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□ LD・発達障害等関連図書 → http://ldnews2000.web.fc2.com/books/  □ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ LD(学習障害)ニュース #1147 2012/05/05 発行 登録(配信)読者数 2997 ■ ■ LD = Learning Disabilities LDニュース編集人発行 1997/09/10創刊 ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ インクルーシブな障害者雇用の現在ソーシャル・ファームの新しい流れ ■ ■ 政治 「親学」議連が発足 安倍、鳩山氏ら超党派 2012.04.10 16:54 ■ ■ 大阪維新の会のエセ科学的家庭教育支援条例(案)逐条批判 2012/05/03 ■ ■ 阪維新の会 大阪市会議員団平成24年5月 家庭教育支援条例(案) ■ ■ ズバッと解決LIVE007in成田市/成田市保健福祉館 2012/06/09 ■ ■ 大阪維新の会による「家庭教育支援条例案」を巡るツイート議論まとめ ■ □ 編集後記 ------------------------------------ 22:01 2012/05/05 ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 春休みのワーキングメモリトレーニングお申込み受付中。コグメド・ジャパン http://www.cogmed-japan.com/           【広告】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□■□■ この LDニュース は「等幅」フォントでお読みください ■□■□■ ■ LDニュースへ講演会等のイベント情報の掲載を希望される方へ・・・ ■ ■ 詳細は下記サイトをご覧下さい。原稿は適宜編集する場合があります。 ■ ■□■□■□ http://ldnews2000.web.fc2.com/sample.html  ■□■□■□■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 感覚統合を生かしてたのしく学習−読む力・書く力を育てる 佐藤 和美 (著) http://ldnews2000.web.fc2.com/books/00050.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ インクルーシブな障害者雇用の現在ソーシャル・ファームの新しい流れ ■ ------------------------------------------------------------------------ 国際セミナー インクルーシブな障害者雇用の現在−ソーシャル・ファームの新しい流れ 日 時: 2012年6月17日(日)10:30〜17:00 会 場: 国際障害者交流センター(ビッグ・アイ)     大阪府堺市南区茶山台1-8-1(泉北高速鉄道「泉が丘」徒歩すぐ)     http://www.big-i.jp/info/access.php 助 成: 東京都民共済生活協同組合 主 催: 公益財団法人 日本障害者リハビリテーション協会      国際障害者交流センター 協 力: ソーシャルファームジャパン 定 員: 300名 参加費:無料 情報保障:同時通訳・要約筆記付き 【趣旨】 ソーシャル・ファームは、社会的企業の一つであり、障害者を含む就業困難者が 一般労働市場で働けるようにするための企業である。 イタリアの精神障害者に働く場を提供するために生まれた社会的な目的をもつ、 しかも、営利を目的とする企業形態である。その後、ドイツ、イギリスなどヨー ロッパを中心に発展し、今日では、ヨーロッパにおける障害者や就業困難者の一 つの雇用形態として定着している。 多くのソーシャル・ファームが生まれ、いろいろな新しい仕事が生み出されてい る。また、近年、北欧においてもソーシャル・ファームが発展しつつあり、福祉 国家においてもその意義が評価されつつある。 そこで、本事業では、ヨーロッパの専門家を招へいし、ソーシャル・ファーム先 進各国のソーシャル・ファームの現状を評価していただくとともに、その取り組 みを紹介していただく。 そして、我が国の専門家と議論することで、我が国の今後の障害者雇用のありか たについて示唆を得ることを目的とする。 