LD(学習障害)ニュース登録は こちら から。

前号 | 目次 | 次号

□ LD・発達障害等関連図書 → http://ldnews2000.web.fc2.com/books/  □ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ LD(学習障害)ニュース #1134 2012/01/17 発行 登録(配信)読者数 2998 ■ ■ LD = Learning Disabilities LDニュース編集人発行 1997/09/10創刊 ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ シンポジウム「届けたい、読める教科書DAISY教科書を!」 2012/02/05 ■ ■ LD親の会「けやき」入会のための説明会・相談会を開催  2012/02/25 ■ ■ LD親の会「けやき」 Wing主催 研修会&相談会/八王子市 2012/02/19 ■ ■ 鹿児島発達障害児親の会「てんがらもん」研修会のご案内 2012/02/25 ■ ■ 第1回 デジタル放送時代の視聴覚障害者向け放送の充実に関する研究会 ■ ■ 米国「21世紀における通信および映像アクセシビリティ法」(試訳) ■ ■ 発達性ディスレクシア研究会/帝京平成大池袋キャンパス 2012/01/22 ■ ■ 合理的配慮等環境整備検討ワーキンググループ4回 議事録 2011/09/14 ■ ■ 合理的配慮等環境整備検討ワーキンググループ 8回 資料 2012/01/13 ■ ■ 特別支援教育の在り方に関する特別委員会 11回 議事録 2011/08/19 ■ □ 編集後記 ------------------------------------ 07:04 2012/01/17 □ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 冬休みのワーキングメモリトレーニングお申込み受付中。コグメド・ジャパン http://www.cogmed-japan.com/                【広告】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□■□■ この LDニュース は「等幅」フォントでお読みください ■□■□■ ■ LDニュースへ講演会等のイベント情報の掲載を希望される方へ・・・ ■ ■ 詳細は下記サイトをご覧下さい。原稿は適宜編集する場合があります。 ■ ■□■□■□ http://ldnews2000.web.fc2.com/sample.html  ■□■□■□■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発達障害 母たちの奮闘記 (平凡社新書) [新書] 山下 成司 (著) http://ldnews2000.web.fc2.com/books/00064.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ シンポジウム「届けたい、読める教科書DAISY教科書を!」 2012/02/05 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.normanet.ne.jp/info/seminar120205.html ◆シンポジウム「届けたい、読める教科書、DAISY教科書を!」のご案内 ●趣旨:読むことに困難がある児童・生徒を対象に、DAISY(Digital Accessible Information SYstem)を活用して、読める教科書、図書および情報を提供するこ とを目的に、全国的にマルチメディアDAISY製作団体のネットワークが立ち上が り、ネットワークとして関係機関との連携を図りながら、マルチメディアDAISY 形式の教科書、図書および情報の製作・提供事業を2008年9月より実施しており、 現在は1,000人以上の児童・生徒が利用している。 しかし、法的にはDAISY教科書の製作は可能となったが、ボランティアベースで あることから必要な児童・生徒に届いていなこと、高校の教科書については提供 できていないことなどの課題はたくさんある。 今回、本事業の成果と現状を共有するシンポジウムを開催し、多くの人にこの事 業についての理解と普及の協力を求めていく。 ●主催:公益財団法人 日本障害者リハビリテーション協会 ●助成:独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興助成事業 ●日時:2012年2月5日(日) 13:00〜17:30 ●会場:戸山サンライズ 大研修室  http://www.normanet.ne.jp/~ww100006/tizu.htm ●定員:120名(定員になり次第締め切りとする) ●参加費:500円 ●情報保障:要約筆記あり。希望に応じて手話通訳・点字プログラム・磁気ルー  プを用意。 ●申込先・問合せ:(公財)日本障害者リハビリテーション協会 情報センター  内 TEL:03-5273-0796 / FAX:03-5273-0615  /e-mail: daisy-seminar@dinf.ne.jp 担当:吉広・長田 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 自閉症の精神病理と治療 (杉山登志郎著作集1) [単行本] 杉山登志郎 (著) http://ldnews2000.web.fc2.com/books/00070.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ LD親の会「けやき」入会のための説明会・相談会を開催  2012/02/25 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://blog.canpan.info/keyakix/archive/36 LD親の会「けやき」入会のための説明会・相談会を開催します 日 時 2012年2月25日(土)     [1]13:00〜14:00 [2]14:30〜15:30 場 所 東京都多摩障害者スポーツセンター 第2集会室  説明会では会員がスタッフとなって、LD親の会「けやき」の活動の様子をお話 させて頂きます。  