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□ LD・発達障害等関連図書 → http://ldnews2000.web.fc2.com/books/  □ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ LD(学習障害)ニュース #1012 2010/08/31 発行 登録(配信)読者数 3048 ■ ■ LD = Learning Disabilities LDニュース編集人発行 1997/09/10創刊 ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 「基本合意」に基づく、障害者自立支援法「改正」案についての疑問  ■ ■ 資料 就労支援機関が就労支援を行うに当たっての課題等に関する研究 ■ ■ 【近刊】 「アスペルガー症候群だっていいじゃない」 しーた(著) ■ ■ 「見る」を高める ビジョントレーニング基礎講座IN長崎 2010/09/23 ■ ■ New Education Expo 2010 教育関係者向けセミナー&展示会/大阪他  ■ ■ 文化審議会著作権分科会基本問題小委員会 (平成22年第5回)議事録  ■ ■ 文化審議会著作権分科会基本問題小委員会報告(案)抜粋 2010/08/23 ■ ■ 新たな段階へ進むブック検索和解−日本版フェアユース論議への示唆  ■ ■ 文化審議会著作権分科会基本問題小委員会(平成22年第3回)議事録 抜粋 ■ □ 編集後記 ------------------------------------ 07:12 2010/08/31 □ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□■□■ この LDニュース は「等幅」フォントでお読みください ■□■□■ ■ LDニュースへ講演会等のイベント情報の掲載を希望される方へ・・・ ■ ■ 詳細は下記サイトをご覧下さい。原稿は適宜編集する場合があります。 ■ ■□■□■□ http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/sample.html □■□■□■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 感覚統合を生かしてたのしく学習−読む力・書く力を育てる 佐藤 和美 (著) http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00050.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 「基本合意」に基づく、障害者自立支援法「改正」案についての疑問  ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.normanet.ne.jp/~ictjd/suit/data/2010/20100802gimon.doc 「私たち抜きで私たちのことを決めないで」 「基本合意」に基づく、障害者自立支援法「改正」案についての疑問                              2010年8月2日            障害者自立支援法訴訟の基本合意の完全実現をめざす会                      障害者自立支援法訴訟全国弁護団 1.「基本合意」で確約した反省を踏まえない立法過程への不信  基本合意では、「立法過程において…、障害者の意見を十分踏まえることなく、 拙速に制度を施行する…、…ことにより、…尊厳を深く傷つけたことに対し、… 心から反省の意を表明」し、「この反省を踏まえ、今後の施策の立案・実施に当 たる」ことが確約されています。  ところが、先の第174通常国会において廃案となった障害者自立支援法等の「改 正」案(以下、「改正」案)は、私たちに説明されることも一切なく、政府機関 である「障がい者制度改革推進会議」、その専門部会である「総合福祉部会」に も何らの情報提供もなく、国会に上程されました。その立法過程では、ほとんど 審議もなく「衆議院厚生労働委員長案」が同院で可決され、参議院厚生労働委員 会でも可決されました。  こうしたことは、基本合意で反省が表明された、障害のある人の意見を十分に 踏まえなかった障害者自立支援法の過ちを、ふたたび繰り返しているものとして、 障害のある人とその家族を、深く傷つけ、今後の障害施策の立案・実施について も、大いなる疑問を抱かせるものです。 2.「改正」案の疑問・危惧 (1)廃止する法律をなぜ改正するのか  まず、「廃止」することを決めた法律を、「改正」すること自体がおかしいと いう素朴な疑問です。  基本合意で「遅くとも平成25年8月までに、…新たな…福祉法制を実施する」 として基本合意で約束しているにもかかわらず、この「改正」案は、明確な時限 立法とされていないばかりか、「障害者自立支援法を廃止」する文言がありませ ん。  新法までの「つなぎ法」であるとの説明がされていましたが、「つなぎ」では なく「延命」であり、障害者自立支援法を廃止する方向に逆行するのではないか ?という疑問を払拭できずにいます。 (2)応益負担は残されてしまうのではないか  そして、「改正」案は、基本合意で約束された「速やかに応益負担制度を廃止」 するものではなく、応益負担を残存、存続させるものではないかという強い疑問 です。  つまり、「改正」案は、支援(障害の重さ)と支払を結びつける応益負担であ る1割負担原則を法文に明記しており、基本は応益負担の仕組みを残すものと読 めます。「家計の負担能力その他の事情をしん酌して政令で定める」行政裁量に より、1割負担(応益負担)が機能する体裁の法文です。  この条文での、「『家計』の負担能力」という文言は、基本合意で指摘した 「収入認定は、配偶者を含む家族の収入を除外し、障害児者本人だけで認定する こと。」についての問題意識に疑問があります。 (3)危惧される介護保険との統合  また、介護保険との統合についての危惧があります。「改正」案には、現行の 介護保険法と同様の条文が新たに規定されており、酷似した仕組みが含まれてい るように読めます。「改正」案の最終施行期日とされる平成24年4月1日が、介護 保険法の定時改正の時期と符合することも危惧しています。 3.「改正」案が再び上程することのないように  私たち訴訟団は、今後、臨時国会などにおいて、こうした疑問の多い「改正」 案が再び上程がされないことを強く望むとともに、真に、障害のある人とその家 族が安心して暮らせる新たな法制度の実現を希望し、ここに表明する次第です。                                  以 上 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 一から始める特別支援教育「校内研修」ハンドブック http://astore.amazon.co.jp/keyaki-22/detail/4180790165 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 資料 就労支援機関が就労支援を行うに当たっての課題等に関する研究 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.nivr.jeed.or.jp/research/report/shiryou/shiryou56.html 執筆者(執筆順) 亀田 敦志 障害者職業総合センター 統括研究員 概要、第1章、第3章、第4章 内木場 雅子 障害者職業総合センター 研究員 第2章、第3章 概要  就労支援機関(障害者就業・生活支援センター、就労移行支援事業所及び第1 号職場適応援助者助成金認定法人)の運営、就労支援の状況、地域の連携、人材 育成等の聞き取り調査を実施し、実態を明らかにした。多くの就労支援機関の取 組み等を参考にしてもらうことで、地域における障害者の就労支援や関係機関相 互の連携の構築に役立てていただきたい。 目次 概要 第1章 本調査研究の目的、実施方法及び実施経過  第1節 目的  第2節 実施方法及び実施経過   1 実施方法の考え方   2 聞取り調査の対象事業所の選定   3 聞取り事項   4 実施経過 第2章 調査結果 第3章 まとめ  第1節 法人の運営と就労支援  第2節 地域センター等へのニーズ   1 ジョブコーチ支援にかかるニーズ等    2 ジョブコーチ支援以外の事業にかかるニーズ 第3節 地域連携・ネットワークの課題等 第4節 企業に対するアプローチの課題 第5節 その他の課題・ニーズ 第4章 終わりに 報告書をダウンロード 報告書をダウンロードできます。下記をクリックしてください。(PDFファイル) 全文(PDF 1,382KB) http://www.nivr.jeed.or.jp/download/shiryou/shiryou56.pdf ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ LDを活かして生きよう−LD教授のチャレンジ 上野 一彦 (著) 価格:¥ 1575 http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00025.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 【近刊】 「アスペルガー症候群だっていいじゃない」 しーた(著) ■ ------------------------------------------------------------------------ http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00057.html アスペルガー症候群だっていいじゃない (ヒューマンケアブックス) [単行本(ソフトカバー)] しーた (著), 田中康雄 (監修) 価格: ¥ 1,470 ただいま予約受付中です。 内容紹介 大人になってアスペルガー症候群と診断された著者の人気ブログの書籍化。発達 障害が引き起こす凸凹エピソードなどを漫画とともに紹介。なぜ苦手なのか、ど うしたら対応できるのかを分析・解説する。当事者に希望を、支援者へ理解のヒ ントを与える一冊。 著者について 成人になってからアスペルガー症候群と診断された。同じような思いをしている 当事者に前向きになってほしいと、自身の経験や考えを語るブログ「私はアスペ ルガー症候群でしーた♪」を始める。 