【基調講演】「日本におけるソーシャル・ファームの動向」 炭谷 茂氏 (恩賜財団済生会理事長、ソーシャルファームジャパン理事長) 【講演1】「欧州のソーシャル・ファームの現状と評価」 ゲロルド・シュワルツ氏(国際移住機関経済開発局プログラムマネージャー) 【講演2】「英国のソーシャル・ファームの動向」 フィリーダ・パービス氏(リンクス・ジャパン会長) 【講演3】「オランダとベルギーのソーシャル・ファームの動向」 バーナード・ジェイコブ氏 (ベルギー保健省メンタルヘルスケア改革プロジェクトマネージャー 兼全国コーディネーター) 【パネルディスカッション】 コーディネーター : 寺島 彰氏 (浦和大学総合福祉学部 教授) パネリスト:伊藤 静美氏 (社会福祉法人 一麦会 麦の郷)       中崎 ひとみ氏(社会福祉法人 共生シンフォニー)       炭谷 茂氏       ゲロルド・シュワルツ氏       フィリーダ・パービス氏       バーナード・ジェイコブ氏 *セミナー終了後に懇親会(ドリンク・軽食付き)を開催致します。定員50名 (軽食代1000円を当日申し受けます。要申込み) 【申込方法】 申込事項をメール、ファックス、または郵便でお送りください。 【申込先】下記のいずれかにお申込みください。 ●公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会 情報センター  担当:有田・野村  〒160-0052東京都新宿区戸山1丁目22番1号  TEL: 03-5273-0796 FAX: 03-5273-0615 E-mail:dinf-j@dinf.ne.jp ●国際障害者交流センター(ビッグ・アイ)「フォーラム」係  〒590-0115 大阪府堺市南区茶山台1-8-1  TEL: 072-290-0962 FAX: 072-290-0972 E-mail:forum@big-i.jp 申込締め切り: 2012年6月8日(金) ビッグ・アイ宿泊のお問合せはこちらへ(楽天トラベルから宿泊予約できます) TEL: 072-290-0900 FAX: 072-290-0920 E-mail: front@big-i.jp 下記にご記入の上、FAX(03-5273-0615)またはメール dinf-j@dinf.ne.jp までお申込下さい。 お名前(ふりがな) ご所属 ご連絡先住所〒 Tel     FAX e-mailアドレス 下記に該当します (該当するものがありましたらお知らせ下さい。) □車イス使用 □手話通訳が必要 □点字プログラムが必要 □磁気ループが必要 □パソコン要約筆記が必要 □盲導犬同伴 □懇親会参加 参加人数 人 その他 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発達が気になる子のサポート入門 発達障害は「オリジナル」発達 (新書) 阿部 利彦 (著) http://ldnews2000.web.fc2.com/books/00039.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 政治 「親学」議連が発足 安倍、鳩山氏ら超党派 2012.04.10 16:54 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120410/stt12041016550009-n1.htm  自民党の安倍晋三元首相ら超党派の議員約50人が10日、親の役割や家庭の あるべき姿を考える「親学」推進議員連盟の設立総会を国会内で開いた。  民主党の鳩山由紀夫元首相や自民党の町村信孝元官房長官、公明党の山口那津 男代表らのほか、みんなの党、たちあがれ日本などの議員も参加。会長には安倍 氏が就任した。今後は国が家庭教育を支援するための議員立法提出を目指す。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ことばの発達に遅れのある子のための言語指導プログラム111 −サインを逃さずタイミングよく話しかける技術− 長澤正樹 (著) http://ldnews2000.web.fc2.com/books/00027.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 大阪維新の会のエセ科学的家庭教育支援条例(案)逐条批判 2012/05/03 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://blogos.com/article/38257/ 前文の第一パート。初っ端から「かつて子育ての文化は」という伝統偽装の文面 が踊る。