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□ LD・発達障害等関連図書 → http://ldnews2000.web.fc2.com/books/  □ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ LD(学習障害)ニュース #1094 2011/08/05 発行 登録(配信)読者数 3013 ■ ■ LD = Learning Disabilities LDニュース編集人発行 1997/09/10創刊 ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 平成23年度 パソコンボランティア指導者養成事業研修 募集を開始 ■ ■ 親の会「けやき」講演会「二次障害予防」/武蔵野公会堂 2011/11/26 ■ ■ 障害者基本法の一部を改正する法律案に対する附帯決議  2011/07/28 ■ ■ 第177回国会 参議院 内閣委員会 会議録(抜粋)  2011/07/28 ■ ■ JDDnet 障害者の定義の中で精神障害に発達障害が含まれることが明記 ■ ■ 第177回国会 衆議院 内閣委員会 会議録(抜粋)  2011/06/15 ■ ■ 第177回国会 衆議院 内閣委員会 会議録(抜粋)  2011/06/15 ■ ■ 第177回国会 衆議院 内閣委員会 会議録(抜粋)  2011/06/15 ■ ■ 第177回国会 衆議院 内閣委員会 会議録(抜粋)  2011/06/15 ■ ■ 衆議院  障害者基本法一部改正法律案に対する附帯決議 2011/06/15 ■ □ 編集後記 ------------------------------------ 21:12 2011/08/05 □ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 夏休みのワーキングメモリトレーニングお申込み受付中。コグメド・ジャパン   http://www.cogmed-japan.com/                【広告】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□■□■ この LDニュース は「等幅」フォントでお読みください ■□■□■ ■ LDニュースへ講演会等のイベント情報の掲載を希望される方へ・・・ ■ ■ 詳細は下記サイトをご覧下さい。原稿は適宜編集する場合があります。 ■ ■□■□■□ http://ldnews2000.web.fc2.com/sample.html  ■□■□■□■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 平成23年度 パソコンボランティア指導者養成事業研修 募集を開始 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.jsrpd.jp/ic/pcv/index.html −−−−−−−− ここから(自由に転載・転送して頂いてかまいません) 平成23年度パソコンボランティア指導者養成事業研修の募集を開始いたしました のでご案内をさせて頂きます。 本年度の研修会は、東京研修2回、地方研修3回(札幌、京都、福岡)、盲ろう研 修1回(東京)、障害別特別研修5回(東京)を予定しております。 現時点で、研修開催が決定しているのは、次の2つの研修になります。 平成23年8月28日(日)から8月29日(月)  発達障害関連特別研修  東京  戸山サンライズ 平成23年9月 4日(日)から9月 6日(火)  盲ろう研修  東京  戸山サンライズ * その他の研修は日程が決まり次第お知らせします。 * 会場へのお問い合わせはご遠慮ください。 発達障害関連特別研修 日程<予定> 8月28日(日) 10時00分から10時20分 事務連絡、受講者自己紹介等 10時20分から11時00分 「発達障害」概論1 11時00分から11時10分 休憩 11時10分から12時00分 「発達障害」概論2 12時00分から13時00分 昼食休憩 13時00分から14時30分 「発達障害」の理解〜心理的疑似体験を通じて〜 14時30分から14時45分 休憩 14時45分から16時15分 「発達障害」の人への支援            〜困難の場面別支援の在り方〜 16時15分から16時30分 休憩 16時30分から17時00分 本日のまとめ・質疑応答他 8月29日(月) 10時00分から10時50分 「発達障害」の人への支援〜ICTを活用した支援1〜 10時50分から11時00分 休憩 11時00分から12時00分 「発達障害」の人への支援〜ICTを活用した支援2〜 12時00分から13時00分 昼食休憩 13時00分から14時30分 具体的支援方策の立案1 14時30分から14時45分 休憩 14時45分から16時15分 具体的支援方策の立案2 参加者からの発表と意見交流 16時15分から16時30分 休憩 16時30分から16時45分 本日のまとめ・質疑応答他 16時45分から17時00分 事務連絡 盲ろう研修 日程<予定> 9月4日(日) 13時00分から13時15分 事務連絡、受講者自己紹介等 13時15分から14時00分 盲ろう者支援概論 14時00分から14時30分 キーボードによるWindowsの基本的な操作 14時30分から15時30分 盲ろう者向けインターフェイスの概説 15時30分から15時45分 休憩 