出版社: 学習研究社 (2010/9/22) ISBN-10: 4054045847 ISBN-13: 978-4054045842 発売日: 2010/9/22 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発達が気になる子のサポート入門 発達障害は「オリジナル」発達 (新書) 阿部 利彦 (著) http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00039.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 「見る」を高める ビジョントレーニング基礎講座IN長崎 2010/09/23 ■ ------------------------------------------------------------------------ 「見る」を高める ビジョントレーニング基礎講座IN長崎 1.日 時 2010年9月23日(木)13時より17時15分 2.場 所 長崎大学医学部保健学科101教室 〒852-8520 長崎市坂本1-7-1 3.内 容 13時より ビジョントレーニング基礎講座IN長崎 北出勝也先生       15時より シンポジウム       司会者:岩永竜一郎先生 長崎大学保健学科准教授       話題提供者:徳田安範 医学博士 眼科医             中村尚広 オプトメトリスト             増本利信 LD通級教室 4.参加費用 1000円 5.申し込み方法 1氏名 2所属 3連絡先を明記しメールをお願いします。   north.8.stars@gmail.com 6.ご希望の方には要項をお送りいたします。遠慮無くご連絡ください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ インクルーシブ教育の実践−すべての子どものニーズにこたえる学級づくり− http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00052.html  学苑社 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ New Education Expo 2010 教育関係者向けセミナー&展示会/大阪他  ■ ------------------------------------------------------------------------ http://apcf.uchida.co.jp/expo/index.cfm 教育の情報化 ICT利活用 図書館運営 モバイルラーニング 電子黒板活用 デジタル教科書・デジタル教材 ICTリアル熟議 特別支援教育 支援技術 ●大 阪  2010年 9/15(水)・16(木) https://apcf.uchida.co.jp/expo/p_event/event/index.cfm?AppAction=EventInfo&HallID=2 大阪マーチャンダイズ・マート http://www.omm.co.jp/ 案内状PDF(PDFファイル 1.9MB) https://apcf.uchida.co.jp/expo/p_event/pdf/ex10oi.pdf FAX申込書PDF(PDFファイル 189KB) https://apcf.uchida.co.jp/expo/p_event/pdf/ex10of.pdf ●東 京  2010年 9/22(水)・23(祝木)・24(金) https://apcf.uchida.co.jp/expo/p_event/event/index.cfm?AppAction=EventInfo&HallID=1 東京ファッションタウン(TFTビル) http://www.tokyo-bigsight.co.jp/ 案内状PDF(PDFファイル 2.1MB) https://apcf.uchida.co.jp/expo/p_event/pdf/ex10ti.pdf 申込み書PDF(PDFファイル 190KB) https://apcf.uchida.co.jp/expo/p_event/pdf/ex10tf.pdf ●札 幌  2010年 9/22(水)・23(祝木)・24(金) 申込み準備中 ユビキタス協創広場u-cala(ユーカラ) http://www.uchida.co.jp/company/showroom/u-cala.html 案内状PDF(PDFファイル 994KB) https://apcf.uchida.co.jp/expo/p_event/pdf/ex10hi.pdf 申込み書PDF(PDFファイル 183KB) https://apcf.uchida.co.jp/expo/p_event/pdf/ex10hf.pdf ●福 岡  2010年 9/22(水)・23(祝木)・24(金) 申込み準備中 (株)内田洋行 九州支店2F http://www.uchida.co.jp/company/showroom/fukuoka.html 案内状PDF(PDFファイル 852KB) https://apcf.uchida.co.jp/expo/p_event/pdf/ex10fi.pdf 申込み書PDF(PDFファイル 181KB) https://apcf.uchida.co.jp/expo/p_event/pdf/ex10ff.pdf ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発達障害 境界に立つ若者たち (平凡社新書) (新書) 山下 成司 (著) http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00023.