲法第二十 五条の生存権というこの条文が、もう全く違う角度で私は読み直さなければなら ないんじゃないか、精査し直さなければならないんではないかというふうに思い ます。  フランスの原発関係のジャーナリストに聞きましたら、こんなに情報公開がな くて、しかもいろいろな、沃素剤一つ取っても国、県の指示があって初めて服用 できるというような、非常に不十分なままほったらかされていたと、この十三条 と二十五条、幸福追求権と生存権が妨げられているのではないか。これに対して、 井戸川参考人、ちょっと改めてコメントをお願いしたいと思います。  また、大石参考人には、そうした問題提起を受けて、例えば生存権の二十五条、 具体的には、「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有す る。  国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及 び増進に努めなければならない。」、これもう学校でいつも習う条文ですよね。 この条文が福祉主義あるいは具体的な請求権といった視点からどのような解釈、 今回変わったか変わられなかったか、その辺をお話しくださればと思います。 ○会長(小坂憲次君) それでは、大石参考人の時間がございますので、御答弁 をいただいたら御退席いただいて結構でございます。大石参考人からお願いいた します。 ○参考人(大石眞君) ありがとうございます。新幹線の時刻がございまして、 その後、ロースクールの授業が六時半ごろからあるものですから、とんぼ返りし なきゃなりません。といいましても、二番目に答えればいいと思って今私メモし ていたものですから考えがまだまとまっていませんが。  十三条、二十五条の解釈について、特に私、変更することはありませんでした。  つまり、十三条の読み方によりますけれども、要するに生命まで脅かされる、 個別的にはありますよ、でも、集団的に生命まで脅かされるという事態は今まで なかった。初めてですから、生命が脅かされるような事態に至ったということは、 もう大変気の毒ですが。十三条から導かれることは、自由についてはやっぱり最 小限の権力行使で、つまりは最大の自由を保障するというのが人らしい生活を保 障するということにつながるわけですよね。だけど、請求権とかあるいは参政権 については最大限尊重するということがございますので、人らしい生活を送るた めに最大限尊重するということで、実体的な要件からいっても、自由は最小限に、 請求権は最大限に保障するという十三条の趣旨は全く変わらないと思いますし、 さらに手続面からいきますと、十三条は要するに個人としての尊重を図るための 手続を要求しているわけでありまして、これは余り議論されていませんが、それ なりの手続をきちっと整えるためには、やはり先ほどから出ているような正確な 情報を迅速にいち早く伝えるということが非常に大事なことでございまして、単 に行政手続で適正手続という話じゃなくて、やっぱり国政全体についてそれは言 えると思いますね。  ですから、その意味でも、十三条あるいは二十五条というのは今まで以上の価 値を持つように思うようになりました。  以上です。 ○参考人(井戸川克隆君) いろんなところで物を書いているものですから、済 みません。  いろいろ信頼関係というものがあって、立地が、今まで原子力発電所を許して きたということがあります。そういう歴史の中で、事故を起こすという約束の下 に誘致したことはないと、私の親たちがですね、誘致するに当たっては事故を前 提に誘致したことはあり得ないというふうに考えております。したがって、何事 も最終的には人と人との信頼関係が一番大切だというふうに私は常日ごろ考えて おります。  直ちに健康に影響がない、これは分かりません、そう言われてもですね。全く 分からないわけでございますので、そういうことよりも、おそれがあるというこ と、安心をさせるよりも、まず問題を起こさせない対策を、対応をすることがや はり国家あるいは国民をつかさどる権限を持つ方の責務だと私は考えております。 もう本当に後からいろいろ、あのときは何かのために発表しませんでしたという コメントも聞きますが、そのたびに私は身震いするぐらい残念でなりません。悔 しい思いをしております。  先ほどもお答えしましたけれども、私の地域における住民は、放射能における 危険、放射線管理士という資格持っているのも相当いますので、常日ごろ、事故 前の放射能の管理の仕方も知っております。しかし、事故後の放射能の管理のこ とはマニュアルにも何にもなくて、非常に、先ほど地図を見ていただきましたけ れども、あのような惨たんたる状況に放置されておるわけです。  これはちょっと余談になりますが、国のお役人が来られたときに、十ミリシー ベルト、二十ミリシーベルトの安全について議論しました。大丈夫ですかと聞い たら、発症事例がありませんと言われました。長崎、広島でそのような事例があ りませんと言いました。