15時45分から17時30分 スクリーンリーダー、点字ディスプレイ、            画面拡大ソフトの概説 17時30分から17時45分 質疑・応答 9月5日(月)  9時30分から12時00分 メールの活用 12時00分から13時00分 昼食休憩 13時00分から15時00分 情報収集の概説 15時00分から15時15分 盲ろう者へのパソコン指導方法 15時15分から15時30分 休憩 15時30分から16時30分 盲ろう当事者からの活用事例報告 16時30分から17時30分 模擬講習 17時30分から17時45分 質疑・応答、まとめ 9月6日(火) 9時30分から12時00分 点字携帯情報端末「ブレイルセンスプラス」および            「ブレイルセンスオンハンド」の活用 12時00分から13時00分 昼食休憩 13時00分から15時00分 アルティアの概要と実習 15時00分から15時15分 休憩 15時15分から16時00分 盲ろう者へのパソコン支援に必要な機器・            ソフトと支援の考え方 16時00分から16時30分 質疑・応答、まとめ その他の研修につきましては、日程が決まり次第、以下のページでご案内の上、 受講申込の受付を開始いたします。 http://www.jsrpd.jp/ic/pcv/ なお、東京研修および地方研修は10月以降の開催予定となっております。 受講をご希望の方は、次のページより、実施要綱、研修科目の概要、実施予定を ご確認の上、研修申し込みフォームよりお申し込み下さい。 研修内容につきましては、以下のページ「実施予定」をご覧ください。 http://www.jsrpd.jp/ic/pcv/schedule.html パソコンボランティア指導者養成事業 http://www.jsrpd.jp/ic/pcv/ 皆様のご参加をお待ちするとともに、周知・広報のご協力をお願い申し上げます。 お問い合わせ先 財団法人 日本障害者リハビリテーション協会 情報センターパソボラ事務局 E-mail:pcv@list.jsrpd.jp TEL:03-5273-0796 FAX:03-5273-0615 ご案内は以上です。 財団法人 日本障害者リハビリテーション協会 情報センター 郵便番号162-0052 東京都新宿区戸山1丁目22番1号 電話:03-5273-0796 FAX:03-5273-0615 http://www.jsrpd.jp/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発達障害 母たちの奮闘記 (平凡社新書) [新書] 山下 成司 (著) http://ldnews2000.web.fc2.com/books/00064.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 親の会「けやき」講演会「二次障害予防」/武蔵野公会堂 2011/11/26 ■ ------------------------------------------------------------------------ LD親の会「けやき」主催講演会『どんな大人にしたいですか』 〜家庭や学校でできる二次障害予防の心得〜 http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/HTML/KEYAKI/20111126.pdf LD親の会「けやき」主催講演会 『どんな大人にしたいですか』〜家庭や学校でできる二次障害予防の心得〜 講 師:小栗 正幸 氏     特別支援教育ネット代表・特別支援教育士スーパーバイザー 障害が原因で起こる失敗や挫折のくり返しから、感情や行動にゆがみが生じ、周 囲を困らせる行動をとることを二次障害といいます。 LD親の会「けやき」では、小栗正幸氏をお招きし、「家庭や学校でできる二次 障害予防の心得」と題して、下記日程にて講演会を開催いたします。 LD等発達障害のある思春期の子どもをかかえて、子育てに悩む親御さんや、支 援に携わっている教育機関等の関係者の方々におきき頂き、参考にしてほしいと 思っています。是非、多くの皆様のご参加をお願いします。 日 時:2011年11月26日(土) 13:30〜16:00                    (受付開始 13:00) 場 所:武蔵野公会堂 第1・2会議室(2F) JR中央線吉祥寺駅(南口) 定 員:100名(事前申し込みが必要です) 対 象:保護者、教育関係者、障害者支援関係者、一般(関心のある方) 申 込:名前・お立場・連絡先を明記の上、11月12日(土)までに申込 ★申込先Eメールアドレス:keyaki@box.club.ne.jp 資料代:1000円(当日受付にて申し受けます)けやき会員は無料です 主 催:LD(学習障害)親の会「けやき」 後 援:東京都教育委員会(申請中) 会場地図:http://www.musashino-culture.or.jp/koukaido/access.html JR吉祥寺駅南口から徒歩2分。井の頭公園に向かう途中にあります。 ※できるだけ徒歩もしくは電車、バスをご利用くださいますよう、お願いいたし  ます。駐車場はありません。 ※お問い合わせは、表面Eメールアドレスへお願いします。 ※小栗先生に質問がございましたら、申し込み時に一緒に、メールにお書き下さ い。または、この用紙に記入の上、当日会場の受付にてご提出ください。 