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_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ _/ _/ _/ LD (Learning Disabilities) NEWS Since 1997.9.10 _/ _/ _/ _/ LD(学習障害)ニュース   1998.07.31  # 053 _/ _/ _/ _/ 登録読者数 723 LD親の会「けやき」編集 _/ _/ _/ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/. ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■■■■■■■   HEAD LINES  ■■■■■■■■■■ ★ 「けやき」HP−新URLへ移行( 7月30日 23:30 )完了しました。 ★ 星の子サマーキャンプ報告 <夏の扉> 茨城親の会「星の子」 ★ 東京・昭島市自主市民講座「LD児・僕のことわかって  Part 6 」 ★ 第22回 福岡県情緒障害教育研究会(福岡大会)8月5日 ★ LDのための星差(せいさ)国際高校(広域通信制)来春開校 ★ 体罰で不登校はなくならない 【中日新聞・社説 1997/03/14】 ★ メールアドレスの変更のある方は、以下の方法で再登録して下さい ■■■■■■■■■   HEAD LINES  ■■■■■■■■■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ☆                                ☆ ★ 「けやき」HP−新URLへの移行(7月30日23:30)完了 ☆ ☆                                ☆ ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ --------------------------------------------------------------------  おかげさまで「けやき」HPの新URLへの移行作業は、予定通り滞りな く、7月30日の23:30に切り替え作業を完了いたしました。  新URLは以下の通りです。。。。  http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/  リンクを張っていただいている方や、ブックマークされている方は、お手 数ですが変更をお願いいたします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ 星の子サマーキャンプ報告 <夏の扉> 茨城親の会「星の子」 ----------------------  いつも投稿をいただいている「星の子インフォ」からの転載です。 ----------------------  緑の水面に、緑白っぽい魚体がビチビチと跳ねながら姿を現す。こんなに 激しい跳ねようでは、引き揚げるのは無理かもしれない、そんな風にも思え てくる。それでも力一杯釣竿を持ち上げる。  どれも20センチ以上ある魚体だ、必死でブルーギルを掴み、バケツへ放 り込む。でも跳ねて飛び出す奴が何匹もいた。こんな凄い釣りを誰も想像し ていなかった。2時間ほどで数十匹ものブルーギルを釣り上げた。最高は独 りで十数匹も。    雨は完全に上がり、北浦の白い広大な水面はとても穏やかに広がっている。 誰もが満足気に帰路の足も軽やかだった。 つくばへの道中、蝉の鳴き声も 降る天気となり、夏の扉が開かれた。  7月25・26日、恒例の、でも中身は初めての「星の子」主催となった サマーキャンプが行われた。参加者は子供十数名、高校生以上のボランティ ア数名、それと同数の親、そして前川研を中心とする筑波大学生十名程に前 川先生と総勢数十名となった。  曇り空、集合場所となった桜支所では、そろそろ暑さの感じる時間帯で天 候はきっと晴れに向かうはずだった。霞ヶ浦センターの高い棟の見える駐車 場で休憩し、霞ヶ浦大橋を渡り北浦に面した「白浜青年の家」着。子供達の 開会宣言の頃からポツポツと細い雨が、昼食のお弁当は建物の中へ移動した が、すぐに上がりそう。でも、雨足は少し強くなって来てしまった。  釣りを中止して、キーホルダー作りとなる。3センチ四方の粘土を潰し平 たくし、思い思いの形にする。後は表面に字とか模様を削り、オーブンで焼 く。難しい漢字を聞かれ携帯で、夫に連絡する一場面もあり素敵な作品は帰 りのお楽しみに。  そんな頃、数名の親父達は(前川先生とかA君も居ましたが)3文字を考 えていた。既にキャンプファイヤーの中止は決まっていたが、時々雨は上が る、火文字は出来るかも知れない?「ゆ」「う」「き」針金で文字の形を作 る。文字に古布を巻き付ける。木枠に針金で固定する。  意外に「き」の字が難しい。灯油3リットルとトーチを調達してくる、灯 油を文字に染み込ませていると、もう後には引けない、親父達の執念がメラ メラと燃え上がってくる。 夕食・風呂、慌ただしく時間が過ぎて行く。雨足は更に強くなる。どうな る火文字、恨めしく空を見上げる燃える男達。  リハーサルも万全に、キャンドルファイヤーが始まった。研修室は暗くな り闇を歌声が満たす、ハミングに変わると2つのローソクの炎と「火の神」 登場。A君とT君の考えた「火の神」の言葉、それから各リーダ達に光が分 けられ、そして皆の手にも光が広がって行く、ローソクの炎は円陣に広がり、 そして中央の燭台へ集まる。厳かな儀式に胸が熱くなる。  研修室に電気が灯り、ジェンカのダンスが始まる。