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 文化審議会著作権分科会基本問題小委員会 (平成22年第5回)議事録  ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.bunka.go.jp/chosakuken/singikai/kihon/h22_08/gijiroku.html 文化審議会著作権分科会基本問題小委員会(平成22年第5回)議事録 平成22年8月23日(月曜日) 15時〜17時 配布資料 資料1 基本問題小委員会報告(案)概要(PDF形式(144KB)) http://www.bunka.go.jp/chosakuken/singikai/kihon/h22_08/pdf/shiryo_1.pdf 資料2 基本問題小委員会報告(案)(PDF形式(4.16MB)) http://www.bunka.go.jp/chosakuken/singikai/kihon/h22_08/pdf/shiryo_2_ver2.pdf 資料3 基本問題小委員会:委員提出意見まとめ(案)(PDF形式(284KB)) http://www.bunka.go.jp/chosakuken/singikai/kihon/h22_08/pdf/shiryo_3.pdf 議事内容 (作成中) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ビジョントレーニング 学ぶことが大好きになる 北出 勝也 (著) ¥ 2520 http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00024.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 文化審議会著作権分科会基本問題小委員会報告(案)抜粋 2010/08/23 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.bunka.go.jp/chosakuken/singikai/kihon/h22_08/pdf/shiryo_2_ver2.pdf ○本小委員会においては、他にも間接侵害等の著作権制度上の課題について対応 するため、プロバイダーをめぐる諸制度の見直しに係る検討を行うべきであると の意見や、著作権侵害に係る損害賠償訴訟において、被害者側の損害額の立証負 担を軽くするための措置に係る検討を行うべきであるとの意見が示された。 ○また、個人が大量かつ精緻な著作物を複製することが可能なった今日、第30 条の「私的使用のための複製」に係る権利制限規定を見直すべきではないかとの 意見や、学術や教育目的などのように公益性の特に高い場面での著作物の利用に ついては、権利制限規定の緩和等について検討するべきでないかとの意見が出さ れた。 【権利制限規定の見直し】 (河村委員) ○(消費者/ユーザーの能動的な参画がデジタル・ネットワーク社会を支え、そ こに著作権者に利益をもたらす新しいビジネスの可能性があるのであって、)著 作物の公正な利用にはできるだけ制限をかけない方向で、一般的・包括的な権利 制限規定を設けるべき。 (黒木委員) ○現状では、学術や教育目的であっても、放送番組を上映する場合などには個々 の権利者からの許諾が必要であるが、個別の権利制限規定の緩和や新設による対 応を検討するとともに、利用形態によっては権利者に補償金を支払う仕組みを検 討してはどうか。 (瀬尾委員) ○私的複製は、大量かつ精緻な複製が個人ではできない時代の規定であり、米国 のフェアユース規定を上回る広い範囲を持った一般規定であると考える。この私 的複製と引用に関する権利制限規定は、他の権利制限規定と一線を画すものであ り、これらについて検討することによって、日本独自の法と運用の可能性が見え てくるのではないか。 (野村委員) ○権利制限の規定によって、利用者(消費者)の無償利用が許されている場合に、 契約その他の方法により、権利者が対価を得て利用を許諾することがどこまで許 されるのかを明確にすることが必要。 ○著作権者が著作物の複製を実効的にコントロールすることは難しいので、複製 の実態を調査し、公正性・実効性などの観点から、適法な複製と違法な複製との 区別を見直すべき。 (3)書籍のデジタル化 ○今日、デジタル化・ネットワーク化の進展に伴い、そのビジネス・モデルの変 容が迫られている分野の中で、もっとも大きな変容を迫られているのが、「書籍 のデジタル化」への対応が求められている出版の分野である。 ○「書籍のデジタル化」をめぐる著作権制度上の課題としては、出版者に対する 権利付与等があげられるが、国会図書館等の役割の在り方も含め、「デジタル・ ネットワーク社会における出版物の利活用の推進に関する懇談会」報告を受け、 当面は文部科学省において検討を進める。 ○その際、書籍のデジタル化は、単に一メディアのデジタル化ということのみな らず、社会のインフラ、あるいは文化の基礎ともいうべき「文字文化」がデジタ ル化され、流通されるという点を強く意識して検討されるべきである。 (松田委員) ○日本のデジタル書籍市場が米国企業に席巻されると、日本の知的レベルに対し て大きな影響を与えることになるため、今後のデジタル書籍市場においては、文 献の検索システムが一極集中型にならないようにするといった、情報の公平性が 保たれるようなシステムの在り方が重要。 ○国会図書館をナショナルアーカイブセンター化するとともに、アーカイブの利 用が商用的利用にまで拡大し、産業の活性化に障害が生じないよう、公共サービ スとしては、公共図書館における国会図書館所蔵書籍の検索(いかなる文献が存 在するかの検索)にとどめ、書籍データそのものは商用サービスとするべき。ま た、これらの施策を展開するに当たり、著作権法上の基本問題として検討するべ き。 (三田委員) ○国会図書館のアーカイブにおいて、紙の出版物に係るアーカイブと今後のデジ タル書籍に係るアーカイブについては、納本された出版物に係るテキスト化の状 況や、データ配信にあたっての権利処理の在り方などの点について異なるため、 切り分けて考えることが必要。 ○国会図書館のアーカイブに係るデータ配信などの利用にあたっては、検討する べき点が多いが、早急な対応が必要であり、全国民が利用しやすいシステムを整 備するべき。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ そうだったのか!発達障害 わざとじゃないモン─実録4コママンガ (単行本) 斗希 典裟 (著), 発達障害を考える会TRYアングル (編集) http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00028.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 新たな段階へ進むブック検索和解−日本版フェアユース論議への示唆  ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.bunka.go.jp/chosakuken/singikai/kihon/h22_04/pdf/shiryo_5_2.pdf 第10期第1回 城所氏提出資料○2 文化審議会著作権分科会基本問題小委員会 2010.4.9 グーグルが提起した著作権問題 国際大学GLOCOM 客員教授(米国弁護士)城所岩生 ●城所「新たな段階へ進むブック検索和解−日本版フェアユース論議への示唆」  (日経ネット時評 10.2.22)に加筆 ・確かに著作権法の目的は文化の振興にあり、産業育成ではない。しかし、文化 振興の観点からも日本の書籍をデジタル化して世界に発信しないと、日本の文化 が世界から取り残されてしまう恐れがある。これに脅威を抱いた欧州は、グーグ ルがブック検索構想を発表した1カ月後の05年1月にフランスのジャンヌネー国立 図書館長が問題点を指摘(著書「グーグルとの戦い」佐々木勉訳 岩波書店07)、 これに応えてシラク大統領が5カ国の首脳に呼びかけ、欧州委員会がデジタル・ ライブラリー計画を策定、08年に欧州デジタル図書館(Europeana)を一般公開 した。 ・サルコジ大統領は7.5億ユーロの拠出を発表するとともにグーグルとの連携も 模索 ・もともと、世界はパワーゲームだ。グローバル化はその傾向をますます強める。 国も企業も守りに入らずに攻め込めるような法整備が必要である。 ・2月18日に開催された法制問題小委員会で、日本版フェアユースは導入を前提 に3月をめどに中間とりまとめを作成することが決まった。具体的な制度設計に ついては今年秋をめどに議論していくことになったが、制度設計にあたっては、 書籍デジタル化への対応、情報の安全保障、グーグルやアマゾンのように誕生後 10年強で国の経済を牽引するまでに成長するベンチャー企業の育成など、国家戦 略の視点に立った議論をすべきである。 http://nikkeidigitalcore.jp/archives/00100/01168/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 仕事がしたい! 発達障害がある人の就労相談 (単行本) 梅永 雄二 (著) http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00048.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 角川歴彦「クラウド時代と<クール革命>」角川書店 10.3 pp 60-61  ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.bunka.go.jp/chosakuken/singikai/kihon/h22_04/pdf/shiryo_5_2.pdf 第10期第1回 城所氏提出資料○2 文化審議会著作権分科会基本問題小委員会 2010.4.9 グーグルが提起した著作権問題 国際大学GLOCOM 客員教授(米国弁護士)城所岩生 ● 角川歴彦「クラウド時代と<クール革命>」角川書店 10.3 pp 60-61 ・著作権法は、・・・近年一方的に強化されてきた。