また、同じ親としての立場で、お子さんのことやお悩みの内容などをお聞かせ 頂き、ゆっくりと一緒に考える時間にしたいと思っています。  個別の対応をいたしますので、お一人一時間程度の予定です。入会や見学をお 考えの方は、ぜひご参加ください。 対象者 LD等発達障害児・者およびその周辺児・者の親御さん(保護者) 申込制 事前に申し込みをしてください。  ◎時間制にご協力願います。  [1]13:00〜14:00 [2]14:30〜15:30  ◎保護者氏名・連絡先パソコンアドレス・お子さんの性別・年齢  ◎お悩みや相談内容を可能な範囲で、簡単に記入してください。 ※上記の[1]・[2]のどちらかの希望時間を選んで記入し、申込み先アドレス(三  輪)まで 申し込み先アドレス miwa-k@msa.biglobe.ne.jp  ◎申込み期限  2月10日(金)  ◎受付先着順とさせていただきます。定員に達した場合にはお断りさせていた   だくこともありますので、予めご承知おきください。 費 用 参加は無料です  ★保育はありません。 会場までの案内図 http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/HTML/KEYAKI/tama_sp.html  JR中央線「国立駅」南口より、大学通り直進約20分  JR南武線「谷保駅」北口より約10分  両駅から無料送迎バスが出ています。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 感覚統合を生かしてたのしく学習−読む力・書く力を育てる 佐藤 和美 (著) http://ldnews2000.web.fc2.com/books/00050.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ LD親の会「けやき」 Wing主催 研修会&相談会/八王子市 2012/02/19 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/HTML/KEYAKI/NEWS.html#120219 LD親の会「けやき」Wing主催 研修会&相談会 「発達障害者のライフステージ(支援)を考える」 〜本人・親・学校・企業・支援者それぞれの立場からの報告〜 発達障害(LD)のNさんの幼児期から就労・一人暮らしの現在までを支援者と共 に振り返りながら、今後避けて通れない親亡き後までを系統的に考えます。 それぞれのステージ毎の課題と本人・親の不安をどう捉えていくのか?支援の在 り方とは? また、午後には参加者を対象とした相談会も設定しております。キャリア教育に 取り組んできたWingだから提供できる新企画に是非、ご参加ください。 1.日 時:平成24年 2月19日(日)9:30〜16:00   (9:00受付開始) 2.会 場:八王子市南大沢文化会館   〒192-0364 八王子市南大沢2丁目27番地 TEL:042-679-2202   アクセス:京王相模原線「南大沢」駅下車徒歩3分 3.定 員:(1) 午前の部のみ110名、(2) 全日(午前・午後)50名   ※ 定員になり次第締め切り 4.資料代:(1) (2) 共に1000円 (当日受付にてお支払いください) 5.プログラム  <午前の部> 9:30〜11:45 会場:2F交流ホール ◇ 学齢期:親はどう障害を受け入れそして、向き合ったのか?学校時代のトラ  ブルや親の不安を支援者はどう支えたのか?本人・保護者を交えて振り返りま  す。  ※ 講師:教育関係者 ◇ 就労:進路選択と仕事そして、職場の人間関係のトラブル。就職はゴールで  はなく、社会人としてあらたに障害と向き合うスタートだった。  企業が求める人材と必要な支援とは?転職への決心とその時、親はどう支えた  のか?  ※ 講師:企業関係者 ◇ 生活:通勤寮からグループホームそして、念願の一人暮らし。親の心配と多  様な生活支援の実態とは?  ※ 講師:生活支援機関  <午後の部:相談会>13:30〜16:00  会場:第1会議室・第3会議室 ◇ 全体情報提供:発達障害者向けの制度やサービスについて専門家が情報提供  します  ※ 講師:ハローワーク立川 専門援助部門統括職業指導官 清水真由美氏           小金井市障害者就労支援センター ボーバル聡美氏 ◇ 相談会:学齢期、進路選択・就労、生活のステージ毎に課題を講師やボラン  ティアと共に一緒に掘り下げ、一緒に深めていきます。 ※ 窓口がステージや課題毎に案内いたしますので、希望の方は申込書に質問内  容等をご記入ください。 6.申し込み方法 申込書に必要事項をご記入の上、2月10日(金)までにお  申し込みください。  サイトまたはFAXにてお申し込みください  (サイト申し込みを基本とします)  午前のみ参加 http://kokucheese.com/event/index/24649/  全日参加   http://kokucheese.com/event/index/24650/  FAX 042−637−1451 <交通アクセス> 八王子市南大沢文化会館  http://www.hachiojibunka.or.jp/minami/ ◎ 八王子駅から  ・JR横浜線「東神奈川」行き乗車、「橋本」下車、京王相模原線に乗換え  「南大沢」下車、徒歩3分。 ◎ 新宿駅から  ・京王線急行「橋本」行き乗車「南大沢」下車。徒歩3分。  ・京王線特急・準特急「京王八王子」行き乗車、「調布」で「橋本」行に   乗り換え南大沢」下車。 ◎横浜駅から  ・JR横浜線「八王子」行き乗車、「橋本」下車、京王相模原線に乗換え、  「南大沢」下車、徒歩3分 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ インクルーシブ教育の実践−すべての子どものニーズにこたえる学級づくり− http://ldnews2000.web.fc2.com/books/00052.html  学苑社 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 鹿児島発達障害児親の会「てんがらもん」研修会のご案内 2012/02/25 ■ ------------------------------------------------------------------------ 鹿児島発達障害児親の会「てんがらもん」研修会のご案内 子どもの特性に応じた,学習面,行動面の支援について ● 日 時 平成24年2月25日(土) 13:00〜16:40 ● 場 所 鹿児島市中央公民館 〒892-0816 鹿児島県鹿児島市山下町5-9 ● 参加費 1000円 〜講師紹介〜 東京都杉並区立済美教育センター指導教授 月森 久江 先生東京都杉並区立中瀬中学校通級指導学級を経て現職。早稲田大学 大学院教職研究科 非常勤講師。日本LD学会会員,特別支援教育士SV,学校 教育相談会特別支援教 育検討会委員,博報堂児童教育振興会第40回博報堂特 別支援教育部 門の個人賞及び文部科学大臣奨励賞受賞。 URLの場合は以下を入力ください。 http://form.mag2.com/citrenorai (平成23年度鹿児島県情緒障害教育研究会冬季研修会申込) 携帯やパソコンからの申込みができない場合は,鹿児島県情研事 務局(山下小学校 099−226−6285)までお問い合わせください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 軽度発達障害への道 (杉山登志郎著作集2) [単行本] 杉山登志郎 (著) http://ldnews2000.web.fc2.com/books/00071.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 第1回 デジタル放送時代の視聴覚障害者向け放送の充実に関する研究会 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/kenkyu/digital/02ryutsu05_03000030.html 日時 平成24年1月13日(金)14時00分〜16時00分 場所 総務省 7階 省議室 議事次第 1 開会 2 総務大臣政務官挨拶 3 構成員紹介 4 座長及び座長代理の指名について 5 研究会の公開について 6 議題 (1)過去5年間における視聴覚障害者向け放送の状況・技術動向等の   変化について (2)利用者の立場からの要望 (全日本ろうあ連盟、老テク研究会、日本盲人会連合、  全日本難聴者・中途失聴者団体連合会) 7 意見交換 8 その他 9 閉会 配付資料一覧 資料1 開催要綱(PDF版/テキスト版) 資料2 今後のスケジュール(案)(PDF版/テキスト版) 資料3 字幕放送・解説放送の現況(PDF版:資料3-1、資料3-2/  テキスト版:資料3-1 字幕実績・解説実績・手話実績、 資料3-2 字幕拡充計画・解説拡充計画) 資料4 前回報告書内容の現状(PDF版/テキスト版:目次・資料本編) 資料5 利用者の視点からの要望(全日本ろうあ連盟)(PDF版/テキスト版) 資料6 利用者の視点からの要望(老テク研究会)(PDF版/テキスト版) 資料7 利用者の視点からの要望(日本盲人会連合)(PDF版/テキスト版) 資料8 利用者の視点からの要望(全日本難聴者・中途失聴者団体連合会)  (PDF版:意見書・プレゼン資料・補足資料/テキスト版:意見書・  プレゼン資料・補足資料(後日掲載)) 参考資料1 国内外における字幕放送等に関する調査研究報告書概要版  (PDF版/テキスト版) 参考資料2 障害者制度改革の基本的な方向について(抄)  (PDF版/テキスト版) 参考資料3 障害者権利条約(抄)、障害者基本法(抄)  (PDF版/テキスト版) 参考資料4 21世紀における通信および映像アクセシビリティ法2010年版  (全日本ろうあ連盟試訳)(PDF版/テキスト版) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発達が気になる子のサポート入門 発達障害は「オリジナル」発達 (新書) 阿部 利彦 (著) http://ldnews2000.web.fc2.com/books/00039.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 米国「21世紀における通信および映像アクセシビリティ法」(試訳) ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.soumu.go.jp/main_content/000142443.doc 米国「21世紀における通信および映像アクセシビリティ法」(日本語試訳) 全日本ろうあ連盟 試訳 原文のURL :http://www.gpo.gov/fdsys/pkg/PLAW-111publ260/pdf/PLAW-111publ260.pdf 合衆国法典 111−260 第111連邦議会 2010年10月8日[S. 3304] 障害のある人々が現代の通信手段にアクセスすることを促進するための、 およびその他の目的のための法律 アメリカ合衆国上院議会および下院議会において制定 第1条 法律の呼称、目次 (a)法律の呼称─この法律は、「21世紀における通信および映像アクセシビリテ ィ法2010年版(トゥエンティ ファースト センチュリー コミュニケーション ズ アンド ビデオ アクセシビリティ アクト オブ 2010)」と称すること ができる。 (b) 目次─ 第1条 法律の呼称、目次 第2条 責任に関する制限 第3条 特許技術 第1編─通信アクセス 第101条 定義 第102条 補聴器との互換性 第103条 リレーサービス 第104条 次世代通信サービスおよび機器へのアクセス 第105条 ユニバーサルサービス 第106条 緊急時のアクセスに関する諮問委員会 第2編─映像プログラム 第201条 映像プログラムおよび緊急時のアクセスに関する諮問委員会 第202条 映像解説およびクローズドキャプション 第203条 クローズドキャプションデコーダーおよび映像解説機能 第204条 デジタル機器のユーザーインターフェース 第205条 ナビゲーション機器上で提供される映像プログラムのガイドおよび     メニューへのアクセス 第206条 定義 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ことばの発達に遅れのある子のための言語指導プログラム111 −サインを逃さずタイミングよく話しかける技術− 長澤正樹 (著) http://ldnews2000.web.fc2.com/books/00027.