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_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ _/ ■ ■■▲ Learning Disabilities NEWS → Since 1997.9.10 _/ _/ ■ ■ ▼ LD(学習障害)ニュース ----------------------_/ _/ ■ ■ ◆ ■ ■ ■■■ ■ ■ ▲▼▲ 1998.11.28 発行_/ _/ ■  ■ ▲ ■▲ ■ ■ ■  ■ ■    # 076   _/ _/ ■■■ ■■▼ ■ ■ ■ ■■ ■ ▲ ■ ▼■▲ ━━━━━━━_/ _/━━━━━━━━ ■ ▼■ ■ ▼▲▲▼ ■ LD親の会 _/ _/ 登録読者数 1021 ■ ■ ■■■ ▼ ▼ ▼▲▼ 「けやき」編集 _/ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/. ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■■■ この LD NEWS は「等幅」フォントでお読みください■■■■■ LDニュース読者用「掲示板」→ http://gb.jh.net/gb3/usr/keyaki.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ********* HEAD LINE ******************* ★ LD定義の見直しについて ★ 月刊誌 「ノーマライゼーション」 1998年11月号 ★ 「エジソンクラブ」(設立準備中)ホームページ  ★ 編集後記 −−−−−−−− 23:57 98/11/27 ********************************** ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ LD定義の見直しについて -------------------------------- 皆様のご意見をお聞きかせください。実は「けやき」の一会員の方から、皆 様のお考えを聞かせていただきたい旨の依頼を受けました。以下のとおり。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 文部省の「学習障害に関する協力者会議」のLD定義が狭まりそうだという 話を聞いて、驚いています。特に社会性の項目が抜けるようだとのこと。皆 さんご存じだったのでしょうか。 今年のLD学会でも、成人したLDのソーシャルスキルの問題が、あちこち であげられていたと思います。逆に成人したLDの問題は、そこにつきると いう感じでした。 私たちの子どもは、ソーシャルスキルの習得が社会に出るにあたってどうし ても必要です。現在の学校教育は、どうしても教科的な指導が中心となりま す。この子たちは、算数・国語等の教科は、それなりに理解したように見え ますし、テストの点数もそれなりに取れたりします(丁寧に教えていただか なければならない時も多いのですが)。 しかし、一般の子どもに比べて、それを生きる力に変換できにくいところに 特徴があるように思います。 これが現場の先生に理解していただけずに大変苦労した経験があります。親 の会で、子どもたちといろいろな遊びをしました。驚いたことに「だるまさ んがころんだ」という遊びを、中学生・高校になって、初めてする子がいま した。できないのではなく、経験として持っていなかったのです。20才を はるかに過ぎても、自立への見通しのつかない彼らを見るにつけ、聞くにつ け、やるせない思いがあります。 ソーシャルスキルを付けたしのように付記していては、この子たちの自立は ありません。きちんと盛り込んでいただきたいと思います。 6才から15才までの期間は、生きる力を身につける大切な時です。皆さん どうお考えですか・・・?                  (けやき会員:Cさん) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 以下、参考資料を補足いたします。 1995年に発表された文部省協力会議中間報告のLD定義は、最終報告に 向けて若干の手直しがされている。現時点では、中間報告のLD定義のうち、 以下の『 』内の部分が主要な内容となることが予想されるとのこと。 9月26日国立教育会館虎ノ門ホールにて開催された、「日本LD学会公開 シンポジウム〜LD児とその周辺の子ども達への教育を考える〜」の当日配 布の「資料集」の下記部分からの引用です。 開会挨拶/上野一彦・日本LD学会会長(東京学芸大学教授) −−−−−−−−−引用開始−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 『学習障害とは、基本的には、全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話 す、読む、書く、計算する、推論する』などの『特定の能力の習得と使用に 著しい困難を示す、様々な障害を指すものである。』『学習障害は、その背 景として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定される』が、その障 害に起因する学習上の特異な困難は、主として学齢期に顕在化するが、学齢 期を過ぎるまで明らかにならないこともある。 『学習障害は、視覚障害、聴覚障害、精神薄弱、情緒障害など』の状態『や、 家庭、学校、地域社会などの環境的な要因が直接の原因となるものではない』 が、そうした状態や要因とともに生じる可能性はある。 また、行動の自己調整、対人関係などにおける問題が学習障害に伴う形で現 れることもある。 −−−−−−−−−−−引用終了−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ご意見のある方はLDニュース編集人 ******@dec.email.ne.jp までお願いします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ 月刊誌 「ノーマライゼーション」 1998年11月号 ---------------------------------------------- (財)日本障害者リハビリテーション協会発行の月刊誌「ノーマライゼーシ ョン」1998年11月号、特集「電子情報社会の新たな課題」に、親の会 「けやき」の紹介文を掲載していただきました。 雑誌編集委員からのご依頼により執筆させていただいたものです。 なお、この雑誌は一般書店では入手しにくいと思います。問い合わせは以下 へ。。。 (財)日本障害者リハビリテーション協会 〒 162-0052 東京都新宿区戸山 1-22-1 TEL 03-5273-0601 FAX 03-5273-1523 ----------------------------------------------------------- LD(学習障害)親の会「けやき」ホームページを紹介します 1.LD親の会「けやき」の概要  私たちLD親の会「けやき」は、主に都内及び近県在住のLD(学習障害) 児・者を子に持つ親で組織している会です。東京都を中心とした行政への働 きかけ、社会への啓発活動、講演会、機関紙の発行、レクレーションなどさ まざまな活動をすすめています。  「けやき」は1988年4月、東京学芸大学・上野研究室主宰のLD児の 治療教育を目的とした臨床研究活動である、「土曜教室」で指導を受けてい た父母が中心となって結成した会です。  「けやき」には、東京都と埼玉県の一部を加えた5つの地域別グループが あり、また目的別の自主グループもあります。東京都などの行政への要望は、 都内の他の2つの親の会(「にんじん村」「くじら」)とともに「東京LD 連絡会」を結成し、活動をすすめています。  さらに、「全国LD親の会(38都道府県・48親の会)」にも、その結 成当初から加入し、文部・厚生・労働各省などへの要請活動も行っておりま す。  LDは1960年代はじめころからアメリカで使われはじめ、その後10 年ほどで日本にも紹介され、主に教育界を中心に急速に注目を集めるように なりました。しかし、日本ではLDが本格的に知られるようになってから日 もまだ浅く、LDそのものの「見えにくい」側面もあり、残念ながら社会一 般での理解・支援は充分すすんでいるとはいえません。  私たちはLD児・者の社会的自立を願って、「子育て」「学校教育」「社 会的支援」などについて積極的に取り組んでいるところです。 2.インターネット・ホームページ開設の経緯  「けやき」では講演会やフォーラムの主催、共催などの形でLDの社会的 理解を広めるべく活動を進めてまいりましたが、資金面やメディアの障壁が あり、不充分さを感じておりました。ところが、たまたま会員でインターネ ットに詳しい者がおり、アメリカのLDA(The Learning Disabilities Association of America)や Learning Disabilities Online Resources (LD Online)などの膨大な資料と、豊富なLD児教育に関するノウハウの蓄 積を見聞するにつけ、これからの時代はインターネットであるとの感想を持 ち、1997年7月会独自のホームページを開設することになりました。  とにかく、インターネットの特徴は手軽に情報を発信することが可能であ ることと、情報の更新がきわめて容易な点です。紙媒体などに比べると印刷 ・郵送コストを考えた場合、格段に廉価でもあります。ただし、欠点として は、当然ながら、受け手の通信環境が整っていなければ、どうしようもない という点でしょう。  実際、「けやき」の会員中で、インターネットへの接続環境を持っている 方は1割もいるかどうかだと思います。もちろん会員向けとしては、従来の 機関誌や電話連絡網による情報伝達が可能ですので、現在のところホームペ ージは、もっぱら外部向けの情報発信装置として機能しているようです。 3.「けやき」ホームページの概要  「けやき」ホームページの構成は、概略以下のようになっています。 (1) 「けやき」について...親の会「けやき」の概要と活動内容の紹介 (2) 「全国LD親の会」..「全国LD親の会」ホームページへのリンク (3) 「東京LD連絡会」...東京LD連絡会」の概要と活動内容の紹介 (4) 「最新情報」.........LD関連の最新情報の紹介 (5) 「LDフォーラム」....会員制の書き込み式ボード (BBSのインターネット版)現在会員数270 (6) 「掲示板」........書き込み自由の掲示板 (7) 「相談室」........LDの専門家や親の会編集によるLDに 関する相談コーナー (8) 「資料室」........LD関連の資料集 (9) 「メールマガジンLDニュース」...購読登録しておくと毎週LD 関連の最新ニュースがインターネットメールで 配信される。現在購読者数900 (10) 「LD療育メーリングリスト」...ボランティアグループ「湘南ア クト」様の協力によるLD児の療育に関するメ ーリングリストへのリンク  特徴を挙げさせていただきますと、単なる一方的な情報発信にとどまらず、 LDフォーラムやメーリングリストを通じた、情報の相互交換を主眼として いることです。また、メールマガジンを定期的に配信し、頻繁にホームペー ジにアクセス出来ない方への便宜も計っております。 4.「けやき」ホームページを通じての交流  最近、「ホームページで見ました」ということで入会される方が、ぼつぼ つ出てきました。また「けやき」主催の講演会へ参加される方も出てきてい ます。インターネットの普及が進むにつれてこのような傾向は強まってくる ものと思われます。また地元に親の会のない方や、あったとしても遠隔地で あるとか、海外在住であるといった方たちの貴重な情報源にもなっているよ うです。  最近ホームページのアクセス解析を行ったところ、国内はもとより、アメ リカ・東南アジア・ヨーロッパ・南米などからも頻繁にアクセスのあること が分かりました。