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************ LD (Learning Disabilities) NEWS ************************ LD(学習障害)ニュース   1997.11.13  # 013 登録読者数 221 LD親の会「けやき」編集 ******************************************************************** ★ 第6回LD学会(大阪)参加報告 (3)  何回かに分けて、LD学会の様子など報告したいと思います(最終回)。 --------------------------  次に大会企画シンポジウム「LDと高機能自閉性障害−概念の混乱をめぐ って−」を聴講した。非常に専門的で高度な内容ではあったが、親としての 立場からは正直「重箱の隅」(失礼!)の感がした。なにせ素人ですのです いません。ただ、一口にLDと「くくれない」複雑さ、また、医学的診断の 難しさと教育的診断の意味、またLDを厳密に「定義」しようとすることの 意義などおぼろげながら見えたように思う。森永先生の「定義はゆれ動くも の」「LD個人の発達により状態像も変化する」。上野先生の「LDは医学 的診断用語としてより、教育用語...教育的対応の方策を知るための.. .として意味を持つ」。などの発言が耳に残った。  司会者並びにシンポジストの共通の結論として「社会性の欠如のみでLD との診断はできないだろう」という点であった。  最後に、「親の会主催自主シンポジウム」に参加。以下大会論文集から引 用すると...「現在LDについて多くの研究がなされているが、学校教育 から社会参加へのスムーズな移行わテーマとする研究が充分なされていると は思えない。今後LD学会としてこの問題をどうとらえ、テーマとして研究 をしていくのだろうか。親と研究者の共通の問題として、「LDの社会参加」 をとらえて欲しく、意見交換の場の必要性を感じ企画した」。  各地の親の会会員4名より、体験談と意見発表があり、フロアからも発言 があった。コーディネーターの上野一彦先生の進行により、親たちの体験談 から学ぶべき点が数多く指摘されたのだが、(例えば家庭教育における両親 の「役割分担」など)残念ながら時間的制約もあり、今ひとつ深めきれなか った感がした。これは、ある意味ではLDと呼ばれる子どもたちの多様さを 反映しているのかも知れないし、この手の意見交流そのものが、まだ数少な いことも原因しているのかも知れない。  最後にフロアから、愛知県立大学・田中良三先生の御発言を紹介しておく と、「パネリストの発言の中で、LDにとって『学力』を身に付けることの 重要性に関して、やや軽く見る趣旨の意見があったように思う。そうすると 学校教育がLDにとって果たす役割とは何かという、学校教育の意義そのも のにかかわる疑問となる。学校教育の持つ意義を無視できないし、むしろ教 育内容そのものに関する意見がないのは残念である。これはLD学会全般に いえることだが...」。(この先生の発言の途中で、筆者は帰りの新幹線 の時間となり会場を離れた。したがってこの部分は一部伝聞による。)  二日間のLD学会、いろいろな方との交流があり、意義深いものであった と思う。  最後に、筆者のLD学会参加に際して、多大な便宜をいただいた、「けや き」の皆様にお礼申し上げます。 #################################################################### ★ 1998年度「見晴台学園生徒募集・説明会・体験入学」案内 ------------------------ 説明会  11月16日(日)10:00〜12:00 説明会  11月20日(木)13:00〜15:00(この日は公開授業も実施)  体験入学 11月25日(火)〜12月25日(金)(この日以外も随時実施) 会 場  いずれも見晴台学園にて 募集要項 中学部 男女若干名  出願資格12〜15歳の者      高等部 男女15名程度 出願資格98年3月中学卒業見込みの者                 または中学卒業後3年以内の者          学習障害児やその周辺の子ども・自分らしさを大切にしながら、      ゆっくり学びたいと思っている子ども 出願期間 1998年2月2日〜2月16日 選考期日 1988年2月22日(日) 選考料  10,000円 選考日当日持参 問い合せ 見晴台学園 〒448 刈谷市井ヶ谷町桜島 58-1                       TEL & FAX 0566-36-5994 #################################################################### ★ 岡山D&LスクールHPのURL変更について。    1997.11.7 受理   岡山D&LスクールHP担当者様より、以下のような御連絡がありまし  た。リンク・ブックマーク等の御変更を。 ------------------------ > > URLがプロバイダーの都合により変更になりましたので、お知らせしま > す。お手数をお掛けしますが、リンクの変更をお願いします。 > > 新 URL >  http://www2k.biglobe.ne.jp/~dlschool/ > > 旧 URL > http://www2k.meschnet.or.jp/~dlschool/ #################################################################### ★ 長野親の会「竹とんぼ」講演会(月例会)開催 ---------------------------- 日 時 1997.11.22(土) 10:15〜12:00(講演会)                   13:00〜15:00(月例会) 会 場 信州大学教育学部校舎(詳細は当日連絡) 講 師 斉藤 栄子 先生 (安曇養護学校・教頭) 会 費 1,000円(昼食代含む) 講師ご紹介;長野県総合教育センター特殊教育部専門主事・長野市立松代中       学校教諭(特殊学級担任)などの経歴をおもちです。 #################################################################### ★ LD親の会「九州・山口ブロック会議」開催(北九州市) 1997.9.7 ----------------------  9月7日(日)前日からの大雨にもかかわらず8団体16名の出席があり ました。大阪LD学会での「パネル展示」「自主シンポジウム」の件や、各 親の会の活動状況の報告など。 ・熊本「めだか」10.10〜12 日本特殊教育学会開催される(熊本大学)。  YMCAとの連携始まった。月に1度ディキャンプなど実施。 ・福岡「たけのこ」YMCAとの連携始まった。当初は小学高学年、中学生  対象の英語教室になりそう。キャンプは大学生のボラが企画・運営。 ・宮崎「フレンド」NHKのセミナーがあり80人の聴講者。