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_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ _/ ■ ■■▲ Learning Disabilities NEWS → Since 1997.9.10 _/ _/ ■ ■ ▼ LD(学習障害)ニュース ----------------------_/ _/ ■ ■ ◆ ■ ■ ■■■ ■ ■ ▲▼▲ 1998.11.06 発行_/ _/ ■  ■ ▲ ■▲ ■ ■ ■  ■ ■    # 072   _/ _/ ■■■ ■■▼ ■ ■ ■ ■■ ■ ▲ ■ ▼■▲ ━━━━━━━_/ _/━━━━━━━━ ■ ▼■ ■ ▼▲▲▼ ■ LD親の会 _/ _/ 登録読者数 984 ■ ■ ■■■ ▼ ▼ ▼▲▼ 「けやき」編集 _/ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/. ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■■■ この LD NEWS は「等幅」フォントでお読みください■■■■■ LDニュース読者用「掲示板」→ http://gb.jh.net/gb3/usr/keyaki.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ********* HEAD LINE ******************* ★ 日本LD学会大会(筑波)親の会ポスター展示・交流会について ★ LD学会「LDの就労を考える〜支援する立場より」を聞いて・・・ ★ LD学会「学校教育の現状と問題点及びその対応」を聞いて・・・ ★ 1999年度・全国LD親の会総会の開催地と日程決定 ★ 日本LD学会第8回大会の開催地と日程正式決定 ★ 全国LD親の会でLD者の就労に関するパンフ作成 +------------+ ★ 福島県郡山市の私立尚志高校に単位・通信制を導入 |なんだかLD| ★ 静岡県LD児・者親の会「きんもくせい」講演会 |学会の特集号| ★ LD児を主演に設定したアメリカ映画【紹介】 |みたいだなぁ| ★ 編集後記 −−−−−−−− 19:18 98/11/05 +------------+ ********************************** ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ 日本LD学会大会(筑波)親の会ポスター展示・交流会について -----------------------  すでに恒例になった感のある、親の会のポスター展示による活動紹介です が、今年は全国親の会ほか各地の親の会20団体から発表がありました。  日常の活動内容等が、イラストや写真入りでカラフルに紹介されていまし た。また、入会案内や活動紹介用パンフレット、会報等配布している親の会 も多かったようです。  インターネット・ホームページを開設した親の会も、全国親の会・なずな (岩手)・星の子(茨城)・くじら(東京)・けやき(東京)と5団体に増 え、ホームページのURLや内容紹介がされていました。  「けやき」もホームページの紹介用パンフレットを作成し配布しました。 約300部ほどが手渡しを含めて配布されました。なかには、LDニュース の読者ですが・・・とか、ホームページ見ました・・・と、声をかけていた だいた方もいらっしゃいました。  また、親の会独自の「相談コーナー」を設け、親の会発行の書籍やリーフ レット等の販売や、入会に関する相談活動も行われました。  なお、今回は親の会の展示場所が、大会メイン会場への通路になっていた ので、例年になく見学者が多く。なかには熱心にメモを取られる方や質問を される方も多かったようです。  学会事務局のご厚意により、親の会専用控え室も確保していただくことが でき、各地の親の会関係者方たちの交流が行われていました。大会事務当局 のご配意に感謝いたしたいと思います。  11月1日18時より、筑波研修センター食堂において、全国親の会懇親 会が開催されました。全半は学会の懇親会と重なったため、筆者は少々出遅 れましたが、会場には全部で50人?以上の参加者で熱気にあふれておりま した。  北は北海道から九州まで、20以上の親の会の方の参加がありました。各 親の会の活動紹介が一通り行われましたが、特筆すべきは、来年度の学会開 催予定地の北海道親の会の方たちや、九州大分県の親の会の方たちが遠路に も関わらず、大人数で参加されていたことです。  会終了後、会場を別にして二次会がもたれたようです。また、翌日2日に も非公式の交流会がありました。  最後に、大会会場係りや宿舎手配、懇親会準備等では地元の「星の子」の 皆さんに大変お世話になりました。末筆ですが、お礼の言葉とさせていただ きたく存じます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ LD学会「LDの就労を考える〜支援する立場より」を聞いて・・・ ------------------------------------------------ NIFTY会員・Mさんの投稿です。感謝いたします。 1998/11/05 11:30受理 −−−−−−−−−−−−− シンポジスト:坪井 純一(横浜市立高等養護学校) 志賀 利一(社会福祉法人電機神奈川福祉センター) 鬼頭 美也子(見晴台学園) 3人のシンポジストの中で一番印象に残ったのが、見晴台学園の鬼頭さんの お話でした。見晴台学園は、愛知県のLD児親の会「かたつむり」が作った 無認可の5年制の高校で、鬼頭さんはLD児の親御さんでもあります。 前半お二人の先生が、義務教育後(あるいは高等養護学校卒業後)の就労を 一番のポイントに置いて、それに向かって何をすべきかに重点がおかれたの に対し、鬼頭さんのお話は、まったく別の視点からLD児達の就労を考えさ せてくれました。 