質問内容:http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/HTML/KEYAKI/20111126.pdf ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ インクルーシブ教育の実践−すべての子どものニーズにこたえる学級づくり− http://ldnews2000.web.fc2.com/books/00052.html  学苑社 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 障害者基本法の一部を改正する法律案に対する附帯決議  2011/07/28 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.sangiin.go.jp/japanese/gianjoho/ketsugi/177/f063_072801.pdf 障害者基本法の一部を改正する法律案に対する附帯決議                         平成二十三年七月二十八日                             参議院内閣委員会  障害者基本法の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案) 政府は、本法の施行に当たっては、次の諸点について適切な措置をすべきである。 一、国および地方公共団体は、視覚障害者、聴覚障害者その他の意思疎通に困難 がある障害者に対して、その者にとって最も適当な言語(手話を含む。)その他 の意思疎通のための手段の習得を図るために必要な施策を講ずること。 二、国および地方公共団体は、子どもの発達に対して、障害の有無に関わらず、 将来の自立に向けて個の特性に応じた一貫した支援がなされるべきものであると の観点から、障害に気づいてから就労にいたるまでの一貫した支援を可能とする 体制整備を行うこと。 三、国及び地方公共団体は、発達障害児について、将来の自立と社会参加のため、 特性や能力に応じた中等・高等教育を受けられるよう、必要な環境の整備を行う こと。 四、国及び地方公共団体は、障害原因の軽減や根本治癒についての再生医療に関 する研究開発を推進するとともに、障害者が再生医療を受ける機会を確保するた めに必要な措置を講ずること。 五、国は、地方公共団体が実施する障害者の自立及び社会参加の支援等のための 施策ならびに民間の団体が障害者の自立及び社会参加の支援等に関して行う活動 を支援するため。情報の提供その他の必要な措置を講ずるよう努めるものとする こと。 六、国は、この法律による改正後の障害者基本法の施行の状況等を勘案し、救済 の仕組みを含む障害を理由とする差別の禁止に関する制度、障害者に係る情報コ ミュニケーションに関する制度及び難病対策に関する制度について検討を加え、 その結果に基づいて、法制の整備その他必要な措置を講ずること。 七、国は、東日本大震災による障害者に係る被害の実態等を踏まえ、災害その他 非常の事態の場合において障害者の生命又は身体の安全の確保が図られるよう、 障害者に対する支援体制の在り方について、検討を加え、その結果に基づいて必 要な措置を講ずること。 八、障害者政策委員会の委員の人選に当たっては、障害者政策を幅広い国民の理 解を得ながら進めていくという観点から、広く国民各層の声を障害者施策に反映 できるよう、公平・中立を旨とすること。 右決議する。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ことばの発達に遅れのある子のための言語指導プログラム111 −サインを逃さずタイミングよく話しかける技術− 長澤正樹 (著) http://ldnews2000.web.fc2.com/books/00027.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 第177回国会 参議院 内閣委員会 会議録(抜粋)  2011/07/28 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kaigirok/daily/select0101/177/17707280058014c.html 第177回国会 内閣委員会 第14号平成二十三年七月二十八日(木曜日) ○山東昭子君 やはり専門家の育成、教育ということ、特にこれからも力を入れ ていただきたいと思います。  さて、障害の中でも精神的なものに注目をしたいと存じます。それはアスペル ガー症候群でございます。一九四四年、オーストリアの小児科医、アスペルガー 博士が報告したこの病はアインシュタインやヒトラーなどいろいろな人が持って いたと言われておりますけれども、この病を持った人が、全てではないのですけ れども、普通の子供が突然十七歳ぐらいになって凶暴になって事件を起こすとい うようなこともあります。そうした犯罪に結び付くということ、これが非常に心 配でございます。  二〇〇〇年、愛知県の豊川市で主婦殺害、二〇〇三年、長崎での男児誘拐事件、 また二〇〇四年、同じ長崎、佐世保の小学校六年の女子がクラスメートを殺害し た。いずれもアスペルガーだったとのことでございますけれども、こうした発達 障害や心神喪失に関しての法律はできても、日本ではこのアスペルガーや発達障 害に関しての調査や研究が遅れていると思いますけれども、これに関して厚労省 の現状をお知らせいただきたいと思います。 ○政府参考人(木倉敬之君) お答え申し上げます。  