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 発達性ディスレクシア研究会/帝京平成大池袋キャンパス 2012/01/22 ■ ------------------------------------------------------------------------ 発達性ディスレクシア研究会 第3回研修会 読み書き障害への気づきから指導まで 日時:2012年1月22日(日) 9:30〜17:00 会場:帝京平成大学池袋キャンパス本館 沖永記念ホール 対象:指導に携わる教員・指導者 定員:100名 参加費:一般 6000円、発達性ディスレクシア研究会会員 4000円 午前の部  読み書き障害概論:加藤 醇子(クリニックかとう)  読み書き障害のアセスメントと、読み書き障害の基本的な指導:  若宮英司(藍野大学) 午後の部  事例に基づく評価と指導法の検討(グループワーク 事例検討・発表)  :司会 川崎 聡大(富山大学) 事例提供 安藤 壽子(お茶の水大学)  最新の研究動向の紹介、研修全体のまとめ  :宇野 彰(筑波大学) 申し込みは下記リンクよりHPでご確認ください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ぼくはうみがみたくなりました [DVD] ひとりの自閉症の青年と、その周囲の 人々が織り成す、心温まるヒューマン・ドラマ http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00062.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 合理的配慮等環境整備検討ワーキンググループ4回 議事録 2011/09/14 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/046/gijiroku/1315090.htm 特別支援教育の在り方に関する特別委員会 合理的配慮等環境整備検討 ワーキンググループ(第4回) 議事録 1.日時 平成23年9月14日(水曜日)15時00分〜18時00分 2.場所 文部科学省東館3F1特別委員会 3.議題   合理的配慮について   配慮事項の検討について   その他 【山岡委員】 日本発達障害ネットワークから参りました山岡です。  過度の負担というところについて、労働・雇用分野においては、設置者が事業 主ということで、主に民間を想定しているわけですけれども、教育の場合は、も ちろん私学もあるわけですけれども、主として、例えば義務教育では小・中学校 の大半は官が、その提供者になるわけです。この場合に、過度の負担という考え 方に、あまり限度がないのではないかという考え方を聞いたことがあるんですけ れども、これについては、事務局の方で、教育分野ではどう考えるかというとこ ろについて何か考えがあれば教えていただきたい。 【横井特別支援教育企画官】 特別支援教育企画官の横井です。事務局としまし ては、ここの部分は、設置者が事業主と同様の立場に当たるものだと思います。 例えば小・中学校であれば、主に市町村の教育委員会でしょうし、高校ですとか 特別支援学校であれば、都道府県の教育委員会がこれに当たると思います。  それで、公が際限なく負担できるかということについては、皆さん既に御案内 のとおりだと思うのですが、税収があり、それぞれの自治体の財政規模というも のがあります。あとは、それぞれの教育委員会の判断というものもありましょう し、政府全体の制度というものもありますし、各都道府県、市町村の教育の政策、 施策の状況によって異なってくるものと、そのように事務局では考えております。 【樋口調査官】 それでは、お願いいたします。発達障害教育担当の特別支援教 育調査官、樋口と申します。  資料5−8をお願いいたします。学習障害に関する学校における配慮事項です。  まず初めに、学習障害につきまして現状を少しお話しいたしますと、基本的に 小学校、中学校等、特別支援学校ではない学校に現在在籍している子どもがほと んどです。したがって、これら配慮事項につきましては、原則的に小・中学校等 においてということで、配慮が必要だということで、要望が出されたものと考え ることができると思います。  まず学校教育に求めることですが、将来の自立や社会参加に向けた教育、社会 性やコミュニケーション能力を身に付けられるという教育が求められております。 また、LD、学習障害につきましては、まだ十分に理解されていないところから、 十分に理解し、適切な対応ができるということが求められています。  配慮すべき事項についてです。教育内容・方法につきましては、個々の特性に 合わせたということが強調されておりました。情報処理の仕方が通常の子どもと 異なっていると考えられる学習障害などの発達障害については、どのような特性 があるかを的確に把握した上で対応することが期待されております。  教科学習の困難に対する補充指導についてですが、教科学習の遅れとして顕在 化する前に、その子どもの特性から、教科学習をする上で、どのような困難が生 じるかを予測し、早目に対応することが求められています。  さらに、周囲の児童生徒に対する障害理解の醸成についてです。周囲の児童生 徒との関係は非常に重要ですので、周囲の児童生徒やその保護者への働きかけも 必要だということでした。  それから、ICT機器の活用についてです。すべての子どもに対して必要とは限 らないので、必要に応じてと表現をさせていただきました。今ある技術や教材が 役立つにもかかわらず、また、せっかく保護者が良いものを紹介しても、学校が 使用することをちゅうちょする場合が多いと聞きます。こういったことについて も適切に対応することが必要であるということでした。  それから、個別の教育支援計画、個別の指導計画の活用、さらに情報伝達にお ける配慮についてです。