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□ LD・発達障害等関連図書 → http://ldnews2000.web.fc2.com/books/  □ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ LD(学習障害)ニュース #1021 2010/09/13 発行 登録(配信)読者数 3054 ■ ■ LD = Learning Disabilities LDニュース編集人発行 1997/09/10創刊 ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ トータル・コミュニケーション・サポート・フォーラム 2010/大手町 ■ ■ 韓国教育科学技術部教育学術情報院・デジタル教科書事業 2010/09/09 ■ ■ 2010発達障害理解セミナーのお知らせ/文化会館御茶ノ水 2010/10/02 ■ ■ 堀田あけみ「それでいいよ!」の子育て/愛知県青年会館 2010/09/26 ■ ■ 自閉症児 直人が教えてくれた大切なこと/クレア鴻巣  2010/10/09 ■ ■ 授業のユニバーサルデザイン研究会9月定例会 (第17回) 2010/09/22 ■ ■ 第174 国会 衆議院文部科学委員会 議事録 抜粋 平成22年05月28日 ■ ■ 第174 国会 参議院文教科学委員会 議事録 抜粋 平成22年05月25日 ■ ■ 第174 国会 衆議院 総務委員会  議事録 抜粋 平成22年05月21日 ■ ■ 北海道白老町マルチメディアデイジー教科書の普及促進を求める意見書 ■ □ 編集後記 ------------------------------------ 23:35 2010/09/13 □ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□■□■ この LDニュース は「等幅」フォントでお読みください ■□■□■ ■ LDニュースへ講演会等のイベント情報の掲載を希望される方へ・・・ ■ ■ 詳細は下記サイトをご覧下さい。原稿は適宜編集する場合があります。 ■ ■□■□■□ http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/sample.html □■□■□■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 感覚統合を生かしてたのしく学習−読む力・書く力を育てる 佐藤 和美 (著) http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00050.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ トータル・コミュニケーション・サポート・フォーラム 2010/大手町 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://ldnews2000.web.fc2.com/pdf/20101127.pdf  富山大学では、2007年度より、新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログ ラム(学生支援GP)として採択された、「『オフ』と『オン』の調和による学生 支援」事業を行い、主に対人関係やコミュニケーションに困難のある学生の特性 に配慮した包括的なコミュニケーション支援を行っています。当事業は「トータ ルコミュニケーションサポート」をミッションとして掲げ、ミッションを達成す るための明確な駆動目標を共有し、学内外における対話と実践を通じて重層的な 学生支援の「場」を創出しています。さらに、生み出された知識を組織的に共有 して体系(理論)化し、次の実践に活かしながら支援人材の開発を行っています。  本フォーラムでは2部構成とし、「ヒューマンケア実践理論」と「発達障害者 支援の実践」に焦点を当てて当事業における取組みの発信を行います。1部では 「理論編」として、知識経営理論をベースとしたヒューマンケア実践理論をどの ように構築すべきかの観点から、知識経営理論、構造構成的アプローチ、ナラテ ィブ・アプローチの第一人者による講演および総合討論を実施します。続いて2 部では「実践編」として、チームサポートとコーディネーション、ナラティブ・ アセスメント、心理教育的サポートに基づく発達障害大学生支援の実践報告を行 い、実践で得られた知識資産についての総合討論を実施します。 日 時 平成22年11月27日(土)9:20〜16:30(9:00 開場) 会 場 大手町サンケイプラザ 4階 ホール     (〒100-0004 東京都千代田区大手町1-7-2) 参加費 無料 主 催 富山大学 プログラム  第一部 ヒューマンケアにおける知識創造プロセス(9:30〜12:10)  司会:高山千弘 エーザイ株式会社 理事 知創部部長  ●基調講演 「持続的イノベーションを起こす賢慮型リーダーシップ」   野中郁次郎 一橋大学名誉教授  ●「しなやかなコミュニケーションを可能とする構造構成主義の可能性」   西條剛央 早稲田大学大学院専門職学位課程(MBA)専任講師  ●「大学生のコミュニケーション支援とナラティブ・アプローチ」   斎藤清二 富山大学保健管理センター長・教授  ○総合討論 コーディネーター:遠山亮子        中央大学大学院戦略経営研究科教授   討論者:野中郁次郎、西條剛央、斎藤清二  第二部 発達障害大学生支援の新たなパラダイム(13:10〜16:30)  司会:広瀬洋子 放送大学ICT活用・遠隔教育センター教授  ●「高等教育における発達障害学生支援の意義」   福田真也 あつぎ心療クリニック・明治大学学生相談室 相談員   ・東海大学大学院文学研究科講師  ●「富山大学トータルコミュニケーション支援室における実践I   −ナラティブ・アセスメント×心理教育的サポート   ×コミュニティ・サポート−」   西村優紀美 富山大学 保健管理センター准教授  ●「富山大学トータルコミュニケーション支援室における実践II   −チーム・サポート×合理的配慮の探究×就職サポート−」   吉永崇史 富山大学 学生支援センター特命准教授  ○総合討論 コーディネーター:広瀬洋子  討論者:福田真也、斎藤清二、西村優紀美、吉永崇史 お問い合わせ・お申込み  富山大学学生支援センター アクセシビリティ・コミュニケーション支援室  トータルコミュニケーション支援部門  TEL:076-445-6914 FAX 076-445-6908  E-mail:tcsi@ctg.u-toyama.ac.jp *参加を希望される方は、添付ファイル中の参加申し込み書をご記入の上、FAX  でお送りいただくか、氏名・所属・連絡先(住所・電話番号)を明記の上、  E-mailにてお申し込みください。 *締切 11月25日(木) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発達障害 境界に立つ若者たち (平凡社新書) (新書) 山下 成司 (著) http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00023.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 韓国教育科学技術部教育学術情報院・デジタル教科書事業 2010/09/09 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.japet.or.jp/jo5ek9jwd-403/#_403 韓国教育科学技術部(MEST)&韓国教育学術情報院(KERIS)発行の教 育情報化白書(2008年度、2009年度)より、デジタル教科書モデル事業の状況を JAPETでまとめたものです。 【主な内容】 ・韓国デジタル教科書概念図 ・デジタル教科書モデル事業の経過 ・デジタル教科書六大政策課題 韓国デジタル教科書モデル事業(PDF 600KB) http://bit.ly/bCZnUO ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発達が気になる子のサポート入門 発達障害は「オリジナル」発達 (新書) 阿部 利彦 (著) http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00039.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 2010発達障害理解セミナーのお知らせ/文化会館御茶ノ水 2010/10/02 ■ ------------------------------------------------------------------------ 2010発達障害理解セミナーのお知らせです。 午前は 梅永雄二先生 午後は佐々木正美先生をお迎えいたします。梅永先生は 午後も残ってくださり、お二人の対談の時間もあります。ぜひお誘い合わせご来 場ください。 2010年10月2日(土) 10:00〜16:30 9:30開場 「環境調整の視点から発達を考える」 第4回 就労における環境調整  10:00〜12:30 思春期 青年期〜働きやすい環境づくり〜就労維持・生活向上のために 梅永 雄二先生 (宇都宮大学教育学部教授) 第5回 成長を促す環境調整   13:30〜16:30 幼児期・学齢期 〜ライフサイクルからみた心の発達         〜情緒や社会性を育てる環境とは 佐々木 正美先生(川崎医療福祉大学 特任教授・児童精神科医) メイン会場:文化会館(東京、御茶ノ水)  http://bunka.gakuin.ac.jp/site/access.html  〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台2−5 ※全国18か所の会場にTV会議システムにより発信します。 【TV会議会場】        星槎大学学習センター会場        (札幌・仙台・浜松・富山・大阪・広島・福岡西・沖縄)        星槎大学 芦別本校        星槎大学帯広サテライト        星槎国際高等学校 厚木学習センター        神奈川大磯会場(星槎湘南大磯キャンパス)        栃木県宇都宮会場(夢作志学院)        千葉県新松戸会場(興学社高等学院)        静岡県草薙会場(M-net アビニオンスクール)        愛媛県今治会場(今治高等学院)        香川県高松会場(明聖館高等学院)        岡山県岡山会場(スタディサポート)  会場へのアクセスはHP( http://www.seisa.ed.jp/npo/seminar2010.html ) もご覧ください。 お申込 こちらのフォームから       第4回 梅永先生のお申し込みは         http://www.seisa.ac.jp/information/20101002-1.html       第5回 佐々木先生のお申し込みは        http://www.seisa.ac.jp/information/20101002-2.html    または星槎教育研究所に電話かFAXかでお申し込みください。          TEL 03-5225-6245 FAX 03-5225-6246   ●参加費  第4回 第5回とも 1,000円(資料代)            午前午後ともご参加の方は 2,000円になります。   当日 お子様が小さい 会場が遠い 仕事や予定があるなどの理由で   参加できない方には全7回のDVD受講もありますのでご利用ください。  http://www.seisa.ac.jp/information/2010all.html ●主催 星槎教育研究所 共催 星槎大学   ●後援 千代田区教育員会 横浜市教育委員会 川崎市教育委員会 NPO東京都自閉     症協会 NPOEGDE 川崎市自閉症協会 LD親の会けやき えじそんくらぶ     E−CHAP ほか ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ インクルーシブ教育の実践−すべての子どものニーズにこたえる学級づくり− http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00052.html  学苑社 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 堀田あけみ「それでいいよ!」