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_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ _/ _/ _/ LD (Learning Disabilities) NEWS Since 1997.9.10 _/ _/ _/ _/ LD(学習障害)ニュース   1998.03.05  # 031 _/ _/ _/ _/ 登録読者数 422 LD親の会「けやき」編集 _/ _/ _/ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/. ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■■■■■■■    HEAD LINES  ■■■■■■■■■ ★ 2月23日土浦ハローワーク訪問     つくば親の会「星の子」 ★ アメリカンスクールでのLD指導 (1)旧「トトロ通信」「風のたより」 ★ 埼玉LD研究会主催「講演会」のお知らせ。1998.4.25 ★ 「けやき」HP更新情報+編集後記+アンケートのお願い ■■■■■■■■■    HEAD LINES  ■■■■■■■■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ 2月23日土浦ハローワーク訪問     つくば親の会「星の子」 ---------------------------------------  いつも、投稿いただいている、「星の子」さんからです。 1998.3.1受理 ---------------------------------------  今回の訪問は、大企業と一度「LD」について話してみたいと言う要望に対 し、1度ハローワークに相談して下さいとの障害者職業センターからの紹介 でした。  昔風に言うと「職安」とても沢山の来訪者のいる中、紹介された担当者の 方と話すことが出来ました。まだ若い頃、仕事でパートタイマーを捜しに札 幌の職安に行ったことがありましたが、こんなにすごい人にはお目に掛かっ ていませんでした。やはり時代が変わったのでしょうか、もう20年も前の ことですから。  担当の方と話していると、如何に「雇用」と言うことを親たちが知らない かが判りました。例えば、働くと言うことは賃金の支払いがあり、賃金であ る限り、最低賃金を守らなければならない事であり、この子は障害児なので、 少しでもいいですからとか半分でいいですとかにはならない。  研修として働かせて貰うときは、教育機関とか施設、職業センター等が行 うものしか駄目で、個人とか企業が自主的には行えないものなのです。ハロ ーワークでも研修は出来るのですが、この場合は雇用を前提とした実習であ り、そのため低賃金研修であっても簡単には行えないようです。それに比べ 障害者雇用センターからの企業研修は、最初にセンターでの研修を経て企業 に行き、それにはセンターの先生も出向き直接雇用主や職場の人にアドバイ スを行いながら進められるので、研修の途中から雇用に繋がって行くようで す。  企業の障害者雇用枠は現在1.6%から7月には1.8%にアップするので、手 帳がある軽い障害者なら就労は早いとのことで、やはりLD者の雇用はメリッ トがなく難しそうです。また、大企業への就労については、つくばが中心で 事務職に偏っているとのことでした。  では、理解のありそうな中小・零細の企業への雇用はどうなのか?これは ハローワークとしては、なかなかお勧めは出来ないとのことで、企業倒産の 危険が高いとか、簡単な作業はどこも海外に出してしまっているとのことで す。やはり、期待される職種がサービス業・製造業でも変化に富んだものは 難しく、だから特に人の嫌がる食肉関係に行く人が多いとのことでした。  やはり制度として受け入れて貰える運動とか企業へのアピールが重要との ことで、ハローワークでは具体的に顔を見て相談に乗りますとのことのよう でした。  参加者は県東・県南から5名でした。お忙しい中2時間にも渡りお付き合 いいただいたハローワークの担当者には感謝いたします。     ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ アメリカンスクールでのLD指導 (1)旧「トトロ通信」「風のたより」 ------------------------------ 旧「トトロ通信」改め「風のたより」編集者様より投稿いただきました。                            1998.3.2受理 ------------------------------ 調布のアメリカンスクール・イン・ジャパン(ASIJ)を見学してきました。 広々とした敷地に小・中・高の建物が並び、学生数約1200人という大規 模な学校でした。創立は1902年、この地に移転してきたのは戦後とのこ とで、歴史のある学校です。3年前からは順次建物の改装を進めているそう で、外観、内装共に近代的で美しいのが印象的でした。 私たちは、高校のLDサポート教師であるコリンズ先生と、通訳を務めてく れる学校カウンセラーの菊池さんに案内されて、最初に高校のサポートシス テムについて説明を受けました。 高校には、4つのリソースルーム(補習教室)があります。数学、自然科学、 社会・人文科学、言語の4つで、それぞれに専門の教師が在駐しています。 ここの先生は特殊教育の先生ではなく、普通の専科の先生です。授業につい ていけない生徒が定期的に訪れる以外にも、勉強したい子は、自由にこの教 室に来て勉強したり、先生に相談したりすることができるそうです。試験前 になると特に混みあうと、先生が話しておられました。 こうしたリソースルームはそれ以外にも、空いていれば子供達の集いの場に なったりすることもあるようで、非常に開放的な印象を受けました。また、 何十台ものコンピューターがリソースルームに設置されており、高校生には 全員自分のE-mailアカウントが与えられているそうで、そうしたメールチェ ックなどもこの部屋へ来て行っているそうです。 授業にもコンピューターを取り込んでいます。たとえば数学では、高性能の 関数電卓を使って授業を進めているそうです。表作りや関数のグラフなども この電卓で行うことができ、リソースルームのコンピューターに接続してプ リントアウトするだけで、宿題のレポートとして提出OK。