開設当事者の思惑を大きく越えて、文字通りインターネッ トの威力を感じさせられました。  英文のメールもしばしば届くようになり、そのなかでも驚かされたのは、 デンマーク在住のLD者ご本人から、ホームページを開設したので見て欲し い、旨の連絡をいただいたことです。  それから、LDフォーラムを通じて知り合った方たちが、オフライン・ミ ーティング(オフミ)と称して、直接会合を持ち、交流を深めたり、ネット 上で情報交換や子育ての悩みを語り合ったりしております。 5.将来へ向けて  このように、無限の可能性を秘めたインターネットなのですが、やはり基 本は人と人との交流ということでしょう。将来的には、全国LD親の会ホー ムページとも連携しつつ、全国のLDを子どもに持つ親の交流の広場として いきたいと思っています。そのためには、参加型のホームページの機能を強 化していく必要があると思います。現在のLDフォーラム等は、パソコン初 心者にとってはまだまだ、ハードルが高いようです。  幸いなことに、インターネットの技術やパソコンの能力も日進月歩ですの で、近い将来、ネットを通じて、たやすく盛んな交流が可能になっていくこ とでしょう。また、最近個人でも簡単にホームページを開設できるようにな り、LDを子に持つ親御さんのなかにもホームページを持つ方が増えてきて います。「けやき」ホームページではリンクの形で交流をさせてもらってお ります。  さらに、まだ少数ですがLDご自身の方もホームページを持つようになっ てきています。ネット上でLD者の方達が自由に交流し、悩みや希望を語り 合えるようになるといいのではないでしょうか。 6.参考 (本文中で挙げたサイトのURL) LD親の会「けやき」 http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/ LDフォーラム ttp://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/HTML/LD-FRM/INDEX.html LDニュース     http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/LDNS.html 全国LD親の会    http://www.mwnet.or.jp/~hkatou/zenkoku.html LDメーリングリスト http://www.planet.ne.jp/~act/ldml.html LDA        http://www.ldanatl.org/ LD Online       http://www.ldonline.org/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ 「エジソンクラブ」(設立準備中)ホームページ -------------------------------------------------------------------- 「エジソンクラブ」設立準備担当者様より、紹介文をいただきました。 ---------------------------------- この度、大人・子供を問わずAD/HDの方、傾向の方、その家族、関係する教育 ・医療関係の方々を応援する、エジソンクラブを設立しました。 代表者は10年間塾を経営する傍ら、薬学・教育学・臨床心理学を日・米の 大学・院で学んだAD/HD者です。現在はアメリカの大学院で勉強中ですが、 12月には帰国します。 AD/HDの対策にとても熱心な、北海道立緑ヶ丘病院の児童・青年精神科の医師 を中心とする方々のご協力を得ることもでき、より具体的な対応・情報をお伝 えすることができると思います。 代表者のAD/HDにかける思いを伝えたいと、ホームページもようやく完成しま した。ちょっと文字が多く、読むのに疲れますが、ぐっとこらえて読んで下さ い。    よろしくお願いします。 --------------------------------------------------------------- まだ設立準備中とのことです。ホームページは以下のサイトです。 http://www.e-club.gr.jp/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ 編集後記 −−−−−−−− 23:57 98/11/27 -------------------/  いよいよ、木枯らしが吹くかな??? ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ &&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&& LD (Learning Disabilities) NEWS &&&&&&&&  発行:LD(学習障害)親の会「けやき」広報担当   1997.9.10 創刊 ご意見・ご感想・投稿文など、どしどしお寄せ下さい..... LDニュース記載の内容を転載される場合は下記まで御連絡下さい  E-mail : ******@dec.email.ne.jp HP URL = http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/ [ 1998.7.31 変更 ] -------------------------------------------------------------------- LDに関する情報交換・意見交流は、「LDフォーラム」をご利用下さい http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/HTML/LD-FRM/INDEX.html &&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&& LD NEWSは「まぐまぐ」http://www.mag2.com/ を利用して発行しています

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