つまり、ハンデがあってもなくても、”自分さがし”をする期間が長くあっ てもいいのではないかということ。健常者ですら、大学卒業後30才までフリ ーターをして過ごす人もいるわけです。(これは私見ですが、子育て後、自 分に合った職業を見つけようと試行錯誤している主婦もたくさんいると思い ます。 健常者であっても、誰しも自己実現できる職種や生きがいを求め続けている 人は大勢いるわけで、目標に到達している人の方がむしろ少ないと思います) 障害を持っているというだけで、「中学出たら..20才過ぎたら..働くし かない。」と決められてしまう。障害を持っているのだから、就職するため に早め早めに準備をしなくてはいけない、そのために企業はこのようなこと を求めてくる、それに合わせて今はこれをしなくてはならない」 確かにこのような発想も大事なことなのだと思います。反面、これが日本の 障害児教育の常識になってしまっているような疑問も感じます。 鬼頭さんは、健常者がゆっくり時間をかけて「自分探し」をするように、L D児達にも長期間かけて「自分探し」をさせてあげたい、とおっしゃってい ました。(アメリカの特殊教育年限が21才まで保証されていることが思い浮 かびます)そのためには、長期に渡ってLD児達を支えるシステムが必要で あること。 「学校」と「働く場」というまったく違う環境にスムーズに移行させるため に見晴台学園では5年制という形を取り、選考科2年の間に自分には何が向 いているかをさがさせる。 そのためには子ども自身に色々なことを企画させ、自分の頭で考えさせる機 会をたくさん設けること。「ありのままの自分を受け入れる」ことを含め、 本人の意識が一番大切になってくることなどをお話されました。 9/26に東京で行われたLD学会公開シンポジウムでも、筑波大の宮本先生が、 「就職をゴールと考えない。就職そのものも訓練の途中と考える」とおっし ゃっていましたが、鬼頭さんのお考えと共通の物を感じました。 最後の質疑応答で、ある親御さんが高等養護学校の先生に「養護学校卒とい うレッテルを貼られるのは、LDのようなボーダー児にとって不利になる (いつ、どこで花が開くかわからない)と思うが、どう思うか?」と質問さ れたのが印象的でした。(手帳や手当てなど、社会的保障が受けられないL D児の立場を踏まえてのご発言だったと思います) いずれにしても、小学校低学年の子どもを持つ親として、先のことを見通し て今現在の生活を送る大切さを身にしみて感じさせられました。 日本でのLDの研究の歴史がまだ浅いこともあり、成人期に達して就労問題 に直面している、あるいは就労が持続しているかのデータはこれから積み重 ねられていくのだと思います。 成人期のLD児のその後を知ることは、年齢が低いLD児の親にとっても大 切なことです。 この先各機関が協力して、たくさんのデータが集められることを期待してお ります。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ LD学会「学校教育の現状と問題点及びその対応」を聞いて・・・ ------------------------------------------------ NIFTY会員・Mさんの投稿です。感謝いたします。 1998/11/05 11:30受理 −−−−−−−−−−−−− 教育現場に携わる先生方の前向きな努力や事例が多々紹介され、親としても 大変希望の持てるシンポジウムでした。 いくつか印象に残ったことを書きますと、「能力別の授業」で成果をあげら れているU先生が気をつけていらっしゃることとして、能力別クラスの名前 は担任名(「Uクラス」など)にしていること。さらに、差別感を与えない ように担任は色々なクラスを受け持つようにし、進度の遅いクラスをいつも 同じ担任が持たないようにすること、などをあげていらっしゃいました。 「能力別クラス」を始めるに当たり、当該学年の保護者には十分理解しても らったが、他の学年の保護者から「この学校はいつから能力でクラスを分け るようになったのか」とクレームがついたそうです。 その失敗を踏まえ、別の学校ではまず全校の保護者に「「能力別クラス」で 一人一人にあった指導をしたいのだがどう思うか?」というアンケートを取 ったそうですが、「小さいうちから分けるのはかわいそう」「差別感を与え る心配がある」という意見が出され、実現には至らなかったとのこと。 また、別のシンポジストのK先生の学校では「わかったわかった教室」とい うものが設置され、勉強がわからない子が気楽に行ける雰囲気作りに気を配 られた結果、6年生までにほぼ全校生徒がその教室を利用したとのこと。 特別な子どもだけが利用する、あそこは特別な空間、という差別意識を起こ させないための取り組みを聞いて、「これこそが理想的な通級教室」と、親 として大変心強く思いました。 中にはやはり、本人が行きたがっているのに保護者が「行ってはいけない」 と止めたケースがあるそうです。これが平均的な学校の保護者意識の現状で はないかと思います。 会場からの親からの質問でも、「通級していることで特別視される。他の子 にどう説明したらいいか」という質問が出ました。 K先生のお答えでは「誰でも利用していいんだよ。という気楽な雰囲気をい かに作っていくかが大事」とのことでした。 会場で配られた資料に、各地域の先生方が作られたLD事例研究会の活動状 況などが印刷されたものがありました。 親の会は大変活発ですが、先生方の間にもこのようなLD事例研究会を作っ ていらっしゃる方がいると知って、もっともっと各地にこの動きが波及する といいな、と感じました。(LDに関しては、特殊学級の先生に限らず、む しろ普通学級の先生の参加にこそ参加して欲しいと強く思いました) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ 1999年度・全国LD親の会総会の開催地と日程決定 -----------------------  1998年度の全国LD親の会総会開催地は大阪でしたが、来年度総会の 開催地と日程が決定いたしました。