そのころ、雨が奇跡の ように上がる。燃える男達は素早く火文字の枠を移動する。  合図で、また研修室の明かりが落とされた。カーテンが引き明けられ、ト ーチの炎が木枠に近づいた。子供達が大きな窓に集まり、成り行きを見守る。 タップリと灯油を吸った文字がメラメラと大きな炎を上げる。炎の中に「ゆ」 「う」「き」の3文字が黒の縁取りでクッキリと白く輝いた。子供達のお母 さん達の学生達の歓声が上がる。暗い夜の空間を感動が満たしていた。もち ろん燃える男達も大満足だった。炎は何時までも燃えていた、やがてドラゴ ン花火が吹き出し、更に演出効果が増す。もうありったけの花火を上げ尽く そうと、次から次と闇を破るように、火花が埋め尽くした。  火文字は火力を落としたものの、何時までも燃え続けている。カーテンが 引かれ部屋に光が満たされ、ジェンカが再開された。騒がしく第2部は進行 した。みんなが満足して子供達は就寝の準備に行き、それぞれに反省会とか、 それぞれにそれぞれだった。  子供達は眠り、子供達の知らない楽しみが待っていた。メインはビールじ ゃないんだけれど、大人の時間と云うこともあり、勿論、学生、先生、お母 さん・お父さん・それにA君・T君、更に遠路、T夫妻も駆けつけ大◯会と なったが、それぞれの自己紹介と子供と接しての感想を聞いたり、後は1時 にT夫妻は帰られ、2時組、更に4時組も居たとか?!  でも何とか、僕は6時に目覚めることが出来、曇り空の下、白い北浦も見 渡せる芝生で朝の集い、ラジオ体操を何年か振りに楽しめた。  さあ、今日は昨日出来なかった釣りだ!!!朝食を済ませ、釣竿の置いて ある倉庫の前に集合する、細い雨が降り始める、だんだん雨足が強くなって くる。どうする???、これはとっても悩む事態となってしまった???大 人には、そんな決断をする勇気も権利もなかったので、子供に聞いた。  賛成多数により、雨の中での釣りを決行することとした。しかし、湖に着 くまでに濡れてしまってはと、車で運搬することに。でもアクシデントは続 く、先発車と後発車の行き先が違っていた。  まあ、色々ありましたが土砂降りの雨の中で、釣竿に糸・重り・浮き・針 を付ける。傘を差すお母さん達、傘に溜まった雨をドサーッと背中に落とさ れたり、重りを忘れて立たない浮きもあったけど、ブルーギルはお構いなし に良く食い付いた。  釣りは、楽しいと子供だけでなく大人にも、かなりの教育効果がある。先 ず、得体の知れない生物(ミミズとかゴカイ)を手に持つ、これに針を差込 む、ヌメヌメとした魚を掴む、針を魚の口に手を入れグチャグチャにして外 す、こんな気持ちの悪い作業が必要で、もう泥どろのヌメヌメのグチャグチ ャで血塗れ、更に針は自分の体に刺さったりする、釣りの楽しさは、それを 乗り越えさせてくれる。  子供達は魚を触れるまでになる、大人もミミズには触れるようになったし、 何よりも再度釣りをしたいと思うようになった。  子供達の大人達の歓声に、すっかり雨は上がり時間は過ぎ、どこで辞めた らいいのか?とにかく竿を入れればブルーギルが上がってきてしまう。  雨上がりの空の下、広大に広がる白い湖、緑の湖面、北浦湖からやっと夏 の扉が開かれた。 「星の子」吉田 【1998.7.28 受理】 --------------  「星の子」ホームページも是非ご覧下さい。。。。   http://www.iinet.ne.jp/kazu-y/test.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ 東京・昭島市自主市民講座「LD児・僕のことわかって  Part 6 」 ----------------------------------- 1. 主 催  : 東京都昭島市公民館 2. 企画・運営: LD児・者を考える会「くじら」 3. 会 場  : 東京都昭島市昭和会館 JR青梅線 昭島駅南口下車           TEL 042-544-0610 4. 日程・内容: 9月19日/9月26日/10月17日/10月24日/11月28日           いずれも土曜日14:00〜16:00  9月19日 LD児の理解と対応/東京学芸大・上野一彦先生  9月26日 長所活用型指導で子どもが変わる/帝京大学福祉保育専門学校                            ・青山真二先生  10月17日 LD者の就労をとりまく現状/障害者職業総合センター        ・望月葉子先生  10月24日 学校でのLDへの対応−通級学級の現場から−                  /杉並区立中瀬中学校・月森久江先生  11月28日 懇談会−LD児の親とともに− ☆ 入場無料です。 ☆ 会場の昭島市昭和会館は、JR青梅線の昭島駅南口で下車し、右折、イ   トーヨーカ堂方向へ進み、青梅信用金庫で左折。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ 第22回 福岡県情緒障害教育研究会(福岡大会)8月5日 --------------- 1.主 催 福岡県情緒障害教育研究会 2.主 題 「一人一人の教育的ニーズに応じた援助のあり方を求めて」 3.期 日 1998年8月5日(水) 9:30〜15:40 4.会 場 市民福祉プラザ(ふくふくホール)地下鉄唐人町下車徒歩7分       福岡市中央区荒戸 3-3-39  電話 092-731-2929 5.講 演   1) 「LDの心理的特性に隠された指導の手がかり」    横浜国立大学・教授 鈴村 健治 先生 2) 「長女(自閉症)に対するトレーニング−内言語の獲得・中枢神経の     階層性を背景として」       医師・保護者 吉武 清伸 先生 6.参加費 2,000円 当日会場で支払って下さい。