これはやはり、 書くことが苦手な生徒や、大きな数字の計算が苦手な生徒を配慮してのこと だそうです。 このように子供達が自由にリソースルームを活用できる要因のひとつは、時 間割にもあると思います。一週間単位ではなく、2日単位で授業を割り振っ ているのだそうです。 80分を1単位として、一日に4単位。二日で8単位の履修時間があります。 そのうち、正規の授業を入れるのは6単位。残りの2単位はリソースその他 の自由な時間になっているとのこと。このゆとりある構成の中で、教師と生 徒が互いにコミュニケーションを取り合うことができるのはうらやましい限 りだと思いました。 ゆとりといえば、一クラスの人数も22人以下に設定しているそうです。そ れ以上ではちょっと難しい・・・と。 うう・・40人も詰め込んでいる日本の学校って何なんだろう。 こうしたリソースルームの他に、コリンズ先生が受け持っているLDサポー トの教室があります。そこへやってくるのは、注意集中困難(ADD)や、 ディスレキシア(読字障害)を持った子供達。授業の名称としてはスキルズ ・フォー・サクセス(成功するための技術)といっていました。勉強を教え るというよりは、「君はADDだから××は苦手だろうけど、○○はすごく 上手だし、△△のようにしてみたらどうだろう」といった、人生の教師とで もいったらよいのか・・前にも紹介したようにコリンズ先生の目標は、「自 分で自分のことを知る」ということ。自分の強さと弱さが分かれば、おのず と進むべき道が開ける。そのためのお手伝いをしているんだ。というのが、 ここでの指導なのです。 これは悩み事相談とも違います。そういう分野には学校カウンセラーという 立場の人がいて、カウンセラー・ルームがある。進路指導とも違います。も ちろん、将来の話とか夢とかも含めて語り合うそうですが・・・ 日本ではこういう立場の先生っていないように思います。担任の先生に暗黙 のうちに任されている仕事ですね。なんか、とても不思議な気がしました。 このコリンズ先生の教室も、決まった学生だけでなく、空き時間を利用して 誰でも自由に出入りできる。友達を連れて来てもいい。ということになって いるそうです。 この後私たちは小学校のリソースルームで、ことばの個別指導の授業を見学 し、次に学校スタッフやコリンズ先生の生徒である高校生2名を交えて会談 しました。この詳細についてはまたあらためて報告します。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ 埼玉LD研究会主催「講演会」のお知らせ。      1998.4.25 --------------------------- 埼玉LD研究会では、以下のように、講演会を開催します。 日 時 : 1998年4月25日(土) 午後2時より 会 場 : 埼玉県小児医療センター 研修室 主 催 : 埼玉LD研究会 後 援 : 日本LD学会(申請中) 講 演 : 「学習障害をもつ児の心理と行動」−医学的側面から− 講 師 : 宮本信也先生 筑波大学心身障害系助教授  参加費 : 1000円(会場で徴収します) 申込み : KFE05653@niftyserve.or.jp *100名で締め切りますので、お申し込みはお早めに。  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ 「けやき」HP更新情報+編集後記+アンケートのお願い --------------------  おかげさまで、最近は投稿していただける方が多くて、編集者としては大 変、楽させていただいてます。で、ホームページの方の更新はと言いますと、 これがちょっと。。。  3月中は多忙につき、ご容赦を。。。4月になりましたらということで。  で、前号に引き続きアンケートのお願いです。よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ★ 読者の皆様へお願い − アンケートにご協力をお願いいたします−  先日開催いたしました、NHK学習障害児フォーラムに参加された方にお 願いがございます。会場でもお願いいたしましたが、フォーラムに参加して のご意見・ご感想などございましたら是非お寄せ下さい。  このLDニュースでもご紹介したいと存じます。。。。  以下のフォームをコピーされて、 まで送信していただけると幸いです。 -------------------------------------------------------------------- 【アンケート】NHKフォーラムに参加して。。。。 【年 齢】 【性 別】 【ご職業】 【ご感想】 【ご意見】 --------------------------------------------------------------------  また、参加されなかった方で、「今後このような企画・催しを希望する」 といったご意見・ご要望などありましたらお願いいたします。 -------------------------------------------------------------------- 【アンケート】今後の企画・催しについての意見・要望。。。。 【年 齢】 【性 別】 【ご職業】 【ご要望】 【ご意見】 --------------------------------------------------------------------  もちろん、上記「今後の企画・催しについての意見・要望」については、 参加された方でもご記入いただいて結構です。  まとまりましたら、東京LD連絡会やNHK厚生文化事業団の担当者にも お伝えしたいと考えていますので、ご協力のほどお願いいたします。。。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ &&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&& LD (Learning Disabilities) NEWS &&&&&&&& LD NEWSは「まぐまぐ」http://www.mag2.com/ を利用して発行しています

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