の子育て/愛知県青年会館 2010/09/26 ■ ------------------------------------------------------------------------ とき 平成22年9月26日(日)    13:00〜13:15 小原玲氏(ご主人・カメラマン)写真ショー    http://www.reiohara.com/ 素敵な写真がいっぱいです。    わたしは 蛍に魅せられました。 13:20〜15:00 堀田あけみ先生 講演会 15:00〜15:10 休憩 15:10〜15:30 質疑応答 ところ  愛知県青年会館 第2会議室 ●参加費  無料 ●定員   60名 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ビジョントレーニング 学ぶことが大好きになる 北出 勝也 (著) ¥ 2520 http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00024.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 自閉症児 直人が教えてくれた大切なこと/クレア鴻巣  2010/10/09 ■ ------------------------------------------------------------------------  第5回『生まれてくれてありがとう』  〜自閉症児、直人が教えてくれた大切なこと〜  講師 うすい まさと  シンガーソングライター 昨年の講演会で多くの方からもう一度開催してほしいという声の元に、今年もお 呼びいたしました。 うすいまさとさんは(36)小学校の時にチェッカーズを聞き音楽にめざめたシ ンガーソングライター。 高校卒業後には、「寺内タケシとブルージーンズ」のボーカルとして、小・中・ 高の芸術鑑ライブで日本全国をまわり、95年からソロ活動に入り全国で活躍。 00年に結婚し、その年授かった長男直人君(9)は4歳で自閉症と診断された。 診断が確定するまでの半年、「わが子が自閉症」という現実を受け入れられず揺 れた。少しでも発語が増えると、やっぱり自閉症じゃないんだと打ち消したかっ た。でも確定診断を受けて心を据えた。「直人と向き合おう。生まれた意味があ ると信じて接していこう」。音楽活動を休止し、子育てに正面から向き合うこと にしました。直人君だけでなく、次男義人君(6)は自閉症スペクトラムの一つ であるアスペルガー症候群、長女ひとみちゃん(3)は難治性てんかんのウエス ト症候群と3人のお子さんが発達障害です 「みんなに大変でしょうと言われるけど、本当に楽しいんです」「可能性を開く だいご味を感じる。自分らしく育てるという意味では胸を張れます」。 本当に苦しいのは、気持ちをうまく伝えられない子どもたち自身なのではないか。 そう感じて、少しずつ触れられるようになった子どもたちの心を表現したいと、 音楽活動を再開しました。 講演会では、わかりやすく、発達障害のことを歌った「脳の歌」。こどもが母親 に伝えたいだろうと思い作った曲「ママへ」など子どもから大人までわかりやす く、歌とお話で発達障害の理解をさせてくれます。パナソニックセンター東京に て発達障害啓発イベントを発案・出演されたり、NHK教育テレビ「福祉ネットワ ーク」全国放映されるなど各地で話題となっています。 【日時】 2010年10月9日(土) 【開場】 13:00 開演13:30−15:00 【場所】 埼玉県鴻巣市「クレア鴻巣」小ホール(定員180名)      http://clea-konosu.com/ 【参加費】大人700円 小・中・高・大100円 当日会場にて 【申し込み方法】メールまたは電話にてお申し込みください。  メールアドレスnpo.sbd@ybb.ne.jp  電話090−1793−6665  当日受付もある予定ですが、定員に達した場合はお断りすることもあります。 【主催】NPO法人しゃぼん玉の会 【後援】桶川市教育委員会・北本市教育委員会・鴻巣市教育委員会 【後援予定】よつばくらぶ(所沢) すてっぷ(鳩ヶ谷) チューリップ元気の       会(川越) 手をつなぐ育成会(さいたま市) 障害児学童保育す       きっぷ(桶川) ぜんち共済株式会社 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ LDを活かして生きよう−LD教授のチャレンジ 上野 一彦 (著) 価格:¥ 1575 http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00025.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 授業のユニバーサルデザイン研究会9月定例会 (第17回) 2010/09/22 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://hwm8.gyao.ne.jp/kokugouniversal/ 9月定例会は、石塚謙二先生(文部科学省)による講演。横山礼子先生(品川区 立源氏前小学校)による通級指導教室の事例発表です。 ○日 時:9月22日(水)19:00〜21:00 ○場 所:筑波大学附属小学校2階会議室 【9月定例会スケジュール】 19:00〜19:10 「通級のしくみについて」 廣瀬由美子先生 19:10〜19:30 通級指導教室の事例発表 横山礼子先生             (品川区立源氏前小学校) 19:30〜19:50 グループディスカッション 19:50〜20:00 全体協議 20:00〜21:00 講演 石塚謙二先生 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ そうだったのか!