よくそれは探したんですか、当時そういう状況の下に調 べたんですかということを聞いて、その後、放射線の種類、放射能の種類、今回 の事故と長崎、広島と全く同じですかと聞きましたらば、答えられませんでした。 したがって、発症しないという言葉は、我々にとっては何ら安心させる言葉では ありません。  したがって、このようなことで、我々は、正しくても正しくなくても我々は自 己判断できます。情報を出すべきだと思います。出さなかったことについては私 は、浪江町長さんも同じ思いをしておりますが、悔しい思いをしております。町 民を不用意に被曝をさせてしまったんです。  それから、被曝検査については、どこかで我が町民が申入れしたらば、福島医 大に確認したそうです。そうしたら、やらないでくださいと言われたそうです。 これが実態であります。  このようなことで、我々は十三条あるいは二十五条に満足しているような状態 には置かれていないことを御理解いただきたいと思います。 ○会長(小坂憲次君) どうもありがとうございました。  御発言の希望もあるとは存じますが、予定の時刻も参りましたので、以上で参 考人に対する質疑を終了いたします。  この際、一言申し上げます。  本日は、井戸川参考人、牧原参考人そして大石参考人には、貴重な御意見を賜 りまして、誠にありがとうございました。審査会を代表いたしまして厚く御礼を 申し上げます。(拍手)  本日の調査はこの程度にとどめ、これにて散会いたします。    午後三時三十分散会 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 『あたまと心で考えようSSTワークシートー自己認知・コミュニケーションスキ ル編』 http://ldnews2000.web.fc2.com/books/00060.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 第180国会参議院東日本大震災復興特別委平成24年06月14日 議事録抜粋 ■ ------------------------------------------------------------------------ 第180国会 参議院東日本大震災復興特別委 平成24年06月14日 議事録抜粋 ○森まさこ君 この医療費に限って子どもを手厚く保護する理由は、子どもが放 射線による健康への影響を大人よりも濃く受けやすいということ、それから、子 どもが心身の成長の過程にあり、次代の社会を担う存在であることから、重点的 に施策を講じるべきであると考えることからです。ただ、これで十分だとは思っ ておりません。私どもは更に、大人の保護に関しても今後また活動をしていく考 えであります。 ○佐藤信秋君 済みませんね、せっかく副大臣おられるので、聞いておいていた だきたいんですけどね。  具体的に幾つか進展するというようなことがあるんだろうと思うんですが、こ れは答弁は要りませんけど、健康診断をすると。実は、ホール・ボディー・カウ ンターみたいなもの、既に実は買っているんだけど、ですよ、市町村が。買って いるんだけど、既に買ったものは対象にならないとか、あるいは、子どもの検査 ですから、甲状腺なんかも超音波計か何かで検査せないかぬ、一どきに何台も置 かないかぬ、一台大体三百万円ぐらいするらしいんだけど。それで、学校の体育 館なんかにやっぱり十台ぐらい並べて、お医者さんも一緒にそこに来てもらって と、そんなこともこれから地元ではいろいろ考えてやっていかないかぬだろうと、 こういうお話もあります。  これはちゃんと助成しますという形に、まあもちろんしてもらえるんだろうと は思いますが、思いますが、この法律でそこの、それぞれの具体的な話まではな かなか決める法律ではないというふうには理解していますから。健康診断なんか はちゃんと措置しましょうと、助成しましょうと、こういう精神だとは思います が、その辺の具体的な、どういうふうに進展するかというような点について、今 申し上げたのは個別各論ですから、お答えは、できればやっていただければいい し、そうでなければ、大臣も聞いておられますから、やっぱりそういうことはも っともだと、こう思っておられるんだろうと思いますけど、具体的にどんな進展 をこれからしていくのかという点についてお答えください。 ○森まさこ君 今、佐藤委員が言ったことについても、遡及的な支援ということ についても副大臣に働きかけていく、その根拠にこの法律もなっていくという理 解をしております。  さらに、例えば今福島県内では十八歳までの子どもたちは医療費が無料でござ います。しかし、今年十九歳の子どもはどうかというと、無料ではございません。 原発事故のときには十八歳であった、しかし今年は十九歳である、そういう子ど もに関しても今後は医療費が無料になることができていくというのが私たち野党 の立法の趣旨でございます。  先ほど言ったように、様々な声がありまして、これから子どもが結婚適齢期に なったときに、二十代、三十代のときに、もし病気になったらどうするんですか というような心配する親御さんの声があります。