感覚器官については異常がなくても、情報処理の過程で、 独特の特性があるために、独特の困難があることに適切に対応すべきであるとい うことが述べられました。  ○2、支援体制については、校内支援体制の整備、それから特別支援教育支援 員の配置について、必要に応じた配置等、その専門性の向上について述べられて おりました。  さらに、リソースルームなどの個別的な指導ができる場を設置し支援を行うこ とについても触れられておりました。  ○3、施設・設備についてです。自分の学校で指導がきちんと受けられること。 それから、本人にとって理解し、分かりやすい教室環境が求められていました。  ○4、その他につきましては、情報共有や保護者支援などの重要さが強調され ておりました。  学習障害については以上です。  続けて、資料5−9、注意欠陥多動性障害に関する学校における配慮事項の説明 をさせていただきます。注意欠陥多動性障害についても、基本的に小・中学校等 の通常の学級、あるいは知的障害を併せ有する場合には特別支援学級に在籍する 場合もあります。  学校教育に求めることとしては、特性について理解した上での指導が強く求め られておりました。注意欠陥多動性障害に限らず、一般的に発達障害については、 その状態が重複することが多いと言われています。それだけに、診断された障害 名だけを根拠にして特性を理解しようとすると、実際のケースに当てはまらない 場合があります。障害名がはっきりしたことによって紋切り型の対応をされ、困 っているケースが多いことについても適切な配慮が必要であるということが強調 されていました。  社会の中で企業などに就職して生活することができるような力を付けること、 さらに目立った行動の特徴があるために、いじめの被害者になったり、あるいは 不適切な対応によって加害者になることも実際に起きております。どちらも防止 でき、しかも周囲の友達が支援者としての役割を果たせるような社会、学級づく りが求められているということになると思います。  配慮すべき事項につきましては、教育内容・方法については、特性に応じた指 導について具体的に例を挙げられておりました。  次のページに行きまして、学習コーチングについてです。持っている力を発揮 できるように導くこと、指導すること、能力を発揮するための方法、ノウハウを 身に付けていけるような指導が求められております。  ○2の支援体制については、学校の中での連携した支援が求められているとと もに、当事者が情報を忘れてしまう、物を忘れてしまう、なくしてしまうなどの 特性に学校体制が応じ切れていないところから、本人の責任ということで終わら せるのではなく、障害によるその行動の特性を理解した上で配慮することが求め られていました。  ○3の施設・設備については特に発言はなかったのですが、おそらく学校施設 整備指針に示されているような、例えば照明器具が破損しないようなカバーの設 置などの工夫を挙げることが必要になるかもしれません。  ○4、その他としまして、保護者が力付けられ子どもの養育に力を発揮できる ような仕組みづくりが求められています。また、年齢が上がるに従い、その発達 の段階に応じた対応ということが要望されておりました。  以上です。 【山岡委員】 日本発達障害ネットワークから参りました山岡です。  そうしますと、どのような場においてどのような合理的配慮が必要かというこ とを整理するとすると、通常の学校、例えば小・中学校、あるいは通常の学級で はこういうことが必要だというところと、特別支援学校においてはこういうこと が必要だというところは少し分けて整理しないと、混同してしまうのではないか、 あるいは議論が拡散してしまうのではないかと思いました。 【尾崎主査】 今の山岡委員の、議論をある程度分けた方がいいのではないかと いう御意見ですが、そのように進めたいなと思っていますが、よろしいですか。  では、共通事項といっても、特別支援学校や特別支援学級での共通事項、ある いは通常の学校での共通事項になるかもしれない。あるいは全部合わせた共通事 項になるかもしれないですけれども、それは分けられる場合は分けていただいて 結構ですし、分けられない場合は、こういう共通事項があるのではないかという 御意見をいただければ大変ありがたいなと思いますが、いかがでしょうか。  山岡委員の方は、共通事項としては、個に応じた支援は多分、共通事項になる のではないかという御意見だったと思いますが、ほかにありますでしょうか。山 中委員。 【山中委員】 調和小学校の山中です。  それぞれ障害種別、いろいろ出てきていますが、共通になるかどうか分からな いですけれども、特別支援学級と出てきている障害種と、あと通級による指導が 出てきていたり、出てきていなかったりというのもあるので、その辺も共通して、 少し特別支援学級のことに触れるのか、通級に触れるのかというのも、共通とい う形でしていただけるとありがたいかなと思います。 【尾崎主査】 先ほどの山岡委員の延長線上で、通級あるいは特別支援学級とい うことも区別ができればしてもいいのではないかという御意見でよろしいでしょ うか。はい、ありがとうございました。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発達障害の人の就活ノート 石井 京子 (著) (単行本) http://ldnews2000.web.fc2.com/books/00069.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 合理的配慮等環境整備検討ワーキンググループ 8回 資料 2012/01/13 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/046/siryo/1314752.htm 特別支援教育の在り方に関する特別委員会 合理的配慮等環境整備検討 ワーキンググループ(第8回) 配付資料 1.日時 平成24年1月13日(金曜日)9時30分〜12時30分 2.場所 文部科学省東館3F1特別会議室 3.議題  ワーキンググループ報告について  その他 4.