発達障害 わざとじゃないモン─実録4コママンガ (単行本) 斗希 典裟 (著), 発達障害を考える会TRYアングル (編集) http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00028.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 第174 国会 衆議院文部科学委員会 議事録 抜粋 平成22年05月28日 ■ ------------------------------------------------------------------------ ○石田(芳)委員 民主党の石田芳弘です。  先般視察に行ったところは後の委員の質問にお願いいたしまして、私は、まず きょうは、教育の情報化ビジョン計画と、それから、文化行政の中で歌舞伎文化 のあり方、この二点について御質問したいと思います。  まず最初、教育の情報化ビジョン計画についてです。  これは、論点としては、教育をコンピューターに依存することの危うさについ てという論点で私は御質問したいと思っています。  けさのマスコミの報道を見ましても、アイパッドの発売にすごいフィーバーが 起きておるとか、あるいは電子書籍の普及が非常な勢いで検討されつつあるとか、 ICT化の潮流はとめようがなく我々の身の前に押し寄せていると思うんですが、 このことを教育と即結びつけるということについて、ちょっと慎重に議論をした いなと思っています。  まず、過日、四月二十二日に学校教育の情報化に関する懇談会というのが立ち 上がったと聞いています。この懇談会の中身で私がちょっと気になるのは、デジ タル教科書協議会というのもできまして、これはオフィシャルじゃないですよ、 そのデジタル教科書の方たちがこの学校教育の情報化に関する懇談会に何かしら 影響を与えているのじゃないかなと、これは邪推かもしれませんが、そういうよ うな感じがするものですから、これは、御担当は鈴木副大臣だと思いますのであ えて鈴木副大臣に、この懇談会の背景と今後の方向性ですか、懇談会で話し合わ れることについてお聞かせいただきたいと思います。鈴木副大臣、お願いいたし ます。 ○鈴木副大臣 お答えを申し上げます。  委員今御指摘のように、四月に、私が主宰をいたしまして、学校教育の情報化 に関する懇談会を立ち上げさせていただきました。  実は、私は情報教育というものに約十五年ぐらい携わってきておりまして、研 究、そして高校でも三年余り教壇に立たせていただきましたが、私の考え方は、 いつも大学の講義などで言っているんですけれども、情報社会というのは情けに 報いる社会をつくることだと。そういう中で、IT教育ではなくて情報教育、つ まり、情報編集力教育の重要性ということを一貫して唱えてまいったところであ ります。  情報というのは、まさに人と人とのコミュニケーション、対話の中から生まれ るものでありまして、まさに人間が主体であります。今おっしゃったように、コ ンピューターに依存した、あるいはコンピューターに使われた教育というのは、 あってはならないというふうに思っております。  どんなテクノロジーでもそうでありますが、ICTも、その可能性とその限界、 そしてもちろん危険というものを踏まえておりますので、そのことを十分踏まえ ていかなければなりません。  したがいまして、文部省で設置をいたしましたこの学校教育の情報化に関する 懇談会も、安西祐一郎慶応大学教授そして三宅なほみ東京大学教授に座長、副座 長に御就任をいただきましたが、これはいずれも発達科学あるいは認知科学の我 が国の第一人者に御就任をいただきまして、いわゆるコンピューター機器メーカ ーの方々にはお入りをいただいておりません。  それと同時に、実はコミュニケーション教育推進会議というのも同時に立ち上 げまして、これが車の両輪だと思っておりますが、まさに身体性というものを意 識した教育というものの重要性、これは平田オリザ座長に御就任をいただいて、 そして、演劇、ダンス、伝統芸能の方々に二百九十二校の学校に入っていただい て、まさに、身体表現、そしてもちろん言語というものをきちっと大事にしたそ うした教育を、これを両輪で考えていきたいというのが文部省の考え方でござい ます。  そういう中で、今委員から御指摘ございましたように、本格的なブロードバン ドの普及というステージに入りまして、クラウドコンピューティングというもの が急速に今普及をしつつあります。それから、加えまして、電子書籍と言われる 新しいデジタル端末というものが普及をするというシチュエーションになりまし た。  こういうステージのときにも、今申し上げたような基本的な考え方というもの をしっかり見据えて、クラウドのいいところ、あるいは電子書籍のいいところ、 あるいはその悪いところといいますか限界、これをきちっととらまえて教育現場 に的確に利活用していくということが必要だと。  今の理念をもう一回確認するとともに、こうした技術、新しいサービスという ものを評価いたしますと、教員に対するサポートとしては、例えば、校務の情報 化、あるいは学習カルテ、学習履歴をきちっと個別の児童生徒に把握をできると いうことがこれによって可能になっております。  実は、委員のお一人でもあります愛知県教育委員会の玉置さんという方が小牧 市でこの学習カルテを使われて、保護者にA4で二十ページぐらいの、それぞれ の子供に対する「いいとこ見つけ」という取り組みを、グループウエアを使って 学校の教職員がその子供のいいところを全部書いておく。そうすると、通知表に 自動的にそれが全部差し込まれて、そして、子供は、担任だけじゃなくていろい ろな先生から認めてもらったというコメントをフィードバックします。保護者も、 学校がそれだけ自分の子供を見てくれているのかということで非常に安心をして いただけますし、それから、保護者も教職員も一体となって、それぞれの子供に カスタマイズした教育というものをプロセスを重要視しながらやっていく、こう いう取り組み。こうしたことは促進をすることができる。  それから、児童生徒に対しましては、動画とか三次元のコンピューターグラフ ィックスとか、アーカイブということが可能になってきます。  