これに関しては、今までのこの 国会での政府答弁ですと、残念ながら、大臣は東京電力に裁判してくださいとい うことでした。それですと、被害者の方が、子どもたちの方が、この病気は原発 事故によるものなんですよということを立証しなければいけない。これはほとん ど無理でございます。そういったことがないように、この法律で守っていくもの というふうに私は理解しています。  例えば、具体的にこんな心配の声をお寄せいただいています。子どもが鼻血を 出した、これは被ばくによる影響じゃないかと心配なんだけれども、それを診察 してもらった、検査してもらった、そのお金はどうなるんですかということです。 次にまた、今なかなか屋外の運動ができておりません。それで、実際に走ったと きに、足が弱くなっていて転んでしまった、骨折をした、そのような医療費はど うするんでしょうかというような声があります。そのようなものについても、私 ども野党の案を起案したときには、原則として含まれていくというふうに考えて はおります。  現実に、南相馬の市立病院の及川副院長のお話を聞きますと、統計データを取 ると、子どもたちの肥満が進んでいる、子どもたちの中に糖尿病が出ている、ス トレスによる障害も見られるということでございます。ですので、原則として医 療費の支援の対象にしていくと、そういった点が今後効果が期待できる点だとい うふうに思います。 ○佐藤信秋君 そこで、手厚く医療費等についても助成していくというか、手当 てしていく、これは大変大事なことだとは思います。  一方で、福島で被ばくしたんじゃないかというのでいわれなき差別を受けたり するような場合もありますよね。そうしたことについて過度に大変だ大変だと言 うのもいかがなものかという部分もありますね。そういう、その差別的な扱われ 方をしないようにということもまた大事なことだと思うんですが、その辺につい てはどんな配慮になっているでしょうかね。 ○森まさこ君 残念ながら、このような差別を受けている、いじめを受けている という声が多く寄せられております。特に県外に避難している方から声が寄せら れております。このような差別をなくしていくためには、放射線に関する正しい 理解を深めることができるように、例えば学校教育における放射線に関する教育 の推進など、必要な教育及び啓発を行うことが考えられまして、その旨を条文に も定めております。  今日の福島民報新聞に載っておりますけれども、自民党福島県連は被ばくとい う文言を外してくれという意見も出しておりました。これに関して、結果として は外れませんでしたけれども、私個人の意見になりますけれども、広島、長崎の 被爆者の方々の様々な今までのつらい思いもありました。法律の趣旨が変わらな い範囲でなるべく削除していくということで、原案から法律の趣旨が変わらない ものは削除されましたが、一部残っております。後世の立法者の方に考えていた だきたいので、今後見直しする機会があればまた更にその検討もしていただきた いと思うんです。  例えば、十三条一項を見ますと、被ばくという文言が入っておりますけれども、 最初の頭書きのところに東京電力原子力事故に係る放射線と書いてあります。東 京電力原子力事故に係る放射線ですので、これはレントゲンの放射線と違うとい うことは誰でも分かります。そういうようなものについては、被ばくという文言 を書かなくても法の趣旨が全うできるんだということが今後確認をできましたら、 削除することも是非今後検討をしていっていただきたいと、私個人は思っている ところでございます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ こうすればうまくいく発達障害のペアレント・トレーニング実践マニュアル 北 道子 (編集)、 河内 美恵 (編集) http://ldnews2000.web.fc2.com/books/00017.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □ 編集後記 ------------------------------------ 22:00 2014/05/13 ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 初夏の暑さです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ LDニュースの記載内容に関する質問には原則として回答いたしかねます ■ ■ 編集に際し正確を期していますが最終保証責任は免責とさせて頂きます ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □ LDニュースは「まぐまぐ」 http://www.mag2.com/ を利用して発行してます ------------------------------------------------------------------------

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