御指摘のように、アスペルガー症候群の方々始め、この発達障害と言われます 方々に対します法律、発達障害者支援法、これを議員立法で制定をいただきまし て、十七年から施行されております。この法律の中では、発達障害のその特性に 着目をしました支援、これを推進していくということが位置付けられているわけ でございますが、その支援のノウハウというものはまだまだ十分に確立されてい るとは言えないというふうに認識をしております。  このために、的確な早期の診断、それからそのアセスメントの手法、それから 先生御指摘のように、ライフステージ全体を通じた支援方法などについて調査研 究を進めてその成果を共有していくことが今後更に重要な課題だというふうに認 識しております。  このため、厚生労働省におきましては、これまでの研究事業等で、発達障害の 的確な早期診断、評価に関する標準的な手法の確立、また激しく自分を傷つけら れるような行為、あるいは物を壊すというような強度行動障害と言われますよう な支援の難しい困難な事例に対する支援方法の確立、また学齢期あるいは青年期 におきまして、学校でありますとか職場への不適応を起こしやすい事例に対する 支援の確立などに重点を置きまして調査研究事業を進めております。これらの成 果といたしまして、これまでも、発達障害の特性があるかどうかを早期にきちん と評価するための標準的な評価指標の開発、それから親御さん等にも分かりやす く支援の手法を理解をしていただくためのリーフレット、あるいは学校や職場の 方々にも分かっていただくためのマニュアルなどを作成してきておるところでご ざいます。  これらのものを、国の設置をしております発達障害情報センターあるいは各都 道府県で設置を進めていただいております発達障害者支援センター、こういうと ころでの研修等を通じて広く普及に努め、活用に努めてまいりたいと。また、今 の文部科学省の取組等と連携をして更に施策の充実を図ってまいりたいというふ うに考えております。 ○山東昭子君 これらに関しては、治療方法というものは何かあるんでございま しょうか。 ○政府参考人(木倉敬之君) 今までも、その障害、現れた障害に対する軽減と いいますか、動揺しない、急にパニックに陥らないための支援方法というふうな ことで、医学も含めた研究が進んできているというふうに思っております。しか しながら、根本的にそれを治療をしてということについてはまだまだ研究途上に あるんじゃないかというふうに考えております。 ○山東昭子君 障害者の教育や施設など、現場におられる指導者の方々の御努力 というものは、中に入れば入るほど頭の下がる思いでいっぱいでございます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ LDを活かして生きよう−LD教授のチャレンジ 上野 一彦 (著) 価格:¥ 1575 http://ldnews2000.web.fc2.com/books/00025.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ JDDnet 障害者の定義の中で精神障害に発達障害が含まれることが明記 ■ ------------------------------------------------------------------------     JDDネットの見解 2011年8月3日 http://jddnet.jp/index.files/archives2011/news20110803.html 7月29日参議院本会議で「障害者基本法の一部を改正する法律案」が可決・成立 しました。 障害者の定義の中で、精神障害に発達障害が含まれることが明記され、発達障害 にとって歴史的な前進となりました。  今回の改正は、発達障害が我が国の障害者支援の基本的な枠組みに位置付けら れたことを意味しており、2004年12月の「発達障害者支援法の成立」、2010年12 月の「障害者自立支援法の改正案における発達障害の明記」につづいて、それを 上回る大変大きな成果です。  2008年の社保審位から明確化されてきた動き、自立支援法の改正という一連の 動きが、切れず続けられてきたことの成果であり、支えてくださいました多くの 方のご支援に感謝いたします。 110729障害者基本法改正概要.pdf http://jddnet.jp/index.files/archives2011/pdf/20110729_kihonhoukaisei.pdf 障害者基本法改正案、第2条 (定義) 第二条 この法律において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号 に定めるところによる。 一 障害者 身体障害、知的障害、精神障害(発達障害を含む。) その他の心身の機能の障害(以下「障害」と総称する。)がある者であつて、障 害及び社会的障壁により継続的に日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける状 態にあるものをいう。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 感覚統合を生かしてたのしく学習−読む力・書く力を育てる 佐藤 和美 (著) http://ldnews2000.web.fc2.com/books/00050.