例えば、委員の中にはNHKの方々に入っていただいていますけれども、NH Kはすばらしいコンテンツを、例えば歴史のコンテンツだとか生命科学のコンテ ンツだとかを持っているわけでありますが、こうしたことを教師のきちっとした デザインの中で必要に応じて使っていくということもできますし、あるいは、読 売新聞の方にも入っていただいていますけども、近現代史というのは、読売新聞 だけじゃありませんけれども、日本の歴史の伝統のある新聞社の持っておられる コンテンツというものを有効に活用していくということは、大変有効だと。  ただ一方で、小学生の低学年、これは認知科学的にまだ結論は出ていませんけ れども、小学生の低学年にいきなりデジタルのみというのは、これは慎重にある べきだと。私個人もそのように思っております。  まだ電子デバイスというものが発展途上でございますので、アイパッドにしま しても、かたい二次元の素材でディスプレーとなっていますが、まだ紙あるいは 鉛筆の持っているさまざまな可能性、特に記憶は、これも認知科学的に言います と、目と耳と手と口と同時に使うということが記憶の定着ということには資する ということは、これは科学的な知見として共有もされております。  そういうこともきちっと踏まえながら、小学校の低学年、小学校の高学年、中 学校、高校と、少なくともこの四段階ぐらいにきちっと分けて、どの部分にどう いったアプローチで児童生徒に対してはやっていくのかということをきちっとこ の中で議論をしていきたい。  教員に対する校務情報のサポートあるいは学習履歴の管理、こういうところは もう少し強化をしていくといったあたりを今議論をさせていただいているという ところでございます。 ○石田(芳)委員 今、鈴木副大臣のお答えを聞いて大変安心しました。まずデ ジタル教科書というイメージが先に来ちゃうものですから、何か、子供たちがみ んなコンピューター相手に教育されるようなイメージが先行しちゃいまして大変 心配していますが、今のお話で私はとても納得するところがありました。  ただ、これから世間に向かっていろいろ心配点があるんですね。そのことにつ いてちょっと個々に心配点を申し上げてみますので、それについてお答えいただ きたいと思うんです。  まず、デジタル教科書というのが最初に先行しちゃったものですから、紙の教 科書はどうなるかという心配がありますね。  それから二番目は、学習効果、例えばノートを美しくとる、成績のいい子はノ ートが美しいという知見もあるくらいでして、それから、漢字なんかは手書きを した方がいいということもありまして、デジタルにすると学習効果が果たしてい いのか、こういう危惧もありますね。  それから三番目は、これは医学の立場で子供たちの目に心配はないのか、障害 はないのかということ。  それから四番目には、教師が指導できるのかと。私は、教師の仕事は、知識を 教えるよりも、むしろ人格の感化力が非常に重要だと思っていますけれどもね。 そんなところがデジタルで心配のあるところ。  それから、五番目、作家や執筆者の著作権問題、六番目、教科書の検定などが、 若干この問題、この流れについて心配する向きです。  先ほどの鈴木副大臣のお答えで私は氷解しましたが、でもちょっと心配する向 きがありますので、もう一度、私の疑問点なんかにお答えいただけませんでしょ うか。 ○鈴木副大臣 昨日も第四回の懇談会がありまして、まさに、今の点について非 常にいい議論がなされております。これは生中継もされましたし、また、議事要 旨も公開をもうすぐしてまいりますので詳細はそちらに譲りたいと思いますけれ ども、貴重な時間でございますので。  紙の教科書を一切なくせ、こういう御議論も、主張をされる方は、委員の中に はいらっしゃいませんけれども世の中にはいらっしゃいます。この委員会での議 論の中で紙の教科書をなくせという議論は、少なくとも、さっき申し上げました ように、小学校などは多分あり得ないというふうに思っております。  それから、手書き、これは今タブレットPCとかではできるようになっている わけでありますが、次の技術開発のステージで申し上げますと、電子ペーパーと いうのが出てまいります。恐らくそのときになりますと、今行っているノートと 鉛筆、こういう状況により近い状況になりますので、この議論はもう少し議論の 動向を見据えながらということでありまして、まさに、手書きの持っている学習 効果というのは極めて高いと先ほど御答弁申し上げたとおりでございますので、 ここも、ノートがなくなるということもないというふうに思っております。  健康への問題、それから何より大事なのは、やはり教師が、そうした機器をも 含めてノートとPCをどういうふうにうまくそれぞれの特徴を使いながらあわせ て使うかとか、あるいは、紙の教科書とデジタルのものとどういうふうに使いこ なすか、そこがまさに教師の力量ということになりますし、また、それに対する コンテンツというものをどういうふうに選択をしていくのか、さらに、生徒ごと の学びの関心や学習の状況に応じてカスタマイズをしていくのかということで、 これは教師は大変になります。  でありますから、これもまた、今、教員の質のあり方について同時並行で議論 を進めているところでございますが、これからの教員養成、それから、今ある方 々の学び直しという中で、しかしまた、きちっときょうの御議論も踏まえてしっ かり検討してまいりたいと思います。 ○石田(芳)委員 わかりました。  最後に、私、ちょっと持論を主張したいんですが、そして質問ですよ、お答え いただきたいんですが、今回の教育のデジタル化というのは、私には総務省発み たいなふうにとれてしようがないんです、総務大臣の原口プランから何か文科省 も乗っていったような。  それで、今の鈴木副大臣のお答えはまことにわかりやすく明確ですが、やはり、 教育は国の礎だとか教育が原点だとか言うなら、何か総務省の構想に教育界が乗 っていくというような構想ではなくて、文科省から一番哲学みたいなものを発信 して、国家の教育や文化の哲学みたいなものから、ほかの省がそうかと受けて国 をつくるぐらいの、文科省がすべての行政の風上に立つべきだと私は思っており ます。  