詳細については未定ですので、今後関係 者で詰めていくもようです。 ● 開催地 : 愛知県名古屋市内(会場は未定) ● 日 程 : 1999年6月13日(日) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ 日本LD学会第8回大会の開催地と日程正式決定 -----------------------  11月1日筑波大学で開催された日本LD学会第7回大会の懇親会の席上、 次年度の大会開催地と日程、大会会長が正式に決定したとの発表がありまし た。 以下の通り。ただし、詳細未定。 ● 開催地 : 北海道札幌市内(会場未定) ● 日 程 : 10月8日(金)〜10日(日) ● 大会会長: 佐藤 剛(札幌医科大学) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ 全国LD親の会でLD者の就労に関するパンフ作成 -----------------------  1998年9月15日東京で開催された、全国LD親の会第8回理事会で、 LD者の就労に関するパンフレットを作成することが正式決定しました。  大きさ体裁等は、育成会(手をつなぐ親の会)や神奈川県発行のものを参 考にして、1万部ほど作成。各地の親の会を通じて、関係機関・団体・企業 等に配布する予定。  内容の原案を作成し各地の親の会に送付し、検討する予定。  なお、第9回理事会は1999年2月14日(日)を予定。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ 福島県郡山市の私立尚志高校に単位・通信制を導入 -----------------------  郡山市の私立尚志高校は、県内の私立高校としてははじめての単位・通信 制を来春(1999年4月)導入の予定。  高校の単位・通信制課程は、高校の不登校や中退者が増加している現状を ふまえて、中卒者や高校中退者、社会人等に対して幅広く門戸を開くことが 目的の一つといわれる。  対象は高校中退の社会人や高校の転入希望者など中学卒業以上であればだ れでも受け入れる。入学の時期は4月と10月の二期制をとる予定で、卒業 までに必要な必修科目38単位を含め80単位以上を取得すればよい。初年 度定員は160名。  通信制では、学校指定の登校日にスクーリングに通い、レポート提出や試 験を行い総合評価する。スクーリング会場は郡山や福島市内の合計3か所を 予定している。  なお、福島県内ではこのほか公立高校6校でも単位制課程を導入している。  問い合わせ先 : 開設準備室 0249-52-5513 か 51-1476 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ 静岡県LD児・者親の会「きんもくせい」講演会 ----------------------- ● 講 師 : 新井 利明 先生      (安田生命社会事業団・子ども療育センター主任相談員) ● テーマ : 「社会性を育てるには・・・・」 ● 日 時 : 1998年11月8日(日)         16:30〜19:00(質疑応答含む) ● 会 場 : 静岡市視聴覚センター(南部図書館2階)         静岡市南八幡 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ LDの少年を主役に設定したアメリカ映画【紹介】 --------------------  信頼できる複数の情報によると、1999年正月日本公開予定のアメリカ 映画「マイ・フレンド・メモリー」では、LDの少年を主役に設定してある とのこと。  TV映画ではNHKで放映していた「ビバリーヒルズ・高校生白書」に出 てくる、女の子「ドナ」がLDとの設定だったが、その描かれかたは、今ひ とつ腑に落ちなかった。。。さて、この映画ではどうか? ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  ★ 編集後記 −−−−−−−− 19:18 98/11/05 -------------------/  3号、立て続けにLD学会関連記事を掲載しました。ちょっと休憩。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ &&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&& LD (Learning Disabilities) NEWS &&&&&&&&  発行:LD(学習障害)親の会「けやき」広報担当   1997.9.10 創刊 ご意見・ご感想・投稿文など、どしどしお寄せ下さい..... LDニュース記載の内容を転載される場合は下記まで御連絡下さい  E-mail : ******@dec.email.ne.jp HP URL = http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/ [ 1998.7.31 変更 ] -------------------------------------------------------------------- LDに関する情報交換・意見交流は、「LDフォーラム」をご利用下さい http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/HTML/LD-FRM/INDEX.html &&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&& LD NEWSは「まぐまぐ」http://www.mag2.com/ を利用して発行しています

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