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_/ LD (Learning Disabilities) NEWS Since 1997.9.10 _/
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_/ LD(学習障害)ニュース 1998.07.02 # 049 _/
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_/ 登録読者数 693 LD親の会「けやき」編集 _/
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★ 【解説】DSM-IV のLD定義と日本の文部省定義のLDは同じものか?
★ 第32回・全国障害者問題研究会・全国大会 1998.7.31 - 8.2 大阪
★ 感覚統合療法 多職種 講習会 1998.10.3 - 5 神奈川県鎌倉市
★ 東京都世田谷区議会に「通級指導教室増設」の陳情書提出 1998.5.26
★ お母さんのための学習障害セミナー 7月11日〜12日 名古屋
★ メールアドレスの変更などのある方は、以下の方法で再登録して下さい
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★ 【解説】DSM-IV のLD定義と日本の文部省定義のLDは同じものか?
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文部省定義 (1995) では、LDとは、英語の " Learning Disabilities "
の日本語訳としている。基本的には、NJCLD( 全米LD合同委員会,
1981−1994 )で表明された定義を下敷きにしている。
NJCLDのLD定義については、上野一彦 他編著 LD教育選書 1
「LDとは・症状・原因・診断理解のために」学習研究社刊(1996)の「L
Dとは−定義をめぐって」に、上野一彦氏の分かりやすい解説がある。また、
文部省定義との関係も解説されている。
注意すべきは、DSM−IVの定義は「医学的」なものであるということであ
る。また、"Learning Disabilities" ではなくて、"Learning Disorder"とし
ている。日本語訳すると、どちらも「学習障害」となるので、混乱の元とな
っている。
なお、DSM−IV ( アメリカ精神医学会による診断と統計のためのマニュ
アル 第IV 版 ) の日本語訳としては、高橋三郎他訳「DSM−IV 精神疾患
の分類と診断の手引き」医学書院刊 (1995)がある。
この場合の定義とは、すなわち「診断基準」とほぼ同等のものである。診
断基準というのは、症状を細かく分類し疾患単位として確定し、疾患ごとに
原因を明らかにすることで、その疾患に対する治療法を見いだしていくこと
が基本にある。したがって、DSM−IV では、 Learning Disorder の下位
分類として、「読字障害」「書字表出障害」「算数障害」があげられており、
その背景としては、視覚認知・言語過程・注意・記憶などといった認知過程
の障害があるとしている。
これに対して、文部省定義では、LDの背景として「中枢神経系の機能障
害があると推定される」とはしているが、基本は「全般的な知的発達には遅
れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する、推論するなどの特定の能
力の習得と使用に著しい困難を示す、様々な障害をさす」というように、そ
の状態象を出発点として定義している。
したがって、「疾患単位の理解としては、どうしても曖昧になってしまう」
といった医学方面からの批判もある。しかし、教育や心理の領域では、具体
的な教育的措置をどうするかが現実問題として重要である。すなわち、実際
に教育の場面等で困難をきたしている子どもたちに、適切な支援をしていく
ための具体的方策を与えるための「教育用語」として捉えていこうというの
が、基本的な考え方であるようだ。
それと、DSM−IV では、注意欠陥や多動、社会的認知・ソーシャルスキ
ルの弱さの問題などは、まったく別の障害カテゴリーとしているが、NJC
LDや文部省定義では、例えば、「行動の自己調節、対人関係などにおける
問題が学習障害に伴う形で現れることがある(文部省定義)」としているよ
うに、重複して見られるということを明示している。これも具体的な教育的
措置を考慮してのことであろう。
なお、文部省定義 ( 1995 ) は、あくまでも暫定的なもの( 中間報告 )
であり、一部手直しされたものが近々発表される予定である。また、DSM
−IV に関しても将来改訂される予定である。このように、LDの定義や診断
基準というものは、決して固定されたものではなく、研究や教育実践の進展
とともに動いていくものと捉えるべきである。
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★ 第32回・全国障害者問題研究会・全国大会 1998.7.31 - 8.2 大阪
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期 日 1998年7月31日(金)〜8月2日(日)
会 場 大阪国際交流センター・たかつガーデン・ホテルアウィーナ他
内 容 全体会及び分科会 学習障害の分科会あり
問合せ 大阪障害者センター内 全障研担当 TEL 06-697-9005
参加費 6,000円 (当日参加7,000円)
〆 切 6月30日(火) (締めきり後ですので当日参加となります)
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★ 感覚統合療法 多職種 講習会 1998.10.3 - 5
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統合療育研究所からのお知らせがありました。
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主 催 ラファエル会統合療育研究所
後 援 日本感覚統合障害研究会
期 日 1998年10月3日(土)〜5日(月) 9:30〜16:00
会 場 鎌倉薫風学園 鎌倉市関谷1351 TEL 0467-47-9358
内 容 「感覚統合と学習障害及び自閉症」
「感覚統合理論の基礎:脳の話」
「感覚統合理論からみた対象と障害の理解」
講 師 土田 玲子 先生
(長崎大学医療技術短期大学作業療法科・助教授)
対 象 指導員・保母・幼稚園教諭・養護学校教諭・看護婦などの療育
関係者 定員 50 名
受講料 25,000円
申込み 社会福祉法人・ラファエル会薫風学園
問合せ TEL 0426-87-5861 担当:有坂
鎌倉薫風学園 TEL 0467-47-9358 担当:浜崎
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★ 東京都世田谷区議会に「通級指導教室増設」の陳情書提出 1998.5.26
東京・にんじん村 (STEP 1998.6.30より)
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さる、5月26日、東京都世田谷区議会宛に「通級指導教室増設」を趣旨
とする、陳情書を提出しました。4月11日の「にんじん村」総会で提案し
て以来、計175名の署名を集めることができました。
6月の世田谷区議会定例会では、複数の議員よりLD関連の質問が行われ
ました。さらに7月には、文教委員会等でも取り上げられる予定。
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★ お母さんのための学習障害セミナー 7月11日〜12日 名古屋
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日 時 1998年7月11日(土) 午後2時〜4時
7月12日(日) 午前10時〜12時 午後1時〜3時
会 場 名古屋市女性会館(大会議室・大2研修室)
地下鉄「東別院」駅下車東へ徒歩5分
募集人数 50人(定員になり次第締め切ります)
受 講 料 5000円(資料代を含む)
対 象 学習障害あるいは学習と発達の困難をかかえる子どもを持つ親、
保育園の保母さんや小中学校の先生、大学生
申し込み 申込書に必要事項をご記入の上、学園まで直接持ってお申し込
みしていただくか、郵便振込でお早めにお申し込みください。
口座番号 0087-6-59830
口座名称 お母さんのための学習障害セミナー
保 育 託児室にて保育あります。(無料)
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日 程 学習プログラム 7/11(土)午後
子どもの姿から学ぶ学習障害(LD)とは
『医療の現場で出会ったLD児たち』
南部地域療育センターそよ風所長 堀江重信
7/12(日)午前
広い意味での学習障害(LD)とは
『 あわてないで! お母さん』
愛知県立大学教授 田中良三
7/12(日)午後
親の仲間づくり(親の役割)
『ひとりで悩まないで』
見晴台学園に通う生徒のお母さんたち
[ 主 催 ]見晴台学園
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★ 第2回 全国LD集会・資料集 頒布 (名古屋・見晴台学園)
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上記ご希望の方は下記へ申し込んで下さい。。。。
郵便振替口座 00800−7−5683
口座名称 第2回全国LD児実践研究会
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ました。ご確認下さい。
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