何か、成長戦略のICT産業の成長エンジンに乗るようなイメージに見えてし ようがないんですが、そこのところを、明確にひとつ違うぞという御発言をいた だきたいと思っていますが。 ○鈴木副大臣 私は、もとよりそのようなつもりでやらせていただいております。  実は、この問題も、昨年の九月に新しい政権が発足しましてから文部省ではき ちっと議論し、また、記者会見等々では折に触れて御説明をし、そして概算要求 もし、四月になりましたので、今回、この懇談会をつくらせていただいた。  そういう意味ではこの問題についても川上に立ち続けてきたつもりでございま すが、残念ながら、私がまだ無名で発信力がないためにそのような受けとられ方 になっているかと思いますが、ただ、いずれにしてもこの考え方は、総務省にも 原口大臣にも当初からきちっとお伝えをし続けてきております。  教育の内容についてはもとより文部科学省がきちっとやるべきだということに ついては、これは原口大臣、総務省の皆さん方もきちっと御理解をいただいてい て、ただ、それを実現するためのハードの環境あるいはネットワークの環境、こ の部分は、設置者であります地方自治体で一部地方交付税にお願いをしている部 分もありますので、そういう意味で、両省連携をとりながらやっていこうと。  つまり、そうしたデジタル化された教材が、電子黒板やPCや、あるいは携帯 情報端末や、そういうところでストレスなく使えるようなそうしたネットワーク 環境、コミュニケーション環境を総務省の方では整備をしていただく、その目標 を掲げて頑張っていただいているということは、これは大変ありがたいことだと いうふうに思っておりまして、その中であとは、教師が子供に応じて教育学的あ るいは発達学的観点から適切な対応ができるように、こういうことを今やってい きたいと思います。  きょうの御指摘を踏まえて、さらに連携をきちっとしていきたいというふうに 思っております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ことばの発達に遅れのある子のための言語指導プログラム111 −サインを逃さずタイミングよく話しかける技術− 長澤正樹 (著) http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/books/00027.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 第174国会 参議院 文教科学委員会 議事録 抜粋 平成22年05月25日 ■ ------------------------------------------------------------------------ ○義家弘介君 −略− 実は、デジタル教科書について、先ほどちらっと私この デジタル教科書について挙げたんですけれども、原口総務大臣が二〇一五年まで にデジタル教科書を全小中学校の生徒に配付するという方針を打ち出しながら、 鈴木文部科学副大臣も劇的な教育・学習革命のスタートになるというようなコメ ントもありますけれども、このデジタル教科書というものを作ったときに、もう 二〇一五年、この方針どおりにいったらもうすぐ先なわけですけれども、これは 採択は、検定はどこでどうやるというふうに今イメージしていらっしゃるか。ま だ議論中だと思いますので、イメージの中でのお話で結構ですので、お答えくだ さい。 ○副大臣(鈴木寛君) 教科書をどのように変え、それをどのような検定制度あ るいは学校に採択をし、また普及をしていくかということについては、文部科学 省が専管的にその決定権限を握っているというふうに理解をいたしております。  文部科学省においては、現在、学校教育の情報化に関する懇談会を開催をさせ ていただいておりますが、その中で教科書のデジタル化等々について議論をスタ ートはいたしておりますが、何年までにデジタル教科書をどのように導入をする ということについては、まだ一切そのことについて決めておりませんし、私もそ のことについて何年までにどうするかということについては一切発言もいたして おりませんし、というのがまず事実でございます。  もちろん、この教科書のデジタル化と、そしてICT教育の推進ということが 相まって教育効果を適切にそれを運用すれば上げていくという可能性については、 私はそれを信じてこの懇談会の御議論に付しているわけでありますが、しかしな がら、原口ビジョンは原口ビジョンとして、そうした思いでいろいろなモデル事 業やICT環境の整備、例えばまだブロードバンドが行き渡ってない学校等々も いっぱいございますので、そういうことが可能になるような教育環境を設置者で ある地方自治体がそれを促進をしていただく。その目標設定とそうした環境整備 については是非総務省にやっていただきたいと、原口大臣に頑張っていただきた いと思っておりますが、教科書の本体、内容については、これは文部科学省にお いてきちっと議論をし、きちっと決めていくというふうに考えているところでご ざいます。 ○義家弘介君 そのきちっと議論し、きちっと決めていくプロセスをしっかりし ていただきたいなと私は思うわけですが。  例えば、iPadみたいな教科書をイメージするとすると、何冊もの教科の教 科書を持っていかなくても一個のツールで足りてしまうと。確かに利便性等には メリットはあるだろう。しかし一方で、じゃそれがノートの代わりにもなり、資 料集にもなり、データも引っ張ってこれという環境になったときに、子供たちの 調べるという能力は果たして大丈夫なのか。それから、ノートにもなっちゃいま すから書くという能力ですね、硬筆、鉛筆で書く、シャープペンで書く、書いて 覚える、そういう書くという能力に対しては本当に大丈夫なんだろうか。これ、 様々な発達段階に応じて、やはりきめ細やかに土台をつくった上で方針を示した 上で進めていかないと。  今、安心しましたけど、私は、イメージの中で、原口総務相が二〇一五年まで にデジタル教科書を全小中学校生徒に配付と言っておりますので、本当にあと五 年間でそういう形でやっていったら、教科書の採択制度がこういう状況になって いる、子供たちの状況の検証もできていない、教育効果というものに対しての検 証もできていない、それから著作権とか様々な問題に絡んでくる問題もクリアで きていない中で大丈夫かと思ったんですけれども、それは是非慎重に一個一個。 