・・・しかし昨今、社会と のバランスを欠いた拡大解釈が進んだ結果、国民の利益が阻害され、コンテンツ 事業者が利用しにくい法律になってしまった。 ・これは日本社会が事実上、本人に事前に許可を取らないと何もできないという、 世界でも珍しい「オプト・イン方式」になっているところからきている。ところ がアメリカから上陸したヤフーにしてもユーチューブにしても、要請があればサ イト上から削除するという、つまり問題が生じてから事後に対応する「オプト・ アウト方式」で運営している。 ・アメリカでは公共の福祉が優先され、どんな事業であっても、国民の大半がそ の恩恵を受けるなら認めるという「フェア・ユース」の社会である。これに対し 日本の「オプト・イン方式」は、生活習慣が縛りをつけるビジネス・スキームで あり、米国流との「差」は大きい。このハンデキャップのため、日本の事業者は アメリカ勢に度巻されてしまうのだ。コンテンツ産業を活性化するためには創造 ・保護・活用の「知の循環」が円滑にまわることが大切だ。日本のコンテンツ産 業をもっと盛んにして日本の社会に活力を与えたい。そのためには社会を「オプ ト・イン」から解放することが必要である。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ これでわかる「気になる子」の育て方 木村順 成美堂出版 http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00051.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 文化審議会著作権分科会基本問題小委員会(平成22年第3回)議事録 抜粋 ■ ------------------------------------------------------------------------ http://www.bunka.go.jp/chosakuken/singikai/kihon/h22_06/pdf/gijiroku.pdf 文化審議会著作権分科会基本問題小委員会(平成22年第3回)議事録 平成22年5月31日(月曜日) 14時〜16時 【三田委員】私がこの権利集中機構が必要だと考えたのは、例えば先ほど言いま したように、国立国会図書館のデータをデジタル配信するということになります と、50年前に出版された本が対象になってきます。これは作家が書いた本だけで はありません。ハウツーもののようなものもありますし、学術書もあります。 そう考えてみますと、例えば谷崎潤一郎のご遺族のような、現在も文庫本が出て いて、文芸家協会に登録していて、お金を受け取っている人というのは1%もな いだろうと。自分のおじいさんがそんな本を出していたということも知らないよ うなご遺族の方がほとんどだろうと思います。 ですから、私が考えた簡易登録制度というのは、あくまでも公的機関が一番上に あって、現在作家活動をやっていたり、ご遺族が文芸家協会に登録しているよう な人は、その団体が一括登録をすればいいわけでありますけれども、それ以外の ものについて、この公的機関が新聞広告を出すなり、ネット上に宣伝をするなり して、これから国立国会図書館の本が例えば1冊300円で読めるようになります みたいなことになりましたら、例えば100円ご遺族に渡しますよというような告 知をして、必要な方は登録をしてくださいと、これは無償で登録をできるという ことにして、そこに配分をすると。文芸家協会に属している人には、文芸家協会 にお金を配分するということでいいだろうと思います。 そうやって、全ての著作者を対象とした権利処理のシステムというものをつくれ ば、利用が促進されるだろうと。そういうご遺族は必ずしもプロ意識はないわけ ですね。そういう人にも一定の分配をする。しかし、なおかつそういう呼びかけ をやっても応じる方がいない、いわゆるオーファンワークスというものについて は、これはそのお金を将来的にタイムラグがあって、3年後に私遺族ですという 人は必ず出てきますので、クレーム処理費として積み立てていって、すぐに配分 ができるということをやっていかなければなりません。 それから、名乗り出た人に「本当に権利者なのか」と言うのは、実は非常に難し いです。実際にそれを調査しようと思ったら、数万円とか十数万円とか、それぐ らいのお金がかかります。だから、クレーム処理費からそういう調査をやってい く必要がありますし、しかし国立国会図書館のデータを例えば10年間で1回ぐら いしか利用者がいないと、100円払うのに10万円かけて調査するということはで きないわけですね。ですから、利用できるクレーム処理費を積み立てた中で、で きる限り利用の頻度の多い著作者から順番に調査をしていって、著作権継承者を 探していくとか、名乗り出た人が本物かどうかを調査するなど、できる限りのこ とをやるというぐらいのことでシステムを運営していく必要があるだろうなと考 えております。 それから、もう一つ重要なことは、この小委員会、なぜ今ごろになって基本問題 について考えなければいけないのかと。