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 第177回国会 衆議院 内閣委員会 会議録(抜粋)  2011/06/15 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.shugiin.go.jp/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/000217720110615014.htm ○大島(敦)委員 第二条第一号では、「身体障害、知的障害、精神障害その他 の心身の機能の障害」を障害と総称していますが、これは障害者手帳上の障害に 限定されないということでよいでしょうか。 ○園田大臣政務官 お答えを申し上げます。  今般の改正案では、障害につきまして、「身体障害、知的障害、精神障害その 他の心身の機能の障害」と規定をさせていただきまして、障害者基本法における 障害にはあらゆる心身の機能の障害が含まれることを明確化したところでござい ます。  先生の御指摘のように、いわゆる障害者手帳制度といった個別制度の障害の範 囲につきましては、それぞれの目的に応じて定められるものでありまして、障害 者基本法におきます障害の範囲は障害手帳の交付者に限定されるものではござい ません。 ○大島(敦)委員 障害者の定義について、発達障害は条文上明示されたところ でありますが、明文がなくとも、高次脳機能障害、難病に起因する障害も障害に 含まれるのでしょうか。 ○園田大臣政務官 お答えを申し上げます。  改正案につきましては、障害につきまして、「身体障害、知的障害、精神障害 その他の心身の機能の障害」と規定をさせていただいた、これは先ほど御答弁を させていただいたところでございます。  御指摘のございました高次脳機能障害につきましては、第二条の第一号の「精 神障害」にまず含まれるというふうに解釈をさせていただきます。そして、難病 に起因する障害につきましては、やはり同条の同号、二条第一号の「その他の心 身の機能の障害」に含まれ、いずれもこの一号の「障害」に含まれるというふう に思っております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 障がい青年の自分づくり─青年期教育と二重の移行支援 (単行本) 渡部 昭男 (著) http://ldnews2000.web.fc2.com/books/00033.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 第177回国会 衆議院 内閣委員会 会議録(抜粋)  2011/06/15 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.shugiin.go.jp/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/000217720110615014.htm ○山崎(誠)委員 ありがとうございます。  続いて、これも少し重なるんですが、修正案の方で提出者の方にもお聞きをし たいんですが、発達障害の扱いを精神障害に含まれるとした括弧の中の記述の仕 方なんですが、これについてお考えをもう一回お聞きしたいと思います。  これはいろいろな考え方があると思うので一概に言えませんが、例えば発達障 害を外出しにして四つにする、そのような規定の仕方もあり得るのではないかな と。より具体的にそういう形で定義をしていくメリットもあるのではないかなと いう意味を込めて、ちょっとお聞きをしたいと思います。 ○西村(智)委員 ありがとうございます。  発達障害については、平成十六年に発達障害者支援法が制定され、定義規定も 置かれまして、近年、その重要性に対する認識は高まっているところであると思 います。  従来、障害は、身体障害、知的障害、精神障害の三つに大別されてきましたが、 発達障害については、概念的には精神障害に含まれるものの、これまで障害者基 本法においてはそのことが明確にされてきませんでした。そこで、本修正により、 精神障害に発達障害が含まれることを明記することとしたものであります。  なお、昨年成立した障害者自立支援法の改正においても、精神障害者に発達障 害者が含まれることが括弧書きで明記されております。  そこで、山崎委員御指摘の点なんですけれども、発達障害をどのように位置づ けるかについてはさまざまな議論があると私も承知をしております。精神障害や 知的障害との関係の整理も含めて、今後の検討課題であるというふうに認識して おります。 ○山崎(誠)委員 ありがとうございます。  難しいですね。個別に挙げていくのがいいのか、あるいはその他みたいなこと でくくったらいいのか。いずれにしても、社会の状況も変わってくる、例えばい ろいろな障害もまた見つかってくる、そういうこともあると思います。そういっ たところをやはり広く拾える基本法であってほしいと思いますので、よろしくお 願いいたします。−−略 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ アスペルガーですが、妻で母で社長です。 出版社:大和出版 価格:¥1,365 http://ldnews2000.web.fc2.com/books/00066.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 第177回国会 衆議院 内閣委員会 会議録(抜粋)  2011/06/15 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.shugiin.go.jp/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/000217720110615014.htm ○山崎(誠)委員 ありがとうございます。  