昔はよかった、という黄金時代回想論の多くは、具体的な時期を明記し ない。もしくはごく限られた時代のみを「これまでずっとそうだった」と述べる。  しかし、理想的な子育ての時代は本当にあったのか。戦前までは間引きもあっ た。伝統的な子育て文化としては乳母も見過ごせない。  子育て文化を担うのが親だけでなく地域社会なども含まれる、というのはその とおりである。この点、「親だけに子育ての責任を負わせる」という自民党の主 張とは正反対である──かのように見えるが、実はこの維新案も同じである。い や、子育ての全責任を「親の親心の喪失と親の保護能力の衰退」に押しつけてい るという点で、この前文の言葉とは完全に矛盾しているのである。−中略− 第1章 (総則) (目的) 第1条 1項 親およびこれから親になる人への「学習の機会及び情報の提供等」の必要 な施策を定めること 2項 保育、家庭教育の観点から、発達障害、虐待等の予防・防止に向けた施策 を定めること 3項 前2項の目的を達成するため、家庭教育支援推進計画を定めること 第一条1項はまあいいだろう。問題はその学習・情報の内容である。 第2項。ここが大変なところである。発達障害は、決して親の責任ではない。ま ずこの科学的前提を踏まえる必要がある。発達障害の「予防・防止」など、現在 の日本にはそれを可能とする理論も技術も存在しない(実効性のないトンデモ私 論を除く)。「保育、家庭教育の観点から」といって発達障害と虐待を同列に扱 っている時点で、この条例案は非科学的な妄想でしかないと言い切ってよい。 なお、発達障害の原因として虐待が関係するかどうかについては、たとえば中根 成寿「障害は虐待のリスクか?〜児童虐待と発達障害の関係について〜」(京都 府立大学福祉社会研究 8, 39-49, 2007)を参照してみよう。この論文自体は 「子供に発達障害があると親は虐待しやすくなるのか否か」ということを考察し ており、今知りたいこととは逆のアプローチといえる。ただ、その中で、「田中 (2003、2005)は児童の障害(発達障害含む)と児童虐待は本来直接の因果関係 や関連が証明されているわけではなく、障害をもつ子どもの多くが虐待されてい るわけでもない、と指摘している」という。(ここで参照されている論文は、田 中康雄(2003)「発達障害と児童虐待(maltreatment)」『臨床精神医学』3(2): 153-159、同(2005)「発達障害と児童虐待(maltreatment)」『子どもの虐待と ネグレクト』7(3):304-312) また、中根氏の論考のまとめでは以下のようにも記されている。 「虐待のハイリスクグループ、つまりすでに虐待が起こった家族においては児童 の障害は当該家族にとって数多くある虐待要因の一つであることが先行研究から 確認された。だが、児童の障害があっても虐待とは無縁な層も数多く存在してお り、なぜその家族にとって児童の障害が虐待へとつながらないのかという補償要 因の調査は、現実的に実現が難しい。  また本稿では虐待と児童の障害の種類において、行動障害や自閉傾向を示す児 童により高いリスクがみられることから発達障害に注目したが、児童虐待の二次 的被害と発達障害の症状とは、実際の臨床場面では判別不可能に近いという指摘 もあり、どちらが原因であるかが明らかにならない「微妙な関係」(田中 2006 :193)である。」(※参照論文は、田中康夫(2006)「軽度発達障害と児童虐待 の微妙な位置関係」『現代のエスプリ─スペクトラムとしての軽度発達障害I』 474:187-194) 「児童の障害は児童虐待のリスク要因ではあるが単一の発生要因ではない。児童 の障害に加えて、貧困や社会的孤立、親自身の健康状態や障害という他のリスク 要因が加わって初めてリスクが顕在化する。山野(2006)が言うように児童虐待 の増加は児童の障害や子育てのストレス、母親の孤立よりも、生活保護世帯の増 加や失業率の増加との相関も高い。」(※参照論文は、山野良一(2006)「児童虐 待はこころの問題か」上野加代子編『児童虐待のポリティクス─「こころ」の問 題から「社会」の問題へ』明石書店:53-99)  この条例案が目の仇にしているのは、ネグレクトすなわち育児放棄であろう。 ネグレクトは立派な「児童虐待」の一つである(肉体的な暴力を振るわないタイ プの虐待である)。ところが、その児童虐待と発達障害の因果関係については、 「明らかにならない」とされている。子供に障害があるから虐待した、という親 は確かに存在するが、そうでない層もある。つまり、虐待と無縁なのに発達障害 という子供は、例外どころか普通に見られるのだ。  