LD(学習障害)ニュース登録は こちら から。

前号 | 目次 | 次号

==================================================================== LD(学習障害)ニュース #119 1999.07.29 発行 登録読者数 1,825 LD = Learning Disabilities LD親の会「けやき」編集 1997.9.10創刊 ==================================================================== ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 第2回 お母さんのための学習障害 (LD) セミナー 1999.09.26 ■ ■ 発達に援助を要する幼児の養育懇談会 09.16 東京都あきる野市 ■ ■ 東京都教育委員会教育長宛要望書 東京LD連絡会 1999.7.16 ■ ■ 自閉症スペクトラムの教育を考える 1999.8.1 横浜市西公会堂   ■ □ 編集後記 ----------------------------------- 21:58 99/07/25 □ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□■□ この LDニュース は「等幅」フォントでお読みください □■□■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 第2回 お母さんのための学習障害 (LD) セミナー 1999.09.26 ■ -------------------------------------------------------------------- 日 時 9月26日(日) (1) 10:00〜12:00 (2) 13:00〜15:00 会 場 名古屋市女性会館 講 師 (1) 名城大学教授 神谷 育司 (2) 見晴台学園生徒の保護者 受講料 1講座 2,000円               問合せ 見晴台学園内「お母さんのためのLDセミナー」事務局     TEL FAX 0566-36-5994 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 発達に援助を要する幼児の養育懇談会 09.16 東京都あきる野市 ■ -------------------------------------------------------------------- LD児・者を考える会「くじら」会報 No.51より・・・ --------------------- 日 時 9月16日(木) 10:00〜12:00 主 催 東京都立あきる野学園 東京小児療育病院 後 援 東京都あきる野市教育委員会 会 場 東京都立あきる野学園     JR五日市線「武蔵引田」下車 徒歩10分  講 師 社会福祉法人 日の出太陽の家 指導部長 滝沢しげ子先生 費 用 無料               問合せ 都立あきる野学園・教育相談室     TEL 042-558-1630(直通) 備 考 懇談会終了後午後1時より、希望者は学校見学もでき ます(要申込み)。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 東京都教育委員会教育長宛要望書 東京LD連絡会 1999.7.16 ■ -------------------------------------------------------------------- 東京都教育委員会教育長 中 島 元 彦 殿      平成11年7月16日   東京LD連絡会 要 望 書 私たち、東京LD連絡会は、都内の3つの親の会で構成され、約250名の会員が 各地域で活動しています。 私たちは、「LD及びその周辺児・者」(以下LD児と略す)の親の会として、 東京都におけるLDに関する行政などへの働きかけを中心に、共通の事柄につ いて、「東京LD連絡会」として、共に行動しています。 近年、LD児についてその理解と対策が叫ばれ、東京都におかれましては、文 部省に先駆け平成7年7月にLD児の理解・啓発のためのパンフレット「学習障 害児等に関する理解と指導について」をすべての公立学校(園)に配布して くださり、又、教員を対象に「学習障害(LD)児等に対する理解と指導に関 する講習会」を開催くださいましたことは、LD児の具体的な施策の一歩とと らえ大きな前進であると考えております。 こうした背景もあって、第15期中央教育審議会の答申の中に、学習障害児 (LD児)に対する指導内容、方法策についての研究の促進の必要性が折り込 まれたのを始め、平成10年7月の教育課程審議会答申に学習障害児(LD児) への対応が明記されたことは、大変意義のあることと評価したいと思います。 又、過日、学習障害及びこれに類似する学習上の困難を有する児童生徒の指 導方法に関する調査研究協力者会議から「学習障害児に対する指導について」 報告がなされたことはご承知のとおりです。 しかし、パンフレット・指導資料集等の配布や講習会の開催などLD児に対す る様々な取り組みが成されているのにも関わらず、校長先生や現場の先生方 の理解は今ひとつ進んでいないようです。 出現率は数パーセントと、総児童生徒数に比すると決して少ない人数ではな く、その内の多くのLD児が、そのような環境の中で適切な対応を得られず不 適応をおこし、二次障害として、不登校・家庭内暴力・非行・ひきこもり・ 無気力・及び職を得られないための在宅等をひきおこして苦しんでおります。 又、無理解による「いじめ」は後を経ちません。 