配付資料 資料1:合理的配慮等環境整備検討ワーキンググループ報告(案)(概要) http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/046/siryo/attach/1315063.htm 資料2:合理的配慮等環境整備検討ワーキンググループ報告(案) http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/046/siryo/attach/1315064.htm 資料3:「合理的配慮」の観点の見直しについて (PDF:77KB) http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/046/siryo/__icsFiles/afieldfile/2012/01/16/1314752_1.pdf 資料4:福島委員 提出資料 http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/046/siryo/attach/1315087.htm 参考資料:合理的配慮等環境整備検討ワーキンググループ委員名簿 http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/meibo/1312824.htm  お問い合わせ先 初等中等教育局特別支援教育課 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 『あたまと心で考えよう SSTワークシートー社会的行動編』 http://ldnews2000.web.fc2.com/books/00059.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 特別支援教育の在り方に関する特別委員会 11回 議事録 2011/08/19 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/siryo/1315093.htm 1.日時 平成23年8月19日(金曜日)9時30分〜12時30分 2.場所 三田共用会議所 講堂 3.議題  早期からの教育相談・支援について  就学先決定の際の意見が一致しない場合の調整の仕組みについて  教職員の確保及び専門性向上のための方策について 【山岡委員】 日本発達障害ネットワークから参りました山岡です。  私からの話が1点と質問が1点です。  先ほど、事務局から障害者基本法の改正についてお話がございまして、それに 関する規定が変わったのですけれども、実は第二条のところで障害者の定義とい うところが変わっておりまして、もともと身体・知識・精神という、この精神の ところに括弧をつけて、発達障害を含むという規定が入っております。ここは私 どもからすると大きな改定でございまして、特別支援教育の推進や、あるいは発 達障害者支援法の成立などを受けての流れですけれども、障害者基本法という基 本的な法律の中に発達障害が対象として位置付けられたということです。この発 達障害の中には発達障害者基本法の定義に含まれている自閉症や注意欠陥多動性 障害や学習障害、その他の障害が含まれるということでございまして、当然に特 別支援教育においても、これらがきちっとした法律の下で支援の対象となるとい うことが、さらに明確化になったということです。  質問ですけれども、3つの市の取組、すばらしいなと思いました。いずれも教 育と、教育分野以外のところが連携をして取り組まれているところが特徴だと思 います。そうでないと、こういう早期からの支援はできないのだろうと思います。 数字のことで1点だけ御質問させて下さい。特別支援教育の対象になっておられ る児童生徒さんがどのぐらいの比率でおられるかということを御質問したいので すけれども、市なので、特別支援学校の数字は把握されてないかもしれないので すが、そこを含む、含まないも言っていただいた上で、三鷹市と笠岡市で、小・ 中学校段階で、特別支援教育の対象になっている児童生徒さんがどのくらいの比 率でおられるかを、教えていただければと思います。 【宮崎委員長】 それでは、分かる範囲でいいと思いますので、資料があったら お願いいたします。 【三鷹市】 実は、特別支援教育の対象の子どもさんは、通常の学級にもいるわ けですが、数字で分かりますのが、三鷹で言う教育支援学級固定制、また通級指 導学級を通級制と呼んでいますが、そのお子さんの数を申し上げます。  三鷹市は、7月1日現在で小学校の通常学級の子どもが7820人、中学校が3133人 です。そのうち固定制の教育支援学級、いわゆる特別支援学級に在籍している子 どもさんが、小学校では98人、それから通常の学級にいて通級制を利用している 子どもさんが161人です。中学校におきましては、固定制の学級の人数が76人、 通級制の利用者が49人です。  それから、各学校、通常の学級を持っている各学校で個別指導計画を書いてい る枚数が、今正確な数字が出ないのですが、小学校全体で合計300枚を超えてい ます。ですから、学校によって差があるのですけれども、3%から10%ぐらいの子 どもたちについて個別指導計画を教員が書いております。 【山岡委員】 その300は、さっきの98人と161人を含んでいるのですか。 【三鷹市】 特別支援学級は含みません。今申し上げたのは通常の学級に在籍し ている児童で個別支援計画を作成している人数ですので、通級の子どもさんは、 ここに入ります。 【笠岡市】 お子さんの数の詳細は、ちょっと今、手元に資料がありませんけれ ど、例えば小学校の特別支援学級の設置ですが、18校の中で13校には設置してお ります。それから、中学校におきましては10校の中で7校には設置しております。 そして、特別支援にかかる支援員を市で配置しておりまして、その数で申し上げ ますと、先ほど最初に申し上げました幼稚園12件、小学校18校、中学校10校の中 で、あわせて40校園の中の21校園には配置をしております。支援員の数で具体的 に言いますと、49名の方に支援に当たっていただいております。 【石川委員長代理】 事務局からの説明、ありがとうございました。