つまり、「発達障害」を「予防・防止」するために「親」をなんとか教育しよ う、というのは、まったくもって見当外れのエセ科学的方策としか言いようがな いのである。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ぼくはうみがみたくなりました [DVD] ひとりの自閉症の青年と、その周囲の 人々が織り成す、心温まるヒューマン・ドラマ http://ldnews2000.web.fc2.com/books/00062.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 阪維新の会 大阪市会議員団平成24年5月 家庭教育支援条例(案) ■ ------------------------------------------------------------------------  「大阪維新の会」大阪市議会議員団が提案を予定している条例案です。弁護士 大前治が入手した原文を転記して当資料を作成しました。 原文の文言や用語法(中途で終わっている条文など)に不自然な点がありますが、 入手した原文に忠実に転記しました。内容は、2012年5月2日現在です。 新たな情報は、ホームページ ( http://osakanet.web.fc2.com/kateikyoiku.html )に掲載します。 http://osakanet.web.fc2.com/kateisien.pdf  第1章 総則  第2章 保護者への支援  第3章 親になるための学びの支援  第4章 発達障害、虐待等の予防・防止  第5章 親の学び・親育ち支援体制の整備 (前文)  かつて子育ての文化は、自然に受け継がれ、父母のみならず、祖父母、兄弟、 地域社会などの温かく、時には厳しい眼差しによって支えられてきた。  しかし、戦後の高度成長に伴う核家族化の進展や地域社会の弱体化などによっ て、子育ての環境は大きく変化し、これまで保持してきた子育ての知恵や知識が 伝承されず、親になる心の準備のないまま、いざ子供に接して途方に暮れる父母 が増えている。  近年急増している児童虐待の背景にはさまざまな要因があるが、テレビや携帯 電話を見ながら授乳している「ながら授乳」が8割を占めるなど、親心の喪失と 親の保護能力の衰退という根本的問題があると思われる。  さらに、近年、軽度発達障害と似た症状の「気になる子」が増加し、「新型学 級崩壊」が全国に広がっている。ひきこもりは70万人、その予備軍は155万 人に及び、ひきこもりや不登校、虐待、非行等と発達障害との関係も指摘されて いる。  このような中で、平成18年に教育基本法が改正され、家庭教育の独立規定 (第10条)が盛り込まれ、「父母その他の保護者は、子の教育について第一義 的責任を有する」と親の自覚を促すとともに、「国及び地方公共団体は、家庭教 育の自主性を尊重しつつ、保護者に対する学習の機会及び情報の提供その他の家 庭教育を支援するために必要な施策を講ずるよう努めなければならない」と明記 した。  これまでの保護者支援策は、ともすれば親の利便性に偏るきらいがあったが、 子供の「育ち」が著しく損なわれている今日、子供の健全な成長と発達を保障す るという観点に立脚した、親の学び・親育ちを支援する施策が必要とされている。 それは、経済の物差しから幸福の物差しへの転換でもある。  このような時代背景にあって、本県の未来を託す子供たちの健やかな成長のた めに、私たち親自身の成長を期して、本条例を定めるものである。 第1章 (総則) (目的) 第1条 1項 親およびこれから親になる人への「学習の機会及び情報の提供等」の必要 な施策を定めること 2項 保育、家庭教育の観点から、発達障害、虐待等の予防・防止に向けた施策 を定めること 3項 前2項の目的を達成するため、家庭教育支援推進計画を定めること (基本理念) 第2条 家庭教育の支援は、次に掲げる条項を基本理念として、推進されなければならな い。 (1) 親は子の教育について第一義的責任を有すること (2) 親と子がともに育つこと (3) 発達段階に応じたかかわり方についての科学的知見を共有し、子供の発達を 保障すること (社会総がかりの取組) 第3条 前2条の目的および基本理念にもとづき、家庭教育の支援は、官民の区別なく、 家庭、保育所、学校、企業、地域社会、行政が連携して、社会総がかりで取り組 まれなければならない 第2章 (保護者への支援) (保護者への支援の緊急性) 第4条 現に子育て中であるか、またはまもなく親になる人への支援は、緊急を要するた め、以下に掲げる施策が、遅滞なく開始されなくてはならない (母子手帳) 第5条 母子手帳交付時からの親の学びの手引き書の配付など啓発活動の実施、ならびに 