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LD(学習障害)ニュース #120 1999.08.05 発行 登録読者数 1,837
LD = Learning Disabilities LD親の会「けやき」編集 1997.9.10創刊
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■ 中川克子先生の勉強会 親の会「コスモ」 1999.09.30 船橋市 ■
■ 文部省協力者会議の報告公表後の、「教育行政」の動きについて。 ■
■ 「女性セブン」1999年28号(7月8日発売)「学級崩壊について」 ■
■ 講座・特別なニーズのある子どもの指導 栃木県総合教育センター ■
■ 栃木県内初の中学「通級指導教室」開設 1999.6.24付け朝日新聞 ■
□ 編集後記 ----------------------------------- 16:36 99/08/05 □
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■ 中川克子先生の勉強会 親の会「コスモ」 1999.09.30 船橋市 ■
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千葉LD児親の会「コスモ」会報 No.33より・・・
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日 時 9月30日(木) 10:30〜12:30
主 催 千葉LD児親の会「コスモ」
講 師 中川克子先生(ナカガワエデュケーショナルクリニック)
会 場 船橋勤労市民センター
参加費 500円(会員) 1,000円(会員外)
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■ 文部省協力者会議の報告公表後の、「教育行政」の動きについて。 ■
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LDニュース読者の方から、貴重なレポートが寄せられましたのでご紹介し
ます。なお、執筆者の許諾を得て、編集してあります。
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去る7月2日公表された、文部省協力者会議の報告に関係して、県内2市の
教育委員会指導主事の方と懇談する機会がありました。
なお、あくまでも指導主事個人の意見ということであり、教育委員会として
の正式見解ではありませんので、ご注意ください。以下一問一答。
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1.最終報告の実物は、お持ち(お読み)ですか?
A市;
新聞の切抜きのみで、ほんの概要しか書いてないものしかないとのこと。
B市;
「内外教育」の切抜きのみ、2ページほどのみ。
以上のようなことなので、両市とも私が持参したものをコピーしていただき
ました。
2.市教委としての、対応は何かお考えですか?
A市;
TTにせよ、通級教室にせよ、予算面や人員配置について、具体的な指示や
通達が出されないと、市としては動けない。県教委からも、具体的な指示は
今のところない。
文部省に、予算面などについて直接問い合わせたが、まだ具体的なことは決
定していないようだ。
B市;
まだ文部省や県からの指示が来ていないので、市としての方針は協議してい
ない。
3.校内委員会の設置については、どのようにお考えですか?
A市;
具体的にはまだ考えていないが、ある程度の判定は出来ると思う、保護者へ
の了解を取ることが、難しい問題だと思う。
B市;
最終報告にあるように、ある程度の判定をして、専門化チームへの依頼は出
来ると思う。ただ、保護者の了解を取ることが、課題となると思う。
両市とも、概略の判定をする準備は出来ているようです。実際に、心理検査
を実施する準備もしているようです。ただ問題は、保護者の了解を取り付け
るところにあるようです。
就学前の3歳時検診などで、ある程度の判断が出来れば、保護者としても心
の準備が出来るのではないかという点で、意見の一致をみましました。
4.専門家チームの設置に関しては、どうお考えですか?
この質問に際しては、私のほうから、県内にLDの診断ができる機関があり
ますか?という問いかけもいたしました。
A市;
B市;
専門家チームは、県教委の指示もあるかと思います。専門機関等については、
把握していない。
専門機関等について、逆にどのようなところがあるのか質問されたので、県
内外を含め、私個人で把握している範囲内でお答えしました。
5.学校での対応については、どのようにお考えですか?
A市;
予算的に認められれば、障害児教育(LDやADHDを主体とした)に熱心な先生
を、採用し、通級指導教室や、TT(LDやADHD専門として)として、対応し
ていきたい。
特に、児童数減少に伴い教員が余りはじめている時期なので、適切な人員を
確保できれば一番いい。時期的にはちょうどいいかも知れない。
B市;
当市では、5年ほど前から市独自の制度を実施してる。これは、通常学級で、
学校から介助が必要という要請に応じ、身体的な介助や教科学習の補助を目
的として人員を配置する制度。
該当する児童に対して専門的に対応する。この制度を、もっと拡充して、LD
などの対応をしていきたい。
6.LDと明確に診断されず、他の障害とも認定されない「はざま」の児童に
関し、最終答申でも、指導の必要性にふれているようですが、どうお考
えですか?
A市;
障害児教育では、個々の事情に即した指導を心がけるべき。制度の中で適切
な指導を選択し、対応していきたい。
B市;
市独自の制度は、障害児全般を対応としているものなので、通常学級在籍児
童で、学校が必要と判断し、保護者の同意が得られれば、この制度を適用し
ていく。
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■ 「女性セブン」1999年28号(7月8日発売)「学級崩壊について」 ■
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> 「女性セブン」1999年28号(7月8日発売)(小学館):「元気の処方箋」
> 「学級崩壊について」 和田秀樹氏執筆
>
> ここで、注意欠陥多動性障害(ADHD)が学級崩壊や親の「しつけ」
> との関連で、誤解に満ちた内容で紹介されています。
と、以前LDニュースでもお伝えしましたが。。。
この件で、執筆者(正確には、編集部とのやり取りになっている)に対して
「公開質問状」を掲載しているサイトがあります。
http://www.e-club.gr.jp/situmonn.htm
ご覧になってください。
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■ 講座・特別なニーズのある子どもの指導 栃木県総合教育センター ■
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● 1999/8/17(火) 9:30-15:30
−不注意・衝動的・落ち着きがない子どもの医学的理解
実践女子大学教授 中根 晃 先生
−不注意・衝動的・落ち着きがない子どもの教育
横浜市養護教育総合セ指導主事 井上 とも子 先生
● 1999/8/20(金) 9:30-15:30
−不注意・衝動的・落ち着きがない子どもの理解とその援助
国立精神・神経センター精神保健研究室
上林 靖子 先生
−不注意・衝動的・落ち着きがない子どもへの教育的な対応をめぐって
シンポジウム
いずれも会場は、栃木県総合教育センター大講義室
● 主催 栃木県総合教育センター
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■ 栃木県内初の中学「通級指導教室」開設 1999.6.24付け朝日新聞 ■
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1999.6.24付け朝日新聞(栃木県内版)によると。。。
宇都宮市立一条中学校に、今年度から、県内の中学校では初の「通級指導教
室」が設置された。同教室は、読み書きなどでつまずきやすい学習障害(L
D)の傾向がある生徒や、注意欠陥多動性障害(ADHD)と思われる生徒
など、軽度の障害のため、学習や人間関係に悩みや問題を抱えている生徒の
訓練、支援をする。宇都宮市内の全中学校に通う生徒が対象(以下略)
とのことです。文部省の協力者会議の報告では、LD児指導の具体的な場所
として、今後「通級に類似する指導」の検討が必要とされていますが、日本
各地で、このような「通級指導教室」が設置されることが望まれます。
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□ 編集後記 ----------------------------------- 16:36 99/08/05 □
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毎日、暑い日が続きます。。。
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「けやき」連絡先 E-mail: keyaki@box.club.ne.jp [1999.03.12 更新]
「けやき」HP http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/ [1998.07.31 更新]
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