県立の医療機関  で心理検査や感覚統合の訓練が受けられるようになった。来年NHKフォ  ーラムが予定されている。 ・山口「ほっぺ」11月に講演会予定。市町村によって対応がまちまち。 ・鹿児島「てんがらもん」文部省発行のLD手引き書をコピーし、全会員に  配布。担任の先生等に渡してもらった。 ・北九州「すばる」YMCAとの話し合いすすめている。 ・長崎「のこのこ」発会10周年を迎える。低学年を中心にYMCAとの連  携始まった。長崎医療短大で年6回マザークラス開催。 ------------------------ 「九州・山口ブロック」きずなニュース(第9号1997.10.5)より  #################################################################### ★ 講演会のお知らせ  北九州親の会「すばる」第65号 1997.11.9より ------------------------ 1.学習障害児の理解と教育  日 時 1997.11.15  14:00〜16:30  会 場 下関市勤労福祉会館 TEL 0832-23-2171  講 師 上野 一彦 先生(東京学芸大学教授) 2.徳山LD親の会主催  日 時 1997.12.14  13:00〜16:00  会 場 山口県徳山市内  講 師 鉢嶺 清融 先生(LD巡回指導員) 3.「一人一人の自己実現を支援する指導と評価の在り方」  日 時 1997.11.13  9:00〜受付開始 9:30〜全体会  会 場 熊本県鳥栖市立鳥栖小学校 TEL 0942-83-2535  講 演 上野 一彦 先生(東京学芸大学教授)14:50〜16:20  4.「LD講演会」  日 時 1998.1.10  会 場 北九州市八幡東区中央町レインボープラザ  講 師 竹田 契一 先生(大阪教育大学教授) #################################################################### ★ LD親の会「東北・北海道ブロック」交流会(10.11 山形)の報告  岩手親の会「なずな」会報 第31号 1997.11.10 より ---------------------- ・宮城「ぽこあぽこ」正会員70名のうち仙台市内在住が7割。他に賛助会員  (教師・医療関係者等)が20名ほど。 ・福島「トライアングル」正会員86家族、賛助会員36人。県内4方面(福島  ・郡山・会津若松・いわき)に分かれて活動。 ・山形「ピーターパン」山形・庄内・米沢の3地域に別れ活動。 ・岩手「なずな」第3回ワークショップ開催予定。  日 時 1997.11.16 13:00〜  会 場 盛岡市総合福祉センター・講習室  講 師 加藤 義男 先生(岩手大学教育学部教授)  テーマ 「LD児の自立に向けて」 「なずなの会」ホームページのURLは... http://www.mwnet.or.jp/~hkatou/index.html #################################################################### ★ 東京都衛生局宛要望書(8/11)に対する回答について  東京LD連絡会では、去る8月11日付けで東京都衛生局宛の要望書を提 出しました。9月18日にこの要望書に対して、都側の回答がありました。 ここでは、紙面の関係上要旨のみお伝えします -------------------------- 1.LD理解と啓蒙について  衛生局発行「えすぽわーる」でLD特集を組んだ(1996.12)。今後もL D関連の記事を計画的に組んでいきたい。  9月17日、OT,ST,ソシャルワーカー等への研修会でLDも取り上げ た。母子保健サービスセンターで保健所職員等向けの研修会を実施。この中 で幼児期発達障害研修を実施しており、LDを取り上げていきたい。   2.検診と相談窓口について  都立梅ヶ丘病院LD専門外来では、週一回づつ、相談とグループ指導を実 施。梅ヶ丘以外の都立病院で同様の体制をとることは現状では困難。  医療情報提供は「保健情報課」12名で対応。毎日9〜20時まで相談業務 を実施。療育指導は都立北療育センター、多摩、東大和の各施設で対応。  本年4月より母子保険業務の多くは市町村で対応。LDのような専門的内 容は都保健所で対応。将来は市町村でも対応できるようにしたい。 3.専門機関の設置  都保健所には、心理士、訓練士等配置してない。保健所の業務内容は今後 詰めていく。専門職員の配置についても今後検討していく。 4.LDの調査研究  厚生省ではLDの研究が行われている。何らかの機会に皆様の要望を国に も伝えていきたい。 5.関係機関との連携強化  関係機関全体で取り組むことの重要性は認識している。特に地域の現場段 階でも十分連携が取れるよう対応していきたい。 #################################################################### ★ 親の会「くじら」ソーシャルスキル教室開始 「くじら」31号1997.11.2 ----------------------- 1.目的 社会生活において良好な人間関係を築くためのスキルを修得。 2.活動日・場所 第2・4土曜日午後1時から3時まで。昭島公民館で。 3.参加資格 保護者が「くじら」正会員であるLDもしくはLDの疑いの        ある子ども。年齢制限はしない。 4.指導者 三木陽子先生(立教大心理・白百合女子大院発達心理修了)  #################################################################### ★ 「けやき」ホームページ更新情報+あとがき -----------------------  「資料室」に追加をいたしました。その他は更新ありません。いまだにH TMLソースファイルのバグが見つかります。申し訳ありません。  特に、ネットスケープナビゲータでご覧の方、表示が一部乱れる場合があ るかも知れません。一応表示確認はしているのですが...、もしお気づき の点ありましたら、お手数ですがお知らせ下さればありがたいです。 *************************** LD (Learning Disabilities) NEWS ********  発行:LD(学習障害)親の会「けやき」       1997.9.10 創刊 ご意見・ご感想等お寄せ下さい..... LDニュース記載の内容を転載される場合は下記まで御連絡下さい  E-mail : keyaki@box.club.ne.jp  HP URL=http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/ ******************************************************************** LD NEWSは「まぐまぐ」http://www.mag2.com/ を利用して発行しています

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