大きく大別すると、その本人の状況に応じて、本人のためを思うと身近なとこ ろでサービスを提供するだけではないよ、あるいは健常な方と一緒に教育をする だけではないよ、いろいろな選択肢があり得るというお話と、それからもう一つ は、やはり状況としてそういうサービスを提供することがまだまだ難しい場面も あるよということだと思うんですね。  私は、この二つの理由は納得できる理由なので、これは理由としてはいいんで すが、この表現が、今さらかもしれませんけれども、「可能な限り」という表現 でその内容を表現するというのはちょっと無理があると。やはり、個別の事情に 応じて必要な処置をしながら、でも、原則は可能な限りこういうサービスを提供 する、こういう社会をつくっていくんだ、それがこの基本法の趣旨でなければい けない、大事な肝だと思うんですね。  この「可能な限り」という文言を、こういう大事なところでこういう形で使っ てしまうことには非常に私は問題があると思うんですが、いかがでしょうか。 ○村木政府参考人 「可能な限り」という表現については、議論の過程でもさま ざまな御意見がございました。「可能な限り」と書くことで、基本的な方向に向 けての努力が少しそがれてしまうのではないかという御懸念もありました。  この表現が一番よかったかどうかという問題はございますが、私どもが込めた 思いとしては、基本的な方向に向けて最大限の努力をするという趣旨でこういっ た表現を使っているという気持ちを酌み取っていただければというふうに存じま す。 ○山崎(誠)委員 ぜひそういう形で運用を、今後、次の立法などでも生かして いただかないといけない大事なポイントだと思いますので、お願いをいたします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 特別支援教育におけるATを活用したコミュニケーション支援 http://ldnews2000.web.fc2.com/books/00061.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 第177回国会 衆議院 内閣委員会 会議録(抜粋)  2011/06/15 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.shugiin.go.jp/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/000217720110615014.htm ○蓮舫国務大臣 お答えいたします。  改正案では、まさに法の目的におきまして、「全ての国民が、障害の有無によ つて分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社 会」の実現を掲げておりまして、第三条において、そのような社会の実現を図る 上で基本となる事項を規定しております。  御指摘いただいたこの第三条の第二号ですが、「地域社会において他の人々と 共生することを妨げられないこと。」を規定しておりますが、ここに「可能な限 り」という文言を入れておるのは、例えば、障害が重度でありまして必要な設備 の整った施設で適切な医療的ケアを受けなければならない者等は、必ずしも、ど こで、だれと生活するかについての選択の機会が確保できない場合もあり得るこ とから、こうした規定をしているところでございます。御理解いただければと思 います。 ○塩川委員 いや、そもそも基本法ですから、選択の機会が確保されるように努 めるというその方向こそ基本法で示すべきなんだ、このことがまさに問われてい るんじゃありませんか。「地域社会において他の人々と共生することを妨げられ ない」としている、住みたいところに住むという当然のことを規定しようとした にすぎない規定であり、それなのに、「可能な限り」という規定を入れる必要が あるのか、このことが厳しく問われるわけであります。  そもそも、権利条約の十九条は、この条約の締約国は、すべての障害者が他の 者と平等の機会を持って地域社会で生活する平等の権利を認めるものとし、障害 者が、この権利を完全に享受し、並びに地域社会に完全に受け入れられ、及び参 加することを容易にするための効果的かつ適当な措置をとるとしております。  大臣にお尋ねしますけれども、障害者権利条約には、当然のことながら、「可 能な限り」という文言などはないわけです。ですから、この障害者権利条約を本 当にこの日本で具現化していく、そのいわば土台となる障害者基本法に「可能な 限り」という規定を入れる必要があるのか、このことが厳しく問われるわけです が、いかがですか。 ○蓮舫国務大臣 御指摘の「可能な限り」においてでございますが、先ほど来、 私ども、園田政務官からも御答弁をさせていただきましたが、できればすべての 皆様方が、どこで、だれと生活できるか、障害を持っている、持っていないにか かわらず、分け隔てなく共生する社会を実現すること、それを私たちは障害者基 本法の法理念と考えているところでございますが、現実問題として、医療的な部 分でその理念において生活できない方たちもおられるということを考えて「可能 な限り」という文言を入れさせていただいたことについては、ぜひ御理解をいた だきたいと思っております。 ○塩川委員 四月十八日の推進会議では、地域で重度の障害者の方の生活を進め る実践が進んでいることが紹介されていたと承知をしております。まさに、重度 の障害を持っていても、限定なく、どこに住むか、選択の機会が確保されること を宣言することによってそうした実践を促進することが権利条約に基づく障害者 基本法の改正だ、そここそ問われている、このことを申し上げたい。  障害者権利条約の規定との関係でも、地域での共生を進めている障害者や、そ の支援を行っている方々の実践から見ても、「可能な限り」という規定はない方 がいい、これが多くの方の声であります。障害者権利条約や推進会議の二次意見 をより反映した法案こそ求められているということを求め、障害者基本法の改正 に当たって、障害者団体の意見がより反映される、そういう審議こそ行われるべ きだったということを改めて指摘をし、時間が参りましたので、質問を終わりま す。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 大人の発達障害−アスペルガー症候群、AD/HD、自閉症が楽になる本 (単行本) 備瀬 哲弘 (著) http://ldnews2000.web.fc2.com/books/00030.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 衆議院  障害者基本法一部改正法律案に対する附帯決議 2011/06/15 ■ ------------------------------------------------------------------------  障害者基本法の一部を改正する法律案に対する附帯決議 衆議院内閣委員会   政府は、本法の施行に当たっては、次の諸点について適切な措置を講ずべき である。 一 国及び地方公共団体は、視覚障害者、聴覚障害者その他の意思疎通に困難が ある障害者に対して、その者にとって最も適当な言語(手話を含む。)その他の 意思疎通のための手段の習得を図るために必要な施策を講ずること。 二 国及び地方公共団体は、子どもの発達に対して、障害の有無にかかわらず、 将来の自立に向けて個の特性に応じた一貫した支援がなされるべきものであると の観点から、障害に気付いてから就労に至るまでの一貫した支援を可能とする体 制整備を行うこと。 三 国及び地方公共団体は、発達障害児について、将来の自立と社会参加のため、 特性や能力に応じた中等・高等教育を受けられるよう、必要な環境の整備を図る こと。 四 国及び地方公共団体は、障害原因の軽減や根本治癒についての再生医療に関 する研究開発を推進するとともに、障害者が再生医療を受ける機会を確保するた めに必要な措置を講ずること。 五 国は、地方公共団体が実施する障害者の自立及び社会参加の支援等のための 施策並びに民間の団体が障害者の自立及び社会参加の支援等に関して行う活動を 支援するため、情報の提供その他の必要な措置を講ずるよう努めるものとするこ と。 六 国は、この法律による改正後の障害者基本法の施行の状況等を勘案し、救済 の仕組みを含む障害を理由とする差別の禁止に関する制度、障害者に係る情報コ ミュニケーションに関する制度及び難病対策に関する制度について検討を加え、 その結果に基づいて、法制の整備その他の必要な措置を講ずること。 七 国は、東日本大震災による障害者に係る被害の実態等を踏まえ、災害その他 非常の事態の場合において障害者の生命又は身体の安全の確保が図られるよう、 障害者に対する支援体制の在り方について検討を加え、その結果に基づいて必要 な措置を講ずること。                                   以上 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 『あたまと心で考えよう SSTワークシートー社会的行動編』 http://ldnews2000.web.fc2.com/books/00059.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □ 編集後記 ------------------------------------ 21:12 2011/08/05 □ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  ご存じのように先日「改正障害者基本法」が成立し、本日から施行となりまし た。その審議の中での国会質疑です。山東議員の不勉強ぶりというか、ゆがんだ 障害者観が透けて見えるのですが、答弁している厚労省役人(政府参考人)にも 問題ありと思います。  どうも、山東議員はアスペルガー症候群などの発達障害と精神障害とを混同し ている部分があります。そのうえ精神障害者は危険であるという偏見も垣間見え ます。  それにしても、「改正障害者基本法」や「改正障害者自立支援法」では、発達 障害は精神障害に含まれると整理していますので、山東議員が不勉強だとしても、 法律上の位置付けに無理があることは否定できないでしょう。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ LDニュースの記載内容に関する質問には原則として回答いたしかねます ■ ■ 編集に際し正確を期していますが最終保証責任は免責とさせて頂きます ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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