LD児の多くは、適切な教育と援助により、充実した学校生活を過ごし、将来 を生き抜く力を獲得することができると考えております。 私たちはLD児の正しい理解と適切な教育・援助を求めて次のように要望しま す。 ----------- 要望事項 ----------- 1.指導書の作成 LD児の適切な育成には、その教育の両輪ともいえます教科学習能力と社会的 適応性に係わる能力の両面からの教育的アプローチが必要不可欠と思われま す。学習障害に伴う形で現れることもあるとされている「行動上の自己調整、 対人関係などにおける問題」を克服することが、社会的適応性に係わる能力 を身につけることにつながるものと考え、この点を充分に留意した指導内容、 方法をまとめた指導書を今後も作成してください。 2.パンフレット・指導集等資料の配布 (1) LD児の理解・啓発及び指導集等の資料がすべての公立学校(園)の全教 師に行渡るようにしてください。 * 親の会の実態調査では配布された資料を残念なことに知らない管理職の 方もいらっしゃいました。 3.研 修 (1) 東京都立教育研究所、多摩教育研究所における小・中学校通常学級の教 師対象の研修にLD児の理解と指導法に関する内容を導入してください。 又、できるだけ多くの教師が参加できるように管理職が配慮するよう指 導してください。 * LD児の多くは通常の学級に在籍しているにもかかわらず、心身障害教育 と思っている教師が多いようです。 (2) 研修に強制力がない為、ごく一部の教師にしか、研修が行われていない ので、必須の研修に、LDのプログラムを組み込んでください。 (3) スクールカウンセラーの研修の初級・中級・上級全てにLD児の理解と指 導法に関するものを導入してください。 (4) 各学校にLD児の理解・啓発及び指導集等資料を活用した校内研修を行う よう指導してください。 * 配布された資料を有効に活用されていない学校が多いようです 4.指導者・専門教師の養成  (1) LD概論・アセスメント・指導・コンサルティションの各領域において、 専門的な指導ができる指導主事の養成を早急に行ってください。 * 専門的な指導のできる指導主事が少数しかおりません。 (2) 心理教育査定や個別指導計画の作成にあたってLD児の認知特性からの専 門的アドバイスなど、教師へのコンサルティションができる学校心理士 (スクールサイコロジスト)の養成を早急に行ってください。 (3) 情緒障害学級・相談学級の教師を核に専門教師の養成を早急に行ってく ださい。 5.個別指導計画の導入 (1) 通常学級において、個別指導計画をすすめる研究指定校を設け、早急に LD児の教育に導入できるようにしてください。 (2) 個別指導計画作成の過程で保護者の意見を取りいれるだけではなく、学 校心理士等の専門家もメンバーとして参加できるようにしてください。 (3) 各LD児の理解の状況に応じて、中学生頃から学校教育が終わるまでの間、 将来の社会的自立を念頭に置いた社会生活を営む上で必要なスキルを身 につけるような個別の移行プログラムを個別指導計画に位置づけるよう 検討してください。 6.LDの研究事業 (1) 特別学習指導室(リソースルーム)の研究指定校を設け、LD児の教育に 導入できるようにしてください。 7.LD児指導相談事業 (2) 世田谷区の桜木中学校や三鷹市の実績を生かして、指導相談事業を各区 市町村に積極的に導入してください。 (3) 各学校に、スクールカウンセラーを配置して、保護者、LD児が相談でき るよう、体制を充実させてください。 8.教員の加配 (1) チームティーチングをさらに増やして、LD児の指導を進めてください。 (2) 世田谷区の桜木中学校に設置されている通級指導学級(通称「ひろば学 級」)は、平成8〜9年度に文部省の学習障害研究校として、情緒と学習 障害の2種類の学級編制で教員加配をしていただいておりましたが、平 成10年からは加配が行われずクラス分けによる十分な運営ができなくな っております。東京都としての研究校にしていただき、平成12年から教 員を増やしてなお一層、LDの指導についての実績と研究が行われますよ うにお願いいたします。 9.アドバイザリースタッフ派遣事業 (1) いじめ、登校拒否(不登校)等の問題の解決に資するため、だけではな く、LD児がかかえる、様々な問題の解決も派遣事業の対象にしてくださ い。 * LD児の多くは、その特性ゆえ、「いじめ」や「不登校」に深く関係して おります。 10.義務教育終了後の進路 (1) LD児の高等学校進学に関しては、選択肢が少なく、たとえ入学できても 生徒のニーズからは程遠い環境であることのほうが多く最も苦しむとこ ろです。都立高校にLD児の受け入れ枠を用意してください。又、チャレ ンジスクールにLD児を指導できる専門教師を配置してください。 (2) 南大沢学園養護学校に設置された、高等部産業技術科や、青鳥養護学校 に設置された都市園芸科のようなLD児に適した職業教育のコースを全都 に計画的に設置してください。 11.昭島市等で、LD及び情緒障害児を対象とした、通級指導学級の設置を検 討しておりますが、このような動きに、都としても積極的な支援をお願 いいたします。 12.多くのLD児が抱える困難は、生涯にわたるものと考えられています。福 祉局衛生局・労働経済局・その他関係諸機関とも充分連携をとられ、適 切な教育的援助が得られますようご検討ください。 質 問 ◇ 学習障害及びこれに類似する学習上の困難を有する児童生徒の指導方法 に関する調査・研究協力者会議から出された、報告を踏まえての今後の 方針をお聞かせください。(校内委員会・専門家チームのメンバーにつ いて・周辺児への指導についてetc) ◇ 昨年度と今年度の取り組みについてお聞かせください。 ◇ 学級定員について現状と、今後の方針をお聞かせください。 ◇ 他関係諸機関との連携の実績をお聞かせください。 「東京LD連絡会」加盟3団体 * 全国LD(学習障害)親の会会員 LD親の会「けやき」 * 全国LD(学習障害)親の会会員 「にんじん村」 * 全国LD(学習障害)親の会会員 LD児・者を考える会「くじら」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 自閉症スペクトラムの教育を考える 1999.8.1 横浜市西公会堂   ■ -------------------------------------------------------------------- NIFTY FEDHANS MES#01 より、投稿者の「夕霧」様の許諾を得て転載いたし ます。感謝いたします。 なお、今からだと郵送は間に合わないので当日直接会場で受付することにな りますが、TEL 045-942-1078 までお問い合わせくださいとのこと。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− まだ席に余裕があるので関心のある方は是非ご参加下さい。 なお「自閉症スペクトラム」とは強いて訳せば「自閉症連続体」のことで典 型的な自閉症のみでなく、いわゆる高機能自閉症やアスペルガー症候群も含 む広い概念です。日本で「LD」と診断される子どもの何割かは自閉症スペ クトラムと思われます。   テーマ : 自閉症スペクトラムの教育を考える 日本の教育 イギリスの教育 イギリスからリタ・ジョーダン先生(バーミンガム大学)を招いて、イギリ スの教育を知るとともに、日本の自閉症スペクトラムの教育を広く考える講 演会です。 日 時 : 1999年8月1日(日)午前9時30分〜午後4時 場 所 : 横浜市西公会堂(西センター) 横浜市西区岡野1丁目6番41号(TEL 045-314-7733) 「横浜駅」西口より徒歩10分 受講料 : 5,000円 * 定員になり次第締め切ります。  プログラム 9:30〜10:10 「イギリスの自閉症事情」        久保紘章 (東京都立大学社会福祉学科教授) 10:10〜11:00 「自閉症スペクトラムについて」 「自閉症 アスペルガー症候群 学習障害」 内山登紀夫 (仲町台発達障害診療所 大妻女子大学人間関係学部助教授) 11:00〜12:00 「日本の自閉症教育」 江崎康子 (神奈川県自閉症児.者親の会連合会代表) 13:00〜15:00 「イギリスにおける自閉症スペクトラムのための教育」 リタ・ジョーダン (バーミンガム大学教育学部シニア・レクチャラー) * リタ・ジョーダン先生 バーミンガム大学で自閉症を専門とする教師や施設職員の研修を行う自閉症 講座の責任者であるとともに、イギリス自閉症教育の中心的な存在である。 「オーティズム」(自閉症の研究と実践の国際的ジャーナル)のエディター。 「自閉症の理解と教育」(1995)「自閉症と学習−よい実践のためのガイド」 (1997)など著書多数。 * 講師敬称略 プログラム・時間などは都合により変更する場合があります。 問い合わせ/申込方法 住所・氏名・所属・電話番号を明記の上 ¥5,000(郵便小為替でも可)をそ えて下記の所にお申し込み下さい。(領収書が必要な場合は領収書宛先名を 記入下さい)入金確認後に受講票を(領収書が必要な方は領収書も同封)郵 送いたします。尚、先着順に受け付けますので定員になり次第お断りする場 合もあります。ご了承下さい。 〒221-0041  横浜市都筑区仲町台 1-2-31-401        仲町台発達障害診療所        特別講演会係 TEL 045-942-1078 主 催: 仲町台発達障害診療所 後 援: 日本自閉症協会、横浜市、川崎市、町田市教育委員会 神奈川県教育委員会、社会福祉法人やまびこの里 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □ 編集後記 ----------------------------------- 00:58 99/07/28 □ ---------------------------------- 毎日、暑い日が続きます。。。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ LDニュース記載内容を転載される場合は必ず下記までご連絡下さい ■ 「けやき」連絡先 E-mail: keyaki@box.club.ne.jp [1999.03.12 更新] 「けやき」HP http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/ [1998.07.31 更新] LDニュースのバックナンバーの閲覧及び配信は以下のサイトからできます http://backnumber.to/list.asp?userid=10000592 [1999.01.11 更新] LDに関する情報交換・意見交流・質問は「LDフォーラム」をご利用下さい http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/HTML/LD-FRM/INDEX.html [LD-FRM] 読者用「掲示板」→ http://www.simple-j.com/kkk/kbbs.cgi?bn=110201 ■ 編集者は掲載記事に関して最終保証責任を負うものではありません ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ LD NEWS は「まぐまぐ」http://www.mag2.com/ を利用して発行しています

「けやき」ホームページ | 目次

inserted by FC2 system