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ LDのための星差(せいさ)国際高校(広域通信制)来春開校  *お断り:「せいさ」の「さ」の字は、木へんに差という字ですが、表   示不可能のため、「差」の字を当てています。 −−−−−−−−−−−  読売新聞1998.6.30付け記事より引用------  LDの生徒を対象とした私立高校が来春、北海道芦別市に誕生する。29日 北海道の私立学校審議会が設置計画を承認した。学習障害の子どもを専門に 教育する学校は全国初。  この学校は星差(せいさ)国際高校。定員2,700人で、学校法人「国際学 園」(本部・静岡県三島市)が経営にあたり、複数の都道府県で生徒を募集 する。横浜・札幌・大阪など全国5か所の学習センターでも授業を行う。  ------- 以上引用。。。  LD児を対象とした高校は、今までいわゆる「フリースクール」の形態を 取ったものしかありませんでした。今回、正式の高校(通信制)ということ で認可されれば、確かに日本で初めてと言うことでしょう。  定員2,700として、全国5か所の学習センターで指導を行うわけですが、 単純計算として、学習センター1か所当たり500人の生徒さんを何人の専任 教師で指導するのでしょうか?    LDの、しかも高校生年齢の指導が出来るような、教師の確保が先決問 題ではないでしょうか。。。今後の動きに注目したいところです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ 体罰で不登校はなくならない 【中日新聞・社説 1997/03/14】 -----------------  最近、あるフォーラム上で、LD児などが「脳幹」への刺激を与えること で「治る」といったような意見が出されている。戸塚ヨットスクールの戸塚 校長の「理論」に依拠するものらしい。  LDと脳幹との関係はおくとしても、「脳幹」への刺激の与え方が問題で、 「体罰」に類することを想定しているらしい。このあたりの詳細は、笑止千 万なことに「企業秘密」だそうだ。  直接LDとは関係ない話題で恐縮だが、たまたま、中日新聞の1997/03/14 付け社説に、興味深い論説があるのでご紹介したい。 ----------------以下引用。。。   体罰という名の暴行は、教育とは無縁である。戸塚ヨットスクール事件の 控訴審判決は、広く教育の場に根強く残る体罰容認論への厳しい警告である。  いわゆる情緒障害児の海上訓練による教育、治療を目的にした戸塚ヨット スクールで、訓練生四人が死亡・行方不明となるなどした事件の控訴審で、 校長の戸塚宏被告ら四人の実刑を含め、六被告に厳しい判決が言い渡された。  一審判決は六人とも有罪としながら執行猶予をつけ、体罰の多くは治療や 矯正などのためと目的の正当性を肯定、被告らの心情に理解を示した。体罰 の一部を容認したともいえる。これに対して控訴審判決は全体に量刑を重く したほかに、「人権を無視して教育も治療も矯正もない」と指摘、安易な体 罰容認論を厳しく断罪した。 ----------------以上引用。。。  ここで、問題になっている「いわゆる情緒障害児」と呼ばれている子ども がどのような子どもであったのか、この社説からは明らかではない。  戸塚理論では「脳幹」を刺激することで、「いわゆる情緒障害児」が治る (直るという表現をしている)というのである。現在は、マスコミからたた かれたので「体罰」はしていない、ということだが、より効果的に短時間で 直すには「体罰」が必要だとしている。  社説の全文は以下で閲覧できます。  http://www.chunichi.co.jp/news2/chu/shasetu/9703/970314sh.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ メールアドレスの変更のある方は、以下の方法で再登録して下さい −−−−−−−−−−−  メールアドレスの変更などのある方は、以下の方法で再登録して下さい。 以下のサイトから旧アドレスの解除をし、新アドレスの登録をして下さい。 http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/HTML/KEYAKI/INPUT2.html  Niftyserve, so-net については、当方で判明した範囲で再登録しておき ました。ご確認下さい。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ 編集後記 ★ -----------------  編集者の住む関東地方では、梅雨明けはまだのようです。。。今日は、昼 からものすごい雷雨でしたが、梅雨明け近しと言うことでしょうか?  「けやき」HPの新URLへの移行作業、滞りなく終了しました。以前よ り分かりやすい、というか覚えやすいURLだと思いますが。。。  移行作業に伴う、バグが発生しているかも知れません。万一お気づきの点 がありましたら、お手数ですがお知らせ下さるとありがたいです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ &&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&& LD (Learning Disabilities) NEWS &&&&&&&& LD NEWSは「まぐまぐ」http://www.mag2.com/ を利用して発行しています

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