継続的学習機会の提供および学習記録の母子手帳への記載措置の実施 (乳幼児検診時) 第6条 3ヶ月、6ヶ月、1歳半、3歳児検診時等での講習の実施ならびに母子手帳への 学習記録の記載措置の実施 (保育園、幼稚園等での学習の場の提供) 第7条 すべての保育園、幼稚園等で、年間に1度以上、保護者会等での「親の学び」カ リキュラムの導入 (一日保育士、幼稚園教諭体験) 第8条 すべての保育園、幼稚園で、保護者を対象とした一日保育士体験、一日幼稚園教 諭体験の実施の義務化 (学習の場への支援) 第9条 保育園、幼稚園、児童館、民間事業所等での「親の学び」等の開催支援 第3章 (親になるための学びの支援) (親になるための学びの支援の基本) 第10条 これまで「親になるための学び」はほとんど顧みられることがなく、親になる自 覚のないまま親になる場合も多く、様々な問題を惹起していることに鑑み、これ から親になる人に対して次に掲げる事項を基本として、学びの機会を提供しなけ ればならない。 (1) いのちのつながり (2) 親になることの喜びと責任 (3) 子供の発達過程における家族と家庭の重要性 (学校等での学習機会の導入) 第11条 小学校から大学まで、発達段階に応じた学習機会を導入する (学校用家庭科副読本および道徳副読本への導入) 第12条 小学校から高等学校まで、発達段階に応じて、次に掲げる事項を基本とした家庭 科副読本および道徳副読本を作成し活用する (1) 家族、家庭、愛着形成の重要性 (2) 父性的関わり、母性的関わりの重要性 (3) 結婚、子育ての意義 (家庭用道徳副読本の導入) 第13条 前12条の内容に準じて、保護者対象の家庭用道徳副読本を作成し、高校生以下 の子供のいる全ての家庭に配付する (乳幼児との触れ合い体験学習の推進) 第14条 中学生から大学生までに対して、保育園、幼稚園で乳幼児の生活に触れる体験学 習を義務化する 第4章 (発達障害、虐待等の予防・防止) (発達障害、虐待等の予防・防止の基本) 第15条 乳幼児期の愛着形成の不足が軽度発達障害またはそれに似た症状を誘発する大き な要因であると指摘され、また、それが虐待、非行、不登校、引きこもり等に深 く関与していることに鑑み、その予防・防止をはかる (保護者、保育関係者等への情報提供、啓発) 第16条 予防、早期発見、早期支援の重要性について、保護者、保育関係者およびこれか ら親になる人にあらゆる機会を通じて情報提供し、啓発する (発達障害課の創設) 第17条 1項 発達障害の予防、改善のための施策は、保育・教育・福祉・医療等の部局 間の垣根を廃して推進されなければならない 2項 前1項の目的達成のために、「発達障害課」を創設し、各部局が連携した 「発達支援プロジェクト」を立ち上げる (伝統的子育ての推進) 第18条 わが国の伝統的子育てによって発達障害は予防、防止できるものであり、こうし た子育ての知恵を学習する機会を親およびこれから親になる人に提供する (学際的プロジェクトの推進) 第19条 保育・教育・福祉・医療等にわたる、発達障害を予防、防止する学際的研究を支 援するとともに、各現場での実践的な取り組みを支援し、また、その結果を公表 することによって、いっそう有効な予防、防止策の確立を期す 第5章 (親の学び・親育ち支援体制の整備) (民間の、親の学び・親育ち支援ネットワークの構築推進) 第20条 親としての学び、親になるための学びの推進には社会総がかりの取り組みが必要 なため、民間の、親の学び・親育ち支援ネットワークの構築を支援し、推進する (民間有資格者の育成に対する支援) 第21条 親としての学び、親になるための学びを支援、指導する「親学アドバイザー」な ど、民間有資格者等の育成を支援する (「親守詩」実行委員会の設立による意識啓発) 第22条 親と子がともに育つ実践の場として、また、家族の絆を深める場として、親守詩 実行委員会を設立して発表会等の催しの開催を支援し、意識啓発をおこなう (家庭教育推進本部の設置と推進計画等の策定) 第23条 1項 首長直轄の部局として「家庭教育推進本部」を設置し、親としての学び、 親になるための学び、発達障害の予防、防止に関する「家庭教育推進計画」を策 定する 2項 「家庭教育推進計画」の実施、進捗状況については検証と公表をおこなう ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 軽度発達障害への道 (杉山登志郎著作集2) [単行本] 杉山登志郎 (著) http://ldnews2000.web.fc2.com/books/00071.