まだきちん と読み込めていないのですけれども、不服申し立て制度についての改革を進めて いるということで、それはやっていただいたほうがいいことだと理解しますけれ ども、これはあくまで救済の仕組みですし、それは一般的な行政処分についての 救済の仕組みということなので、教育における就学先決定で、関係者の間で合意 形成ができなかった場合の調整の仕組み、救済ではなくて調整の仕組みですから、 それは別途、それに特化したものをつくる必要があるということだと思います。 ですので、それについてこの委員会では検討していく必要があるし、場合によっ ては法律の専門家からのヒアリングというようなことも必要なのではないかと考 えますが、いかがでしょうかということが1点。  それに加えて、先ほどの3市からの御報告にもあったように、信頼関係をつく っていくということが非常に重要だと、現場で非常に努力されているということ がよく分かりましたし、すごく大事だと思うのですが、さらに現場での信頼関係 をつくっていくことを支援する上でも、制度に信頼を埋め込むということが大事 だと思います。不服制度は、救済のための仕組みとしては必要ですけれども、教 育における制度に信頼を埋め込んでいくという意味での調整の仕組みが必要では ないかと考えます。 【宮崎委員長】 事務局から何か御意見ありますか。それから、今の石川委員の 御意見を受けて、また皆様から御意見をいただければと思います。  まずはお願いいたします。 【横井特別支援教育企画官】 特別支援教育企画官の横井です。  繰り返しになりますけれども、資料8−1の1ポツで示させていただいておりま すように、不服がある場合、まず、行政処分として教育委員会が就学先の決定を するわけですが、それに基づいて、不服がある場合に、最初のポツのところです が、学校教育法施行令に基づいて保護者が申し立てをし、教育委員会が相当と認 めるときには変更ができるということになっております。これが1つの調整かと 思われます。それで、なおかつ調整がつかないときには、もしくは、そのプロセ スを経なくてもできることではありますが、行政不服審査法に基づく異議申し立 てができるということで、石川委員長代理からは救済制度ではないかというお話 であったかと思いますが、救済制度でもあり、調整の仕組みの1つでもあろうか と思います。  さらに3つ目のポツで、訴訟になりますが、行政事件訴訟法による形で救済措 置、調整ができるということになっておりますので、これに加えて必要があるか どうかということです。それで、不服審査につきましては繰り返しになりますが、 今、より公平さにも配慮したようなもの、審理官制度等を創設しようということ で改革が進められているというのが今の状況です。 【石川委員長代理】 今の御説明で大体理解できまして、現行の制度の中でどこ まで、ぎりぎり工夫してできるかということは全体で共有できたので、それでい いか、足りないかということをこの委員会の中で議論していく、いわば出発点と いう理解でよろしいでしょうかというのを、もう一度重ねてお聞きしたいと思い ます。 【宮崎委員長】 では、久松委員お願いします。 【久松委員】 全日本ろうあ連盟の久松です。事務局の方にお尋ねしたいのです けれども、先ほど、現行の調整手続法上の調整、不服審査法に基づいて手続をす るという、調整機能があるというお話があったと思いますけれども、調整機能と いうのは具体的にどういうところで、どういう場面でそういう機能が発揮される のでしょうか、教えていただきたいと思います。今の不服審査申し立てについて は、佐竹委員からもお話がありましたが、実態として、今の不服申し立てをして いる人が、教育現場でどのような状況に置かれているのかということについても 含めて、お話をお聞きしたいと思います。 【宮崎委員長】 事務局、よろしいですか。 【横井特別支援教育企画官】 特別支援教育企画官の横井です。  繰り返しになってしまいますが、現行の調整の仕組みということで資料をつく っておりますけれども、不服がある場合の、訴訟によらない現行の手続というこ とで、学校教育法施行令に基づく申し立てによって、教育委員会が相当と認める ときには変更することができるような、そういう調整ですとか、行政不服審査制 度に基づいて異議申し立てをしていただいて、処分庁である教育委員会に異議申 し立てを行っていただくわけですが、それによって何らかの調整が行われて、結 果として、就学先が改めて見直される可能性があるということで説明させていた だいたものです。  不服審査制度の実態については、データを持ち合わせておりません。繰り返し になりますが、行政処分として就学先を決定しておるわけですので、基本的には、 決定した内容に従って就学をしていただく状態になっていると理解しております。 【宮崎委員長】 それでは山岡委員。 【山岡委員】 不服がある場合の手続きについては難しいところが2点ほどある と思います。まず、障害者基本法の、先ほど事務局から御説明があった今回の改 正点で言いますと、ここの部分については、「可能な限り」という文言がついて いて、保護者とかの意向を「可能な限り」受けるということだと思います。まず そこを念頭に置かなければいけないということです。それから昨年12月に取りま とめられた本委員会の、論点整理の中でもうたっていただいたのですけれども、 就学後、柔軟に就学先の見直しができるかどうか、小学校に入ったときに一生が 決まってしまうのではなくて、小学校1年生、2年生、3年生になったときに、柔 軟に転学ができるのであれば、ここの考え方が大分違うということが1つです。 論点整理でも、柔軟に就学先の見直しが行えることが適当とうたっていただいて います。  それからもう一つ、保護者からすると、不服審査も裁判も、あまり変わらず、 大変な手続です。実は私は、本業でADRというものに関わっておりまして、法務 省等に相談に出向いたこともあります。これは民間の金融機関に導入が義務付け られたのですが、裁判外の紛争解決制度というものがあります。これをADR、 Alternative Dispute Resolutionという、英米で行われている制度が持ち込まれ たものです。これを紛争解決と考えると、保護者からすると、第三者が立ち会う ことが一つ、それから手軽であるということと、弁護士とか専門家に頼らなくて も、そこの手続に乗れるということが大事です。それと、費用がかかったり、難 しい手続きがなくても紛争解決ができるということです。