言ってみれば、非効率的なものも教育においては非常に重要なことでもあると思 うんですね。だから、そこのところもしっかりと大事にした上でこういう議論を オープンでしていっていただけたらというふうに思います。  しかし、いずれにしても、多分この平和教育、あるいはこの資料集、歴史の教 科書の資料集についての資料、これ大臣等は持っていると思いますけれども、ち ょっと中身を見ると、非常にやっぱり余りにも一方的で、余りにも教科書採択と いうものを逸脱してしまっている、本当に大問題のものだと私は感じますね。  例えば、いろんな私は歴史とか認識の見方、考え方というのは個々によってあ っていいわけですけれども、例えば一つの例で言ったら、例えば赤穂浪士なんか をこれ美談にするのはけしからぬみたいな、忠義と公論を美談にしていると。こ の赤穂浪士の討ち入りは当時の敵討ちの基準にさえ合わない、集団報復事件を評 価している、危険なものを感じますみたいな形でまとめられているんですね。二 宮尊徳、あれはみんな戦争に利用された偶像であるみたいな状態とか。非常に、 一体いつの時代のどんな話をまとめながら、子供たちに一体何を教えたいのかな というところがすごく疑問になるような内容なわけですけど、是非この中身も検 証した上で、それから学校ポストを利用して組合と一体化した学校運営が行われ ているということも含めて、文部科学省としてしっかり今後も対応し、見守って いただきたいなと思います。  私の午前中の質問は以上で終わらせていただきます。ありがとうございました。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ LD教授(パパ)の贈り物−ふつうであるよりも個性的に生きたいあなたへ 上野 一彦 http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/books/00031.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 第174国会 衆議院 総務委員会 議事録 抜粋   平成22年05月21日 ■ ------------------------------------------------------------------------ ○高井(崇)委員 −略− 来年度、やると言われている受信料の一〇%還元と いうのも、料金の値下げではなくて、オンデマンドの今やっているのを無料にす るとか、あるいは、今、私、民主党の中で有志百十四名で情報通信議員連盟とい うのを立ち上げて、先般、情報通信八策というマニフェストの案をつくったわけ ですが、その中でも、一つはNHK放送番組をネットに全面開放するということ を提言していますし、また、デジタル教科書、これからは学校の教科書を全部デ ジタルにしようということを、一〇〇%これをやろうということをうたっていま す。そのデジタル教科書の中にNHKさんの放送番組を、これも無償で提供して いただく。歴史の授業の中で明治維新を習っている子供たちが、大河ドラマの 「龍馬伝」の福山雅治を見て、より歴史に興味を持つというようなことになれば、 まさに受信料で成り立っているNHKさんの公共放送としての役割を果たしてい ただけることになると思うんです。  そういったネットへの全面開放、オンデマンドの無料化、そしてデジタル教科 書への提供について、NHK会長の御意見をお聞かせください。 ○福地参考人 御指摘のとおり、受信料の大前提が公平負担の問題でございまし て、もう一方で受益者負担という問題もございます。  御承知のとおり、オンデマンドの問題については、放送法三十九条の中で、一 般勘定と区別して特別な勘定を設けて処理するようにという規定がございます。 そういった中で、NHKオンデマンドにつきましては、一番コストがかかるのは、 御承知のとおり、権利処理の費用。これがかなりかかります。そのほかに配信費 用がかかるわけですが、この負担をどうするか。これを受益者負担でやりなさい というのが放送法の趣旨であろうと思います。  そういった中で、私たちの問題は、こういったオンデマンド事業が特定の受信 者向けであるということ、それからもう一つは、先ほど民放連の広瀬会長からも 御指摘がございました、民業圧迫はできるだけ避けたいというふうな問題も片一 方でございます。それから、民間事業者との公正な競争といいますか、そういっ たものにも配慮しなければいけないだろうというふうに考えております。  それと、御指摘の点はよくわかるのでございますが、もう一方では、まだスタ ートして一年少しだということで、この点につきましてはいろいろな御意見を十 分お聞きしながら今後のあり方について十分検討していきたい、そういうふうに 思っております、オンデマンドの問題につきましては。  情報通信八策の件につきましては、篤と拝見をいたしました。あの中で、デジ タル教科書の中にNHKの番組を織り込んだらどうかという御提案がございまし た。NHKの方も、文部科学省の学校教育の情報化に関する懇談会のメンバーと して参加をいたしておりまして、教育現場におけるデジタル教科書の利用をどう 進めるかという議論にも参加しております。  ただ、デジタル教科書にNHKが提供するということにつきましては、先ほど のオンデマンドと同様に、アーカイブスの教育利用を進める立場からどういうふ うな取り組みが可能かということを現在検討しているところでございます。  番組のネット配信につきましては、オンデマンドと一緒で、特定者向けのサー ビスということでありまして、それから、権利者に払う権料、配信費用が追加で 発生する、そういう理由から受益者負担で実施をするということとなります。  現在、NHKオンデマンドのサービスで、見逃し番組とか過去の番組の配信に 取り組んでおるところでございます。そういった点を配慮しながら、こういった 点を今後前向きに検討していきたいと考えております。  以上でございます。 ○高井(崇)委員 ありがとうございます。  いろいろ課題はあるんだろうと思います。特に著作権の問題は、今回、通信・ 放送融合といっても、この分野はまだまだ解決していないのかなというふうにも 思っておりますし、民放さんとの関係というのもわかります。