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ ズバッと解決LIVE007in成田市/成田市保健福祉館 2012/06/09 ■ ------------------------------------------------------------------------ 金子書房刊の書籍『ズバッと解決ファイル』(阿部利彦編著)から生まれた講演 会が、このたび約1年ぶりに復活します。 ◆ズバッと解決LIVE 007 実践的に学ぶ・発達が気になる子のためのサポートファイルin成田市 〜「学習につまずきがある子」の見方を変えて味方になろう ○書籍『クラスで気になる子の支援ズバッと解決ファイル』とのコラボから生ま  れた「講演会+公開事例検討会」。 ○学校・家庭で見られる、発達が気になる子のケースに、「支援の達人」トリオ  が支援のコツをレクチャーします。 ◆主催:成田市ことばと心を育む親の会 ◆後援:成田市教育委員会、成田市地域自立支援協議会、印旛郡市ことばと心を     育む親の会 ◆講師“支援の達人”のみなさま     阿部利彦 先生(星槎大学共生科学部准教授)     川上康則 先生(東京都立港特別支援学校主任教諭・             特別支援教育コーディネーター)     坂本條樹 先生(所沢市発達障害・情緒障害通級指導教室             「そだちとこころの教室フロー」教諭) ◆第1部:講演会「学習のつまずきがある子の見立てと支援」   *感覚統合の視点から(川上康則先生)   *通級指導教室における支援の視点から(坂本條樹先生) ◆第2部:事例検討会     「学習につまずきがあるヒカルさんのケース」 ◆日時:2012年6月9日(土)     13:30〜16:30(受付 13:00〜) ◆会場:成田市保健福祉館 多目的ホール  ※住所:〒286−0017 成田市赤坂1−3−1 ◆交通案内:JR成田駅西口より路線バス2番口  (成田湯川駅行)「赤坂公園」下車 ◆参加費:無料  ◆定員:約120名 ◆申込について:事前申し込みは不要。当日、直接開催会場にお越しください。 ◆お問合せ先:0476-23-0646(時田)まで ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 自閉症の精神病理と治療 (杉山登志郎著作集1) [単行本] 杉山登志郎 (著) http://ldnews2000.web.fc2.com/books/00070.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 大阪維新の会による「家庭教育支援条例案」を巡るツイート議論まとめ ■ ------------------------------------------------------------------------ http://togetter.com/li/297397 大阪維新の会による「家庭教育支援条例案」に、発達障害についての無理解・偏 見が含まれていることを指摘、訂正するツイートを収録。 まとめ人自身も理解の浅い領域で、目に入った範囲でのまとめです。不備がある ことと思いますので、追加すべき情報や適切でない投稿の収録について御教示い ただければ幸いです。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− http://togetter.com/li/297826 家庭教育支援条例(案):橋下市長「発達障害の原因は愛情欠如ではない」 →乙武洋匡さん「ホッとしました」茂木さんと宮台さんもコメント! 橋下徹大阪市長 https://twitter.com/#!/t_ishin のツイートをまとめました。 『五体不満足』著者の乙武洋匡さんと脳科学者の茂木健一郎さんも応答していま す。社会学者の宮台真司さんもコメントを発表しています。(5/3) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− http://togetter.com/li/297783 発達障害を巡る話題。全国LD親の会やJDDネットはどのようなアクションを取る のだろうか。 2012年3月25日(日)東京の中野サンプラザにおいて、翔和学園創立10 周年記念「発達障害支援フォーラム」が開催されたそうだ。予定されていた講師 の顔ぶれは以下の通りである。 【講師】(あいうえお順/敬称略) ・石井京子/テスコ・プレミアムサーチ ・市川宏伸/JDDネット ・伊藤寛晃/翔和学園 ・川端秀仁/かわばた眼科 ・阪本浩明/プルデンシャル生命 ・重徳和彦/くにおこし@愛知 ・高橋史朗/明星大学 ・田島良昭/コロニー雲仙 ・谷和樹 /玉川大学 ・辻井正次/アスペ・エルデの会 ・中村朋彦/翔和学園 ・宮尾益知/国立成育医療研究センター ・向山洋一/TOSS 中でも目を引くのが、市川宏伸/JDDネット理事長。