これは多分いろいろなところから、現行 の著作権法が煩雑過ぎるとか、権利制限を一つ増やすためにも大変な年月がかか るとか、主に利用者の側から利用しづらいという要請が出ているからではないか なというふうに思います。 そうしますと、何らかの形で著作権法を簡略化するとか、あるいはフェアユース 規定のようなものを導入するとかの要望があるのだろうと思います。これをここ で議論していますと、権利者は何か守りに入って、利用する側と利用される側が 押し問答をして、時間がたってしまうというのは非常に不毛なことだというふう に私は考えております。 1つ具体例をお話ししてご理解をいただきたいと思っているのですけれども、例 えば視覚障害者のための音訳図書、朗読図書というものがあります。これは従来 権利制限になっておりまして、著作権法で点字図書館等が作成して貸し出すのは オーケーだということになっていたわけでありますけれども、ネット社会になり ますと、今までCDとかカセットテープを郵便で貸し出していたものをネット配 信できないだろうかというご要望が点字図書館に私のところからありまして、郵 便で貸し出しているものをネット配信するのに問題はないだろうというふうに思 いました。 だから、文芸家協会に登録されている方については、とりあえず一括許諾を出し ますよということを申し上げまして、会員の方のご理解を得て、一括許諾の、契 約システムで対応したわけでありますけれども、当時文芸家協会に登録されてい た方は3,000人しかおりませんので、3,000人の作品しか配信できないということ になるわけですね。現状では、やはり権利制限規定を改定するしかないなという ふうに考えました。 ただし、今までテープになっているものを配信できるようにデジタル化するため には、時間が必要であるということでしたので、とりあえずその3,000人だけで 作業をやってくださいというふうに申し上げて、作業をやってもらいつつ、一、 二年そのシステムを運用した上で著作者からは1件の苦情もないということが分 かりましたので、私の方から権利制限を拡大したらどうかという提案をいたしま して、実際に権利制限が拡大されたわけですね。 権利制限をこういう形で一つ一つ拡大していくというのは、これからの時代には 対応できないだろうと思います。私が一存で3,000人の分はオーケーを出したわ けでありますけれども、実際は点字図書館で読まれているものというのは、ハウ ツーものとか学術書があり、文芸家協会だけでは対応できません。ですから、何 か公的な権利を一括して預かっているようなところがあって、そこに文芸家協会 も参加して、こういう利用については無許諾無償でいいのではないかという話し 合いをすれば、そこで一括許諾を出すというような、それだけの機構ができてい れば、著作権法を一々いじる必要はなくなってくるわけですね。機構がしっかり していれば、著作権法そのものは簡略化する方向に行けるのではないかなという ふうに考えます。 その集中管理の機構が利用者にとって不便であるというようなことがあれば、 その機構は、理事会か何かが運営するだろうと思うので、そこに河村委員も入っ ていただいて、利用者の側からの意見を述べていただくということで、話し合い で解決できる部分が増えていくだろうと。そういう意味で、こういう機構を作る ことによって、著作権法はシンプルにできるのではないかなと。そこまで含めて、 こういう提案をさせていただいたということであります。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ OLYMPUS 多機能 新スタイルICレコーダー VoiceTrek DM-4 「DAISY図書」に対応 http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00056.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □ 編集後記 ------------------------------------ 07:12 2010/08/31 □ ------------------------------------------------------------------------ 寝苦しい熱帯夜が続きますが、ご自愛ください。8月も終わります。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 軽度発達障害のある子のライフサイクルに合わせた理解と対応─「仮に」理解し て、「実際に」支援するために (学研のヒューマンケアブックス) (単行本) http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/books/00010.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ LDニュースの記載内容に関する質問には原則として回答いたしかねます ■ ■ 編集に際し正確を期していますが最終保証責任は免責とさせて頂きます ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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