ただ、国民の皆さ んが何を望んでいるかということを、やはり受信料で成り立っているということ をよくお考えいただいて、ぜひ前向きに検討していただけたらと思います。−略 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 大人の発達障害−アスペルガー症候群、AD/HD、自閉症が楽になる本 (単行本) 備瀬 哲弘 (著) http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/books/00030.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 北海道白老町マルチメディアデイジー教科書の普及促進を求める意見書 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.town.shiraoi.hokkaido.jp/ka/gikai/gikaidate/giketu/H22/06-24giketu.pdf http://www.town.shiraoi.hokkaido.jp/ka/gikai/gikaidate/ikennsyo/H22/22-07.pdf 意見書案 第7号 発達障がいや、その他文字を認識することに困難のある児童 生徒のためのマルチメディアデイジー教科書の普及促進を求める意見書(案) H22.6.24 全員賛成 原案可決 −−−−−−−−−−−−−−−−− 発達障がいや、その他文字を認識することに困難のある児童生徒のための マルチメディアデイジー教科書の普及促進を求める意見書(案)  平成20年9月に「障害のある児童及び生徒のための教科用特定図書等の普及の 促進等に関する法律」、いわゆる教科書バリアフリー法が施行されました。  この教科書バリアフリー法の施行を機に、平成21年9月より、(財)日本障害者 リハビリテーション協会(リハ協)がボランティア団体の協力を得て、通常の教 科書と同様のテキストと画像を使用し、デジタル化対応することで、テキスト文 字に音声をシンクロ(同期)させて読むことを可能にした「マルチメディアデイ ジー版教科書」(デイジー教科書)の提供を始めました。  また、文部科学省において、平成21年度より、デイジー教科書などの発達障が い等の障がい特性に応じた教材のあり方やそれらを活用した効果的な指導方法等 について、実証的な調査研究が実施されております。  現在、デイジー教科書は、上記のとおり文部科学省の調査研究事業の対象とな っておりますが、その調査研究段階であるにもかかわらず、平成21年12月現在で 約300人の児童生徒に活用され、保護者などから学習理解が向上したとの効果が 表明されるなど、デイジー教科書の普及推進への期待が大変高まっております。  しかし、デイジー教科書は教科書無償給与の対象となっていないことに加えて、 その製作は、多大な時間と費用を要するにもかかわらず、ボランティア団体頼み であるため、必要とする児童生徒の希望に十分に応えられない状況にあり、実際 にリハ協が平成21年度にデジタル化対応したデイジー教科書は小中学生用教科書 全体の約4分の1にとどまっております。  このような現状を踏まえると、まず教科用特定図書等の普及促進のための予算 のさらなる拡充が求められるところですが、平成21年度の同予算が1.72億円に対 し、平成22年度は1.56億円と縮減されており、これらの普及促進への取り組みは 不十分であると言わざるを得ません。  また、文部科学省の通達により、デイジー教科書の提供先が児童生徒本人のみ に限定されているため、担当教員らが入手して活用方法などを研究することが困 難であると言われており、学校現場でのデイジー教科書の普及が遅れている要因 の一つともなっています。  よって、政府及び文部科学省におかれては、必要とする児童生徒、担当教員等 にデイジー教科書を安定して配布・提供できるように、その普及促進のための体 制の整備及び必要な予算措置を講じるよう強く要請します。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出いたします。 平成22年6月 日                  北海道白老郡白老町議会議長 堀部 登志雄  (提出先)内閣総理大臣、文部科学大臣 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 障がい青年の自分づくり─青年期教育と二重の移行支援 (単行本) 渡部 昭男 (著) http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/books/00033.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □ 編集後記 ------------------------------------ 23:35 2010/09/13 □ ------------------------------------------------------------------------ まだまだ暑いです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 軽度発達障害のある子のライフサイクルに合わせた理解と対応─「仮に」理解し て、「実際に」支援するために (学研のヒューマンケアブックス) (単行本) http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00010.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ LDニュースの記載内容に関する質問には原則として回答いたしかねます ■ ■ 編集に際し正確を期していますが最終保証責任は免責とさせて頂きます ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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