辻井正次/アスペ・エルデ の会・JDDネット政策委員長。高橋史朗/明星大学。感性・脳科学教育研究会会 長。向山洋一/TOSS(教育技術法則化運動)代表。らである。 翔和学園の案内(http://www.showa-gakuen.net/seminar/)によると、厚生労働 省、文部科学省、JDDネットワーク、発達障害の支援を考える議員連、株式会社 チャレンジドジャパン、NPO法人東京都自閉症協会、プルデンシャル生命、NP O法人ふれあい囲碁ネットワーク神奈川などが、後援をしている。 さて、高橋史朗(感性・脳科学教育研究会会長)氏は、健全な男女共同参画社会 をめざす会「なでしこ通信第41号(平成23年9月1日)」 (http://www.mezasukai.com/pdf/nadesiko-41.pdf)において下記のように述べ ています(この件については高橋史朗氏に対して別途問い合わせ中)。 「私の教え子が1年間で3人も小学校教員をやめました。このうちの1人に話を聞 くと、「担任をしている35人の子供のうち、7人が発達障害の子供だった」と言 うのです。LD(学習障害)やADHD(注意欠陥・多動性障害)、自閉症などの子供 が2割いたわけです。1人を注意していたら、他の子供が動き始めてしまうのです。 昭和40年ごろは発達障害の子供は1万人に1人、つまり0.01%でしたが、現在では 小学校で2割近くいるわけです。この40年間で大きな変化が起きています。」 また向山洋一(TOSS・教育技術法則化運動代表)氏の進める「教育技術法則化運 動」については、例えば下記のような批判があります。私は以前、TOSS関係者に 質問したことがありますが明確な回答はもらえませんでした。どうなのでしょう ? ニセ科学?道徳教育「水からの伝言」を斬るTOSS=向山洋一教育技術法則化運動 を問う http://www.kyo-sin.net/nisekagaku.htm 阪大サイバーメディア 菊池誠 http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/nisekagaku/JPSmeeting_kikuchi.pdf 「水からの伝言」と初等教育 「水の結晶」が小学校の道徳教材にTOSS(教育技術法則化運動)のウェブサ イトを通じて、全国に広まるTOSSではすでに止めつつあるが、TOSS以外 に広まっている  研究授業や教師の研修会などでとりあげられる  権威付けられて、広まる 参観授業にも使われる 自信作 辻井正次/アスペ・エルデの会・JDDネット政策委員長については、「批判対象 を明確に特定できないままで政策提言」したことですでに批判。 http://koukaishitsumon.web.fc2.com/jddnet.html JDDネットが後援しているということは、内容に問題なし、むしろ内容は推奨で きるものと判断したと考えるがどうなのだろうか?NPO法人東京都自閉症協会の 名前も後援団体に見られるが、こちらへも近日中に質問をしてみたいと思う。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発達障害 母たちの奮闘記 (平凡社新書) [新書] 山下 成司 (著) http://ldnews2000.web.fc2.com/books/00064.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □ 編集後記 ------------------------------------ 22:01 2012/05/05 ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 連休も残り少なくなりました。明日未明には、北海道泊原発が停止。脱原発状態 となります。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ LDニュースの記載内容に関する質問には原則として回答いたしかねます ■ ■ 編集に際し正確を期していますが最終保証責任は免責とさせて頂きます ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □ LDニュースは「まぐまぐ」 http://www.mag2.com/ を利用して発行してます 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