イギリスでいうとオン ブズマンという制度があって、そういうものが第三者的にこういう紛争解決に関 わっていくというのが根づいているらしいのですけれども、日本において、どう いうところが実施主体になってできるかどうかは分かりませんが、理想を言うと、 オンブズマンとかADR制度みたいなものがあって、何かのときに第三者機関が間 に入って仲裁にいくというのがいいと思います。 【宮崎委員長】 では、石川委員。 【石川委員長代理】 もう1点申し上げたいと思います。要するに、3つあるけれ ども、今、山岡委員がおっしゃったように、2番目と3番目は考えないでというか、 最後の手段みたいなもので、あくまで調整によって信頼関係を構築しながら、そ の子にとって最善の決定を考えていく、再度考えていくという仕組みを、教育に おいては構築する必要があると思うのですけれども、1番目の現行の枠組みでそ れでいいかというと、これでは不十分だと考えます。多分時間的な制約があって、 まず、就学先を決定してから実際の就学までに、おそらく間がないので、先に決 定してから、その後の調整ということをせざるを得ないのだろうと思います。調 整してから就学先を決定するという時間的な猶予が多分ないという前提での話な のですが、その場合でも、現行では親がアクションを起こさないといけないわけ です。しかし調整ができていないということは、両者そのことは理解しているわ けですから、それに対して教育委員会及び学校は、親からの何らかの申し立てが ない限りはアクションを起こさなくてもいいという制度になっている。少なくと も制度上はそうだと思いますけれども、それだとやはり、信頼関係を制度に埋め 込むということにはなっていないと思うので、ここは改善をしていく必要がある と個人的には考えます。 【宮崎委員長】 それでは齋藤委員、お願いします。 【齋藤委員】 全国心臓病の子どもを守る会の齋藤と申します。7月まで足立区 の教育長、及び3月までは特別区の教育長会の会長をしておりましたので、その 面から、少し御意見と実態を申し上げたいと思っております。  就学先の決定ですけれども、足立区の場合、小中をあわせまして4万6,000人の 児童・生徒がおります。学校は小中あわせて109校あります。当然のことながら、 5,400〜5,500人のお子さんが小学校1年生に入ってきますので、小学校入学時の 就学先の相談については、非常に期間を要します。夏休みの時点から、来年度の 就学相談に入ります。ですから、時期は逸しないようにということで、調整に時 間がとれるようにやっております。  昨年度の例ですが、保育園のお子さんでしたけれども、医療的ケアが必要な、 たんの吸引が必要なお子さんでした。保育園ではしっかり面倒が見ることができ たのですが、保育園と同じように、学校で看護師さんと介護の人をつけることは 不可能に近いということで、保護者とずっと話し合いを行ってまいりました。校 長先生のところにも行って、学校にも何度も何度も足を運んでいただいて、保護 者と学校との信頼関係も築きました。最終的には保護者の希望通り、普通学級に 入るということで、今、3人の看護師さんでローテーションを組みながら関わっ ていただき、介護もしていただいている、こういう状況です。  このように教育委員会も変わってきています。できる限り保護者の意向に沿い たい、もちろんお子さんの状況によって、強い意思を持って、こちらの方がいい ですよとお勧めする場合もありますが、多くの自治体では、最終的には保護者の 意向に沿う形で、何とか努力しようとしていると思っております。問題なのは、 どのくらい人と物とお金をつけられるかということだろうと思います。  しかし、今回出された行政不服申し立て制度は、本当に最後の保険みたいなも のとして、私は取り扱っていただきたく思います。これがあまりにも前面的に出 てきてしまいますと、現状と逆にずれてしまって、また昔に戻るのか(教育委員 会は保護者の意向を聞かず決めるのか)と受け取られるのではないかと心配して おります。 【宮崎委員長】 ありがとうございました。  この件に関しましてはもう少し検討が必要だと思いますが、まず現在、政府に おいて、行政不服申立制度についての検討が行われていて、大変コントラバーシ ャルな問題に関しては、場合によってはこの制度の検討というのもあり得るだろ うと考えます。ただし、今皆さんの御意見をお伺いしている中で、障害者基本法 の一部を改正する法律案が通過したというようなことを受けて、情報の提供と、 可能な限りその意向を尊重しなければいけないといったような動きを、きちっと、 この就学の仕組みの中にどうつくっていくかということが重要かと思いますので、 これについてはもう少し、さらに検討を進めるということでよろしいでしょうか。 今日のところは情報提供をいただいたということで御了解いただければと思いま す。ありがとうございました。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 特別支援教育におけるATを活用したコミュニケーション支援 http://ldnews2000.web.fc2.com/books/00061.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □ 編集後記 ------------------------------------ 07:04 2012/01/17 □ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 寒いですね。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ LDニュースの記載内容に関する質問には原則として回答いたしかねます ■ ■ 編集に際し正確を期していますが最終保証責任は免責とさせて頂きます ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □ LDニュースは「まぐまぐ」 http://www.mag2.com/ を利用して発行してます ------------------------------------------------------------------------

目次


inserted by FC2 system